•  新潟県佐渡島。島内には歴史ある能舞台がいくつもあり、能や狂言など日本古来の伝統芸能の宝庫だ。この地を拠点とし、国内外で公演活動をしているのが太鼓芸能集団「鼓童」。
     「鼓童」は、島の南に位置する柿野浦の元中学校を、太鼓の研修所に改修した。「鼓童」のメンバーを目指し、全国各地からやってきた研修生は全部で20人。2年間共同生活を送りながらハードな太鼓の練習に励んでいる。そんな研修生を支えていのは、毎日の食事。自分たちで米や野菜を育て、当番制で食事を作り、全員で食卓を囲む。
     実は、この食卓に 太鼓を上達させる秘訣があった。
     研修所がある集落には、「鬼太鼓」という伝統芸能が受け継がれている。勇壮な太鼓の音に合わせて鬼が舞い、五穀豊穣や商売繁盛を祈るというもの。そこで、研修生は集落の人から「鬼太鼓」を習い、年に一度 集落の家を周って披露する。
     そして、研修所に集落の人を招き、感謝の意を込めて研修生の地元の郷土料理でもてなす。
     太鼓を通じて、集落の人々と囲む食卓とは。