•  「ホームビジット」をご存じだろうか? それは、外国人の旅行者を我が家に招き、一緒に食卓を囲むという国際交流プログラムだ。普通の旅行では、その国に住む人々との交流は少なく、リアルな生活を体験出来ないが、食卓を通して地元の人々と触れ合うことで、普段の暮らしを垣間見られる。
     ホームビジットを考案し、システムを運営する楠めぐみさんは、「一緒に食卓を囲めば、国籍や文化の壁を越えられる」と言う。言葉が通じなくても、食卓を囲めば自然とコミュニケーションが生まれる。ほんの2、3時間の交流だが、ホームステイよりも手軽に異文化を楽しめると、国内外で注目を集めている。いまや、世界35か国の外国人旅行者220組以上がプログラムに参加し、日本人のホストは60組を超えた。
     番組では、フランス人カップルのキャラ弁作りや、一人旅をするアメリカ人男性のホームビジットを紹介する。さらに、イタリア人5人組を迎える谷口恵里さんの1日に密着。彼ら5人は、漫画家やデザイナーなどのアーティスト集団で、日本のアニメや文化に憧れ、来日した。谷口さんが、彼らのために一生懸命つくった料理は、いなり寿司や田楽、豚の角煮、いかの塩辛、梅干し…。初めて口にする日本の味を彼らは喜んでくれるだろうか?
     食卓から始まる新しい異文化交流、「ホームビジット」。そこには、心と心がふれあい、確かな友情が芽生える、温かな食卓があった。