プライムニュース 毎週月曜~金曜よる8:00~9:55(生放送)

テキストアーカイブ

2018年4月20日(金)
枝野・志位両党首熱論 国会・野党連携・外交

ゲスト

志位和夫
日本共産党委員長(前半)
枝野幸男
立憲民主党代表(後半)


前編

共産・志位委員長に聞く 柳瀬元秘書官『面会メール』
生野キャスター
「森友問題や加計学園の問題で不祥事が続く安倍政権。さらにセクハラ発言疑惑で財務省の福田事務次官が辞任、麻生大臣の任命責任も取り沙汰されています。国会での追及をさらに強める野党はどのような戦略を描いているのか。今週行われた日米首脳会談等の安倍外交をどうみているのか。前半に日本共産党の志位委員長、後半に立憲民主党の枝野代表を迎え、自民1強が続く中で野党が進む道について話を聞いていきます」
松山キャスター
「早速、志位委員長に聞いていきたいと思うのですが、今日新たに加計学園の問題で、文科省の中で内閣府から文科省に実はメールがあったということで、そのメールの内容が明らかになったということで発表があったのですけれども。いくつかポイントを見てみると、まず2015年の4月2日に会ったとされる、柳瀬総理元秘書官と愛媛県などの担当者との面会ということで、柳瀬元秘書官の名前が実際に入っていて、午後3時から面会するようですという記述があったと。もう1つは愛媛県今治市、加計学園の関係者が当時の内閣府地方創生推進室の藤原豊次長と面会していて、藤原氏が『国家戦略構造特区の共通提案にしてみてはどうか?』などとアドバイスしていたということが記されています。この文章が出たことをどのように受け止めていますか?」
志位委員長
「2つ大事な点があるだろうと思います。1つは、この日に柳瀬秘書官と面会したというのが愛媛県の文書で出てきたわけですが、これが裏づけられた。ですから、これは事実関係が決定的になったと思いますね。この柳瀬秘書官との面会。これは、ですから、柳瀬秘書官は『記憶の限りでは会っていない』と言うのですが、これは、事実ははっきりしたと、これが1点です。もう1点は藤原さんや柳瀬さんに会いに行った主役は加計学園ですよね」
松山キャスター
「加計学園という名前が…」
志位委員長
「これを見ますと、『加計学園が藤原次長に面会に来るとのことです』。ですから、主役は加計学園ですよ。先方のところも加計学園とあって、1段下げて愛媛県と今治市が書いてあると。ですから、主役は加計学園。ですから、加計ありきで最初から事が進んでいた。官邸の関与があった。ですから、総理の関与はなしということはいよいよ成り立たなくなったということではないでしょうか」
松山キャスター
「これから、安倍総理の直接の関与について野党としてどう追及する?」
志位委員長
「柳瀬さんに、…と藤原さんに証人として国会に出てきていただくと。事実を証人喚問という形で語っていただくということがどうしても不可欠です。いよいよこの文書で不可避になったと思います」
松山キャスター
「与党側は週明け月曜日で集中審議をやって、そこで参考人招致という方向で柳瀬元秘書官を呼ぶということである程度提案していましたけれど、なかなかそこでは折り合えないと?」
志位委員長
「参考人ではダメだと。と言いますのは、既に柳瀬さんは参考人として出ているわけですよ。出て『記憶の限りでは会っていません』と言ってるわけですから、参考人では同じことを繰り返すだけで何の意味もない、これは証人でなければダメだと。偽証をやって、証言拒否をやったら、罪に問われるという証人喚問がどうしても必要だと思います」

安倍外交と北朝鮮問題
生野キャスター
「昨日9日に、志位さん、安倍総理と会談されていますけれども、どういった話をされたのでしょうか?」
志位委員長
「私達、共産党として、この対応による、平和的解決の動きが起こっていると。これをどう実らせるかということについて、いくつかの提言をいたしました。簡単に言いますと、非核化と地域の平和体制の確立を一体的、段階的にやってほしい。そういう立場で交渉してほしいということを関係6か国に要請いたしました」
