•  紀伊半島の南部に位置する、田辺市。街には小さな港があり、毎日季節毎の新鮮な魚がある。そんな街の小高い丘の上に、小さな助産所がある。ここで働くのが今回の主人公、御年90歳のフジヱ先生だ。営業時間は365日24時間、お産にお休みは無い。助産や妊婦健診、子育てに悩む母親たちの相談対応…。子育てに悩む母親たちが、ひっきりなしに訪れる。病院とはひと味違う、アットホームな雰囲気はフジヱ先生の助産所ならではだ。
     そんなフジヱ先生の朝は、別室で休む母親たちの朝食作りから始まる。ビタミンもボリュームもたっぷりの特製朝食は、産後の肥立ちもよくなると大好評。フジヱ先生は大正13年生まれ。助産師の仕事を始めたのは23歳。戦後の貧しい時代だったため、食べるものを粗末にはしない。赤ちゃんたちのためにも自分が元気でいけないとどんなものでも食べて頑張ってきたという。そんな食への感謝の気持ちと、妊婦を思う気持ちが込められたフジヱ先生が作る料理とは…。
     70年間、4000の命の誕生を見つめてきたフジヱ先生が作る、命をつなぐ食卓をお届けします。