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2018年9月13日(木)
半島情勢『再起動』? 南北会談開催への思惑

ゲスト

松川るい
自由民主党参議院議員
武貞秀士
拓殖大学特任教授
黒田勝弘
産経新聞ソウル駐在客員論説委員

第2回米朝会談開催を『要請』 金委員長『ラブコール』の真意
生野キャスター
「今週月曜、金正恩委員長からトランプ大統領に宛てて首脳会談を要請する書簡が届いたことが判明。2度目となる米朝トップ会談の機運が急速に高まっています。こうした中、来週に平壌で南北首脳会談が予定されていますが、早期の終戦宣言を目指す金委員長と、自らを米朝の仲介役と自負する一方で、支持率下落という国内事情を抱える文大統領はこの会談でどんな成果を求めていくのでしょうか。南北朝鮮を熟知する専門家の皆さんと共に南北の思惑をじっくりと読み解きます。ホワイトハウスの報道官は内容についてこのように説明をしました。『金委員長からトランプ大統領に届いた書簡はとても温かく前向きな内容だった。主に新たな会談の要請であり、我々は既に日程を調整している』と発言しています。まずは黒田さん、この書簡の内容についてですけれども、韓国の国内ではどのように伝えられているのでしょうか?」
黒田氏
「手紙を出す時はだいたい焦っているせいであるという解釈なので。この前アメリカのポンペオさん、訪朝中止になったでしょう。それ以降は北の方が焦っているのだという、そういう解釈ですよね。だから、手紙の内容が、いや、私はトランプさんを信じているんですよ、という、あなたを愛している、みたいなもんでしょう。だから、そういう低姿勢になってなんとか引き付けようというような、そういう雰囲気ですね」
松山キャスター
「武貞さん、今回、金正恩委員長がこういう形で書簡をトランプ大統領に送ったと。このタイミングで送る意図はどこにあると考えますか?」
武貞特任教授
「北朝鮮としては米朝首脳会談をやりたいわけですよね。やって終戦宣言をなんとか米朝間でやりたい。けれども、非核化を本当にするつもりなのかと、いつまでにするつもりなのかと、アメリカは問いかけてきた。北朝鮮はそれに応えてこなかったということで。北朝鮮としてはこのタイミングで、トランプさんを喜ばすような内容の親書を書いて、米朝首脳会談をやって、だいたい年末までにやる、ということまで書き込んだうえで、終戦宣言、これを米朝でやるように持っていきたい。そのためにはトランプさんを会談の場に引き出さなければいけない。その文言としてトランプさんの任期中、つまり、2021年1月までに非核化をやりますよと、お約束しますよということを、これは殺し文句ですよ。トランプさん、8年できるかどうかわからないような状態で、あなたの残りの2年以内にやりますよと言ったらトランプさんは大喜び、ということも計算したうえで、トランプさんを米朝首脳会談の場に引き出すために、やった。しかも、南北首脳会談を控えているこの時期ですから、南北首脳会談は非常に盛り上がりますよ。そうすると今年の南北首相会談のあとの米朝首脳会談の流れと同じで、南北がこれだけ仲良くできるんだということを見せつけたら、アメリカは少々譲歩してでも、北朝鮮の要望を取り入れた形で米朝協議を続けていかざるを得ないなと、6月12日アメリカはそう思ったわけで、その流れを再びという意味で、南北首脳会談とリンクさせるようなタイミングで、手紙も送り、米朝首脳会談、その直後に南北首脳会談の後に、やろうということをしたたかに考えた、非常に巧妙な戦略だと思いますよ」
松山キャスター
「松川さん、これをどういうふうに?」
松川議員
「どうしてこういうことになったかと言うと、米朝首脳会談自体が中身を結局詰めないまま、準備をしないまま会談をして、ロードマップからこの先どうやって進めるとか、期限から、全部をある意味、事務方にポンペオさん達に丸投げする格好で目的だけをトップリーダーが決めて投げた会談だった。良く言えば、新しいアプローチですけど。だから、そのあといろいろな齟齬が出てきて、時間がかかるのはある意味当たり前っちゃ当たり前だと思うんですね。この中で北朝鮮は従来通りのタクティクス、つまり、かなりアメリカを振りまわす、これができないのだったらもう終わりかもねとか、いろいろタクティカルにやって、なんとか制裁を緩めようとか、いろいろなことをやってきたのだけど。結局そういうふうには、思ったようにはいかなくて、なんとかしなければならないのだというふうに考えが至ったところに、ポンペオさんの訪朝、このままでは無理だね、というふうに言われ。ここは国連総会が9月末にありますから、国連総会というのは国連加盟国が皆一堂に会するわけで、もしもですよ、米朝のデッドロックのまま国連総会に突っ込むと、そこで制裁を強化しようかとか、いろいろなことがリスクとしてあり得るわけですよね。だから、金正恩委員長の中で、他はダメだけど、トランプ大統領は自分の言うことをある程度わかってくれるとか、聞いてくれるとか…」