松山キャスター
「こちらにちょっとまとめましたけど、朝鮮半島の非核化と北東アジア地域の平和体制の構築を一体的、包括的に進める。あと合意できる措置を話し合って1つずつ段階的に実施して目標に近づいていく段階的アプローチが現実的だということです」
志位委員長
「そうですね。この2点を安倍さんにも提起しました」
松山キャスター
「安倍さんはこの提案に対してはどのように反応されたのですか?」
志位委員長
「党首会談の中では、最初に出てきた言葉が『対話による外交的解決が基本です』と」
松山キャスター
「…と安倍総理が話された?」
志位委員長
「うん、言われた。直前の、国会の決算委員会の中で『対話のための対話は意味がない』とおっしゃったので、そうおっしゃるのかなと思ったら、その種のことはありませんでした。この点について『しっかり検討いたします』という発言で、異論とか、反論が一切ありませんでした」
松山キャスター
「そうですか」
志位委員長
「うん」
松山キャスター
「この朝鮮半島の非核化と言う時に、よく問題になるのが、日本政府の公式の立場としては、北朝鮮に対してあくまで『北朝鮮の非核化』を求めていく、それで核の完全放棄というのを求めていくということだったのですけど。『朝鮮半島の非核化』と言う場合、北朝鮮とか、中国が使う場合は、朝鮮半島全体の非核化というニュアンスで使うことが多い。そうなると、今度は在韓米軍の撤収とか、そういったことも視野に含まれてくるということになると思うのですけれども、これはどちらの意味で…?」
志位委員長
「これは、朝鮮半島全体の非核化なんですね」
松山キャスター
「なるほど」
志位委員長
「その中心は言うまでもなく北朝鮮の核放棄。これは、完全かつ検証可能で不可逆的な核放棄を求めるのが中心です。ただ、朝鮮半島全体を核のない地域にしようと。これは過去、繰り返し合意になっていることですよ。1番の出発点は1992年の南北の共同で宣言をした『朝鮮半島非核化宣言』と。これは南も北も一切核のない地域にするというのが1992年ですね。それから、2005年の9月19日の6か国協議の共同声明でも北朝鮮の核兵器…核開発は放棄すると。それと同時に、アメリカは韓国に核兵器を持ち込まないし、韓国も持ち込ませないということはセットで合意になっているんです。これを『朝鮮半島の非核化』と国際社会はずっと規定づけてきた。今度は日米首脳会談でもトランプさんが自分は金正恩とこれから協議をすると、それで『朝鮮半島の非核化を目指すんだ』という言葉をはっきり使っていますね」
松山キャスター
「トランプ大統領にしてはめずらしい…」
志位委員長
「いや、ですから『朝鮮半島の非核化』ということだと思うんですね。『朝鮮半島の非核化』というのは、ここにもありますように在韓米軍の撤収とか、そういうことではないですよ。要するに、核を持ち込まないということですね。在韓米軍を撤収しようとか、何とかという要求を、これを現在持ち出したら、また話が進みません。ですから、あくまで非核化ということだけです」
生野キャスター
「核においてだけ?」
志位委員長
「そうです」
松山キャスター
「志位さんの言う、共産党として安倍総理に説明したというこの要請文ですけれども、これは、たとえば、他の関係国にも同様の提案みたいなものをされているのですか?」
志位委員長
「これは6か国全体に同じ文面で要請いたしました」
松山キャスター
「6か国というのは?」
志位委員長
「つまり、6か国協議に参加している、つまり、米国・韓国・中国・北朝鮮・日本・ロシアと、この6か国に同じ文面で同じ要請をいたしました」
松山キャスター
「それは6か国協議の枠組みをもう1度ちゃんと維持して、そこで協議していくことも重要だということを念頭において?」
志位委員長
