• ブックディレクター 幅允孝(はば よしたか)。
    彼は本を選び、並べることをビジネスにしている。

    幅を話題にのぼらせたのは、編集者時代に手がけた「TSUTAYA TOKYO ROPPONGI」オープン当初の仕事。6万冊もの本を独自の視点で選び出し、棚に並べた。
    買い手のことが深く考えられたその本棚は高く評価され、売り上げは他店の3〜4倍にも及んだという。
    その成功をきっかけに、カフェや銀行、病院といった書店以外の施設からも仕事が殺到した。

    小さな頃から大の本好きだった幅は、大学卒業後、書店に勤務。さらに編集プロダクションに転職した。本を“売る”ことから “つくる”ことまで知る彼の現在の仕事、それは「本と人の出会い」を演出すること。
    本が人々の人生を豊かにするツールとなるよう、出会いのきっかけをつくり出す。

    そんな幅には、長年大切にしている食卓があった。
    20代半ばに出会った気のおけない友人達と囲む食卓。
    気がつけば夜通し語り合う事もある。お互いのこれからの仕事の事、将来はどこに住みどんな生活を送りたいかなど、ざっくばらんな会話の飛び交うこの食卓は本に似ているという。
    ブックディレクター幅允孝にとっての“本”と“食卓”...その共通点を探る。