•  シュッシュッと蒸気を吹き出す音、ポーっという汽笛、車内に響く笑い声・・・蒸気機関車・SLは音が豊かな列車だ。列車好きでなくても、見ているだけでワクワクしてくるのは、様々な「音」が好奇心を刺激するからかもしれない。
     そんなSLが、実際に煙をたなびかせながら走る姿に出会える場所がある。静岡県の大井川鐵道だ。冬の間は1日1往復、火曜と木曜をのぞいて毎日SLが運行中。
     今回の食卓列車の旅はその車内で静岡名物“おでん”を楽しめる、期間限定の「おでん列車」。
     実は、静岡ではおでんが駄菓子屋に1年中置かれているほど馴染みのある食べ物。タネや食べ方に特徴があり、いまでは「静岡おでん」という名称があるほど。その静岡おでんを自慢したい県内からの参加者と、初めて食べる県外の参加者で車内はおでん談義に花が咲く。車窓にもたくさんの見どころがあり、次々と待ち受ける思いがけない光景に、隣り合った人同士が顔を見合わせ大興奮!
     さらに食卓列車の旅を盛り上げるのは、「SLおじさん」と呼ばれる車掌の存在。ユーモアたっぷりの観光案内や特技のハーモニカ演奏にみんな笑顔で拍手を送り、およそ1時間半の旅が終わりを迎えるころには誰もが友達のように親しくなっている。
     沿線の魅力も、そこで暮らす人のぬくもりも、「おでん列車」に乗れば感じることができる。
     どこか懐かしくてあたたかい、大井川鐵道の旅に出発だ!