「最後はそこにいくべきだと思います。それは国連安保理決議も求めていることですし、1番安定して、事が進む枠組みは6か国協議だと、これが最良の枠組みだと。ただ、今起こってる動きからしますと、南北があり、米朝があり、この3つの国で、まずスタートして、それが4つぐらいになって、そこらへんでまずスタートするということはあるでしょうけれども。しかし、6か国で保障していくとしないと安定的に進まないと」
生野キャスター
「ただ、1度失敗してしまったアプローチでもあるとは思うのですけれど」
志位委員長
「うん」
生野キャスター
「どうやればうまくいくのでしょう?」
志位委員長
「これはきちんと歴史を検証する必要があると思うんです。ここに1回目の核実験ということがありました。2005年9月にこういう合意しながら、北がそれを破った。破った1番の基本的な要因が北朝鮮側にあることは明瞭です。ただ、もう1つ見なければならないのは、アメリカの側には一切問題がなかったかと言うと、問題はあったんですね。9月に共同声明に結ばれた直後に、米国の財務省が北朝鮮の…」
松山キャスター
「金融制裁」
志位委員長
「そう、金融口座、バンコ・デルタ・アジアの口座を封鎖しろということをやりまして。それに北が大変怒って、それで是正を求め、しかし、なかなかそれで折り合わなくてミサイルと核実験にいっちゃったという流れがあるんです。ですから、もう1つの原則の、この段階的アプローチと、これも実は2000…、2005年9月の共同声明にも入っているんですね。約束対約束、行動対行動で、段階的に1歩1歩進もうというのが国際合意になっているのですけれど。これをしっかり守っていくということが1番大事な教訓だと思うんですね」

審議拒否と今後の国会戦略
生野キャスター
「野党6党は与党に対しての要求をまとめ、19日に自民党の二階幹事長に手渡しました。その主な内容がこちらです。麻生財務大臣の辞任、福田事務次官の罷免。柳瀬元総理秘書官らの証人喚問。財務省の文書改ざんの調査結果を今月中に公表。全ての自衛隊の日報の提出、隠蔽の真相究明を求めたわけなのですけれども。与党はこの要求に応じない方針を示しています。これに対して野党6党は今日から全ての審議を拒否するとしましたけれども」
松山キャスター
「要求内容を見ると結構ハードル高そうなのも入ってまして。麻生財務大臣の辞任、ここもなかなか麻生さん本人は続投ということで言ってますし、また、柳瀬元総理秘書官の証人喚問というのも、与党としては参考人招致だったら応じるけれども、証人喚問というほどのことではないということを言っていますけれど。これはどうやって突破しようとされているのですか?」
志位委員長
「うーん、ただ、ゼロ回答なわけですよ。どの問題も全部やらないと言っているわけですね。だから、かくかくしかじかで、ここまではできますよということを提案して持ってきているわけではないですね。全部を拒否してると。これはいくら何でも責任ある与党の立場とは言えないです。ですから、私達はよく審議拒否ということを言われるのだけれども。そうではなくて、現在、まともな審議をやろうと思ったら、こういう嘘がまかり通るような政治を正さないとできませんでしょう。ですから、少なくともこういう問題をキチッとやっていくことがまともな国会審議に戻していく、現在の異常事態を打開していくうえで、どうしても必要ではないかと提案している。それに対して、ゼロ回答というのは、これはないでしょうということを私達は言っているわけです」
松山キャスター
「現在、野党6党で審議拒否という形になっているわけですけれども、国民の中からはこういう材料がたくさんある、こういう時期は逆に野党にとっては好機で、こういう時こそ審議をやって追及した方がいいのではないかという意見も結構あると思うのですけれども」
志位委員長
「うん、審議をやって追及していきたいです。ただ、審議をやる前提を回復しないと、つまり、国民に…国会で問題になっているのは、嘘が平気でまかり通る状態なわけですよ。嘘がこんなにまかり通っている国会でいいのですかということが問題なっているわけですね。だから、ここの究極のモラルハザード状態を何とかしませんと、審議をやっても本当に実りあるものにならないと。そこのところで、与党の側が誠意ある態度を示しなさいと。そうしなかったら、まともな審議もできませんよというのは当たり前ではないでしょうか」
