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2018年5月31日(木)
迷走する米朝首脳会談 中・韓・朝の思惑と策

ゲスト

武藤正敏
元駐韓国特命全権大使
武貞秀士
拓殖大学大学院特任教授
朱建榮
東洋学園大学教授

迷走の『米中首脳会談』『中止表明』に中・韓・朝
生野キャスター
「首脳会談実現に向け再び動き出したアメリカと北朝鮮。こうした動きの背景に韓国、中国はそれぞれどんな思惑と事情を抱えているのか。韓国・北朝鮮・中国の外交政策に詳しい専門家をゲストに迎えて、米朝首脳会談の行方と各国の思惑を読み解きます。先週の24日、北朝鮮が外国のメディアを招きまして、豊渓里の核実験場を爆破し、非核化の姿勢をアピールしましたが、その直後にアメリカのトランプ大統領が突然、米朝首脳会談の中止を伝える書簡を発表しました。この書簡に対して各国はこのような反応を見せています。最初に反応を見せたのが中国です。中国の環球時報では『核実験場を爆破した僅か数時間後に米朝会談中止を表明したことは故意であるとしか考えられず、北朝鮮側のアメリカへの憤怒を激増させるだろう』と怒りを示しています。また、韓国の文在寅大統領は当日の深夜に緊急の国家安全保障会議を開きまして『会談中止は当惑しており、非常に遺憾だ』と表明。北朝鮮も翌日に、金桂冠第1外務次官が談話として『会談中止は想定外で遺憾だ。トランプ大統領が首脳会談実現のため努力してきたことを内心高く評価してきた。いつでもどんな方式でも向かい合って問題を解いていく用意がある』と会談の再開への期待をにじませています。まず中国のこの反応ですけれども、朱さん、中国国営メディア・環球時報はアメリカの中止声明直後にどの国よりもはやく社説を掲載してアメリカを批判したわけですけれども、その狙いというのはどう見ていますか?」
朱教授
「北京の友人にいろいろ聞いていても、基本的に中国側の不満というのは、8割はアメリカに向けているということはわかったんですね。それまで数日間、北朝鮮としては当然駆け引きの一貫でいろいろと要求し、アメリカのボルトン大統領補佐官、あるいは副大統領・ペンス氏が、いろいろ北朝鮮に厳しい話をして、北から見ればもう一種の無条件降伏を要求されるようなことで、反発を言ったり、そこのことは言っているのですけれども。それにしても、このような時に急に中止を発表したというのは、アメリカの中で、本当にトップの大統領とその下の方の綿密な打ち合わせがあったのかどうか。スタンドプレー、個人の存在ということを人に見せたい大統領がそういうようなところで、相手に待たされたとか、そういうようなところで不満があって、急に決めたというようなことで。このアメリカが、本当にせっかくこの米朝の首脳会談で非核化に向けた第一歩を踏み出すのになぜこうするのかというのが、北京の多くの人は皆、今回アメリカへの不安を表明したんです」
松山キャスター
「この前の段階で、たとえば、ワシントンで米韓の首脳会談が行われた時にトランプ大統領が、北朝鮮が若干硬化してきた理由の1つとして、5月の頭の中朝首脳会談が行われてから北朝鮮への対応が変わったということを言って表現していましたよね?」
朱教授
「うん、うん」
松山キャスター
「それを受けて、習近平主席を対象に『気に入らない、気に入らない、気に入らない』と何度も言っていましたね」
朱教授
「そうですね」
松山キャスター
「その時は、中国はアメリカをその状態でどう見ていたのですか?」
朱教授
「まずアメリカ側がその一連の交渉の中でいろいろ難しい局面になって、北朝鮮が急に強腰になってきたというのは、中国が裏でそそのかしたのではないか、そのような懸念が一部にあるというのはよくわかるのですけれど。でも、北朝鮮は単独でアメリカという世界の超大国と渡り合うというところは心細いので、中国、今度はロシアということを、あるいは韓国をカードにして、最大限自分側に引き寄せたい。そういう意味で、大連に行くということはよくわかるのですけれども。中国はどうかというところは、はっきりと習近平さんが何を言ったのかはわからないですけれども、1つ言えることは、現在の中国から見れば、今回はおそらく朝鮮半島、実際には北朝鮮の核除去、すなわち半島の非核化の平和的解決する唯一のチャンス、あるいはラストチャンスという認識があるんですね。今回タイミングを逸すると、もう戦争やアメリカによる打撃ということは避けられない。そういう意味で、アメリカは前の方で条件交渉し、私の理解では、中国は裏で金正恩さんの背中を押して、大丈夫、あなた達の安全面の懸念というところもアメリカに伝えているし、今後、それをやめたら、経済発展とかは我々も後ろ盾だと。一説に、間接的に聞いた話ですけれど、北朝鮮の金日成総合大学の育成したIT(情報技術)の学生というのは中国より優秀だよと。ですから、北朝鮮も改革の路線に行けば、中国よりはやく発展でできるよと、そういうようなところを後ろでいろいろ進めたと聞いているんですね。ですから、中国は妨害したとはとても思わない。でも、アメリカは中国・北朝鮮のところ…」
