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2018年9月4日(火)
立憲長妻×共産小池×国民新代表に問う連携

ゲスト

長妻昭
立憲民主党代表代行 政務調査会長 衆議院議員
玉木雄一郎
国民民主党代表 衆議院議員
小池晃
日本共産党書記局長 参議院議員
田﨑史郎
政治ジャーナリスト

玉木新代表に問う 『低迷する国民民主党』の今後
竹内キャスター
「今日、国民民主党の新代表に玉木雄一郎さんが選ばれました。そこで立憲民主党の長妻さん、国民民主党の玉木さん、日本共産党の小池さんをスタジオに迎え、自民1強の中、野党はどうあるべきか、秋の臨時国会、来年の参議院選挙などにスポットを当てて、野党共闘や戦略についてじっくりと話を聞いていきます。玉木さん、これから国民民主党をどのような党にしていこうと考えていますか?」
玉木議員
「今回代表選挙で全国をまわりました。そうしたら、2つのことを必ず言われたんですね。1つは安倍さんを何とかしてくれ、この声は多いですね。銀座でやった時、自民党支持で安倍さん支持だという人も、安倍さん支持なのだけど、半分ぐらい政策は反対だという方にも話しかけられました。ですから、こういう安倍政権を何とかしてくれという思いに答えることが我々の責務の1つ。もう1つは、同じことだと思うのですが、野党がまとまってくれというのも、全国で言われました。ですから、ある意味、いろいろなことを乗り越えて、野党の力を合わせて安倍政権に向き合っていくということを、しっかりとやっていくことも私達を務めの1つだと思いますので、是非、野党で協力して安倍政権に向き合っていきたいと思います」
松山キャスター
「今日の代表選で選出された直後の映像を私も見ていたのですけれども、目にうっすらと涙を浮かべているような、涙目で感極まったという感じの印象の顔でしたが、その時はどういう気持ちだったのですか?」
玉木議員
「いや、目から汗が出たのだと思うんですけれど…」
松山キャスター
「ハハ…」
玉木議員
「この間、いろいろな方にお世話になりましたし、そういう思いが高まったというか。最近、私、毎年代表選挙をやっているので、いつもそうなのですけれども、多くの人に支えられて自分があるなということを、あと自分のできの悪さを、代表選挙の度に実感するということで、まだまだ修行が足りんなという反省も込め、これからがんばっていきたいなと思います」
松山キャスター
「今日は結果で国会議員票では玉木さんが41票で、津村さんが18票ということで。津村さんが予想外に善戦したのではないかという見方もあるようですけれど。今後、11日の両院議員総会で人事を発表される考えを示していますが、玉木さんの執行部体制の中で津村さんを何かしらの要職で起用するお考えはありますか?」
玉木議員
「はい。大変優秀な方々が、津村さん、そして、津村さんの陣営にはたくさんいらっしゃいますので、適材適所でしっかり皆で力を合わせる体制を構築していきたいと思っています」

立憲長妻×国民玉木×共産小池 『野党連携』課題と展望
松山キャスター
「先の国会の状況を見て行きたいと思うのですけれども…」
竹内キャスター
「野党の動きを見ていきます。働き方改革関連法案をめぐる対応では、野党各党が採決阻止のため島村厚生労働委員長の解任決議案を提出しましたが、国民民主党はこれに同調しませんでした。さらにカジノを含む統合型リゾート、IRの実施法案では、立憲民主・共産党などが採決拒否をする中、国民民主党は法案に反対するものの附帯決議を条件に採決を容認しました。小池さん、先の通常国会での国民民主党の動きについてはどのように見ていましたか?」
小池議員
