•  埼玉県の静かな住宅街に、大きなケヤキがシンボルの緑に囲まれたある家がある。その家を設計したのは、建築家、阿部 勤、77歳。彼の家は、39年前に建てられ、「中心のある家」として有名となり、今も建築家達の間では一度は訪れてみたい憧れの家と言われている。「中心のある家」は、家の中心にくつろぐスペースが存在し、中心を取り巻く様にダイニング、キッチン、テラスなど、人を招き入れる空間が配置され、それぞれが壁で完全に仕切られていないデザインとなっている。
     楽しめる・くつろげる環境が重要だと考える阿部さんは、クライアント一人一人の生活やイメージに合わせて家を設計。昔ながらの縁側など、人を招き入れる空間作りにもこだわりを持ち、「中心のある家」と同様、彼の建築には、人との繋がりを作れる場所が存在する。
     阿部邸に見学に来た建築家の卵たちと一緒に食卓を囲む事も多いという。
     思わず手伝いたくなる様に作られたキッチンに引きつられ、自然とみんなで調理をする場面も。食事の用意が出来たら、隣にあるダイニングやリビングに行きみんなでテーブルを囲んで料理を楽しむ。
     今回は、空間と人が一体となった、楽しみを共有出来る食卓をご覧いただこう。