松山キャスター
「トップ同士で全部やろうとしているということですか?」
松川議員
「他は帝国主義者でゴリゴリだけれど、トランプさんならたぶんちょっと言うことを聞いてくれるのではないかなという気持ちがあるのだと思いますね。だから、そのラインを崩したくない、ここだと思います」

北朝鮮『非核化』の本気度
松山キャスター
「先日、金委員長のこのような発言が伝えられました。トランプ大統領の1期目が終わる2021年1月までに『70年間敵対した歴史を清算して非核化を実現したらいい。トランプ大統領への信頼に変わりはない』ということを、韓国の特使に対して金委員長が語ったということで、韓国政府が発表したのですけれども。松川さん、この期限を、トランプ政権の1期目の終わりまで、ということを明確に言ってきたと。この北朝鮮側の真意、金委員長の真意、これをどう受け止めますか?」
松川議員
「それは、トランプ大統領に米朝首脳会談に前向きになってもらいたいという意味もありましょうし、現実問題として、トランプ大統領に2期目があるかどうかは別に現在の時点ではわかるわけではないので、1期目の間に、つまり、あと2年ちょっとの間に終わりにしたいと、実際にそう思っていると思うんです。オバマ大統領は朝鮮半島にそのような関心を持たなかったわけで。トランプ大統領は、アメリカ大統領が朝鮮半島の平和にある程度コミットして、やる気を持って関心を向けているというこの状態自体は、彼はまさにチャンスとしてものにしたいと、ずっと先々代からの平和条約を締結するというのが夢なので、と思いますね」
松山キャスター
「ただ一方で、アメリカの情報機関やいろいろな研究機関は、北朝鮮が非核化についてはまだそれほど本気ではなくて、そのまま核・ミサイル開発を続けているのではないかということを、ずっと水面でやっているのではないかと伝えていますけれど、それに対しては、北朝鮮が、こういう期限を区切って非核化するというようなことを本気で考えているのかどうかという疑念がアメリカの中にはあると思うのですけれども?」
松川議員
「そもそも非核化の定義からして違うと思うんですね。たぶんずっと米朝間の中でも、たとえば、科学者までに根こそぎ追放しろとか、をアメリカは言っていますけど、そんなこと毛頭考えていませんし、たぶん北朝鮮として、本当に最後の最後まで本当に核放棄、彼らの核能力、核放棄をするコミットメントをしているとは…と、そんなにすぐ信じられないですよね」
松山キャスター
「武貞さん、北朝鮮はアメリカとの水面下の交渉の中でも、なかなか非核化ということを先にやるということにかなり抵抗があるという姿勢を示しているというふうに伝えられていますけれど、終戦宣言について、もう少しアメリカが踏み込んだことをしてこないと、なかなかそう簡単には非核化の実際のプロセスに入れないという、そういうスタンスなのですか?」
武貞特任教授
「それはそうですね。それでこの文章ですけれど、この3つのメッセージ、具体的なメッセージを金正恩さんは盛り込んでいるわけですよね。『70年間敵対した歴史を清算して』ということは、終戦宣言を出しましょうということですよ。それから、『非核化を実現したら良い』という言葉は、北朝鮮に非核化を要求するなら、アメリカも同盟国に差しかけた核の傘を撤廃してください、戦略爆撃機を韓国に派遣したりしないでください、それから、米韓合同軍事演習なんてやめてください、その先には在韓米軍も縮小撤退してくださいね、それがアメリカも義務を負っているはずの非核化という意味ですよ、という意味を込めていますよね、2行目、最後は『トランプ大統領への信頼に変わりはない』と。これは米朝協議をずっと続けていきましょう、争点がいろいろ解決できなくてもと。米朝協議の継続をずっとしていきたいねというメッセージを込め、非常に巧みな文章になっていますよね。北朝鮮の非核化の提案というのは、2つの側面を考えとかなければいけないのは、1つは外交的な戦術という次元ですよね。これは、非核化やりますよ、おそらく検証のための核施設の申告も過去にやりましたから、限定的、隠しているものは明らかにしないけれど、それを公開するということはあり得ると思いますよ。それは外交交渉の過程で核兵器は放棄しないけれど、アメリカがここまでやってくれるなら終戦宣言を出しましょうかというような、呼び水になるような非核化のプロセスを盛り込む考えはあると。これは外交的な戦術の次元の話ですよね。ところが、軍事戦略という次元から言うと、北朝鮮はアメリカと戦争したくないですよね。戦争をすると負けますよね。また、アメリカに軍事介入をやめてくれ、と言う時に、ワシントン、ニューヨークに届く大陸間弾道ミサイルをつくってしまえば、アメリカはこんな火傷してまで韓国を守る気ないよ、ときっと言うに違いないと計算しているんです。だから、ICBM(大陸間弾道ミサイル)を持ってしまえば、米朝戦争は起こり得ないと思っている。つまり、最後まで核兵器は持ち続けると。分断された状態が続く限り、統一を北朝鮮主導でするまでは核兵器放棄しませんよ。だから、新しい憲法の前文には『核保有国』という文言まで盛り込んだんですよ。軍事戦略という観点から見ると絶対に放棄をしない。あくまでも最後まで非核化、ここまで少しずつ小出しにして、非核化のプロセス、これだけやります、という交渉はするでしょう。この2つを分けて考えなければいけないということですね」