松山キャスター
「あるいは別の形で、たとえば、内閣不信任案を出すとか、麻生財務大臣の不信任案を出すとか、そういう手もあると思うのですけれども」
志位委員長
「うん、これは不信任と言うよりも、世論と運動の力で追い込んで、内閣の総辞職に追い込んでいく、内閣打倒に追い込んでいく。ただ、真相究明を徹底的にやって、追い込んでいくという道をとりたいと思います」
松山キャスター
「でも、これは本当に全部、与党側からちゃんと回答がないと審議に戻らないとなると、このままゴールデンウィークに入ることもあるということですか?」
志位委員長
「それは与党がきちんと異常事態を打開する提案をしてほしいと」
松山キャスター
「ちょっと先の話になるのですが、今後の、たとえば、安倍政権にどう対峙して、自民党政権にどう対峙していくかということでは、野党の共闘というのが必要になってくるという意見がかなり強いと思うのですけれども、今日このあと、立憲民主党の枝野さんもこちらに来ますけれども。野党の共闘、たとえば、立憲民主党との共闘態勢とか、選挙協力とか、そういったものというのは今後考えていかれる?」
志位委員長
「もちろん、ぜひ進めていきたいと思ってます。野党の共闘と言った場合、野党6党で国会共闘をやっているわけですよ。現在、、全部6党でやっている。これはいろいろな成果を上げてきたと思います。裁量労働制の捏造データ、これを認めさせて削除をさせた。あるいは森友公文書の改ざんを認めさせ、佐川さんの証人喚問までいった。一定の政治を動かす成果は発揮していると思うので。国会共闘としては野党6党で進めたい。ただ、同時に選挙の問題では、私達、この前の総選挙では共産党と立憲民主党と社民党で協力しました。この3党に加えて、自由党や民進党にも選挙の協力をやっていこうという訴えかけを私達はやっております。これを野党5党が、この前、2月の社民党の大会で党首同士が皆、揃いまして、来年の参議院選挙は、1人区は1本化しようと、皆それぞれ言ったんですね。ですから、そういう努力もおおいにやっていきたいと思っています」
松山キャスター
「直近では、たとえば、辞任表明した新潟県知事、米山知事がありますけれども、その後任の知事を誰にするかっていう選挙になるわけですけれども。そこでも早速、野党で、たとえば、統一候補でやっていくという考えというのはありますか?」
志位委員長
「ええ、是非やっていきたいと思います。前回は、こういう状況のもとで、柏崎刈羽原発の再稼働は認められないと、これは原発問題が大きな柱になって、県民的な大きな流れが起こって勝利したのですが、是非、この流れを大事にして、野党共闘で知事選を勝ちたいと思っています」

志位和夫 日本共産党委員長の提言:『市民と野党の共斗』
志位委員長
「『市民と野党の共斗』と書きました。この間の流れで言いますと、2015年の安保法制に反対する大きな市民の運動が起こりました。国会を取り巻いて、10万人という規模の大きな取り組みが起こって。それに背中を押されて、共産党も、野党共闘の道へ進みだした。それで参議院選挙、総選挙と2回の国政選挙でいろいろな問題もあって、逆流もあったけれども、野党共闘を1歩1歩前進させてきたと思うんですね。今度の国会でも、野党の共闘が力を発揮していると思うので。安倍政権には市民と野党の共闘でしっかりと対峙していきたい。選挙でも是非それを実らせて、自民・公明と補完勢力を少数に追い込んで、野党の連合政権をつくるということを目指してがんばりたいと思っています」


後編

立憲・枝野代表に聞く 柳瀬元秘書官『面会メール』
松山キャスター
「今日のニュースで、加計学園の問題で『首相案件』という言葉が出た、柳瀬元総理秘書官と愛媛県や今治市の担当者の会談があったのか、なかったのかというのが焦点になっていますけれども。それで今回新たに文化省から内閣府の職員から文科省の担当部局に向けたメールが見つかったということで公表になったと」