「そんな決定的な溝ではないんですよ、これは。この働き方改革法案だって、皆反対したわけですよね、法案そのものには。それから、カジノ実施法案についても法案に対しては反対したわけですよ。国会の戦術上、裁決、あるいは附帯決議というところで対応が変わっていくということは、それはあり得ることであって。何かこれが野党間の溝が…、分岐した決定的なものではないと私は思っていますし、ただ、そういうふうにこう見られちゃうわけだから。国民民主党は新たな体制になって野党間のコミュニケーションを強めていただいて、そんなふうに見られないように。いろいろな違いもちゃんと説明をしてわかっていただければいいわけだから、というふうに思います」
松山キャスター
「玉木さんはそのあたり?」
玉木議員
「小池さんがおっしゃった通りの思いを、私も同じ思いを持っています。衆議院では実は解任決議、大臣の不信任案、ほぼ同じようなまったくそういう途中過程も含め、同じような対応をしたのですが。参議院は出口なので、ちょっと我々衆議院から見ていても、最後の仕上げをしなければいけないので、小池さんに言っていただいたように両法案とも我々は反対なんですよ。明確に反対で、反対討論までしていますから。ただ、どうせ通ってしまうのだったら、ちょっと附帯決議でもとってやろうということで、実は働き方改革の裏というか同じ時にやっていた内閣委員会で、TPPの法案をやっていましたけれど、そこは立憲民主党さんも附帯決議をつけて反対ということで一致しているので。ちょっと、最終的に反対なのですけれど、戦術的なところで少し差が出たことは、ちょっとこれは我々もよくコミュニケーションをとって、そういうふうにこうバラバラではないかというふうに言われるような余地をなくすような工夫はもう少し丁寧にやった方がいいなというふうには思いますね」
松山キャスター
「長妻さん、立憲民主党の中でも、国民民主党の動きがわかりにくいという意見が当時チラチラ出ていたと思うのですけれども」
長妻議員
「衆議院は非常にわかりやすくというか、コミュニケーションがとれていたのですが、確かに参議院というのは出口、通ったら成立ですからそこでコミュニケーション不足というのはあったのかなと思いますが。ただ、この話は小池さんもおっしゃいましたけれど、大きなダメージにはなっていなくて、むしろ今国会、本当に良かったのは全野党が結束して雇うヒアリングということで、いろいろな問題をヒアリングして。たとえば、私が力入れたのは裁量労働制のデータの捏造問題で、アレで裁量労働制の営業への拡大をカットさせるというのを野党全部の力でできたので。ああいう形で、これまで各党がバラバラに官僚の皆さんを呼んでいたんですよ。だから、6か所行かなければいけなかったのが、ある意味では、1か所で…」
松山キャスター
「まとめてできたと」
長妻議員
「まとめて、そこで皆で追及するということで。そういう結束した部分もあると思うので」
小池議員
「おっしゃる通り、重要法案の核心部分を提出前に、提出前というか、実際につくった法案から削除するというのは、滅多にというか、私も初めての経験ぐらいのことをやった。それから、国対委員長の会談というのはほとんど毎日、しかも、1日に何回も、1回集まったらもう1時間2時間、何を話しているのだろうなと思うぐらいのすごく緊密な国会連係にはなったので。ちょっとこの一部のところだけを見て、何か亀裂がと言うのは実態とはかなり違うと」
松山キャスター
「なるほど。田﨑さん、そのあたりどうですか?」
田﨑氏
「亀裂があったのだと思います、それは。現在、野党3党の方はとにかくきちんとやっていくのだと、一緒に、という方にウエイトを置いていますけれども。長妻さんも玉木さんも衆議院議員ですね。でも、参議院における立憲民主党と国民民主党との議員の感情の入れ違いというのは結構深い感じがするんですよ。だから、衆院ではうまくいっていますけれど、参院にいくとちょっと意思疎通に欠ける場面も出てきていて。ただそれは戦術の違いで、100を獲るか、10を獲って我慢するかというところのことで。現在の議席数からすると100全部を獲るのは難しいから、それを10で我慢しとこうよというのが参院における国民民主党の戦いだったのではないかなと思います」

自民党総裁選をどう見る?
