•  平成の市町村大合併によって、三重県の9つの村が町や市に変わっていった。
     その中の一つ、美里町に住んでいる写真師がいる。写真師、松原豊。8年前に「村」という響きに憧れ、家族3人で名古屋から旧美里村に移住。しかしその2年後、平成の大合併により三重県の地図から「村」が消えてしまった。
     何かが変化してしまう前に記録したい。そんな思いから、村だった場所を歩き、「いつかどこかで見た風景」に出会えば、今では珍しい大判カメラでシャッターをきる。撮影後、被写体の方の家に招かれ一緒に食卓を囲む事もあるという。このようにして撮られた写真が話題を集め、2011年に発売した写真集「村の記憶」は今年1月に完売。松原さんの自宅で行われた完売記念パーティーには多くの人が集まった。
    その食卓会には松原さんと同じ移住者や、地元の人も来ており、繋がりを深めるきっかけになればと考えているようだ。
     食卓を囲む彼の顔はいつも笑顔であふれている。普段から自宅に友人を呼んで食事会を開くなど、大勢で楽しく囲む食卓が好きだと言う。
     ある日、同じ美里町に住む友人の食卓に出向いた松原さん。
     食卓を大切に思う松原さんの目に、地元の人たちの食卓はどの様に映るだろうか。