•  盆栽界の鬼才、盆栽作家、小林國雄(63)。ある展示会で見た1つの盆栽に衝撃を受け、28歳の時、独学で盆栽を始めた。
     そして、41歳の時に異例の早さで盆栽展の最高峰、「日本盆栽作風展」で内閣総理大臣賞を受賞。これまでに史上最多、4回受賞している。さらに盆栽の魅力を知ってもらいたいと、53歳の時、私財10億円を投じ「春花園BONSAI美術館」という盆栽の美術館まで作ってしまった。
     そんな小林さんの元には弟子志願者が後を絶たない。30年間で育てた弟子は70人以上にのぼるが、厳しい修行に半数以上が途中で辞めていった。現在は3人の弟子が住み込みで修行に励んでいる。小林さんのこだわりは毎日3食弟子と食卓を囲むこと。食卓も修行の場。食卓で技術以外のことを伝えたいからだという。
     1月中旬― 小林さんは2ヶ月前に入ったばかりの弟子のために歓迎会を企画した。小林さん自らテーブルを拭き、イスを並べる。それは、この食卓を通してでないと弟子に伝えられないことがあるからだ。  この食卓に込めた小林さんの想いとは?