竹内キャスター
「総裁選の日程は今週7日に告示され、投開票は9月20日に行われます。先月31日、野田総務大臣が出馬断念を表明したことから安倍総理と石破元幹事長との一騎打ちとなる見込みです。国会議員の派閥別支持を見てみますと、安倍総理が優位な状況と見られています。田﨑さん、取材していかがですか?」
田﨑氏
「国会議員票では80%以上を獲りそうですね。現在、党員投票でどうなるのかというところを、各陣営が運動している途中なのですけれども、安倍さんの方が多いのではないかなというのが大勢の見方です。だから、安倍総理が勝利するのは確実。どれくらいの差をつけられるかというところにきていると思います」
松山キャスター
「長妻さん、この状況を見て現在どう受け止めていますか?」
長妻議員
「そうですね。我が党でも、かつての自民党でも、世論調査と、なる方ですね、実際に当選、総裁になる方というのは当然とイコールではないのはわかるのですが、これほどかけ離れているというのは私の記憶ではあまりないですよね。全体の世論では、石破さんの方がちょっとリードとか、ほぼ互角にも関わらず、国会議員だけで見ると圧勝ですよね、安倍総理が。だから、世間の感覚と内輪の論理が相当乖離している」
小池議員
「長妻さんが言ったみたいに、国民の意識と乖離している政党になっちゃっている。だから、ある意味で、国民政党、国民政党と言っていたではないですか。僕はもう最近はあまり国民政党ではなくなってきていると思うけれども。でも、国民の多様な民意を反映する政党ではなくて、本当にごく一部分のちょっと極端に偏ったイデオロギッシュな集団になりつつあるのではないかなと。これは本当ちょっと危ういと思いますよ」
松山キャスター
「玉木さんは、まさに一政党の代表戦を戦われた直後ということで、同じような時期に行われているこの自民党総裁選をどういう目で見ていますか?」
玉木議員
「まあ、窮屈そうですね」
松山キャスター
「あぁ、そうですか?」
玉木議員
「うん。三角大福中の時とは比べ物になりませんけれども、もっと自分が総理大臣になるんだと、総裁になるんだと言って、ある種、権力への道というのを貪欲にこうやっていく。それが切磋琢磨や適切な競争を生んで自民党のある種の多様性や強さということをつくってきたと思うのですが。何か自由民主党というよりも、不自由民主党という感じで、とにかく安倍さんに逆らうと干されるとか、最近パワハラだという話もありますけれども、何だかそういう少数派に落ちることを極度に恐れるそういう文化、これは社会全体に広がっているのかもしれませんが、一国一城の主の政治家が集まってやるにしては、何だかもっと皆、自由闊達に攻めたらいいのにということは思います。先ほど、小池さんおっしゃったように『正直、公正、石破茂』と言ったら個人攻撃だなんて意味不明ですよね。それを撤回するとか、しないとかという議論が起きていて。もう少し言論の自由とか、表現の自由とか、そういったもの、ハツラツとした自由闊達さというのを、自民党さんには是非取り戻していただきたいなという感じがします」

自民一強の背景と野党の課題
松山キャスター
「各党の現在の最新の世論調査に基づく支持率ですけれども、自民党への支持がFNNの世論調査では43.1%とダントツにトップを走っていて、その次に多いのが『支持政党なし』ということで32.9%、野党については立憲民主党10.7%、共産党が3.1%、国民民主党が0.7%という政党支持率になっているわけですけれども。これは与党の自民党と、その他野党との間にかなり差が開いた状態で、どちらかと言うと、自民党の支持率のグラフを見ていると、自民党の支持率が減った時に増えているのは2番目の線にきている『支持政党なし』が連動する形で、反比例する形で増えてくるということで。あまり野党各党との支持率との連動というのが見られないと。こういう考えるとなかなか現在の野党が反自民の受け皿になれていないのではないかという構図にも見えるのですが。長妻さん、このあたりをどう見ていますか?」
長妻議員
「まさに自民党の支持率が下がると野党が上がるのではなくて『支持政党なし』が上がるということは、我々深刻に考えなければいけないと思います。内閣を支持しない層というのは4割ぐらいいらっしゃるわけですよね、世論調査によっても違いますけれど。その相当部分を本当は野党が受け皿にならなければいけない。ですから、対案というのももちろん、重要です。我々も議員立法を出していますけれども。さらにもっと追及をして、政府を監視して、本当に問題点を全部えぐり出すような、まだまだ現在問題点が中途半端にしか出ておりませんけれども、さらにそういう役割を我々は強めていくということも、もう1つの課題だと思うんです」
松山キャスター
「小池さんはこのあたり、自民党の支持率が減ってもなかなか野党には票がきていないという状況をどう見ていますか?」
小池議員