松山キャスター
「黒田さん、韓国では北朝鮮の金正恩委員長の本気度、どういうふうに受け止められているのですか?」
黒田氏
「文在寅さんをはじめ政府と世論は若干のずれがあって。世論という場合は、メディアも入るのですけれども。文在寅さんは、間違いなく非核化はやるんだと、それを前提にしなければ、これまでの行動はないわけですよ。文在寅政権のスタッフ達は皆そう言っています。間違いないのだと、もう核を放棄する覚悟をしたのだと」
松山キャスター
「ポジティブに…?」
黒田氏
「そう。だから、それを信じよということですよね。だから、文在寅さんというか、現在の政権の最大の関心は、つまり、北の核兵器と、お金というか、韓国の持っている経済力、その取引をしようということではないですか。つまり、韓国の経済力を誇示して、あるいは経済支援をアピールすることによって、それを受け入れれば、あなた方は豊かになるんです、そのために核兵器を放棄しなさいという、これで話はついているのだというのが…」
松山キャスター
「ついているのだと…」
黒田氏
「そう…、政権サイドの判断。ところが、メディアをはじめ、世論の方が、これまでの経緯もあるので、北に対する不信感というのがあるので最後のところはわからないと。だから、騙されてはいけないというのが、両方共存していますね」
武貞特任教授
「文在寅政権は、きっと核兵器を北は放棄するはずだということを前提に政策を組み立てていますけれども、それと同時に、矛盾することではないのですけれども、仮に持ったままでも、現在持ったまま連絡事務所まで設置するわけですよね」
松山キャスター
「もうすぐですよね?」
武貞特任教授
「南北の首脳会談なんて、ほとんど終戦宣言に近いような文言まで盛り込んだのが4月27日の板門店宣言ですよね。核兵器を持ったままになるかもしれないけれど、それもいいだろう、南北が仲良くすれば使えない核兵器になるでしょうと。しかも、その先に米朝が仲良くすれば、持っていても使えない核兵器なら捨てたのと同じというぐらいの楽観的な見方が文在寅さんのスタッフの中にあると思いますよ」
松川議員
「ちょっと重なると思うのですけれど、そこまでかどうかは別にして、文在寅大統領は、あちらこちらで非常に、はっきり言っているんですよ。たとえば、8月15日の光復節の演説とか、今回のたぶん李洛淵さんもそうだったのか…、東方経済フォーラム、理屈は何かと言うと、南北の融和、平和が進めば非核化につながるのだ。つまり、分断を克服して行き来できる南北経済共同体をつくる、それが韓国と北の両方含めた平和繁栄につながりますと。南北の融和というのは、非核化の前提条件とまでは言わないですけれど、南北が進めば非核化につながるのだという、この理屈ですよね。正直言うと非核化よりも明らかに南北関係改善、南北経済共同体づくり、レールウェイをつなげようとか、こちらの方に明らかに主たる関心が向いていると思うんですよね。別に非核化がどうでもいいと思っているわけではなくて、そうすることがおそらく非核化に、迂遠なようだけれども、そっちにつながるのであるというふうに信じている、いらっしゃると思います。経済的にも南北がつながって経済共同体ができれば、たとえば、30年で17兆ぐらい儲かるとか…」
松山キャスター
「経済効果が…」
松川議員
「なんとなく、いろいろなところの…、済州フォーラム、東方経済フォーラム、光復節、ベルリンでの演説、もういろいろなところを見ても相当な関心は南北ファーストですよ。韓国ファーストかどうかすら、よくわからない」
武貞特任教授
「その時に核兵器が残っていてもほとんど飾りものの核兵器ぐらいだから、手放せ、手放せと言って圧力を加える必要もないではないか、ぐらいの発想が頭の隅に…あります」
松山キャスター
「そこが争点になっていない感じがしますよね?」
松川議員
「そこは考えたくないですよね」
黒田氏
「まさにそういう雰囲気、非核化が滞るとか、進まなくても、南北が仲良くして平和になればそれでいいのではないかという、そういう雰囲気」

9.18南北首脳会談の焦点 文大統領の『事情』金委員長の『思惑』
生野キャスター
「南北首脳会談が来週に迫っています。日程は9月の18日から20日の3日間です。北朝鮮の平壌で行われます」
松山キャスター
