•  今回の主人公は、今一番旬な歌舞伎俳優 中村芝雀改め五代目中村雀右衛門。
     父の芸を引き継ぎ、女形として様々な役を演じ、優雅な身のこなしと言葉遣いで評価を得て、この3月に幕末から続く大名跡を襲名した。

     父は四世中村雀右衛門、母は七世松本幸四郎の娘、兄は八代目大谷友右衛門という梨園で育った雀右衛門は、幼い頃から常に多く人と食卓を囲み、様々な事を教わってきた。
     雀右衛門が一番大切にしている事は、相手の気持ちを察し、思いやること。舞台の上では相手役のことを、私生活では周囲の人へ気を配る。その思いやりは誰に対しても変わらない。
     実は自宅にピザ窯を作る程、料理好きな雀右衛門は、俳優仲間や友人、弟子にまで手作りの料理を振る舞い、おもてなしをする。その料理にはどんな思いが込められているのだろうか。

     毎日のように舞台に上がる歌舞伎俳優にとって、唯一リラックスできるお休みの日。雀右衛門は友人と門弟を自宅に招きピザパーティーを開いた。前日から買い出しやピザ生地を作りお客をもてなす。日頃の感謝と弟子たちに「もてなす心」を感じてほしいと、華やかな食卓会が開かれた。