枝野代表
「うん」
松山キャスター
「その中に、2015年の4月2日に『15時から柳瀬総理秘書官と面会するようです』という記述があったと。もう1つは、この文の中で、既に加計学園という学園の名前も入っていたということで。藤原次長の方から『国家戦略・構造特区の共通提案に出してみたらどうか』というアドバイスのような言葉も入っていたということですけれど。今回のこのメールを見て、どのように感じましたか?」
枝野代表
「別にこれが出てくる前から柳瀬秘書官が嘘をついていたこと。総理も、その延長線上で嘘をついていたことというのははっきりしている話なので。あらためてと言うよりは、既に明らかになっていることの補強がさらにされたにすぎないと思っています」
松山キャスター
「今回のメールでこれまで出ていた愛媛県の文書と若干違うのは、加計学園という名前が既にこの段階で入っていると。仮にこれが本当のメールだとすると加計学園という名前も入っていたと。安倍総理は2月17日の、1月まで加計学園が学部新設を申し込んでいることを知らなかったという答弁していますけれども、それと今回の…」
枝野代表
「これが出るまでもなく、加計学園のと、それから、愛媛県と今治市であの日一緒に動いていたということは、既にはっきりしているのですから。加計学園のために、つまり、今治に学園をつくるかどうかではなくて、そこでは加計学園だという前提で全て動いていたので。安倍さんの言ってきたことは嘘だったということは、これを待つまでもなくはっきりしている話、もう今さらという話だと思います」
松山キャスター
「なるほど。そうした中で、柳瀬元総理秘書官の国会招致については、与党側が23日の月曜日の参考人招致という形で提案が出ていたと思うのですけれども…集中審議、今回、野党6党が審議拒否の状態に入ったということで野党が来られない以上は集中審議も開く意味がないということで、先送りになる見通しになっていますけれども。これは柳瀬元総理秘書官についてはどうしても証人喚問を求めるという立場は変わらないということでしょうか?」
枝野代表
「だから、自民党の皆さんが健忘症なのかは知りませんけど、1年前に参考人で呼んでいるんですよ。参考人で呼んだ時に『会った記憶はない』と証言されていたことが、まったく矛盾する文書が出て、あれは嘘だったのではないのかということを聞かなければいけないわけですよ。参考人で嘘をついた人にまた参考に出てきてもらっても意味がない。ちょっと考えればわかることです」
松山キャスター
「柳瀬さん、今日はテレビカメラの前で『国会に呼ばれれば、誠実にお答えします』という、若干トーンの違う発言をしていますけれども」
枝野代表
「だって、1年前に嘘ついたのがはっきり別に文章で出てきているわけですから。今度は何で信用できるのだ、信用できると理由がまったくないではないですか。せめて、いや、証人だとしても本当のことを言うかどうかはわかりませんが、せめて嘘をついたら偽証罪という、そこで出てこないと。1年前が嘘だったのはどういうことですかと聞くわけですから」
松山キャスター
「その証人喚問とも絡みますけれども、野党が現在、出している要求というのをちょっとまとめています」
生野キャスター
「はい、こちらです。野党6党が与党に対しての状況をまとめまして、19日に自民党の二階幹事長に手渡しました。与党はこの要求に応じられないとしていますが、今後、枝野さん、どのような対応を考えていますか?」
枝野代表
