•  三重県多気郡多気町にある「まごの店」。ここは、三重県立相可高校の生徒達が、部活動の一貫として運営する、高校生レストランだ。
     彼らを率いるのは、村林新吾教諭(53)。“料理は心”をモットーに、生徒達を厳しく指導する熱血教師だ。
     「まごの店」オープンから12年を迎えた今、村林には密かな楽しみがある。それは、卒業生が働く店を訪ねる事。
     大阪にある日本料理の名店で働く、24歳の教え子。13年の修行を経て、この日、大阪で自分の小料理店を開く、31歳の教え子。そして、地元、三重の人気割烹で修行中の、25歳。村林は言う。「その子が作った料理を味わえば、仕事はどうだ?と聞く必要はない。仕事の充実ぶりが一皿一皿から伝わってくるからだ」。
     村林の心を受け継ぐ教え子達は、恩師にどんな料理を振る舞うのだろうか。
     熱血高校教師と、教え子達の心温まる食卓を描く。