松山キャスター
「中国が何か入れ知恵をしたのではないか」
朱教授
「内心ちょっと、それはあると思いますね」

北朝鮮『軟化姿勢』の真意は
生野キャスター
「トランプ大統領が米朝首脳会談中止を発表した翌日には金正恩委員長の緊急の申し入れがあり、26日に2度目の南北首脳会談が行われ、27日からと29日から実務者協議も2回開催されています。さらに現地時間の30日からは朝鮮労働党副委員長の金英哲統一戦線部長が訪米しましてポンペオ国務長官と会談が行われています。トランプ大統領の突然の中止表明に対して、金正恩委員長が韓国に緊急の申し入れをしまして2度目の南北首脳会談となったのですけれど。武貞さん、その時は、金正恩委員長はどういった心境だったと思われますか?」
武貞特任教授
「それは、トランプさんの書簡を見て、ビックリ仰天で、これは誤解を与えてしまったなと、南北閣僚級会談をキャンセルしたり、崔善姫さんの発言とか、そういったことで誤解を与えてしまったと」
松山キャスター
「ちょっとやり過ぎちゃったなという、そういう感じですか?」
武貞特任教授
「…ですから、その時の外務次官、金桂冠さんの談話というのは、全体のトーンは驚くほどの、一応、トランプさんのキャンセルには批判を加えていますけれども、何とか協議を再開したいなというトーンがにじみ出ていましたね。だから、ビックリ仰天、それは誤解されちゃったら困ると。だから、談話だけではちょっとうまくいくかなという不安もこれありで、文在寅さん、頼むよということで、頼んで、急遽、我々もサプライズの第2回板門店会議が行われたという、そういう流れですね」
武藤氏
「私の知り合いがこんなことを言ったの、これは朝鮮半島文化とアメリカ文化の違いだと。要するに、北朝鮮というは、金正恩委員長に忠誠を尽くすために、汚い言葉で罵り合い合戦をやっているんですよ」
松山キャスター
「いつも、常にやってきましたよね?」
武藤氏
「うん、どれだけ汚い言葉で言うかによって忠誠度がはかられる」
松山キャスター
「言葉のすごいボキャブラリーを持っている感じですよね?」
武藤氏
「ええ。アメリカ文化というのは、気に入らなかったら、すぐにドン、ドン、でしょう。日本では切り捨て御免でしょう。この文化の違いはありますね。さはさりながら、トランプ大統領はせっかく、この中止表明で文在寅大統領は慌てたわけでしょう。ここですぐ前言を翻すよりも、もっとこれをずっと続けていた方が金正恩委員長はもっと降りてきたと思うんですよね」
松山キャスター
「もう会談しないよという状況を、もう少しじーっと?」
武藤氏
「うん、じーっとやっていて。それでお前、会談したかったら、もっとちゃんと完全非核化しろと言うべきだったのだけれども。いかにも。自分の手柄だということをPRしたいような態度をとっているでしょう。これは弱みを握られますよね」
松山キャスター
「なるほど」
武藤氏
「だから、せっかく金正恩委員長がこうやって降りてきた時に、これは失敗だと思うんですよね」
松山キャスター
「もう少しタメをつくるべきだった?」
武藤氏
「タメ…、ええ」
松山キャスター
「朱さんは突然、トランプさんが中止表明をして、それに対して金正恩委員長が動いて南北首脳会談をやった。その経緯を見た時に、中国はどういう目で北朝鮮の狼狽ぶりと言うんですかね、それを見ていたのですかね?」
朱教授
「中国専門家の2つの指摘、私は注目したのですけれども。1つは、ポンペオ氏とトランプ氏の2人は、何とか北とで前向きにやろうと。ところが、ボルトン氏、それから、副大統領のペンス氏が強硬派だと。そうするとそのような牽制を持って、アメリカの中で、一種の強硬派への牽制というところがあったのではないかと。もう1つですけれど、実は国内向けです。1か月ぐらい前に、北朝鮮で、党の全国大会を開いて、これから、核と経済発展の並進路線をやめたと、これからまた経済にいくと、そのようなはことを言ったあとに、アメリカからいろいろ言われて。いや、そうすると、ボルトン氏とペンス氏の言い方ですと、北朝鮮がこれから経済にいくのではなくて、無条件降伏だと、それは国内向けにはそう受け止められる。それが説明できなくなるわけですね。ですから、そういう意味で、アメリカに対して強硬に我々は国益を守るのだ、それを国内向けに説明する一面もあったと。しかし、全般として、今回もう下がる道はない。首脳会談をもって、ある程度の次につなぐ、そのようなものをつくって、その中で条件交渉を通じて自分に有利なものを取りたい、そのようなことは考えて。絶対、今回の首脳会談をやりたいという気持ちは表れていると思います」
松山キャスター
「武貞さん、どう見ますか?アメリカの強硬派、ボルトンさんではなく、きちんと対話できる方向をトランプさんとか、ポンぺオさんに向けて北朝鮮はアプローチをしようとしていたという話ですけれども?」