「過去、南北の首脳会談が行われた時は、3日間という日程で行われたのがだいたい平壌で行う場合が、そのケースが多いわけですけれども、2000年の金大中大統領と金正日総書記の会談がまさに3日間行われ、この時も韓国側が北朝鮮に一方的にかなり経済支援みたいなものを送っていて、それがあとになってかなり問題視されたということがありましたけれども。同じような路線をまた韓国は歩んでいるのではないかという見方ができないですか?」
黒田氏
「もちろん、そういう、特に保守派はそういう見方だし、世論でもそういう疑念というか、疑いはあるのですけれども。金大中さんの最初の時は会談をする代価・代償としていくらでしたか、7億ドルか…」
松山キャスター
「相当の巨額の支援だったと」
黒田氏
「7億ドルの出所の疑わしい金まで提供したという、ことです。それから、廬武鉉さんの場合も相当の経済協力の案件をたくさん列挙し、今後こういうことをやりましょうと。ところが、2回とも、要するに、結果は食い逃げされたということで。今回、また北においしいところだけ…、非核化というのを我々が望む、あるいは本当に国民が望むというところがあるのですけれども、そこがどうなのかという疑念はありますね」
松山キャスター
「今回は3日間で具体的にどういうことが行われるのか、何か明らかになっている部分はあるのですか?」
黒田氏
「非核化の問題は当然、話題にして何か文書化しないとアメリカが承知しないし、日本も承知しないわけですから、そこは出ると思いますけれども。中身のほとんどは協力関係ですね、明らかに」
松山キャスター
「武貞さん、今回の南北首脳会談、どういう実績が表に出てくると?」
武貞特任教授
「今回の南北首脳会談というのは、盧武鉉さん、またその前の金大中さんの時と違うのは4月27日に金正恩さんと文在寅さんが会って、具体的に韓国がどのような経済協力ができるかということをUSBメモリに目いっぱい詰め込んだものを渡して…」
松山キャスター
「はい、ありましたね」
武貞特任教授
「具体的な案を次に会った時に出しましょうと言うところで会う2泊3日ですから、前回の2回の平壌での南北首脳会談と全然違うんですよ。具体的プロジェクトをいかに詰めるかという、相当、行政的な各論の会議になる。つまり、出てくる結果は、非核化については抽象的な、トランプ大統領の任期中に非核化に向けて目いっぱい努力をする、ということを約束するというぐらいのことでしょうね」
松山キャスター
「非核化についてはどうですか、きちんとした何か声明みたいなものが今回の南北会談のあとに出せるようなことになりますか?」
武貞特任教授
「非核化についてはアメリカとの相談なしにやるわけにいきませんから。板門店宣言だって、非核化の問題は3項目の1番下のところの最後のところにちょこっと出たわけで」
松山キャスター
「そうでしたね」
武貞特任教授
「むしろ4月27日の南北首脳会談より非核化の問題はアメリカにおまかせだよねというニュアンスを前面に出したものになりますね」
生野キャスター
「松川さん、いかがですか?経済が主な…」
松川議員
「たぶんそうするのでしょうけれど、さは然りながら、現在、国連制裁がある状況なわけですよね。だから、そうは言っても全ては非核化が進むという前提のもとでという留保が全部ついちゃうわけですよ。たとえば、連絡事務所を設置するというのはおそらく安保理制裁がある中でもできるものと韓国は解釈をしているし…」
松山キャスター
「でも、かなり微妙な線ですけれども」
松川議員
「…とおっしゃる方もいるのですけれど、外交施設を置いている国もあるわけですから、それはギリ。経済協力を大規模にババンと打ち上げますとか、さらに微に入り細に入り、それは話すと思いますけれども、それは、しかし、合意内容として出すということは非核化について進展がない中ではできないですよね。それは、要するに、非核化が進展すれば、こんないいことも、あんないいこともあるよ、という話を、その先の話を詰めてくるということになるのだと思うんですね。ただ、非核化についてはご指摘があったように、韓国からすると結局それは米朝で詰めなければ話にならないでしょうと。だから、韓国はもちろん非核化についてしっかり米朝首脳会談の約束をしたように、米朝間での話にちゃんと前向きに取り組み、進めるようにと、それは言うと思います、もちろん、言うでしょうし、それが進まないといろいろな、新経済地図ですか、USBで置いてきたものも含めて、進まないんだよということは言うと思いますけれども。宣言案、通常であれば、3日間あって最後に出すわけですけれども、そこに非核化の文言でこれまで出てきた板門店宣言であるとか、米朝首脳会談であるとか以上のものというのは、もしかしたら今回、金正恩さんが2021年までに、というような類の期限つきのことを言ったのであれば、もしかしてそれは入るとか…」
松山キャスター
「それだけでもかなりの進展かなという感じはしますけれども」
松川議員
