•  岩手県の北東部、太平洋に面する野田村。人口4500人ほどの小さな村で、ホタテの出荷式が行われた。手塩にかけて育てたホタテを乗せたトラックを万感迫る思いで見送る漁師たち。ここに至るまでには、苦難と逆境を乗り越えた感動の物語があった。
     2011年3月11日。大津波で野田村は壊滅的な被害を受けた。養殖していたホタテは全滅。港に停泊していた200隻以上の船もすべて流された。漁師たちが絶望に暮れるなか、ささやかな奇跡が起きる。1隻の船が無傷の状態で見つかったのだ。漁師たちは一致団結して、1隻の船に乗り合い、ホタテの養殖を一から再開。野田村の誇りを取り戻すために、つらい戦いの日々が始まった。
     一度は失われかけた故郷の味。その復活の原動力となった村の子供たちとの絆や、全国各地からの支援、そして漁師たちのホタテへの想いを描く。