武貞特任教授
「いや、その通りだと思いますね。特にポンペオさんはCIA(中央情報局)長官として、また、国務長官として、金正恩委員長と会っていますし、具体的に米朝首脳会談を成功させようということでも合意し、また、北朝鮮としてはポンペオさんには貸しをつくった気持ちなんですよね。3人のアメリカ人を釈放して連れて帰ったと」
松山キャスター
「釈放しましたね」
武貞特任教授
「米朝首脳会談、その前に何とか釈放をしてほしいというトランプさんの願いを北朝鮮は聞き入れて、ポンペオさんと一緒に連れて帰ってもらったということで貸しをつくって。ポンペオさんをおおいに活用したいという気持ちがおそらくあるでしょう。そういうところでボルトンさんとペンスさんが相当、トランプ政権でも影響力がある結果、ああいう手紙も何かボルトンさんが代わりに書いたのかどうかわかりませんけれど、相当強い調子の手紙だったですよね。だから、これはまずいということで、もう少し流れを、ポンペオさん、トランプさんの方向に戻したいという気持ちもあって談話とか、南北首脳会談をもう1度というのを文在寅さんにお願いした、そういった可能性は十分にありますよ。文在寅さんは北朝鮮からもう1度、板門店で開催をしたいと言われた時に、これは大喜びだったと思いますよね。文在寅さんはもともと…」
松山キャスター
「抱き合っていましたけれども」
武貞特任教授
「北朝鮮の問題は、主役は韓国だということで板門店宣言も4月27日です、この文書のほとんど全部は自主統一に向かいましょう、南と北は同じ民族同士だねということを散りばめ、盧武鉉政権の時の北朝鮮支援をそのまま履行するという文言まで入れて、非核化ということについては最後のところの数行で、あとは米朝首脳会談に任せるということぐらいしか書いていない。非核化について何の前進もしてない段階で南北はこれだけ、いろいろなことが協力できますよということを話したうえで、うまくいった時には北朝鮮の中のインフラ投資とか、資源開発とか、韓国はどれだけお手伝いできるかということをUSBメモリにたっぷり盛り込んで、歩きながらパッと渡したわけですよね。それは文在寅さんが、北朝鮮の問題は非核化というややこしい問題はアメリカに任せるけれど、そんなにはやく進むはずはないだろう。でも、南北はドンと進めますよということで、板門店で米朝首脳会談もやってくださいと言いだしたのは文在寅さんです。トランプさんはあまりにも南北が進み過ぎることに警戒をして、すんでのところで、ほとんど板門店で米朝…」
松山キャスター
「いったんやりそうになりましたよね?」
武貞特任教授
「ほとんど決まりかけているとトランプさんも言っていたところが、突然ですけれど、5月10日ですね、6月12日に米朝首脳会談はシンガポールでやりますということに決めたのは韓国が中心に仲裁役のような形でやるのはもう何かややこしくてしょうがない、北朝鮮問題はアメリカが主役なのだと。ノーベル賞のことが絡んでいるかどうかはわかりませんけれども。それで強引に逆転してシンガポールに持っていった。つまり、文在寅さんが出過ぎているのではないのという思いも込め、そういう意味でも、米朝首脳会談は流してしまったら、決裂させてしまったら、対韓国政策という意味でも、トランプ政権は大ダメージを受けるわけですよね」

中国、韓国、北朝鮮はどう動くか
松山キャスター
「まさにそのギリギリの交渉が続いているとされる、アメリカと北朝鮮の折衝ですけれど、アメリカ現地時間の30日に、朝鮮労働党、北朝鮮の朝鮮労働党副委員長の金英哲統一戦線部長がニューヨーク入りしまして、ポンペオ国務長官と夕食会をまず開いた。引き続いて日本時間の今夜、正式な会談も行うということになっているわけですけれども、武藤さん、米朝首脳会談実現に向けてのかなりヤマ場の会談と見られていますけれども、このポンペオさんと金英哲さんの会談、具体的にはどういう話が行われていると推測されますか?」
武藤氏
「ポンペオさん、この前に行った時、いろいろ提案してますね。だから、それをいろいろ詰めてやっているのでしょうね。6か月以内に、核を外に持ち出すとか、そこまでやれば体制を保証するとか、いろいろ提案していますよね。だから、それをいろいろ議論しているのだろうと思います。要するに、非核化の問題は、南北首脳会談の時もそうですけれども、事務方でこれまで詰めていないですよね。詰められないです、怖くて。一言で言って、金正恩委員長からどんな指示を受けて来ているかということだと思います」
松山キャスター
「金英哲さんは指示以上のことはあまり裁量がないと見た方がいい?」
武藤氏