「これは是非、皆さんにも申し上げたいのは、国会で議論をするというのは、そこで、たとえば、発言をされたことが信用できて初めて意味があるわけですよ。だから、国会で出されてきている文書が真実のものだから意味があるわけです。ところが、国会に出された文書が改ざんされていた。国会にないと言っていた日報があとになって出てきた。国会での証言が、それと矛盾する他に文書が出てきたという話で。これまで国会で言ってきたことが信用できないというのが問われているわけですよ。それなのに、まさに『膿を出し切る』とはおっしゃっていますけれども、膿を出し切るために何をやっているのですかと。柳瀬さんは参考人でいい加減なことを言ったのだから、証人で呼ぶのは当たり前ではないですかと。改ざんについて少なくともこれで100%とは言えなくてもできるだけ早く、こういう改ざんの調査の中間報告で出してくるのは当たり前ではないですか。それなしに、これまでずっと嘘ついてきたのを、いや、審議してください、今度は本当のこと言いますと誰が信じるのですか?これまで、どう嘘をついていたのか、嘘の全貌、それをしっかりと示す。少なくともそこにたどり着くような新たな一歩を踏み出す、それでければ、いくら審議しても、そこで何か喋ったことが半年経ったらまた嘘でした、だったら、何の意味もないどころか害悪ですよ。ですから、せめてこうしたことについて積極的な姿勢を示していただかないと審議をしても、そこで嘘の上塗りをするだけになると、こう思っています」
松山キャスター
「現段階では、与党側は証人喚問というところにはなかなか応じないという姿勢を崩していませんけれども。与党側の方からすると、柳瀬さんはそこまで、たとえば、犯罪要件を満たすような行為だったのかという意見もあるようですけれども。実際、会っていたか、会っていなかったかのレベルの話なら、参考人招致で十分ではないかと?」
枝野代表
「議員証明法では、訴追のおそれがある場合は証言拒否権が認められているんです。あるいは出頭自体を拒否できる場合もあるわけですよ。ですので、犯罪に関わっていないことについて証人喚問をするのが制度の本旨なんですよ。たまたまそれが犯罪とも関わる場合についての規定を置いているのであるのだから。犯罪とは関係がないから証人喚問の対象にならないというのはまったく意味不明。単なる、要するに真相を解明したくないという言い逃れでしかない。まったく説得力はありません」

審議拒否と今後の国会戦略
松山キャスター
「審議拒否の状態ですけれども。与党側は、他の法案審議もあるので、淡々と月曜以降も続けるという姿勢を示していますけれども。これは国民からすると審議拒否権もわかるのだけれど、せっかくこういうたくさんの追及原材料がある時に、野党としては実際に審議に出てそこで追及するのが本文ではないかという意見も結構あると思うのですけれども」
枝野代表
「まず審議拒否ではなく、我々は審議できる前提を整えてくださいと要求して、ボールは自民党にあります。我々が隠しているのではありません。審議ができる条件を整えてくださいと。しかも、安倍総理自身が、安倍総裁自身が膿を出し切るとおっしゃっているのだから、膿を出し切るための前に進むようなそういう状況をつくってくださいと要求しているので。ボールは自民党にあります。自民党がどういう判断をされるか、このまま膿を出し切るという言葉だけでほうかむりして逃げ切ろうとしておられるなら、そのこと自体を国民の皆さんに問いかけたいと思っています」
松山キャスター
「これから国会会期末に向かって、野党として、こういう、これだけの問題が起こっているということで、安倍政権批判もかなり強まっていますけれども。形として、たとえば、国会の審議に出ないという形とは別に、その後どうなるかわかりませんけれど、国会の会期が終盤に行くに従って、たとえば、内閣不信任案を提出するのかどうかという話になってくると思うのですけれど、それについてはどのように考えていますか?」
枝野代表
「内閣不信任案を突きつけられる前に、自民党がまともな神経をお持ちならば、自民党の中で総裁を変えられるべきだと思っていますけれど。当然、野党にとっては1番大きな突きつける材料ですから、当然視野に入りますが。しかし、これだけの状況を自民党、これは安倍さんの問題ではもはやないです、自民党自体が改ざんから、セクハラに対する対応から、加計学園から、こうしたことを自民党が認めている、許容している、そのことが問われているのであって、まずはボールが自民党にある。このままの状況で続けるのですかということを繰り返し求めていきたいと思ってます」
