•  親子三代、50年以上も続く料理教室がある。
     講師の一人“ほりえさわこさん”は料理研究家一家である堀江家の三代目。もう一人の講師は、さわこさんの母“堀江ひろ子さん”。堀江家二代目の料理研究家で、料理番組の講師としても活躍。二人が教えるのは「家庭料理」。誰にでも入手できる食材で、短時間、しかも低価格で作る料理にこだわる。実はそのレシピの数々は、堀江家初代の料理研究家“堀江泰子さん”から受け継いできたもの。料理研究家の草分け的存在である泰子さんは、50年前、日本で外食がまだ贅沢な時代に、当時レストランでしか食べることのできなかった洋食のレシピを数多く提案。日本中の主婦に夢と輝きを与えた人。今でも料理教室の試食の時間には、講師である娘と孫、生徒たちとともに食卓を囲む。
     堀江家には、食卓にまつわる決まりごとがある。それは、「必ず家族みんな同じ献立で、毎日一緒に食卓を囲むこと」。おいしい、おいしいと言いながら、みんなで同じものを一緒に食べることで生まれる“幸せ”。それこそが、堀江家をつないできたのだという。
     2月下旬。92歳を迎えた泰子さんのお誕生日会が開かれた。それは、堀江家が大切にしてきた毎年恒例の大食卓会。この日、泰子さんを祝うために全国から駆け付けた親族や友人たち・・・その数なんと、総勢50名!みんなで料理を作り、みんなで同じ物を食べながら“おいしいおいしい”と笑いあう。
     今回は、泰子さんから伝え続けられてきた、堀江家「家庭料理」のパワーをお届けする。