•  今回の夢の食卓は、食卓と本の不思議な関係のお話。
     3月に東京・外苑前のレストランで開かれた集まりの交流から、番組は始まります。「あなたの読み終わった古本を1冊持ってきて下さい。ここにいる時間、その本を皆でシェアしましょう。」
     そんな呼びかけをしたのは、進出気鋭のブックセレクター川上洋平さん。
     軽食とドリンクが用意され、テーブルに並べられる文庫本たち。一体どんな交流がもたらされるのかと思いきや、、、本を熱心に選ぶグループや、本のタイトルから発想した会話に流れ込むグループ。初めて会った者同士が、一冊の本を一緒に見たり、ひいては、女子会に発展するグループも。本のある食卓は、様々な人を繋いでいた。
     そこで、番組後半は、川上さんの活動を密着。彼が選書した本を置く店でのイベントや、本の仕入れから、選書の観点、そして「磨き」と呼ばれる手入れまでを記録してゆく。すると、本の新たな役割が見えてきたのだ。
     「本と料理は似ている」と川上さんは言う。食卓を囲むと、人が繋がってゆくのと同じように、本にもその可能性が秘めているのだった。そして、川上さんが、最も大切にする食卓に出会う。そこで交わされる会話は知的で楽しく、多くの人に共感を誘う、夢のような食卓だった。