「ないと思います。あとはポンペオさんがどういう反応しているかということを金正恩委員長に報告して指示を仰ぐ。それしかしょうがないと思います。まして実務協議ではおそらくこの問題はほとんど、そういう意味では、なかなか進まないんだろうと思います。総論はできるかもしれませんが、各論はなかなかできないのだろうと思います。要するに、いつまでに、6か月以内に核を完全に開発をやめて、外に持ち出すとか、そういう話ができればいいのでしょうけれど。だけど、北朝鮮は、非核化は何としても避けたいと思っていると思うんですよ。なぜかと言うと、体制保証してもアメリカはイランの核合意だって破棄しちゃうわけでしょう。リビアだってカダフィーが結局、政権を追い出されて殺害されるわけでしょう。だから、核を持っていないと、安心していられないんだろうと思うんですよ。だけども、それはアメリカとしては、これは受け入れられないですよね、これまでの言っていることからすると。だから、どう折り合いを付けるかというのはギリギリ議論しているのだろうと思うんですよね」
松山キャスター
「ポンペオさんは先日、アメリカ議会の公聴会でちょっと、おっ、と思った発言があったのですけれども。体制保証に関連して議員から質問を受けて、これまでのイラン核合意のようなものとは違うと、あれは行政の分野だけで行った合意であって、議会を絡めていない。要するに、議会の承認を必要とする条約の形での体制保証みたいなことを示唆する発言をしたのですけれども。そういう形のものであれば、北朝鮮が何らかの形でそれに譲歩して合意できる可能性はあるのですか?」
武藤氏
「それは北…、武貞さんに聞いていただいた方がいいと思うのだけれど。だけど、北朝鮮の議会は大したことないですからね。ラバースタンプでしょう」
松山キャスター
「アメリカの議会での条約…」
武藤氏
「うん、だけど、そこの違いをわかっているのでしょうかね?」
松山キャスター
「武貞さんはどうですか?アメリカ側が、仮にアメリカ議会での条約という形で、上院の3分の2以上の賛成が必要になるわけですけれども、条約という形で、何らかの形で北朝鮮の体制を保証する、あるいは不可侵条約みたいなものかもしれませんけれども。それは北朝鮮としては歓迎すべきものなのですか?」
武貞特任教授
「いや、それは体制保証を議会で議決し、不可侵協定を結ぶということも、アメリカの政府として議会も承認をするという形で決まれば、それは大歓迎でしょうけど。それは終着点では決して北朝鮮にはないわけで。北朝鮮にとっての体制の保証というのは、既に北朝鮮は発言をしていますけれど、体制を保証するという時、北朝鮮の北半分だけの体制ではなく、韓国にアメリカが軍事的なサポートをするのも、北朝鮮の体制を脅かしているのだ、朝鮮半島全体の体制についてアメリカが介入することをやめてくれということまで含んでいるわけですよね。ところが、この違いが明確になったということを6月12日に双方が両論併記することは全然ありませんよ。だって、決裂しちゃいますから。それは北朝鮮が北朝鮮たる理由であって、統一する時まで核は手放さないというのが北の大前提。統一するためにアメリカが…」
松山キャスター
「北の大前提なわけですね?」
武貞特任教授
「…アメリカが軍事介入したから統一できなかったというのは1950年から1953年の戦争の結果、教訓ですよね。つまり、アメリカが軍事介入することを阻止すれば、南と北だけで対峙して、平和的な対話もできるかもしれない。韓国は対話だ。対話は嫌だと言えば、核を片手に北朝鮮が韓国を脅かしたら北朝鮮はアメリカ軍がいなくなった韓国を獲れるかもしれないという希望を、期待を持っているから大陸間弾道ミサイルと潜水艦発射弾道ミサイルまで手を伸ばしたわけです。統一するまで捨てませんよ。言い換えれば、統一に接近したら、コレ捨てます、アレ捨てますと言い出す可能性は十分。統一のための核であれば、統一に接近したら使い道のなくなる核であるということまでずばり6月12日、金正恩さんが語りかける可能性は十分にあります。つまり、相当突っ込んだ話を、金英哲さんとポンペオさんはやっていると思うのですけれど。南北間の話し合いで平和的に統一に向けて少しずつ前進をしていく過程で、それと並行して相互主義・段階的という原則に基づいて北朝鮮は統一に向けての前進と並行し、もう1つの並進路線かもしれませんが、核を、コレを捨てる、アレを捨てるという方法でやる考えがあるとずばり言う可能性もあります。その時は6か月以内というのはとても無理だから、当然ですけれども、何年もかけて、南北の融和と統一に向けての接近、米軍のサポートをやめる、不可侵協定も結んでください、核の傘をすぼめてくださいねということと並行して、当然ですけれども、その段階でICBM(大陸間弾道ミサイル)は捨てませんよ。統一のための核は、統一していない時に捨てるはずがないのだから、ということで語りかけて、金正恩さんがトランプさんに語りかける過程で、こんなに問題は簡単だったのか、とトランプさんが感激して、米朝首脳会談ほとんど一致したなという雰囲気のまま終わる可能性があるけれども。実は北朝鮮の軍事戦略、統一に絡めたミサイル開発の問題が全く解決していないまま、米朝が表面的には一致しましたね、と終わる可能性が十分だから現在、非常に緊密な米朝の協議が世界各国で行われているという展開があるんですね」