「対抗軸だと思うんですよね。自民党の政治に代わる新しい政治の姿を野党が単独でなくて野党全体として、政権構想も含めて、そこまで腹をくくって、もうあの党はちょっと引いていてほしいとか、そういうことはもうなしにして、皆1つにまとまって、キチッと対抗軸を示していくということができれば、これはガラッと変わると思いますよ。1回、政権交代したということもあったわけではないですか。それから、前回の参議院選挙は1人区で、32の1人区全部一本化して、11勝ったわけですよね。そういう意味で言うと、キチッとそういう成功体験というか経験もあるわけですから、キチッともう1回、うん。あの時は、安保法制が強行されたあとで立憲主義をとり戻すということで、かなり明確な対抗軸を立てて野党が戦ったということがあったと思うので。もう一度、そういう姿を見せると。国民の皆さんにわかっていただくような、だから、暮らしの問題も含めて、そういった姿を示すということが大事だと思います」
松山キャスター
「玉木さんはこれをどう受け止めていますか?」
玉木議員
「現在の政治に飽き足らないという人達が『支持政党なし』と私は思っていて。そういう人達が実に、何を政治に求めているのかということに対しても、我々は、敏感にそこは反応しなければいけないし、分析をしていかなければいけないなと。その時に1つは、アベノミクスに代わる経済政策が大事なのかなと。なんだかんだ言って、特に都会では地価も上がっているし、株も上がっているし、その恩恵を受けているというような方が実際いらっしゃるのも事実。他方でなかなか消費が上向かないし、従業員の給料もそうは言ってもなかなか上がっていかないというような中で、本当に多くの国民が豊かさを実感できるような経済政策。暮らしに関わること、先ほど、小池さんもおっしゃいましたけど、そういったところで我々が魅力的な政策を打ち出しながら、そこでしっかりとまとまっていくということが、その『支持政党なし』の方々に対してアピールすることにおいては、必要かなと思います」
松山キャスター
「玉木さん、代表選の選挙でその中では『コドモノミクス』というのを訴えていましたけれども、第3子が生まれた家庭に対しては1000万円支給、または住宅の現物資金という形で言っていましたけれども。これは国民民主党の正規の政策として盛り込んでいくという、そういうことでよろしいのですか?」
玉木議員
「議論していきたいと思います。1000万円、3子にだけ、3子以上というのは、1子・2子をどうするのだという話はねあるのですが。ただ、フランスとか、スウェーデンとか、実は16歳までとか、20歳までそれを配ると、実は日本円で言うと1200万円から1100万円ということで、私が言っているぐらいは甘っちょろいぐらいの世界になっているので。生活に密着するところにもう少し財政支出を私は変えていくと。暮らしの根元にきちんとお金を給付していくということに、私は変えていくことが大事で。外国とか、アメリカに払っているお金とか、どこに行っているかわからないような、そういうお金をきちんと暮らしを支えるところに出していくということは本当に大事だと思いますよ。だから、そこを大きく転換できるかどうかというのが、次の政権を構想する時にはすごく大切だと思いますので、愚直に経済政策と社会保障政策は訴えていきたいと思います」
松山キャスター
「田﨑さん、毎度毎度この政党支持率のグラフを見ていると思うのですけれども。結局、ここのところずっと、自民党は一強でかなり高いところで支持率が推移していて、他の野党はもうかなり低空飛行を続けていると。この構図、ほとんど変わっていないような気がするのですけれども」
田﨑氏
「うん、ずっと変わっていませんね、民主党政権が終わったあとは。だから、先ほど、野党の方、3人とも国民は云々、云々と言われて国民と自民党のアレが乖離しているという論理構成になっているのですけれども、世論調査しますと自民党が4割以上の支持を得ている。こういう差が出るのは、各社とも同じですよ、フジテレビの調査だけがそうなのではない。かつ世代別に見ると20代、30代の自民党支持が厚いわけですね。野党支持はむしろ高齢の方、60歳以上の方がなっていくわけですよ。これは将来展望を見ても、野党はこのあとどうしていくのだろうかということで。むしろ自民党の方が期待を集めている。しょうがないと思っているのかもしれませんけれども、消極的な支持を含め、自民党が最も高い支持率を示しているわけです。その現状を野党はもっと厳しく受け止めた方がいいと思いますよ」
松山キャスター
「田﨑さんが話されたように旧民主党が政権をとっていた頃以来ずっと旧民主党勢力は立憲民主党も国民民主党も含めて、それほど高い支持率を得られていないという状況。民主党政権時代の国民の記憶、有権者の記憶、みたいなものが、アレルギーみたいな形でまだ底辺で残っているのではないかという意見をよく聞きますけれど、長妻さん、そのあたりはどう感じますか?」
長妻議員
