•  初めて会う人達が一緒に食事を作り、一緒に食卓を囲む“まち食”というイベントが今広がりをみせている。
     今回は東京の3つの“まち食”から見えてくる「人と地域のつながり」を紹介する。
     一つ目の食卓は世田谷区で開かれる「共奏キッチン」。2011年に発足して以来、口コミやSNSなどを通じて職業、年齢も様々な人達が集まり、50回目の開催を迎えた。参加者全員で料理のメニューを考え、試行錯誤しながら一緒に作る。初めて会う人同士でも自然と会話が生まれ、にぎやかに食卓を囲んだ。
     二つ目の食卓は国立市で月に一回開かれる「おかんめし。」。偏った食生活を送る一人暮らしの大学生に国立の主婦(おかん)達が健康的な家庭料理を教え、一緒に食卓を囲む。地方から出てきた学生にとっては、うれしい“母の味”。最近では海外留学生も増えた。地域の“おかん”と学生が本当の親子の様になれる暖かい食卓があった。
     三つ目の食卓は板橋区高島平団地にある「地域リビング・プラスワン」地域の人達が共有する“もう一つのリビング”を作ろうと誕生した。ここでは、一人暮らしの高齢者や、小さな子供がいるお母さんなどに “おうちごはん”を提供している。“おうちごはん”は18人のボランティアが当番制で作る料理で、その内の一人の内田さん(78歳)は、食べる人を喜ばせたいと築地市場の場内に行き、料理に使う魚を仕入れていた。みんなのリビングには、大家族のような食卓風景があった。