生野キャスター
「自由党の小沢代表と民進党の大塚代表は枝野さんについてこのような話をしています。自由党の小沢代表は2月に出演したTV番組で『立憲民主党の枝野代表が中心になって野党が連携を完全につくる』と話しています。今週火曜にプライムニュースに出演いただきました民進党の大塚代表も『次の総選挙は、国民の皆さんが政府を選べる状況をつくるためには連立政権を目指すとはっきり枝野さんがおっしゃるべきだし、私達もそのつもりだ』と話していますが、枝野さんは2人の言葉をどう受け止められますか?」
枝野代表
「大変ある意味で光栄なことをおっしゃっていただいていると思うのですが。まず国会の中においては、共通するテーマについては最大限の連携をするということで、特に年が明けて以降、6党で連携が十分できてきているからこそ、政府の隠し・ごまかしをここまで明るみに出すことができたと思っていますので。この延長線上で、もちろん、党が違えば、あらゆる政策、あるいは課題について一致するわけでありませんが、一致するという人達とは最大限連携すると、この姿勢でやっていきたいと思っています」
生野キャスター
「その場合、立憲民主党が中心になってということになるのですか?」
枝野代表
「逆に言うと、特に国会での連携の時には、それぞれ得意部分とか、いろいろありますから、この間ももちろん、いろいろ呼びかけは第1党である立憲民主党がさせていただくという機会は多いのですが、他の党にその分野のエキスパートがいらっしゃれば、そういう方に前に出ていただくことをしっかりやるのが野党第1党の責任と思っています」

野党連携の可能性
松山キャスター
「先日、こちらのスタジオに民進党の大塚代表と希望の党の玉木さんがきて、現在、希望と民進のメンバーをあわせて新党を目指しているという話をいただいたのですけれど。現在の段階で決まっている方針として、たとえば、希望・民進のいわゆる目指している新党では、憲法9条では『自衛権を行使できる限界を曖昧にしたまま自衛隊明記することは認めない』とか、安保法案については『安保法制については違憲とされる部分の削除を含め必要な見直しを行う』ということです。立憲民主党としては『安保関連法を前提とした9条改憲は立憲主義に反する』と、安保法制について『日本が攻撃されていない場合の集団的自衛権の行使は憲法違反だ』という立場だと認識しているのですが、これを見るとお互いにまだ折り合える部分がかなり、そんなに主張が食い違っているわけではないなという印象を受けるのですけれども、政策がある程度一致すれば、これは合流ということでもあるのですか?」
枝野代表
「でも、かつての民進党の中でこういう違いについて、何かバラバラだ、バラバラだと、松山さん自身もおっしゃっていませんでした?」
松山キャスター
「マスコミにはそういう意見もありましたけれども」
枝野代表
「大事なところは、現在の集団的自衛権の1部行使容認は憲法違反であるし、憲法を変えてもそれは認めるべきではない、これが我が党の立場です。この点について、憲法を変える、変えないについては、たとえば、連立政権を将来申し込むとなった時も、その政権が続く4年間は発議しませんというのも1つの選択ですから、その違いがあってもそれは可能だと思いますが、集団的自衛権の行使は、現行憲法上憲法違反だということについてはキチッとそろわないとなかなか難しいというのはたくさんあると思います」
松山キャスター
「とは言え、政権交代を目指すにあたっては、野党は一丸となって塊となって、ある程度の数を持ってないとなかなか難しいとことかもあると思うのですけれど。たぶん枝野さんが目指してるのは次の選挙までは、立憲民主は立憲民主だけでいくのだと。旗印を鮮明にし、それでも得票できて、それで勝ち上がってくる議員達をもとにどこまでいけるかという、突っ走るという方針だと思うのですけれど。かたや希望や民進の方からは枝野さんにラブコールが送られているわけで、是非とも一緒にやっていきたいという声がかなり強いと…」