「そうですね、それも少しあると思います。たとえば、現在の安倍内閣の支持の方を聞くと、他に適当な人がいないという、そういう支持層が1番多いということで。他に政権を担わせる政党がないではないかと、こういう国民の皆さんの中にあると思うんです。ただ、これをちょっと見ていただくと、2017年10月というのは昨年の衆議院選挙だと思いますけれど、あの時、希望の党という党があって、たとえば、希望の党と立憲民主党の比例票を足すと、自民党の比例票をはるかに上まわる票が出ているんです。つまり、たとえば、日本がドイツであれば、ドイツというのは完全比例制ですので、選挙制度は現在、与野党の議席数がほぼ一緒になっているはずです。ただ、とは言っても日本は小選挙区の国で、現在は自民党一強になっていますけれど。ですから、本当に愚直に、政権を担うにふさわしいというふうに、国民の皆さんに実感いただけるような政策をキチッと打ち出す。国会論戦も追求とともにそれを解決するような提案もキチッと出していくというようなことを地道に続けるしかないというように思います」

秋の臨時国会 野党連携の課題と行方
松山キャスター
「次の国会で何が1番の争点になっていくかというあたりをちょっと聞いていきたいのですけれど。長妻さんはその課題としてはどんなトピックが1番、国会の中でメインになっていくと考えていますか?」
長妻議員
「次期国会ですか?」
松山キャスター
「はい」
長妻議員
「おそらく本当に臨時国会をやるのか、やらないのか。我々はもちろん、早めにやってほしいと言っているのですが、10月末頃という話もありますが。1つは言っても安倍総理がおっしゃっている憲法改正の発議・提案というのが出てくる可能性があると。これは我々、本当に気を引き締めて臨んでいかないといけないということや、あとは移民を単純労働も含め、私は原則解禁する法律だと思っているのですが、それが法務委員会で出てくると、これは大きな議論をしないといけないと。あとは障害者政策ですね。障害者雇用の問題、これは水増しがありましたので、単なるこれを不祥事で終わらせずに、日本は残念ながらいまだに先進国で障害者政策は最低レベルなので、これを上げていくような、そういう論争・政策論争に結びつけて成果をあげると。それとあとは何よりも社会保障の持続可能性。年々、社会保障費が相当増えていますし、非常に非効率的な、医療にも介護にも無駄というのがありますので過剰医療・過剰介護っていうのが。ですから、そういう問題も含めて、キチッと議論する必要があると思います」
松山キャスター
「玉木さんは次の国会で何が1番メインテーマだと考えますか?」
玉木議員
「憲法もちろん、重要なテーマになると思いますが、私が少し心配しているのは日米関係ですね。現在、自動車の関税に関する調査をやっていますけれども、結果次第では日本経済に甚大な影響がありますし、日米関係は良いから無茶しないと言うけれども、無茶しますよ。だって、安全保障上の理由で同盟国の日本に少なくとも鉄鋼とアルミは高関税をかけたわけですから。自動車が現在2.5%を25%にされたら、しかも、NAFTA(北米自由貿易協定)で、メキシコでつくっている日本の企業だって影響を受けたら日本経済がガタガタになりますよ。そんなことをまったく議論もなく、この前も、日米首脳会談で、英語で『ビリオンズ・アンド・ビリオンズ』と言っていましたけれども、軍用機は買うわ。会社名も出ていましたけれども、ボーイング社の民間機を買うわ、農産物も買いますわという、誰の許可をとって買っているんだみたいな、そんなことがドンドン進んでいるので。日米同盟の根幹のところはキチッと、これはもちろん、半島情勢も含め、確認しなければいけないし、国益がだんだん切り売りされているようなところがありますから、これは、野党としてもきちんとチェックをしないと。本来なら自民党の中からこういう議論が出てくるはずなのだけれども、ちっとも出てこないので、それは、私達は厳しくやりますよ。もう1つは、長妻さんもおっしゃったように、来年の10月から消費税を上げるということになると、来年度予算編成というのはこの11月ぐらいから本格化しますから。それは増税を前提にした予算を組んでいくのですが、どうせまた税収が増えるからと言って、わけのわからない予算が計上されたり、税金のムダ遣いのオンパレードみたいになりますから。ここは厳しくチェックしなければいけないと思いますから。税金のムダ遣いのチェック、これもこの秋の臨時国会の極めて大事なテーマだと思いますね」
松山キャスター
「小池さんは、次の国会で何が1番重要なテーマだと考えますか?」
小池議員
「安倍さん自身が憲法と言っているわけですから、自民党の案を出すと言っているわけですから、憲法が最大のテーマになってくることは間違いないし、提案されようとしているような9条改憲をやれば、これは本当に無制限に海外で武力行使できるようになってしまう、現在とまったく違う憲法になってしまうと思うので。これをストップするということが1番だと思います。それから、来年度予算の話が出ましたけれども、防衛省予算、軍事費が過去最大になっている。しかも、非常に姑息な形で、米軍再編経費をこれまでは金額で計上していたのを事項要求ということにしたので…」