松山キャスター
「北朝鮮が、武貞さんが言うように、統一するまで核は諦めないということだとすると、アメリカはこの間、開催中止だという書簡を発表した時とあまり状況は変わっていないように見えるのですけれども」
武貞特任教授
「まったく変わっていない」
松山キャスター
「全然、降りてきていない感じがしますか?」
武藤氏
「降りてきていないです」

金委員長×ラブロフ外相会談の狙い
松山キャスター
「最近の北朝鮮のメディア、労働新聞の論評では『米朝が契約問題を解決しようという意志を持って対話に向かって進んでいる時にアメリカが韓国と共に合同軍事演習を敢えてする必要はあるのか、合同軍事演習をすれば全てのことがもとの状況に戻るというのは明らかだ』。ここで言う合同軍事演習というのは、これから先に行われる、8月以降の軍事演習のことを指してますけれども、もう1回、対話ムードが生まれている時にあらためて、29日付、つい最近ですけれども、あらためてアメリカの軍事力に対する脅威というのをこうやって声明で発表する、これはどういう意図があるのですが?」
武貞特任教授
「脅威というかアメリカは韓国に対してさしかけている核の傘をすぼめるべきだと、米朝は核戦争する時代ではなくなったんですよと。これからはもしかしたら核戦争と言ったら、ワシントン、ニューヨークに核弾頭が落ちるかもしれない時代だよと。双方が損をするでしょう、だから、アメリカを軍事演習もやめるべきだ。特に戦略爆撃機、B‐1、B‐2、B‐52を含む、合同軍事演習なんてもってのほかだと。これからもっと頻繁に言い続けるでしょう。でも、それをサポートするためにロシアの外相も同じ趣旨の発言を平壌に来て今日やりましたよね」
松山キャスター
「まさにロシアとも北朝鮮が接近している状況になっています」
武貞特任教授
「まったく同じ歩調で、北朝鮮が核を…」
松山キャスター
「これはどういう意図があるのですか?」
武貞特任教授
「うん?」
松山キャスター
「ロシアと北朝鮮の接近というのは?」
武貞特任教授
「プーチンさん、この核問題、北朝鮮問題、朝鮮半島問題、主役の1人はロシアだ、どうしてロシアパッシングするのという思いもあって1年前はウラジオストクでの東方経済会議でプーチンさんは『沿海州の経済発展のためには北朝鮮の地政学的条件の活用が不可欠だ』と演説をした手前、こうやって中国と韓国と北朝鮮とアメリカがいろいろと交渉している過程で、ロシアパッシングを見てられない、我慢できないよ、ということで。次、プーチンさんが考えているのは朝露首脳会談でしょう。その布石として外相を平壌に派遣したと、こういうことですよ」
武藤氏
「ただ北朝鮮がロシアの地政学にとってどれだけのメリットがあるかと言ったら、中国と比べたらずっと低いわけですよね。だけど、プーチンさんにとってみればアメリカといろいろな、クリミアでもいろいろとやっているし、そういうことを考えたら朝鮮半島に自分達が首を突っ込んどいた方がいろいろなことに使えると思っているので。ロシアにとっての重要性は、中国よりはるかに低いのだろうと思います」
松山キャスター
「ロシア側の発表によると、今回、ラブロフ外相が平壌を訪れて金正恩委員長と会談したのは、北朝鮮側からの要請を受けてという話だということですけれども。北朝鮮がここへきてロシアにも手を伸ばすのは、これどういう意図なのですか?」
武藤氏
「中国だけではなくて、ロシアの後ろ盾も得たいということでしょう。アメリカにキャンセルだ、中止だ、と言われて脅されたわけでしょう。それで怯んじゃったわけでしょう。だから、中国、それから、ロシアを一緒にくっつけておきたいと。それで北朝鮮はずっと恐れてきたのは、米朝首脳会談がうまくいかなかった時、これは中止の場合も含めてですけれど、また軍事的な脅威にさらされるのではないか。だから、そういう意味で対話は続けておくと。それから、中露を味方につけておく、現在、非常に重視し、そこに力を入れているということなのでしょうね」
生野キャスター
「朱さん、中国としては、今回のラブロフ外相の訪朝をどう見ているのですか?」
朱教授
「最近ロシアはどうしても中東や西の方面のウクライナなどに目がとられ、欧米の圧力を受けているので、東の方にいろいろ目を配るというような余裕があまりなかった。事実上、ここ数か月はどこかちょっと蚊帳の外に置かれた。今回の中止のアクシデントがなければ、逆に途中で何かを言い出すと、どうもロシアが慌てて何かをしたというふうにも見られるので。むしろ中止のあと、北朝鮮からそういう打診があれば、すぐそれに乗るというような形でうまくこのチャンス、タイミングを掴んで、それで、この半島、特に北朝鮮問題をめぐるゲームの中に大国として戻ってきた。ですから、割に良いタイミングをうまく掴んでやってきた。おっしゃるように北としては当然、中国・ロシア、また一部は韓国含め、自分の味方につけてアメリカと交渉したい、そういうところはあると思います」
