Intro イントロダクション

 北川悦吏子脚本の大ヒットドラマを韓国でリメイク!「ミセン-未生-」「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」「アルハンブラ宮殿の思い出」など、数々の名作を世に打ち出してきた韓国の制作会社STUDIO DRAGONがフジテレビと共同制作した。演出は「ナイショの恋していいですか!?」「ああ、私の幽霊さま」のユ・ジェウォン、脚本はドラマ「マイ スウィートソウル」、映画『メモリーズ 追憶の剣』『愛を歌う花』などを手掛けたソン・ヘジン。日本中を熱狂させた切ないラブサスペンスとしての世界観を生かし、登場人物の心の動きがより詳細に描かれる。韓国版ならではの新たな展開も盛り込まれ、原作を知る人はもちろん、知らない人でも楽しめる完成度の高いドラマに仕上がっている。

 抗いがたい魅力を放つミステリアスな男、キム・ムヨンに扮したのは、「応答せよ1997」「ショッピング王ルイ」のソ・イングク。確かな演技力と独特の存在感を発揮し、善人なのか悪人なのか判断のつかない孤独な青年という難役を見事に演じ切った。日本でも大ヒットした「赤と黒」出演から数年、大人になったチョン・ソミンは、数奇な運命に翻弄されるヒロイン、ジンガン役を透明感たっぷりに好演。

 幼い頃に両親を失い、大きなやけど痕を抱えながら育ったジンガンは、同じ傷を持つムヨンといつしか惹かれ合っていく。ジンガンの兄、ジングク役には『新しき世界』のパク・ソンウン。妹ジンガンを溺愛する心温かい刑事役に挑戦した。お茶目な姿も披露しつつ、ムヨンを警戒してジンガンに近づかせまいと必死で阻止する兄の姿を熱演し、ソ・イングクと演技対決を繰り広げた。さらに、イケメンぞろいのブルワリーで働くヒジュン役を演じたVIXXのホンビンも必見! ムヨンと児童養護施設で共に育ち、彼をよく知る唯一の友人という重要な役どころを担った。(全16話・字幕)

あらすじ

 広告デザイナーのユ・ジンガン(チョン・ソミン)は幼い頃に両親を失い、20歳年の離れた兄ユ・ジングク(パク・ソンウン)と2人で暮らしている。ある日、親友ペク・スンア(ソ・ウンス)の陶芸展に招待されたジンガンは、パーティーのスタッフとしてやってきたビール会社の従業員キム・ムヨン(ソ・イングク)と出会い、彼の失礼な発言に憤慨。兄のジングクもまた陶芸展に向かう途中でムヨンとすれ違い、彼の眼差しになぜか胸騒ぎを覚えるのだった。

 一方、スンアは恋人である財閥御曹司チャン・ウサン(ト・サンウ)が有名教授の陶芸品を彼女の作品として展示したばかりか、作品解説のトークショーまで準備していることを知ってウサンを責める。2人の会話を耳にしたムヨンは偶然を装って作品を壊し、スンアが嫌がっていたトークショーを阻止。スンアはたちまちムヨンに夢中になり、彼と付き合い始める。しかしムヨンが別の女性と映画館にいる姿を目撃したジンガンは、スンアへの気持ちが本気だとは思えず、ムヨンに会うたびにケンカ腰になってしまう。

 そんな中、女子大生殺人事件を捜査していたジングクは、数々の手がかりからムヨンが事件に関与していると直感するが…。

Story 各話のあらすじ

#01 「運命の出会い」

広告デザイナーのジンガンは幼い頃に両親を失い、20歳年の離れた兄ジングクと2人暮らし。ある日、親友スンアの陶芸展に招待されたジンガンは、パーティーのスタッフとしてやってきたビール会社の従業員ムヨンと出会い、彼の失礼な発言に腹を立てる。一方、恋人のウサンがお膳立てした陶芸展にうんざりしていたスンアは、自分の窮地を救ってくれたムヨンに心を奪われる。そんな中、ジングクはムヨンの眼差しになぜか胸騒ぎを覚えるが…。