松山キャスター
「金額を提示しなかった」
小池議員
「うん、入ってないから。実際には6%ぐらいの増ではないかと言われるぐらい、非常に大きな伸びになっていると。イージス・アショアに2352億円、海上保安庁が丸ごと1個分の予算を、現在、北のミサイルの問題について全体が大きな情勢の変化が起こりつつある中で、果たしてこういったことをやっていくのか。FMS(対外有償軍事援助)という形ですから、アメリカの言い値でドンドン増えていくような、こういう軍事費のあり方も問われるだろうし、もう1つ、今度の予算というのは消費税を10月から増税する。本当にそれをやっていいのですか。内部留保があれだけ過去最高に積み上がって、賃金は伸びていない。経済の歪みは本当に深刻になってきている。株主の配当や役員報酬は増えている。こういうところで、自動車や住宅だけの手当てをするというのは本当に歪んだ経済対策だと思うんですよね。本当にこの増税をやっていいのですか、と言うことは、現在だったら、引き返すのだったら、この秋の議論の中で、という話になっていくと思うので。来年10月からの消費増税をやるのかどうかということが大きなテーマになると思います」

どう向き合う 『憲法9条改正』
松山キャスター
「共通に挙げられた、安倍総理があそこまで言っているのだからということで、必ずメインテーマになってくるだろうという憲法改正の問題ですね。自民党案としては憲法9条の1項と2項を維持したままで自衛隊を憲法に明記するという、安倍総理の試案がそのまま自民党案としてなっているものですけれども。これについては長妻さんに聞きたいのですけれども、憲法審査会で自民党が次の国会で提出してきたのを速やかに審議するということになりますか?」
長妻議員
「まず自民党が出してきた場合、自民党が、安倍総理がおっしゃっていることが本当に正しいのかどうかと、これは当然、吟味する必要がある。つまり、私らも相当、憲法学者の皆さんと議論しましたけれど、安倍総理は自衛隊という名前を憲法に明記するだけだと、書くだけであって、それによって何か実態は現在とまったく変わりませんと、こういうことをおっしゃっているわけですが、当然、自衛隊という中身は変わるわけですので、そういうことは我々がこれまで得た知見では、フルスペックの集団的自衛権、地球の裏側まで武力行使できる、こういう解釈ができかねないような状況になるというような意見もありますので。そこらへんを本当に見極めていく。本当に総理がおっしゃっていることは、実際は正しくないというようなことを明らかにしたうえで、正しい形で国民の皆さんに情報提供するというのがまず先決だと思います」
松山キャスター
「玉木さん、このあたり、憲法審査会というのは基本的には全会一致で進めていくというのが原則と言われていますけれど、前の国会ではなかなか審査会の審議というのが進まなかった状況があると。次の国会で実際に自民党が案を提出してきた場合、審議というのはスムーズに進んでいくと考えますか?」
玉木議員
「安倍さんの言っている9条改正案というのは私も予算委員会や本会議で何度も議論しましたが、いまいち、意味がわからないです。要は、何も変わらないという改憲案と、現状維持ということを国民は選択を求められるわけで、何をいったい選んだらいいのかなということがよくわからないというのと。一言で言うと、私は改憲の私物化かなという気がしますね。自衛隊を書けば1項、2項を残しているので許してくれるのではないかと、国民もこれならいいのではないかということで、歴史に名を残すような改憲ができるのではないかということですが。本質は自衛権の議論を避けて自衛隊だけ書くということは姑息だと思います。つまり、戦後日本が維持してきた憲法の中で、我が国が許す軍事的貢献力の範囲をいったいどこまで認めるのか、認めないのかと、この議論を正直に国民に提起すべき。それは個別的自衛権の範囲だけなのか、一部集団的自衛権も入るのか、あるいはフルスペックなのかという、書いた自衛隊がいったい何ができるのかの議論を避けて、とにかく名前だけ書くから、1項、2項はあるし、大丈夫ですよ、みたいなことは、憲法論というか、憲法の議論としても非常に不十分であり、不誠実だと思うので。自民党の中でもう1回、ちゃんと議論していただきたいなというのが正直な思いですね」
松山キャスター
「内容はともかく、憲法改正することそのものについてはそんなに抵抗はないということですか、国民民主党は?」
玉木議員
