•  食の都“京都”、亀岡市。この町は古くから京野菜の聖地といわれ、京都の食を支えてきた。この時期、京都名物の千枚漬けに使われる聖護院カブの収穫が最盛期を迎える。聖護院カブ作りの名人岩田さんは、この道50年。真っ白で、キメが細かく艶やかな、質の良いカブを作り続けてきた。そこには名人ならではの知恵があった。
     そんな京野菜の聖地に、2年前に結成された若手農家グループ『LEAFY』がある。リーダーの桂さんは32歳。もともとIT企業に勤めていたが、3年前、江戸時代から続く家業の農家を継いだ。伝統を守りたい、そして、新鮮な野菜を消費者に届けたいと、独自の販路を開拓しつつ頑張ってきたが、一人でできることの限界も感じていた。そこで出会ったのが、同年代の若手農家たち。それぞれ、農業に対して夢を持って就農した彼らだったが、悩みを抱えていた。お互いの悩みを話し合い、助け合うことで、少しでも自分たちの理想に近づけるのではと、グループを結成したのである。結集したメンバーは7名。
     最初は、「野菜収穫体験」から始め、今回、新たな試みにも挑戦。それはプロの料理人を招き、獲れたての野菜を調理して参加者に食べてもらうというもの。参加者が囲む畑の食卓には笑顔が溢れていた。
    7人は度々集まっては食卓会を開く。互いの胸のうちを語り合うことができるこの食卓を、彼らは大切にしてきた。3年目を迎える7人の若手農家の奮闘を追う。