#02 「最低な男」

ジングクの部下チョロンとデートをしたジンガンは、アーツのパブでムヨンと偶然再会。ムヨンは上着を脱いだジンガンが肩のやけど痕を隠そうとしていることに気づき、さりげなくパーカーをかけてやる。一方、スンアは好きな人ができたとウサンに告げ、ジンガンに恋人としてムヨンを紹介。しかし、ジンガンは映画館で別の女性と腕を組んで歩くムヨンを見かけて…。一方、ジングクはムヨンから拳銃で人を撃ったことがあるかと尋ねられるが…。

#03 「やけど痕」

アーツのブランドデザインを担当することになったジンガン。ブルワリーでたびたびムヨンと顔を合わせるようになるが、彼のやけど痕に気づいても見て見ぬふりをする。ムヨンはそっけない態度を取り続けるジンガンの関心を引こうとするが…。一方、ウサンはムヨンがスンアの交際相手であることを突き止め、彼に結婚記念のビールを造ってほしいと依頼して圧力をかける。スンアは結婚に抵抗するが、母からムヨンと別れるように迫られて…。

#04 「通じ合う心」

ムヨンに瞬間記憶能力があることを知ったジングクは、彼が女子大生殺人事件に関連していると直感。被害者宅のスノードームについてムヨンを問い詰めるが、のらりくらりとはぐらかされる。一方、ムヨンと一夜を過ごしたスンアは母に外出禁止を命じられ、ジンガンに助けを求める。ジンガンはムヨンに連絡を取って2人を引き合わせるが、スンアの母に見つかって平手打ちされる。傷ついたジンガンはムヨンにひどい言葉を浴びせてしまうが…。

#05 「告白」

ユリの車にはねられそうになったジンガンは、ジングクによって間一髪で救われる。ジングクはユリが嫉妬心からジンガンの命を狙ったと知り、反省の色がないユリを殺人未遂で逮捕する。一方、ムヨンはジンガンのことが好きだと気づいていないのかとユリに指摘され、自分の気持ちを確かめるべくジンガンに告白するが、まるで相手にされない。そんな中、ムヨンはウサンの一存でアーツを解雇される。スンアはムヨンに駆け落ちを提案するが…。

#06 「哀れな嘘」

ジンガンの言葉と目に心をかき乱されたムヨンは、自分を哀れむ理由を聞き出そうと彼女の帰りを待ち伏せする。しかし、ジンガンはチョロンとのデートにまでついてきたムヨンに腹を立て、いい気味だと彼を冷たく突き放す。一方、ジングクは殺人事件当日、現場付近の映像に映っていたムヨンを問い質すが、彼のやけど痕に気づいて動揺。重大な証拠となる映像を封印してしまう。そんな中、ジングクは飛び降り自殺しようとするユリを発見して…。

#07 「危険なゲーム」

ジンガンは見知らぬ男たちに囲まれて暴行を受けるムヨンを発見。彼らの間に割って入り、ムヨンを救い出す。一方、ジングクはユリが殺人事件の真犯人であると確信するが、自首を期待して待ち続ける。そんな中、スンアは金目当てで自分に近づいたことをムヨンに認めさせ、20億ウォンの小切手を渡す。ムヨンはアーツのイベントを訪れてスンアを呼び出し、ウサンを挑発。暴漢を差し向けたウサンに復讐すべく、命懸けのゲームを仕掛けるが…。

#08 「復讐の代償」

交通事故で崖から転落したウサンは死亡。スンアは一命を取り留めるも危険な状態が続いていた。ムヨンがスンアの車の助手席に乗っていたことを知るジンガンは、彼の消息が一切報じられない状況に不安を抱く。ジンガンから話を聞いたジングクも旧知の交通警備課長の元を訪れ、ムヨンの行方を探す。そんな中、ふらりと自宅に戻ってきたムヨンは、無言でジンガンにキスをする。ジンガンは二度と会わないと言い残してムヨンの前から去るが…。

