• 滋賀県高島市、針江。
    ここは、山から降りてきた伏流水が生活の一部となる珍しい水環境を持つ場所。「生水(しょうず)の郷」とも呼ばれている。
    家々には川端(かばた)という水溜めがあり、古くから人々の暮らしを支えてきた。

    この土地で米の有機栽培をしている、農家の石津大輔さん(33)。
    元々大阪で古着屋を経営していた石津さん、病をきっかけに食べ物を作り出す仕事の大切さを思い知り、Uターンを決意。実家の田んぼを継いだ。
    そんな石津さんを見守る父。果たして、その胸中は…

    共に働くようになった父子。その思いをつなぐ食卓があった。
    田植えの時期、共に働くスタッフと家族で囲む食卓。皆で土地の恵みを頂き、その豊かさに感謝する。
    家族で育てた米、琵琶湖の漁師でもある父の魚。その味は、おいしさだけではない何かを伝えていた。

    石津さんは言う。
    「ごはんのできる匂いや音を感じ、楽しむことが大事。それは人を成長させ、明日へ向かう力となる」

    水の郷でうけついできた大切な食卓。
    静かで豊かな里山の生活を見つめるお話です。