•  今回の「夢の食卓」の舞台は茨城県土浦市宍塚。
     2010年ユネスコ未来遺産にも登録された、都心から一番近くて広い「里山」。中心には「宍塚大池」と呼ばれる水辺も広がり、約100haの自然の集大成。

     宍塚の里山の保全活動を続ける、及川さん68歳。
    彼女を取り巻く200人もの会員は、日々山に入り、手入れをし、そこにいる動植物すべての生き物を守り続けている。

     そもそも里山とは原生林とは違い、人の暮らしによって成り立つ山や林のこと。その結果、生物多様性が保たれている。私達が食べるための作物をつくる田んぼや畑があり、そこに蛙が住み、それを狙う蛇がいて、またそれを狙う鷹がいる。また、私達が暖をとるための木材があり、そこにしか生息できない植物が生え、それを食べる昆虫がいて…という風に、人の暮らしに関わっている山林環境が、動植物にとっての生存条件となっている。

     しかし近年、私達の暮らし方は変化し、わざわざ山に入らなくてもよくなった。それからというもの、全国から「里山」が消えつつあるのだ。
    では、及川さんが続ける「里山を守る活動」とは、どういうことなのか。彼女の2日間に密着した。

     そこには、都心で生活する若者と、代々ここに暮らすご年配たちが一緒に汗を流し、共に自然の恵みをいただく、青空の下の豊かな食卓があった。