•  東京・葛飾区にとてもユニークな保育園がある。1996年に開園した「うらら保育園」。園内に一歩足を踏み入れると、そこは日本家屋を思わせる造り。板張りの保育室の横には、障子に畳敷きの保育室が広がる。
     “昭和初期の下町の長屋”をコンセプトに建てられたというこの園内で、子どもたちは裸足で遊び回る。
     お昼時。園児たちが運び出してきたものは、昔ながらの「ちゃぶ台」。ここでは、みんなで「ちゃぶ台」を囲んでごはんを食べるのだ。子どもたちに命令や強制はしない、それがこの保育園のモットー。食事の用意も、子どもたちの自主性に任せている。
     布巾でちゃぶ台を拭く子、お椀を用意する子、おかずを運ぶ子・・・それぞれが自分で考え、みんなのために動く。
     お箸の使い方も、好き嫌いをなくすことも、この食卓で自然に覚えていくのだという。
     新年最初の食卓は、子どもたちの未来を育む、懐かしくて新しい「ちゃぶ台」のお話。