武貞特任教授
「いや、もっとロシアは長期的なビジョンを持ってやっています。2000年1月以降、プーチン大統領第1期目から朝鮮半島鉄道を南北で連結し、シベリア鉄道に連結して韓国からヨーロッパまでモノを輸送する時にシベリア鉄道を使う構想を進めましょうと言ったのは、プーチン大統領ですよね。それ以降、北朝鮮の中の鉄道を改修しなければいけないと。それはロシアの技術者を派遣して30億ドルかかるという計算の分厚い報告書も韓国とロシアは持っていますよね。そのあと3年前は、借金を北朝鮮は110億ドルしていたのですけれども、そのうちの100億ドル返さなくていいよと、1兆1000億円ではないですか。こんなお金を返さなくてもいいよとプーチンさんは金正恩さんに約束して、実行しちゃった、これは大変なお金ですよね。それから、4年前は、私は北朝鮮の東北部にある羅津港を見に行きましたけれども、第3埠頭は完全にロシアが租借権、49年間の租借権を持って、屋根までつけてシベリアから持ってきた石炭をそこに積み上げて韓国に輸出していましたよ。北朝鮮の羅津港第3埠頭、ロシアが完全に使っている。ですから、万景峰号も一時、ウラジオストクと羅津港の間、観光客も乗せていましたけれど、現在は貨物だけにしているという話ですけれども。いずれにしても、ロシアは相当、2000年1月から朝鮮半島をうまく活用しようと。南北で融和が進まないのなら、北朝鮮だけでも港の地政学的条件を活用しようという18年前からの構想がそこにあって、すごくお金を、借金をロハにするということだけでも、すごくお金を投入してきているという。そこの中で、朝露が外相会談をやったのが何か目先の核問題でこれだけ動いているから私もということだけではない」

中・韓・朝の描く朝鮮半島とは
生野キャスター
「朱さん、中国はどのような朝鮮半島の未来を描いているのでしょう?」
朱教授
「中国の一連の発言から見ていても、現在、朝鮮半島というのは、世界で最後に取り残された冷戦構造であると。この冷戦構造を崩すということは、中国が期待していること。そういう中で、半島を挟んで中国・ロシア・アメリカ・日本などがそのような軍事的な対峙をすること。アメリカは実際にTHAADなど、いわゆるミサイル防衛構想というのをここに敷くというようなことを、中国はそれを警戒しているし、まずこの冷戦構造の終結ということは望んでいる。非核化ということ…」
松山キャスター
「中国が望んでいるということですか?」
朱教授
「そうですね。この非核化の実現によって、まさにこれからが、このポスト冷戦、半島でのポスト冷戦というのが始まると、そういうような期待があると思います」
松山キャスター
「ある意味で、中国は北朝鮮をある意味、バッファーゾーン、緩衝地帯としても温存しておきたいという気持ちも当然あると思うのですけれども。そうでないとアメリカと直接対峙する構図になってしまいますよね。そこはどうなのですか?」
朱教授
「それはこれまで、そのような姿勢で見てきたこと、あるいは周辺諸国、日本もロシアなどもそのような見方ではないかとよく言われるのですけど。現在の習近平政権、中国が経済力も軍事力を上がってきて、ある程度、見方が少しずつ変わっているのではないかなと、いろいろ議論が出ているんです。第1、バッファーゾーン、緩衝地帯というのは、現在の立体の戦争、宇宙を巻き込んだハイテク戦争というのは、あまり意味がなくなっているわけです。でも、しいてこのバッファーゾーンで言えば、まさに非核化のあと、半島全体に1つのバッファーゾーンとして、そういうことが、内心で期待しているという部分があるのではないですか」
松山キャスター
「半島全体からは、核はない状態で?」
朱教授
「そうですね、ええ」
松山キャスター
「たとえば、アメリカの、いわゆる核の傘とよく言われますけれども、拡大抑止で。同じように中国も核保有国であって中国の核があるから朝鮮半島は大丈夫だという形で影響力を行使する可能性というのは?」
朱教授
「それは当然ありますけれども。北の、私は基本的に非核化というところが、北の内心で逃げ道を探そうとしていても、その方向にもう組み込まれている、そんなに簡単に逃げられるものではないと思うのですけれど。でも、そのあと北は、核というのは誰が保証するのか。一説、中国が核の傘を提供すればいいのかということは、私はいろいろと中国の中の朝鮮族の専門家に聞いたら、彼らは中国からの核の傘というのは要らないと。それによって永遠に中国の支配下に、あるいは影響下に置かれる。そういう意味で、米中や関係諸国、これから非核化のあとで、体制保証というか、不可侵を含めて、米朝と共に関係諸国は共に調印する、核を含めて、保証すると。そのようなところを、中国は望んでいること。もう1点、直接的に言えば、北の核の問題を直視すれば韓国にTHAADが存在する理由がなくなります。中国は現在、韓国との関係で1番ネックになっているのはTHAADですね。北の核がなければ、韓国自身がTHAADを、配備という理由がなくなる。そこも中韓関係の改善にとっても、中国は今回の非核化というプロセスでそれを期待しているのではないかと思います」
