•  長野県松本市。雄大な北アルプスを望む美しい土地に、家族で営む小さな醤油の醸造蔵がある。100年以上の歴史を誇る大久保醸造店だ。当主の大久保文靖さんは3代目。祖父の代から続く醤油づくりを守り続けている。
     従業員は家族を中心に7名だけ。ほとんどが手作業のため量産は難しいのだが、実はこちらの醤油、全国各地の名だたる料亭・料理人が愛してやまない代物。一体なぜ…? そう思ったら大久保醸造店の食卓を覗いてみるといい。そこには代々続く2つの食卓がある。
     1つ目の舞台は蔵。毎日午前と午後に1度ずつ訪れるお茶の時間。どんなに忙しい時期も、この時ばかりは職人たちがみんな手を休め、一堂に会する。そして、もうひとつは朝と夜の2回、必ず家族揃って一緒に囲む食卓。食事の時間が近づくと、家族がそれぞれ自分の担当につく。みんなで作って、一緒に食べる。食卓と醤油づくりの切っても切れない関係とは。
     さらに、大久保さんを師と仰ぐ料理人もやってきて…。大久保家の賑やかな食卓から醤油づくりの極意が見えてくる!