•  “農業女子”と呼ばれる、農業に携わる女性が近年注目されている。
     首都圏にありながら、農業が盛んな埼玉県でも農業女子たちが活躍していた。
     伊奈町の大橋さんは農業歴2年。結婚をきっかけに農業を始め、今年の5月に野菜の直売所を開いた。ご主人や仲間たちが育てた野菜を大橋さんが販売している。お客さんを飽きさせないようにと珍しい野菜を揃え、その野菜を使った料理などを教えながら、地域に溶け込んでいく。その品揃えと、料理の知識にベテラン農家も主婦も驚く程だ。
     山口農園の山口さんは80年以上続く梅農家に嫁ぎ、職人気質の厳しい義父に技術を教わった。そんな中、病で義父が倒れ、家業を絶えさせてはいけないと農園を継ぐことを決意した。「病床の義父に梅を食べさせたい」という思いで作った、ねり梅が好評で、それをきっかけに、梅の美味しさを知ってもらいたい多くの加工品を作っている。梅の美味しさを伝えるため、梅を使った料理のレシピを考案し、梅の収穫イベント、染物体験など、梅をアピールする活動も行っている。
     国分牧場の國分さんは牛肉の直売所を営んでいる。精肉はもちろん、自家産牛肉を使った加工品も人気の商品。「子供に安全な牛挽肉でハンバーグを作ってあげたい」という母親の優しい立場から生まれたものだ。また、生産者と消費者を繋げたいと、農業体験イベントを頻繁に行い、食と命の大切さを伝えている。
     ある日の国分農場にはたくさんの家族が訪れていた。生産者が開く食卓にはどんな思いが込められているのだろうか。
     それぞれが突いとして始めた農業。生産者、消費者、主婦、と様々な目線を持つ農業女子たちが、農業界に革新をもたらそうとしている。