「それは、あるかもしれません。でも、私はそんなになかなか韓国で、米朝をやろうと言っている、北からしても米朝をやると決めているわけではないですか。割と前向きな、サンダース報道官ももう現在、日程調整に入っていると言っているわけですよね」
松山キャスター
「年内にもと言われていますよね」
松川議員
「それがある時に、韓国にそんな非核化で北が譲歩して文言をあげる必要もないし、話したとしても。また、韓国からしても、そこは自分のメインロールではないとたぶん思っている」

南北の『事情』と『思惑』
生野キャスター
「さて、アメリカが最優先と考える非核化の実現に対して金正恩委員長と文大統領が最近、このような発言をしています。金委員長は『アメリカは相応の行動をとり、朝鮮半島問題の政治解決プロセスを共に進めるよう望む』と中国側との会談で発言しました。一方、文大統領は『北朝鮮は核廃棄を実行しなければならず、アメリカは相応の措置で環境を整えなければならない』としています。武貞さん、北朝鮮の言う『相応の行動』と、韓国の言う『相応の措置』というのは同じことを指しているのでしょうか?」
武貞特任教授
「同じことですね。アメリカは非核化を言うのであれば、同盟国に米国が差しかけている核の傘を縮めるぐらいのことをしなければならないという意味ですし、文在寅さんが言う時に、アメリカも努力しろということは、武力をちらつかせて北朝鮮を脅かすような形で、特にそれは圧力と制裁を意味していますよね、それを縮小するぐらいの覚悟でやらないと、先にそれをアメリカがするぐらいの覚悟でいないと、北朝鮮は非核化に応じるはずがないではないですかということ、ニュアンスを含ませていますから。この流れからいくと、南北首脳会談で文在寅さんは、金正恩さんといかにしてアメリカを巻き込んで国連の安保理の制裁を緩和するようなシナリオをつくろうかということを相談する可能性大ですね」
松山キャスター
「この『相応の措置』『相応の行動』の中身は、現在、国連安保理制裁の解除もその中に含まれるという話でしたけれども。この相応の行動・措置は終戦宣言…」
松川議員
「私も終戦宣言のことかと…」
松山キャスター
「…を意味しているように聞こえるのですけれども」
武貞特任教授
「いや、終戦…、うーん…」
松川議員
「終戦宣言ではないのですか?」
武貞特任教授
「いや、終戦宣言も含むと思いますけれども。アメリカは相応…、ただ、これは核廃棄ということに関連をするわけで、終戦宣言というのは、その先の問題で、核廃棄を実行しなければならないということは核兵器の問題ですよね。と言うことは、核に関連するアメリカの諸々の譲歩となるとこれはもう相当限られてきて、米韓の同盟関係に手を入れてください、核兵器を使ったような、核兵器をちらつかせるような合同軍事演習、これは良くないのではないか、ということですよね。これは盧武鉉政権の時のブレーンがそのまま文在寅さんのブレーンになっていますし、特に板門店宣言は、盧武鉉さんの時の共同宣言をそのまま踏襲するという文言まで入れていますから。廬武鉉さんは何を言っていたのかと言ったら『いつまでも自分の国を守るのに外国の軍隊に頼っている国がどこにあろうか?』と言って、在韓米軍を減らしてくれ、ということをアメリカに言って、アメリカが激怒した。韓国は米韓同盟だけに頼っているのではなく『北東アジアのバランサーになる』という言葉まで言って…」
松山キャスター
「はい、ありましたね」
武貞特任教授
「韓国はアメリカと距離を置くことによって、北朝鮮と仲良くしようよと言った、そのアイデアを出した人達がそのまま文在寅さんを支えているブレーンですよね。ですから、この北朝鮮の核兵器ということに関連して、文在寅さんがまず考えることは、米韓同盟を薄めるということ、アメリカが核兵器をちらつかせたりするようなことを遠慮することによって、非核化の北朝鮮の努力を引き出すような流れをつくろうね、と思っているのではないでしょうかね」
松山キャスター
「松川さん、『相応の措置』『相応の行動』ということで、言語がかなり似てきているという感じがしますけれども、これをどう受け止めますか?」
松川議員
「私も同じことを想定しているのだろうと思うのですけれども、私はメインの中身は終戦宣言だと思うんですね。結局、先に非核化をしなさいと言っているアメリカと、先に終戦宣言をしてくれよと言っている北朝鮮があるわけですね。どこで落としどころをつくるのかと言うと、相当、同時的にやるのですかみたいなところが、1つあって。では、終戦宣言と見合うというのは結局、アメリカからすれは、たとえば、施設のリストを申告しなさいというのが王道になったりするというパターンがあるわけですけれど。この1番直近で、南北で相談というか、どうしようということで、いろいろ話し合うような中身とすれば、終戦宣言をできるだけ非核化行動と近く、できれば先にとっていく。アメリカがたとえば、ここは、アメリカが終戦宣言をやってくれれば共に進めるとか、終戦宣言…、核兵器をやらないといけないのだけれども、アメリカは同時に終戦宣言で応えないといけないよねという、こういう釣り合いだと思うんです。