•  今回の舞台は、広島県の中部に位置する蒲刈島(かまがりじま)。瀬戸内海の温暖な気候と豊かな海の幸に恵まれた島だ。
     しかし、現在は過疎化が進み、漁師を継ぐ人も少なくなっている————

     「漁師に絶対なりたい!」
     中学校の授業で将来の夢を発表するのは、森川謙太君(13歳)。今は亡き祖父は、島一番の漁師だったという。父は、船と釣り道具、漁業権を受け継いだものの、漁師にはならず現在は料理人をしている。漁獲高も減り、魚も売れず、漁師では生活が不安定だからだ。
     そんな中、「漁師になりたい!」という謙太君の夢に、母は大反対。

     1月下旬———
     謙太君はある決心をしていた。島の漁師に弟子入りし、本格的な修行をしたい…弟子入り初日に持って来たのは、祖父が残した形見の釣り道具。反対する母、心配する父や祖母達に捧げるため、初の大物を狙いに沖へ向かう。
     漁から戻った謙太君と家族が囲む、13歳 決意の食卓を追った。