•  千葉県・木更津市にとてもユニークな保育園がある。
     1938年設立、80年近い歴史を誇る「木更津社会館保育園」。
     この保育園では最年長の5歳児クラスになると、保育日数の約6分の1日にあたる50日を森で過ごす。森での過ごし方は決まっていない。何をするかは子どもたちが決め、一日を楽しむ。名付けて「森の保育園」。
     朝8時半、保育園の正門に集合。森に出かける日は長靴に帽子、汚れてもいい服が決まり。まずは保育園から森までおよそ3キロを歩く。でも子どもたちは元気いっぱい。森に到着すると早速、探検に出発する。動物の足跡を発見して大興奮。柿や木の実、森の恵みの味にも興味津々。彼らは面白いものを見つける名人だ。
     お昼ごはんも、もちろん森の中。保育園から運ばれた給食と、森で収穫したサツマイモをみんなで食べる。
     この給食の時間がとても大切だと園長は話す。
    「喜びや悲しみを分かち合うように一緒に食べる。食卓を通して子どもたちは相手の気持ちに寄り添うことを覚えていくんです」
     お友達が美味しそうに食べる顔を見て、つい自分も嬉しい気持ちになる。
     森の食卓には、“美味しさを分け合う”子どもたちの優しい笑顔が溢れていた。