松山キャスター
「武貞さんは、北朝鮮は、たとえば、今後の朝鮮半島の未来、今現在でどういう未来像を描いていると?」
武貞特任教授
「北朝鮮が描いている未来像を申し上げますと米朝の首脳会談を無事乗り切って、具体的なCVIDというのはこれから継続審議ということで、ただ時々、米朝首脳会談は続けていき、米朝関係は良好な関係に持っていって、核の傘は撤廃をしてもらう、アメリカにね。韓国にさしかける核の傘は撤廃、つまり、不可侵協定も結ぶ。在韓米軍は撤退してもらう。そして南北が融和を進めていって。現在の文在寅政権、あと4年任期がありますし、4年以内にマーケットの統合は南と北で行うと、政策綱領に、与党の政策綱領に書いてあります、文在寅政権の。現在の流れでいけば、次の大統領、世論が文在寅さんをすごく支持していますから、次の大統領5年間やれば、9年ありますよね、現在の進歩派の政権が。これは相当なだらかな南北統一の形で持っていくチャンスが生まれてくると、北は読んでいるでしょうね。そういう形でなだらかな統一が実現をして、しかしながら、南北の人々が行ったり来たりするというのは北朝鮮社会にとっても脅威になりますから。1国家2制度、かつ軍事境界線は別の名前で行ったり来たりするような制限は加えておいて、少しずつ、なだらかな統合という形で。あとは、中国・ロシアがこれまで通り北朝鮮支援競争をしてくれて、統一したところでは大統領は、金正恩さんが大統領になる、副大統領は韓国から出すのがいいのではないのと。北朝鮮が主導する統一というものに持っていきたいというのは、北朝鮮の願いではないですか」
松山キャスター
「その過程の中で、どこで完全に核を本当に完全に廃棄できるかというのは結構、時間はかかる?先ほど、武貞さんが言ったのは、統一まではなかなか離さないだろうと?」
武貞特任教授
「相当時間がかかります。統一してもおそらく手放さないと思いますね。自分達が開発したものであって、隣の中国も持っているではないかと。日本も何か防衛費を増額したねと。統一コリアの安全のために今すぐ手放すわけにいかない、1回声明を出せば、そのまま持てるとおそらく考えているのでしょうね。そういったところに日本が経済支援をするわけにはいかない」
松山キャスター
「できないでしょうね」
武貞特任教授
「しかし、言い換えれば、そういった核兵器、統一コリアの核兵器の存在というものも絡めて、日本がいざという時に経済支援をどれだけできるかということを絡めて、日本の国家が戦略を考えればいいではないですか。それが外交であり、国家戦略でしょう」
松山キャスター
「武藤さん、韓国をよく見ていましたけれども、朝鮮半島の今後の将来像は?」
武藤氏
「これは南北関係ばかりではなくて、韓国の国内政治も相当絡んでくるわけですよね。これまでは10年ごとに保守政権、それから、革新政権になったわけでしょう。現在の文在寅政権が国内で何をやっているかと言ったら、たとえば、国家情報院とか、国防省とか、こういう、要するに、権力機関、その改革を一生懸命やっているわけですよ。改革委員会みたいものをつくって、そういう全共闘の人達をトップに据えて、全部赤化しようとしているわけですよ。要するに、これまでのような保守政権は、とにかく排除しようと。自分達は北朝鮮とこれから統一の方向に向かって進んでいこう。現在の北朝鮮のような国になろうと流石に思っていませんから。2つの政体を残しておいて、その間に北朝鮮をいろいろサポートして北朝鮮の経済力を上げていって、だんだん統一の方向に向かっていこうというのが文在寅さんの頭の中にあるんだろうと思いますけれども。ただ、北朝鮮がどういう国か考えてみたらよくわかるはずですね。韓国国民は文在寅大統領を選出したというのは一言で言って自分達の生活というのはいつまでたってもよくならないと、財閥だけがいい思いをしている。だから、文在寅大統領のような国民に優しいこと言ってくれる人をすごく支持する。だけど、韓国国民がわかっていないのは北朝鮮というのは政府に対して文句を言えない国でしょう。そういうことはわかってないわけですよ。だから…」
松山キャスター
「実感としてわかっていない?」
武藤氏
「実感としてわかっていない。だから、そういうことをキチッと理解したうえで、統一・統合にいくのだったらいいのでしょうけれども。ただ、現在の北朝鮮のような体制を残したまま、仮に2つの政権を残したままであっても、統一の方向に向かうというのは非常に危ないですよね」

日本の役割と立ち位置は
生野キャスター
