•  東京・中野にある『やどやゲストハウス』には、毎日世界中から旅行者が集まる。ゲストハウスとは、主に外国人旅行者が利用する簡易宿泊所のこと。相部屋や共同キッチン、共同リビングなど、宿泊客が一緒に使う設備が多いのが魅力で、世界中の人々との交流が楽しめると若者を中心に人気を集めている。
     『やどやゲストハウス』には、去年だけでも60か国、2000人もの宿泊客が訪れた。この宿を始めたのは山本真梨子さん。1人で40か国を旅し、世界中のゲストハウスに宿泊した経験を持つ。1人旅だった山本さんにとって、ゲストハウスで他の旅行者と囲んだ食卓は、一人で食べるどんなご馳走よりも美味しく感じられ、そこでは世界中の人とすぐに打ち解け合えたという。そんな実体験から、彼女は自ら始めた『やどやゲストハウス』で、毎週火曜日に必ず食卓会を開いている。手巻き寿司やお好み焼きなど、みんなが参加できる日本的な献立を工夫する。
     そして今週は、「餅つき」。暑いあつい真夏の夜、世界9カ国からの宿泊客、そして近所の人も加わってキネとウスで本格的に餅をつく。外国人宿泊客たちは、初めての餅つきに悪戦苦闘!しかし、みんなでついた餅を食べる頃には、会話が弾み、笑顔も広がる。
     「ひとりじゃないって思った」「食卓を囲んで、みんなでひとつになれた気がした」
     『やどやゲストハウス』の火曜日の食卓。それは、生まれた国も、年齢も違う人々がつながる、不思議な食卓だった・・・