どこだったかな、李容浩さんだったか、どこか忘れましたけれども、ちょっと正確には。終戦宣言というのが在韓米軍の撤退であるとか、米韓軍事演習の永遠の拒否を意味するものではないということをはっきりと北が言っていますよね。だから、それを額面通り受け取るかどうかという問題はありますけれども、この直近で言っているこの発言は、たぶん念頭にどっちかというと置いているのはそっちではないのかなと。それを引き出そうと、なんとか関係国と言うか、南北間でもどうするのかなという。何をしたら北朝鮮さんは、何をしたらそこに至ります、ということも含めて、いろいろ話し合うので。たぶん南北首脳会談の注目点は終戦宣言に関して何を話して、発表はしないかもしれないですけれども…、ということではないですか」
武貞特任教授
「いや、終戦宣言ということに関しては、これは南北首脳会談、4月27日も『もはや戦争はなく』と両者が文書にして書いちゃっているわけであって。これが終戦宣言です、というイベントはなかったのですけれども、事実上、文言だけから言えば終戦宣言したのも同然ですよね…」
松川議員
「そうですよ」
武貞特任教授
「終戦宣言をまず出すべきだと最初に言ったのは、実はアメリカですよ。そのあとに北朝鮮が終戦宣言というものを全面に出してアメリカと北朝鮮の間で終戦宣言を出すべきだと言い出して、今は非常にこだわっている」
松山キャスター
「こだわっていますね」
武貞特任教授
「こだわっているのは、終戦宣言を出したら、誰のために在韓米軍は誰を守っているのかというのが曖昧になってくるから。ワンクッションありますけれど、現在、松川先生がおっしゃったように、すぐ在韓米軍に手をつけることにはならないですけれど、アメリカと韓国の国内世論では何か在韓米軍のミッションが曖昧になっちゃったねと。その次に来るのは縮小しようか、もう永久に米韓合同軍事演習をやめようかというような議論が出てくるということをしっかりと計算した北朝鮮は、終戦宣言を出しても在韓米軍の問題と関係ありません、ということを公式に発表しちゃったわけですよね。これは非常に緻密な計算をしているわけです。世論を喚起しようというわけです。だから、在韓米軍を撤収しようという大目標はそのまま北朝鮮は持ったままだけれど、終戦宣言を出させることに勝算ありとこれまでの流れからは北朝鮮は信じ切っている。しかも、もう戦争する関係ではありませんということまで4月27日に言ってしまった板門店宣言、これをここではっきりと認めて、トランプさんと金正恩さんが6月12日、シンガポールで言っちゃっているわけですよ…」
松川議員
「その点は私もまったく同感で。終戦宣言とか、平和条約を締結すれば、それは当然、在韓米軍というのが現在の規模でいることについてどうなの、という議論に当然なるし、特にトランプ大統領はもともとあまり在韓米軍の意義についてわかってないので」
武貞特任教授
「そう」
松川議員
「…そうなる可能性が高いと、そこはその通りですよ。私が申し上げたかったのは、むしろ3者や、もしくは4者、つまり、アメリカ、南北朝鮮、中国のこの4者で…」
松山キャスター
「板門店宣言に盛り込まれた協議ですね?」
松川議員
「終戦宣言という、その主体というのは結局、3者か、4者なので、南北の間ではそういう気持ちで板門店宣言を出しちゃったかもしれませんけれども、結局その4者、アメリカを巻き込んだ形で終戦宣言を出させるというか、出す事態に至るためにはいったい何をどうしなければならないかということについては相当話すのではないかと」
松山キャスター
「ちょっと怖いのは、トランプ大統領は、大きなディールをまとめるということがすごく好きな人ですけれども」
松川議員
「そうなんですよ」
松山キャスター
「終戦宣言については先の6月の米朝首脳会談の前もかなり前のめりで発表するのではないかという見方がありました」
松川議員
「そうです、これは…」
松山キャスター
「今回、2回目の米朝首脳会議が仮にあったとしたら、そこまでで本当に発表しちゃうのではないかという見方も?」
松川議員
「これはそういう懸念を持つ方は結構アメリカの中でも…。懸念と言っちゃうと…、懸念という言い方をしちゃいましたけれど、非核化の方でたいした進展がないのに、トランプ大統領だったら、そうか、それが先だったら進むのだったら、やっちゃおうか、と言うのではないかという見方をする方はアメリカの関係者の中にも結構いて。そうすると、まったく非核化を進めるレバレッジがなくなるのでまずいよね、と思われる方は結構多いですよね。しかし、アメリカが終戦宣言ということについて前向きになるかどうかというのは結構トランプ大統領個人がどう考えられるかということに非常に大きくかかっているので」
松山キャスター
「下のレベルでは、かなり終戦宣言よりも非核化のまさにその申告を先にしろというふうにギスギスやっているという感じはありますよね?」
