•  海と山の幸に恵まれた瀬戸内海。その豊かで穏やかな海を望む広島県因島に、少し変わった料理教室がある。「le lienル・リアン」。フランス語で“縁”を意味するこの教室を主宰するのは、幡地縁(はたじゆかり)さん。因島出身の彼女は、パリの三ツ星レストランで修業した後、6年前、家族のために料理するお父さんを応援するため、故郷因島で料理教室を開いた。地元の新鮮な食材にこだわり、家庭でも作れる本格フランス料理を教えている。
     3月下旬、幡地さんの料理教室に二人の生徒がやってきた。一人は、因島に近い安浦湾でカキ養殖を営む山根周志さん。自慢のカキをもっと美味しく、多くの人に食べてもらいたいが、自分自身は料理をしたことがないという。「ル・リアン」を知り、いきなりフランス料理を身につけようとやってきたのだ。もう一人は、呉市蒲刈島にある中学校で社会科を教える津村卓也先生。将来、多くの生徒が島を出ていく。地元の自然や食材の味を忘れないで欲しいと、生徒にフレンチを振る舞おうと計画していた。
     果たして彼らは、食べ慣れた地元の食材を、お洒落なフランス料理に変身させることができるのか!? フュメ・ド・ポワソンにソースヴァンブロン…。聞きなれない言葉が飛び交う中で、初めてのフランス料理に男たちが挑みます!