•  熊本県水俣市 石飛地区。霧深い山里で、お茶農園を営む天野さん一家を訪ねたのは、ちょうど茶摘みのシーズン。そこで出会ったのは、フランス人のステファンと、台湾から来たシンディ、2人の外国人だった。彼らはここで、宿泊場所と食事を提供してもらう代わりにボランティアとして働く。
    「天野家での暮らしは、お茶づくりだけではない、忘れられない体験ができる。」
    ここに訪れた海外ボランティアは、これまで15ヵ国84人にものぼるという。
     天野家の暮らしの中心には、囲炉裏を囲んだ食卓がある。その囲炉裏で、自然の恵みをいっしょに頂く毎日。茶園の主、天野さん(61)は言う。
    「薪から火を焚いて、暖をとり、料理をする。囲炉裏は生活の原点。」
     家族とともに懸命に働き、裏山で山菜を採り、料理を作り、笑いあって食べる・・・囲炉裏のある日本の食卓を通して、これまでの自分の生き方を見つめ直してゆくステファンとシンディ。彼らと天野さん一家との心の交流を描く。