•   指揮者・村中大祐は言う、「オーケストラとは、音楽家と自分、そしてお客さんがおいしい音楽を共有できる場所」だと。
     村中は1995年、イタリアで鮮烈な指揮者デビューを果たした。その後、立て続けに指揮者コンクールで1位を取り、以降、国内外のプロオーケストラと共演し、活躍の幅を広げている。2015年にはチャールズ皇太子主催演奏会でイギリス室内管弦楽団を指揮し、英国の音楽関係者から絶賛されるなど、今世界の注目を集める指揮者だ。彼は日本での拠点として10年前、自らオーケストラを結成。一度名前を変え、現在は「オーケストラAfiA」として、年に3回のペースで演奏会を開いている。
     3日後に演奏会を控え、リハーサルが行われていた。演奏家たちが村中に相談を持ちかけたり、食事をしながら雑談をしたり…。演奏家と指揮者、お互いが同じ目線で感性を共有し、音楽は一つにまとまっていく。村中のオーケストラへの向き合い方は、下積み時代にイタリアの食卓で培った経験が生かされていた。
     無事迎えた演奏会。終演後には村中と奏者たちが楽しみにしている恒例の食卓会が待っていた。音楽家達にとって食卓とは?オーケストラの響きにのせて、音楽と食卓の大切なつながりをお届けする。