松川議員
「少なくとも同時にやらないとダメだという感覚は下の事務方にはあると思いますけれど。たとえば、少なくとも申告対象、だって、北は豊渓里と東倉里でもうやったとか言っているわけですけれども」
松山キャスター
「他に地下施設とか、いろいろあるだろうと」
松川議員
「他にどれだけあるだろうと皆、思っているわけで。少なくとも、すぐに廃棄できないにしても、どこにあるのか教えなさいよというのは、これは基本中の基本ですよね。それぐらいやってよ、同時に、とはたぶん思っていますけれど、アメリカは。だけど、トランプ大統領が最後にどういうふうに思われるかというのは…」
松山キャスター
「黒田さん、このあたりどう見ていますか?」
黒田氏
「終戦宣言への特に北のこだわりの背景は何かということで、誰も指摘しないのだけれども、僕だけ指摘したのですが…」
松山キャスター
「なぜそんなにこだわるのですか?」
黒田氏
「つまり、戦争は終わったということですよね、そういう宣言なのですけれども。これは朝鮮戦争の歴史と関係があると僕は思っていて、当然。それで休戦協定というのは、お爺ちゃんの、金日成がサインしているわけですよね。休戦状態にしたのだけれど。だけども、北側はあの戦争はアメリカが攻めてきたのを撃退したのだ、勝ったのだというふうにしているわけ。だけど、それはまだ休戦であってまだ敵対関係にあるというふうになっているわけでしょう。それを孫にあたる金正恩は自分がそれを終わらせたのだと。つまり、完璧な対米勝利戦争として私が終わらせたのだという歴史をつくりたいんですよ」
松川議員
「うーん…」
黒田氏
「そうやってこそ、お爺ちゃんを上まわる、つまり、偉大な指導者になれるということではないですか。僕はその発想は絶対にあると思いますね」
武貞特任教授
「それはもちろん、あるでしょうし、それはICBMをつくったのは自分だと、全てが…」
黒田氏
「だから、だけど、戦争というものの意味合いね」
武貞特任教授
「あぁ…」

『非核化』『拉致問題』 あるべき日朝の『パイプ』は
松山キャスター
「2回目のアメリカと北朝鮮の米朝首脳会談が近々あるか、どうかという話が焦点になる中で。では、日本は今後、北朝鮮とどう向き合ってやっていくべきなのかというところも焦点だと思うのですけれども。最近、北朝鮮を訪問した日本のアントニオ猪木議員と会談した北朝鮮の李洙墉副委員長がこのような発言をしたと伝えられています。『日本だけが完全に海の彼方に追いやられて、私達の問題から除外されるだろう』という発言をしたということなのですけれど。北朝鮮は今度、ロシアに対しても接近するような動きを見せていて、金正恩委員長は、ロシアのマトビエンコ上院議長との会談の中では、ロシアを訪問してプーチン大統領と会談する用意があると話したと伝えられています。と言うことは、これまで6か国協議の、いわゆる3か国の中では、ロシアと日本だけが蚊帳の外ではないか、という見方がありましたけれども、ロシアに対しても北朝鮮はそういうアプローチをしてきたとなると、いよいよもって日本が北朝鮮とどうパイプをつくるのかというあたりが焦点になってきますが。武貞さん、この李洙墉さんの発言をどういうふうに受け止めていますか?」
武貞特任教授
「李洙墉さんの発言は新しい発言ではなく、北朝鮮労働党機関紙のノドン新聞・労働新聞でも、日本は拉致の問題にこだわりすぎて、制裁と圧力を続けながらアメリカに追随しているから北朝鮮に来ることもできない、孤立しているという論調を出していますし、その流れと同じ発言ですから、それに沿った発言をされたのだろうと思いますけれども。これだけとれば、何か日朝関係改善の取っ掛かりがないではないかというふうに見えますけれども、この他にも李洙墉さんは猪木さんと会った時に『日本の国会議員団の訪朝を歓迎します』と発言したと報道にありましたね。その他に『東京オリンピックに参加をします』とメッセージを伝えられた。これは3月の初めにバッハIOC(国際オリンピック委員会)会長が平壌に行った時、金正恩委員長がバッハさんにも東京オリンピック行きますと言いましたよね。ですから、こういった日朝関係は厳しいところだけれども、国会議員団の訪朝とか、スポーツ交流といった点でやるべきことからやっていきましょうよということを同時に提案されたようですね。私も昨年9月、平壌に猪木さんと一緒に行った時に、李洙墉前外相、朝鮮労働党中央委員会の副委員長と3時間半懇談した時に同じようにスポーツ交流はやっていくべきですねと、歓迎します国会議員団をとおっしゃっていましたし、その時と同じ発言を今回もされたなというふうに思います。重要なことは、日朝関係が非常に厳しい状況で、かつ米朝・南北首脳会談が終わったあと日本は日朝首脳会談ができていないという状況のもとで、昨年と同じ発言をされているというのは北朝鮮は日本に対してまったく取っ掛かりがありませんよと突っぱねたということでないと私は思います」
