•  日光東照宮など、世界遺産に登録された歴史的な建造物が立ち並ぶ、栃木県日光市。ここに一風変わった宿泊施設がある。
     「NIKKO INN」(日光イン)。築70年以上の古民家をリノベーションした部屋。客は1棟丸ごと貸し切り、宿泊する。自然と調和する日本家屋が海外からの観光客に人気だ。
     この宿を設計し、自ら運営するのは建築家の木村顕(37)。
    「古い建造物を甦らせ、失われつつある日本の美しさを残したい」
     彼のコンセプトが国内外で共感を呼び、いま注目を集めている。
     日本の自然の美しさを求めて、海外から訪れるお客さんたち。木村は、彼らとの交流の中であることに気付く。故郷の“朝ごはん”について尋ねると決まって会話が弾むのだ。“朝ごはん”にはその国らしさが出る…フロントや客室にアンケートを置き、お客さんの故郷の“朝ごはん”を必ず聞くようになる。
     2年前、木村は東京にユニークな店をオープン。イギリス、ロシア、ベトナム、フィンランド…なんと、世界中の朝ごはんを一日中提供するレストラン。日光インの旅人たちから教わったレシピが再現されているのだ。
     今回は、若き建築家が挑む“世界を見渡せる食卓”。