「いや、私達は憲法の議論はしっかりやります。ただ、検討というのは国民のものであって、国民が公権力の行使を縛るための法体系が憲法ですから、権力者から出てくる憲法改正案というのは基本的に慎重に考えなければいけないし、国民の方から求めてできる改憲というのが私は大事だと思っていて。その意味では、私はむしろ第8章の地方自治の本旨であるとか、あるいはこれは国会でも問題になりました、臨時国会の開会を求めた時に、その期限の定めがないですね。こういったところにきちんとある種、行政権を縛っていくという観点の改憲案というのは、私は積極的に議論したらいいと思いますが、この自衛隊の名前だけを書くから大丈夫ですというような、この9条改憲案は憲法の議論としても極めて問題があるなと言わざるを得ませんね」
松山キャスター
「小池さんは、自民党の中でも、たとえば、石破さんは改正案についてはまだそんなに拙速に議論すべきではないということも言っているようですけれど、小池さんはこの次の国会での議論、どう考えていますか?」
小池議員
「どこも変わりません、どこも変わらないのだったら別にやる必要ないわけで。変わらないわけがないです。だって、2項の戦力不保持のそのあとに『前項の規定は自衛の措置をとることを妨げない』と書くわけだから。と言うことは、自衛隊には戦力不保持の適用が除外されるということになる。まったく普通の軍隊になるわけですから。これは、これまでの自衛隊とはまったく違う自衛隊になりますよ、この現在の自民党の提案しようとしているような改憲案になれば。それをこんな短期間で国会に出して、数の力で通す。こういうことは絶対やってはいけないと私は思いますね」

参院選への野党共闘は
竹内キャスター
「野党各党の共闘に対するスタンスをまとめました。立憲民主党の枝野代表は『比例代表や複数人区での共同選対というのはあり得ない。1人区は野党で協調協議する』と発言しています。国民民主党の玉木さんは、共同選対設置を引き続き呼びかけて『共産党との協力も1人区では調整をやらなければいけない』と発言をしています。日本共産党の志位委員長は『改選数1の1人区全てで野党統一候補を実現。相互推薦相互支援の本気の共闘を目指す』と発言しています。まずは長妻さん、各党、1人区の考え方は一致しているようですが、話し合いはいつ頃から始める予定でしょうか?」
長妻議員
「来年7月が選挙ですので、これは本当に1番遅くても、遅くても、遅くても、年末までにはキチッと着地する必要があるのではないかというふうに思いますし、政党が前面に出て、1人区はもちろん、一騎打ちの構造にもっていかなければならないわけで…」
松山キャスター
「与党と野党で?」
長妻議員
「はい。これはもう間違いなく、それをやらなければいけないのですけれども、その時に政党だけが集まって、どうしよう、こうしようと言って、この人です、と言って、では皆さん、応援してくださいと、県民の方にそれを押しつけるというわけではないですけれども、…というやり方よりも、これは前回も3年前に、当時民進党時代の時も、いろいろ試行錯誤があったのですけれど、地元の市民団体の方々、本当に政治を変えなければいけないという方々が1つに、主役になって、そこに政党が集まって、市民団体が主体となって共通政策をつくって、そこに候補者が集まって、どの方にしようか、というようなことで市民の方が主体的に選んで。選ばれたら、他の政党は候補者がいたとしてもそれ降ろして一本化していくと、こんなようなプロセスがキチッとできればいいなと。ただ当然、その地域ごとにいろいろな温度差はありますけれども、そこに住んでいる方々が主体的に動いて一騎打ち構造にもっていくということが望ましいと思っています」
松山キャスター
「立憲民主党では、枝野代表が2人区やそれ以上の複数人区については独自候補を必ず1人立てるというようなことを主張されていますけれども。それをやると今度は、国民民主党との間での候補者調整というのが難しくなってくるという意見がありますけれども、それは立憲民主としては、野党第一党としては、当然2人区以上は、1人は立てると、この方針は変わらないのですか?」
長妻議員
「そうですね。複数区、2人区以上は独自候補を立てると、この方針を我々は変えるつもりはないということです」
松山キャスター
「玉木さん、そのあたり、かなり国民民主としては、選挙区によってはバッティングしてくる部分が出てくると思うのですけれど、現職候補がいる2人区以上のところでも立憲民主との対決の構図になってしまうと、これは野党という観点からするとあまり得策でないような気もするのですが、そのあたりどうやって対応されるのですか?」
玉木議員
「うん、我々は、来年の夏は改選過半数というのを1つの目標に、野党全体で力を合わせていくということが大事だと思います。ですから、1人区は先ほど、申し上げたように調整をしていくと。2人区も力があって、野党で2つ獲れるのであれば、3人区以上の選挙区と同じように切磋琢磨して野党議席を1議席でも増やすということをやればいいと思うのですが、2人区で野党が2つ獲るというのは相当、現実的にはかなり難しいところもあって、とにかく与党に利する、漁夫の利を与えるというようなことがないような調整を是非やっていただければと思いますし、そうすることが野党全体の議席を増やしていくことにつながり、安倍政権に1番ダメージを与えるのではないかなと思います」
