•  東京の新名所、スカイツリーの完成も目前。世界一のタワーのお膝元となる「浅草」に今、外国人観光客だけでなく、日本国内からも改めて注目が集まっている。江戸の香りが色濃く残る街「浅草」。この街のパワー溢れる食卓を2週に渡って紹介する。
     パート1の今回は、浅草を世界の観光地に築き上げた“三姉弟”の物語。
     今もたくさんの店と客足で賑わっている「仲見世通り」…しかし、その歴史は常に輝いていたわけではない。1964年、東京オリンピックによって客は新宿、渋谷に流れ、一時街はゴーストタウンに。
     そんな浅草仲見世を盛り上げてきた立役者たち、それが飯田家の三姉弟だった。長女・照子さんは浅草サンバや五重塔のライトアップ、ロンドンバスの運行など、画期的なイベントで街を甦らせた浅草の重鎮。長男・秀夫さんは浅草の夜を活性化しようと、浅草芸者の専門学校を設立。低料金にし、芸者遊びを身近なものにした。そして次男・和男さんは仲見世に一番元気がない頃、そば処「十和田」を開店。浅草に来るお客さんに一年中おいしい蕎麦を食べさせたいと、東北の各所を巡りこだわりの食材を集めた。
     そば処「十和田」からは津軽三味線の音色が聞こえてくる。それは今も、仲見世が東北とつながっている証だ。震災からおよそ2ヶ月後の取材。そば処「十和田」を通して、浅草と東北の知られざる絆を紹介。浅草と東北を結ぶ一杯の蕎麦…三姉弟が集まる粋でいなせな食卓にお邪魔する。