•  瀬戸内海最大の島、淡路島。自然豊かなこの島に、今年2月、1人の若者が新天地を求めやってきた。神戸生まれ神戸育ちの富田さん(30)。
     大阪の大学で建築を学んでいた彼は23歳の時、偶然訪れた淡路島で1軒の古民家に出会う。その古民家は大型台風により朽ち果てた状態。その姿に強烈に魅かれ、その場で古民家の改修を申し出た。そして大学卒業後、就職はせずに、ひたすら1人で古民家の改修を続けた。そのうち、改修を手伝ってくれる仲間が徐々に集まるようになり、作業終わりには一緒に食卓を囲み、未来について朝まで語り合うようになった。
     1年半かけて古民家は見事に再生。それを区切りに、彼は仲間に惜しまれながら東京の会社に就職。多忙な東京での日々で思い出すのは淡路島の仲間との食卓だったという。
     東京で5年勤めた後、彼は淡路島を“若者にとって魅力的な島”にする新事業を企画運営するため、淡路島に移住を決意した。
     淡路島の古民家で再び囲む仲間との夕食。そこには淡路島の未来を語り合う、若者たちの夢の食卓があった。