•  零下20度近くまで冷え込む極寒の地、秋田県鹿角市の田代平。戦後まもない時期に原生林を切り開き、過酷な環境の中で酪農による生活を築いてきた集落だ。
     この地で暮らす子供たちのために、毎年12月から翌3月まで冬季分校が開かれる。今年は小学2年生から6年生の4名の生徒が2人の教師とともに分校生活を送っている。彼らにとって一番の楽しみが、卒業式前に行われる恒例行事「お泊り会」。子供たちが中心となって夕食のメニューを考え、職員室の台所で料理を作り、食卓を囲むのだ。時々けんかもするけれど、みな兄弟のように仲が良い。
     もうすぐ卒業を控えた6年生のハルカさんは、初めての料理に悪戦苦闘する
    子供たちを引っ張って、リーダー役を発揮する。
     自分たちで作る食事はおいしい。みんなで食べるともっと旨い。
     そして在校生たちからハルカさんを送るメッセージが・・・。
     中学生になることに一抹の不安を感じている彼女にとって、それは最高の贈り物。子供たちの食卓には、寒さ厳しい冬をみんなで乗り越えてきた絆があった。