「武藤さん、日朝首脳会談の必要性とそのタイミングについてはどう考えていますか?」
武藤氏
「北朝鮮も日本も日朝首脳会談をやりたいはずですよ。日本は拉致問題の解決がありますし、北朝鮮は今後、アメリカと話がつけば、経済の方に重点を置いていくわけでしょう。そのためにどこからお金を得られるかと言ったら日本の戦後処理のお金ですよね。たとえば、国際機関が北朝鮮にお金を出すかと言ったら、あんな人権状況のひどい国にそう簡単に出さないでしょう」
松山キャスター
「ああ、なかなか出せない…」
武藤氏
「出せないですよね。そうすると、日本が非常に期待できるところです。だけど、我々としては、拉致問題の解決が非常に重要なのであって、別に北朝鮮にお金を出したいわけではないですからね。そうすると、金正恩委員長が拉致問題を本当に解決しなければいけないと、解決しようという腹が固まってこないと、いくらこちらからアプローチしても足元を見られるだけなのだろうと思いますよ」
松山キャスター
「この先どういう動きがあれば、拉致問題についても積極的にやろうというモチベーションができてくるのですか?」
武藤氏
「経済の方に重点を置いていこうという動きがはっきりしてきた時。それから、なかなか各国からお金を、援助を得ようと思ってもなかなかできない時。いずれにしても、我々としては拉致問題をはやく解決したいのだけれども、北朝鮮というのはそういう国ではないですから。意志がはっきりして初めて動くんですよ。交渉して動くのではないんですよ」
松山キャスター
「日本からお金がほしいという段階になって初めて拉致問題が、それをテコにということなのですか…」
武藤氏
「初めて拉致問題、それを何とかしようと。交渉して動かすというようなことはなかなかできない国なんですよ。向こうが意志を固めた時に初めてそれが動き出すんですよ。だから、北朝鮮への真意を読みながらやっていかないといけないですよ」
松山キャスター
「武貞さん、どうですか、日朝会談の見通し?」
武貞特任教授
「日朝は何をすべきだったのかということを現在議論してもしょうがないので、何を現在すべきかということで。既に米朝首脳会談の予定がある段階で急いで日朝首脳会談を計画するわけにもいかないということもありますよね。ですから、まずは米朝首脳会談が無事終わるということを見て、少なくとも7月末、8月ぐらいまで日朝首脳会談を持つくらいの呼びかけを日本の側からする。それでこれまで通り拉致と核とミサイル、この問題を議論しましょうと呼びかけるわけですけれど。それにプラス安倍総理も国会で言っておられるように国交正常化というものを念頭に置いて、2002年9月の日朝平壌宣言の中にもはっきりと書いてあるわけですから、国交正常化、その先には日本も経済支援ということの必要・準備があるということは宣言の中にもあるわけですから、それをキチッと説明したうえで、ずばり連絡事務所をつくるぐらいの必要はあり。米朝首脳会談の直後には大臣クラスが、ランクの上の人が北朝鮮に行って、日本の真意と拉致の問題の解決に向けての前進がないと、なかなか日本は北朝鮮のこれからの経済努力、支援をするというところまではいきませんよということは説得できないですから、急ぐべきだと思いますよ」

朱建榮 東洋学園大学教授の提言:『ロシアに倣ってタイミングをつかめ』
朱教授
「話はだいたい先ほど申し上げましたけど、ロシアに見習ってこのタイミングをうまく掴むと。ロシアはこの1年間、明らかに半島問題でちょっと蚊帳の外に置かれた。しかし、この中止のアクシデントを利用してサッと入ってきたと。日本も6月12日の米朝首脳会談のあとのタイミングをうまく掴んで入っていくというところが必要ではないかなと思います」

武貞秀士 拓殖大学大学院特任教授の提言:『トランプさんと金正恩さん 握手? ハグ?』
武貞特任教授
「米朝首脳会談が始まった時にどこが見どころか。トランプさんと金正恩さんが会った時に握手をするだけで終わるのか、ハグをするのか。ハグする場合、習近平さんも文在寅さんも金正恩さんとハグをしたんですね。両者の関係が非常に緊密であるということを見せたわけ。ハグをしたという時には非核化の問題であまりギスギスしたことを言うのをやめて、継続審議で良い関係を続けましょうという意味ですね。握手した時は要警戒ですね」
松山キャスター
「握手だけだった場合には?」
武貞特任教授
「はい」

武藤正敏 元駐韓国特命全権大使の提言:『金正恩委員長の真意を読む』
武藤氏
「一言で言って、金正恩さんが何を考えているかですよ。その真意をキチッと読んだうえで対応していかないと、何となく非核化の方に向いているようだというので持っていくとひどいことになるし、将来のこと考えたら彼が何をやろうとしてるかということをキチッと把握したうえで、こちらの対応を決めていく必要があると思います」
松山キャスター
「現在の段階ではまだそこはわからない部分も多いということですね?」
武藤氏
「はい」