#09 「ヤツは悪魔だ」

ムヨンが逮捕され、凶器のトロフィーが彼の部屋から発見される。取り調べでムヨンは殺人容疑を認めるが、ジングクは真犯人が自首したことを捜査員たちに伝える。その頃、ウサンの死によってアーツの経営権を手にした姉セランは、国内最大級のパプをオープンすることを決め、ムヨンに店を任せようとしていた。一方、ムヨンのことが頭から離れなくなったジンガンはチョロンに別れを告げるが、ジングクは危険なムヨンを毛嫌いして…。

#10 「結ばれた夜」

ジンガンの願いを聞き入れ、セランからのヘッドハンティングの話を断ったムヨン。セランは「いい人になる」というムヨンを笑い飛ばし、また自分を訪ねてくるはずだと断言する。一方、初めてのデートをしたジンガンとムヨンは、平凡で幸せな時間を過ごす。しかし、ジンガンはムヨンと付き合い始めたことを兄に言い出せずにいた。そんな中、ジンガンはジングクに嘘をつき、ムヨンと共に彼が幼少期を過ごしたヘサンの児童養護施設を訪れるが…。

#11 「新居祝い」

ジンガンがムヨンとヘサンに行ったことを知ったジングク。翌朝、帰宅したジンガンはジングクにムヨンとの交際を猛反対され、思わず感情的に言い返してしまう。一方、ムヨンは警察署で会ったジングクに親しげに話しかけるが、妹の前から失せろと冷たく告げられる。そんな中、ジンガンはムヨンの殺風景な部屋を見て驚き、2人で家電製品や日用品を購入。ムヨンは新居祝いをしようというジンガンのために手料理を作り、幸せな時間を過ごすが…。

#12 「約束」

ナイフで刺されたムヨンはヤン医師の元へ向かうも、救急車を呼ぼうとする医師を止め、彼の自宅で傷の手当てを受けることに。翌朝、ジングクは上司に辞職願を出して人を刺したと自首するが、刺傷事件の通報はなかったと聞かされる。一方、ジングクからムヨンを刺したと聞いたジンガンは、「もっと残忍なこともできる」と話す兄にムヨンにはもう会わないと告げるが…。そんな中、ムヨンは自分の過去を調べるために仕事を辞めようと決意して…。

#13 「よみがえった記憶」

カン・ソンホという自分の本名を知ったムヨンは、失われた幼い頃の記憶と父の死の真相を探るべく、父が自殺した場所だというヘサンにあるクマ山を訪れようと決める。ジンガンはムヨンが故郷に行くことを聞き、なぜか言い知れぬ不安に襲われる。その頃、ジングクはムヨンがカン・ソンホだという予感が当たったことにショックを受け、自責の念に苛まれていた。クマ山で記憶を取り戻したムヨンは、セランの元へ向かい拳銃を手に入れたいと頼むが…。

#14 「温かい家」

帰宅したジングクに拳銃を突きつけたムヨンは、なぜ自分の父を殺したのかと問い質す。ジングクは撃ちたければ撃てとムヨンに告げるが、タクの訪問によって事無きを得る。その後、ムヨンの携帯電話にセランから届いた古い新聞記事。そこには、ムヨンの父カン・スングが殺人犯だという衝撃の事実が記されていた。ジンガンは落ち込んだムヨンを励まし、生まれ変わりたいと願う彼のために温かいご飯を炊く。翌日、2人は遊園地でデートを楽しむが…。

#15 「25年前の秘密」

セランからジンガンと自分の関係を聞き出したムヨンは衝撃を受けて街をさまよい、帰宅するやいなやジンガンに別れを告げる。ジンガンは理由を説明してほしいとムヨンにすがるが、彼の冷たい態度は変わらない。そんな中、ムヨンがセランの下で働き始めたことを知ったジンガンはパブを訪問。セランは25年前に何があったのかジングクに聞いてみろとジンガンを促す。このことを知ったムヨンは激しく後悔し、セランと縁を切ろうとするが…。

