•  東京の下町・文京区千駄木に、「食卓をつなぐ会」という、日本の食卓文化を次世代へつないでいく活動をしている人達がいる。代表はうすいはなこさん(41)。幼い頃から親しんできた季節や人生の節目ごとの行事、旬を味わう日本の食文化、これらを家庭の食卓で受け継いでもらいたいと、料理教室やイベントを開催している。メンバーは5人。はなさん夫婦とそれぞれ仕事に追われる若い独身女性の集まり。月1回全員で食卓を囲む。10月、十三夜のお月見の夜には、名月を愛でながら、見団子に栗ごはん、旬のご馳走に舌鼓を打つ。

     “和食は食卓文化の継承”だと言うはなさんが自宅で開いている料理教室では、少人数制で和食を教えている。基本は一汁三菜。必ず一品郷土料理を入れている。この日のメニューは東北の郷土料理「ひっつみ汁」。レシピだけでなく料理のコツや背景を教え、一緒に作りみんなで食卓を囲み次世代へつなぐ。

     東京・高輪で「食卓をつなぐ会」今年最後のイベントが行われた。テーマは“味噌”。もっとみそ汁を飲んでもらいたいと企画した。60人の参加者は、初めての味噌作りを体験。最後ははなさんが腕によりを掛けた4種類のみそ汁を味わう。どこか懐かしくほっとする味に、大勢で囲む大きな食卓に笑顔の和が広がる。ニッポンの食卓文化を伝えていくはなさんの奮闘は、これからも続いていく。