今回は、『JAZZY NIGHT』と題し、今年4月以降に放送したステージの中から選りすぐりのライブをお送りする。
まずは、"ミスタースタンダード"ハンク・ジョーンズ。御年90歳の今も毎日2〜3時間の練習を欠かさず、常に「どうやってベストを尽くせるか?前よりもどうやって良く演奏できるか?」を考えながらステージに向かう彼のプレイは、まさに「基本にして究極」。
続いて、ジャズ・コーラス界に君臨するスター・グループ、マンハッタン・トランスファー。数々のグラミー賞に輝く彼らの見事なチームワーク、洗練されたアンサンブルは歳月を重ねるほどに一層の磨きがかかる。
最後は、バニー・ブルネルに師事し、演奏と理論を学んだ実力の持ち主カイル・イーストウッド。"小さいころからリズムセクションに興味があり、音楽を聴いていても耳がリズムを追いかけていた"とベースの魅力について語り、父であるオスカー監督のクリント・イーストウドから"何事も真剣に取り組むことを学んだ "彼のステージは、決して派手ではないが聴衆を魅了する。
「大人のための極上の音楽」をお見逃しなく!!
演奏曲目 Vol.#1
M1.BLUE MINOR / HANK JONES "THE GREAT JAZZ TRIO"
M2.BIRDLAND / THE MANHATTAN TRANSFER
M3.BIG NOISE / KYLE EASTWOOD
ピアニストのハンク・ジョーンズは、1918年7月31日、ミシガン州ボンティアック生まれ。トランペット奏者の故サド('23〜'86年)、ドラマーのエルヴィン('27〜'04年)を実弟に持ったジョーンズ兄弟の長兄。高校生でプロのピアニストとして活動。1930年代から本格的な活躍を始め、チャーリー・パーカー、ビリー・ホリデイ、マイルス・デイヴィスなど数多くの伝説的ジャズメンと共演。ロン・カーターとトニー・ウィリアムスと’77年に結成した“グレイト・ジャズ・トリオ(GJT)によって、日本でも高い評価を集めた。
グループ名は、ドス・パンスの小説『マンハッタン乗換駅』からとったもの。洗練された男女混合コーラスで、’80年にグラミー賞を初受賞。器楽曲に歌詞をつけたヴォーカリーズを軸にヒット作を連発。ライヴではスタイリッシュなマナーで独自の表現世界を築いてきた。依頼、11年の間に8個のグラミーを獲得。
映画俳優であり監督でもある父(クリント・イーストウッド)に連れられて、幼い頃からモンテレー・ジャズフェスティバルなどに親しみ、マイルス・デイビスやデューク・エリントン、カウント・ベイシーらのジャズに触れる。高校時代は学生バンドを組んで、ベーシストとして演奏をしていた。2005年に発表したセカンド・アルバム『Paris Blue』には、ピアノ演奏者として父も参加。映画では『ミスティック・リバー』、『ミリオンダラー・ベイビー』などの楽曲を、監督の父とともに担当。さらに『父親たちの星条旗』では作曲、演奏ともに全面的に関わり、『硫黄島からの手紙』や『グラン・トリノ』ではすべての音楽を担当している。