#16 「愛してる」(最終話)

殺人事件の容疑者として追われる身になったムヨン。ジンガンの話をするためにジングクと密かに落ち合った彼は、自分が大きな誤解をしていたことに気づく。すべての真実を知ったムヨンは3日だけ時間をくれと告げて去って行き…。一方、ジンガンはムヨンが殺人を犯したとは信じられずにいた。25年前の事件について調べたジンガンは、ムヨンがかつて家族と住んでいた家にいると直感。一人でクマ山に向かい、ムヨンを見つけ出すが…。

Cast & Staff キャスト&スタッフ

  • キム・ムヨン

    キム・ムヨン

    クラフトビール・ブルワリー、アーツの醸造士。魅力的だが冷たい独特の眼差しと瞬間記憶能力を持ち、ミステリアスで危険な香りを漂わせている。本気で誰かを好きになったことはなく、他人の感情に無関心。6歳から児童養護施設で育ち、それ以前の記憶はないため、本当の年齢や両親の名前も知らない。

    ソ・イングク

    1987年10月23日生まれ。2009年、オーディション番組で優勝し、歌手デビュー。2012年、「応答せよ 1997」で俳優としても大ブレイク。近年の主演作は「元カレは天才詐欺師 ~38師機動隊~」「ショッピング王ルイ」(2016年)。

  • ユ・ジンガン

    ユ・ジンガン

    広告デザイン会社のデザイナー。ムヨンが勤務するアーツのブランドデザインを担当している。幼い頃に両親を亡くし、20歳上の兄ジングクと二人暮らし。明るくまっすぐな性格で、困っている人を見ると放っておけない優しい心の持ち主。彼氏がいないことをジングクに心配されている。

    チョン・ソミン

    1989年3月16日生まれ。2010年に「赤と黒」でデビューし、「イタズラなKiss~Playful Kiss」のヒロインに。2017年、「適齢期惑々ロマンス~お父さんが変⁉~」「この恋は初めてだから~Because This is My First Life」に出演。

  • ユ・ジングク

    ユ・ジングク

    経歴27年のベテラン刑事だが、出世にはまるで興味がない。ニックネームは“ユ課長”。一度も結婚せず、最愛の妹ジンガンを男手ひとつで育て上げた。明るくユーモアのある男性だが、実は長年消えることのない心の傷を抱えている。ムヨンを見るたびになぜか妙な緊張感と胸騒ぎにおそわれる。

    パク・ソンウン

    1973年1月9日生まれ。1997年、映画『ナンバー3』でデビュー。2007年、「太王四神記」で知名度を上げ、映画『新しき世界』(2013年)、「リメンバー~記憶の彼方へ~」(2015年)、『スウィンダラーズ』(2017年)などに出演。

  • キャスト

    キム・ムヨン役 / ソ・イングク
    「応答せよ 1997」「ショッピング王ルイ」
    ユ・ジンガン役 / チョン・ソミン
    「赤と黒」「イタズラなKiss〜Playful Kiss」
    ユ・ジングク役 / パク・ソンウン
    「太王四神記」「リメンバー~記憶の彼方へ~」
    ペク・スンア役 / ソ・ウンス
    「黄金の私の人生」
    チャン・ウサン役 / ト・サンウ
    「伝説の魔女~愛を届けるベーカリー」
    ノ・ヒジュン役 / ホンビン(VIXX)
  • スタッフ

    演出 / ユ・ジェウォン
    「ああ、私の幽霊さま」「明日、キミと」
    脚本 / ソン・ヘジン
    『愛を歌う花』
    原作脚本 / 北川悦吏子
    「ロングバケーション」「半分、青い。」

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