•  神奈川県横浜近く、都会の喧噪からは離れるように一軒の住宅がひっそりとたっている。2011年末に完成した「なんじゃもんじゃハウス」と名付けられた住宅。今、若者の間で注目を集めている「シェアハウス」の物件だ。
     「シェアハウス」とはひとつ屋根の下に家族でない他人が数人で共同生活をする。カギのかかる個室以外はほとんどのものを住人たちが共有。下駄箱にはじまり、お風呂やシャワー、トイレ、洗濯機に乾燥機、リビングとダイニングそしてキッチン、冷蔵庫も共有し、使う棚もその部屋ごとにするという物件。
     このシェアハウスでは他のシェアハウスと違うあるものを、住民達が共有している。
     家の中心に立っている大きな木。
     住宅の敷地内に巨大な﨓(たぶ)の木が生え、その上にはツリーハウスがある。その木の下で8人の住人が生活を伴にしているのだ。
     このシェアハウスを設計・建築したのは、大家である大関さん。飲食店を10店舗以上、シェアハウスも4件経営している。大関さんがシェアハウスをつくるのには、ある想いがあった。
    「今の若者は弱々しい、だから同じ家に、若者が一緒に住む事によって、切磋琢磨し、刺激し合い。新しい挑戦や、前に進む力を育んで欲しい」
     大学を卒業後、就職をせず起業し、常に自分の力で生計を立ててきた大関さん。そんな大関さんの若い世代に対しての願いが込められていた。大関さんがつくったシェアハウスの住人達は、その想いに感化され様々なイベントや取組みに挑戦し、時には行動的に、また時には人の意見に耳を傾けながら生活を送っている。
     4月、一大イベントが行われる事になった。4件のシェアハウスの住人達が、大関さんのために感謝祭をひらく。ツリーハウスの下で住人たちが集い食卓を囲む。ひとと暮らし、食卓を囲む事で、「新しい」何かが生まれる。
     今回はそんな食卓をご覧頂こう。