•  大阪が、今、大きく変わろうとしている。
     大阪駅の北側で始まった大規模な再開発地域は、甲子園球場の6倍という広さ。そのプロジェクトの象徴として、グランフロント大阪は昨年春にオープンした。4棟の巨大なビル内には、ショッピングタウンやレストランフロアが広がり、マンションやホテル等の居住空間も備わる。このグランフロント大阪が挑む街づくりの根底には、食卓があるという。
     3月上旬。グランフロント大阪の広場に、高さ3メートルを超える竹組みのやぐらが出現した。これは、大根を吊るして干し、たくあんや浅漬けを作るために使われる、宮崎の冬の風物詩だ。イベントには、宮崎の農家も自慢の漬け物を持ちより、食卓を通して地方と都心の人々がつながった。
     さらに、グランフロント大阪を飛び出すユニークな活動もある。
     車で一時間程離れた農園で、たくさんの子ども達を集め、キャベツの収穫体験。販売や調理も行い、食材が食卓にのぼるまでの過程を学ぶ。最後は、グランフロント大阪のフレンチレストランで農家やシェフと一緒に食卓を囲む。
     子ども達の食卓から、出会いとコミュニケーションが芽生え、壮大な街づくりが始まる―――