•  日本橋・大伝馬町にある、クリエイター系シェアオフィス 「Creative Hub(クリエイティブ・ハブ) 131」。6階建てのビルの各フロアには、デザイン事務所やコンサルタント会社、フリーランスの漫画家やライターなどが入居し、それぞれ小さなオフィスを構えて活動している。このビルの最大の特徴は、3階部分のフロア全体が、大きなダイニングキッチンになっていること。「社員食堂ラボ」と名付けられたこの場所は、ビルの入居者はもちろん、その仲間や、地域の人たちにも開かれたコミュニティ・スペースになっている。
     「社員食堂」が生まれたきっかけの1つは、2011年に起きた3.11。ビル全体をプロデュースした新野圭二郎さんは、当時の経験から、人との繋がりや、地域との繋がりの大切さを実感。入居者同士の、そして地域との自然な交流の場になればと、共有の食堂を作る事を決めた。現在「社員食堂」では、様々な食卓会が開かれている。アートNPO主催の、アートにまつわる食卓会や入居者やその仲間たちが集う「お疲れ様食堂」を開催。「みんなで一緒につくって、たべて、かたづける」をキーワードに、新たな出会いと交流の場が、日々生まれている。
     いま、新野さんたちの活動は、歴史ある日本橋の街で、着実に受け入れられ始めている。日本橋の秋の風物詩「べったら市」では、「社員食堂」で繋がった仲間たちが、運営の手伝いとして参加。それぞれの得意分野を活かしながら、地域コミュニティと連携し、新しい風を起こしている。
     食卓を囲むことから始まる、様々な繋がり。みんなでシェアする食堂の風景を追う。