•  日本の伝統文化が息づく町、京都。この地で今も伝統的な“おばんざい”を守り続ける「杉本家」の日常的な食卓を紹介する。そこには“飽食の時代”と言われる現代の食卓においてこそ、見つめ直すべき「食べものを大切にする」日本の食文化の原風景があった。
     先祖が江戸時代に綴った“おばんざい帳”「歳中覚」を今も再現しながら四季折々の暮らしを営む杉本家。その10代目を受け継ぎ、料理研究家として活躍する杉本節子さんは、「京都のお惣菜“おばんざい”こそ、食卓に幸せを運ぶ」と言う。
     「おばんざいは、とにかく食材を使い切る質素でエコな料理」。地形的に新鮮な肉や魚が手に入りにくかった京都の町家では、食べ残しの出ない量だけ作り、物足りない分は作り置きできる常備菜でまかなってきた。
     古くから京都の町家に暮らす人々の食生活の知恵と心得が“おばんざい”として、現代の食卓に受け継がれている杉本家。先人の知恵に学び、真の食文化の豊かさを杉本家の食卓に取材し、節子さんが考える夢の食卓に迫る。


     “兄弟会”は途絶えてしまったが、今は親しい仕事仲間や甥のお嫁さんなど、年若い人たちと囲むごはんが、彼女の元気の源だという。食卓を囲んで家族や友人と語らい合うこと。特別なことは何もないが、それこそが元気で長生きする秘訣。とにかくよく笑い、よく食べる吉沢さんの一日に密着し、彼女の金言とも言える言葉を拾いつつ追いかけてみる。