•  新潟県十日町市の山あいに位置する、小谷集落。ここには、かつて「鳥追い」という祭りがあった。田畑から害鳥を追い払うため、子供たちが歌いながら集落を練り歩く、年中行事だ。東日本の農村に広く見られる祭りだが、この集落では過疎高齢化によって子供が減り、20年以上前に途絶えてしまった。
     しかし、集落に都会の子供たちを招くというユニークなアイディアで、「鳥追い」は甦った。
     この復活に関わったのは、新潟の地域活性化の活動をするNPOの一員である飛田晶子さん。8年前、東京から単身やってきた飛田さんは、慣れない雪国での暮らしに戸惑っていた。寒さと孤独に凍てつく日々。そんな彼女の心を温めてくれたのは、集落の人たちと囲む食卓だった。ぬくもり溢れる食卓に元気づけられた飛田さんは、集落に恩返ししたいと考えるようになった・・・
     地元の人々、NPOのスタッフ、そして各地からのボランティアが一丸となって「鳥追い」を復活させた物語を描く。