• 伊豆諸島の一つ新島。東京から南へ約150キロに位置し、豊かな海と緑に囲まれ独自の文化や歴史を持つ島だ。ここに週末に東京から通う若者たちがいる。
    3年前に発足したグループ「Nieve」。山口和也さんを中心に主要メンバーは5名で、平日は都心、週末は離島と2拠点での生活を楽しんでいる。
    山口さんは、初め週末に島で農業をすることを目的にして通っていたが、次第に島の人々と繋がりを持つようになったという。野菜の育て方を教えてもらったり、料理をご馳走になったり。メンバーの1人が島で結婚式を行った際も、島の人たちが料理や会場作りなど裏で支えてくれた。
    山口さんたちも、「島の野菜を広く知ってもらいたい」という島の人たちの想いに賛同し、ボランティアで活動。新島の伝統的な野菜のラベルやパッケージなどをデザインし、島に新たなアイディアを持ちこんだ。島の人は「彼らは島では当り前の食べ物や習慣を楽しんでくれて、島の良さを再発見してくれる」と言う。
    彼らの間を繋ぐのは「もやい」の精神。どちらかが与えるのではなく、お互いに協力して支え合う関係だ。そんな「Nieve」のメンバーと島の人々を追うと、自然と夢の食卓に出会った。都会と離島をつなぐ食卓、そこは暖かい感謝の想いにあふれた場所だった。
    山口さんたちにとって、都心と離島、どちらも彼らの居場所。両極端ともいえる2拠点での生活が、刺激になり明日への活力となっている。