松山キャスター
「長妻さん、話し合いで解決ができる問題なのか、あるいは結局、最後まで話し合い、折り合いがつかず、国民民主と立憲民主それぞれ候補を立てちゃうという事態になっちゃうのか、どういう見通しを持っているのですか?」
長妻議員
「当然、話し合いというのは、これは重要で、政策を主体に地元の方も含めた話し合いというのがまずあるとは思いますけれども。ただ、それで2人区にもかかわらず一本化というのはなかなか、複数区ですから想定し難い。その野党の票というのも、たとえば、立憲民主党の票、あるいは共産党の票、国民民主党の票というのを、全部が全部被っているわけではないので。そういう意味で、複数区以上については、我々としては候補者を立てるというふうに現在、方針として出して取り組んでいるところです」
松山キャスター
「小池さんに聞きたいのですけれど、共産党としては1人区で、野党で統一候補をやっていくことが望ましいというスタンスだと思いますけれど、国民民主党の玉木さんも、共産党とも調整をして、ということを話されていますが、うまくいきますか?」
小池議員
「いや、うまくいかせないといけないと思っています。焦点は1人区だと我々も思っているので、2人区以上は、これは切磋琢磨でいくと。その場合に、長妻さんは政党での議論ではなくって、とおっしゃったのだけれども、政党レベルで基本的な合意をまだしていないですよね、次の参議院選挙に向けて。これはキチッと政党としてやる、という作業をしたうえで、それはそれぞれの地方によっていろいろなパターンがあり得ると思うんです、3年前の計画から言っても。市民連合みたいなところが中心になって立てたところもあれば、政党間できちんと協議してやったところもあるんです。それはいろいろなパターンであるのだけれども、政党としての責任。選挙ですから、これはあくまで政党の責任として1人区はこういう方向でいこうではないかということを合意していく。その際には我々として、安保法制、立憲主義を破壊したというところが今度の共闘の、僕らが従来の方針を変えて共闘という方向に舵を切った最大のモーメントというか、それは安保法制の問題なわけですよね。その安保法制廃止、立憲主義をとり戻す、集団的自衛権の行使容認の閣議決定を撤回するというのを一丁目一番地だと思っているので、そういったことも含めて、キチッと政策的な旗印を確認し、1人区は野党で協議して一本化をするんだ、という大きな合意をしたうえで、それぞれの選挙区の議論、同時並行でもいい…順番はアレだけど、私はそういったことがどうしても必要になると思いますよ。そういうイニシアチブを野党第一党として立憲民主党さんにはとっていただいて、旗を振っていただきたいなと。そういう方向でやりたいと思います」
松山キャスター
「立憲民主党としては、そこはリーダーシップを発揮して積極的にやるという考えはあるのですか?」
長妻議員
「そうですね。1人区はいずれにしても、一騎打ちの構造に持っていかないと、もう間違いなく与党の勝利になりますので。そういう意味では、前回も、それぞれ地域、地域には市民団体があったわけですけれども、それを緩やかに束ねるネットワーク、全国的なそういうものもできあがったわけで、そういうところと共通政策を練りながら、ローカルの課題はまたそこでオプションとしてつけ加えていくと。いろいろなバリエーションがあると思いますので、これは我々キチッとやっていきたいと思います」
竹内
「今夜は、あるべき政党の姿というテーマでご提言をいただきます」

長妻昭 立憲民主党代表代行の提言:『創造』
長妻議員
「『創造』という新しい価値とか、新しい社会の考え方を提言して、それを実現していくというのが最大の役割だと思います。そのために政策に基づいて、内閣を倒して、内閣を新たにつくっていく、こういう役割が求められていると思います」

玉木雄一郎 国民民主党代表の提言:『オープン』
玉木議員
「『オープン』というふうに書きました。今日も演説で私は申し上げたのですが、玉木批判をドンドンしてくれと。開かれた政党でありたいと思うし、あともう1つは最近企業でも取り入れているオープンイノベーションですね。もう組織の中の知恵だけだと、世の中を変えていく力を持ち得ないので、外からの様々なインプット・知恵もいただいて、政策や我々の理念を磨き上げていきたいと思っています」

小池晃 日本共産党書記局長の提言:『ブレない』
小池議員
「『ブレない』。市民との約束は裏切らない。財界とか、アメリカに、きちんとモノを言える、そういうブレない、96年の歴史を持ってがんばるというのが共産党の真骨頂だということで、がんばりたいなと思います」
竹内キャスター
「田﨑さん、受け止めをお願いします」
田﨑氏
「96年ですか?」
小池議員
「96年…」
田﨑氏
「では、あと4年で100年だ」
小池議員
「そうですね」
田﨑氏
「あぁ、すごい政党ですね」