松山キャスター
「松川さん、日本と北朝鮮がなかなかパイプが見つからないという中、アントニオ猪木議員が訪朝して、北朝鮮の高官がこういう発言を向こうからしてきたと、これをどういうふうに見ていますか?」
松川議員
「ある意味、日本に関心があるというか、日本も何とかした方がいいのではないのという、そういうメッセージ…、言い方はアレですけれども、だと思う」
松山キャスター
「なるほど。突き放すわけではなくて、日本も何か…」
松川議員
「彼らからすれば、警告でもあるでしょうけれども、日本もどうにかしないのという、そういうことでもあろうかと、裏を返せばと思います。私もコミュニケーションラインというのは必要だとは思うんですね。そこは別に譲歩するとか、そういうこととはまた別に、問題を抱えている国同士の、日本は国の承認はしていませんけれども、…の間で何らかの然るべき、できれば水面下の方がいいですけれども、コミュニケーションラインというのはあって、どうするのだ、どういうつもりなのだということを話す段階にきているのかなとは思います」
松山キャスター
「黒田さん、北朝鮮はまず米朝ということでアメリカの方を向いているという見方をよくされますけれども、そういう意味では、日本と直接のパイプをつくって何かしら交渉をしてくるというモードにはないのではないかという見方がありますけれど、黒田さんはそのあたりはどう?」
黒田氏
「いろんな局面で考えられるのですけれども。ただ、基本的には歴史的背景とか、地理的関係を含めて、北が日本を無視できるはずはまったくないと思いますし、先ほど、李洙墉副委員長の発言がありました、何か嫌味ったらしい発言ですけれども…」
松山キャスター
「日本だけが完全に海の彼方に追いやられている…」
黒田氏
「それでいいのという言い方でしょう。明らかに、自分達を高く売りつけようとしているということですよ」
松川議員
「うん、そうですよ」
黒田氏
「申し訳ないのだけれど、あちらの人達というのは割とそういう、南の方もそうですけれども。いろいろなレトリックを使って、いかに我々があなたに対して重要なのかということをアピールしますね。その一環ですよ。だから、むしろ非常に関心があるという、先ほど、松川さんがおっしゃったように、その裏返しだと思いますね」

松川るい 自由民主党参議院議員の提言:『日本外交4.0 構想力』
松川議員
「あちこちで結構『日本外交4.0』が必要だと私は言っています。これは、日米同盟は基軸なのですけれども、もうちょっと自立的にいろいろな構想をそれぞれのリージョンとか、枠組みでしていくことが日本はこれからもっと必要だし、アメリカ・オンリーではなくて、頼りではなくて、いろいろな国と、いろいろな形で連携したりするということを発想していく。特に北東アジアは、たとえば、ASEAN(東南アジア諸国連合)はASEAN協力とか、日本が考えたりもしたし、TICAD(アフリカ開発会議)だって、もともと中国が真似していますけれど、日本が始めたわけで。結構、北東アジアがポッカリ空いているんですよね。ここをどうするのかというのを構想しながら、この朝鮮半島問題も解決するという発想を、非核化における断固とした立場と共にやっていかないといけないのではないかなと思っています」
松山キャスター
「新次元の時代にはリブートして、リニューアルしていくと?」
松川議員
「うん、はい、構想しないと、大きなピクチャーがないとダメ、だと思います」

武貞秀士 拓殖大学特任教授の提言:『戦略的発想』
武貞特任教授
「日本外交にもっと戦略的発想を持ってほしいということです。安倍総理は日朝首脳会談を現在模索しているし、それが必要だとはっきり明言しておられますよね。反対する方々もおられるのですけれど、日朝の国交正常化交渉について話し合わなければならないだろうと。そうしたら、その先に経済支援の問題が出てくる。これは、核兵器がそのままでこんなことになったら困るではないか。これこそ戦略的発想のない発想ですね。つまり、国交正常化の問題、拉致の問題、核の問題、ミサイルの問題、この4つを、同時並行して進めながら、国交正常化をしたあと、拉致の問題を誠実に解決してくれなければ、経済支援、このプログラムはなかなか実行に移せませんよと伝えるのも1つの戦略的発想ですよね。外交に戦略的発想を持たせるということを考えれば、いくらでも外交の幅は広がります」

黒田勝弘 産経新聞ソウル駐在客員論説委員の提言:『いましばらく安倍さんで』
黒田氏
「いましばらく安倍さんでやってほしい。僕は韓国に長くいますから、外から見ていると安倍さんのおかげで日本の存在感は大きくなったし、日本の顔が見えたわけですね。だから、つい先日、ウラジオストクの風景でもプーチンさん、習近平さんと安倍さんが並ぶわけでしょう、まったく引けをとらないではないですか。こういう存在があってこそ日本の外交はうまくいくと。是非もうちょっとやってほしい」