枝野代表
「私は私の掲げている、あるいは立憲民主党の掲げている政策が絶対に正しいと言うつもりはありませんが、昨年の10月にそのことを高く掲げて、明確に掲げたから1100万票いただいたと思っていますので、それに賛同していただけるならどなたでも一緒にやりましょうということです。でも、その政策を、数を増やすために曖昧にしましょうとか、グチャグチャにしましょうとか、それは国民の理解は得られないと思っています」
松山キャスター
「先ほど、いらっしゃっていた共産党の志位委員長は、たとえば、今後の選挙で各選挙区、1人区での選挙協力では立憲民主や他の野党と協力できるところは協力したいということを話していましたけれども、枝野さんも同じ考えですか?」
枝野代表
「協力という言葉の幅がいろいろあるのですけれど、私が常に申し上げているのは1人区とか、小選挙区というのはよりましな選択を国民の皆さんにしていただく制度ですから、よりましという観点から、野党が1本化することが望ましい。たとえば、フランスは、国会議員、大統領選挙もそうなのですが、国会議員選挙は過半数獲った当選者がいなければ決戦投票をやるんですよ、1位と2位。それを小選挙区である以上は事前に棲み分けという形で、1回目投票と同じ構造で一騎打ちをつくる。これは若干、考え方の違いがあったとしても許されるのではないか。その分、比例が別途ありますから、それぞれの党の主張については比例でそれぞれ1番近い政党入れてくださいということだと思います」

安倍外交と通商問題
生野キャスター
「日米首脳会談ですが、核・ミサイル問題については最大限の圧力を維持する方針で一致。拉致問題について米朝首脳会談で拉致問題を提起。鉄鋼・アルミニウムの輸入制限については、日本は適用除外を要請、アメリカは日米協議で合意すれば、除外する可能性を示唆しました。また、TPP、環太平洋経済連携協定については、日本はアメリカの復帰を望むとした一方で、アメリカは復帰に否定的です。2国間の交渉が望ましいとしています。枝野さんは今回の日米首脳会談をどのように見ていましたか?」
枝野代表
「上2つは当然というか。拉致については、提起はさすがにしてくれるので、それをどれぐらい本気で推してくれるのかということが実際、今後問われている話だと思います。いずれにしろ、その2つは当然のこととして、問題は経済です。2国間というのはアメリカにとっては都合がいい話であるけれども、日本にとっては絶対避けなければならない道だと思っています。我々、実はTPPを私も与党時代は経産大臣として進めましたが、実は入口で止まっていたんです。なぜ止まっているかと言うと、アメリカが2国間でここを飲まなければ入れないという話の交渉をしていて、私はそれを断固として受けないと。自動車で譲れよと、自動車で譲らないと入れないという話で。そこは我が国の国益を守る点からは守るべきところは徹底して闘わなければいけないと。それは同盟国だったとしても、経済的な立場は違うのですから、無理難題を押しつけられたら、それは毅然としてNOと言えるかどうか。そうした意味で、今回、2国間交渉が望ましいと言われたことに対してどれぐらい厳しくNOと言えているのかと言うと、残念ながら、ちょっと心もとないし、それから、鉄鋼とアルミニウムについては明らかにアンフェアなことやっているわけですから、これも本当は机を叩いての交渉ぐらいのことをやってるのかどうか。私自身も通商代表との間ですけれども、それはアメリカが軽自動車は世界標準ではない制度なのだから、そんなものいい加減にしろと言ってくるわけです、いい加減なことを。机を叩いて大喧嘩しましたよ。そう言うといかに同盟国であっても何でも一緒ですだなんて言ってしまったら足元を見られるので、そういう意味では、この5年間、アメリカ言いなりになってきたことが、いざ利害がぶつかるようなケースで残念ながらちょっと弱腰と言わざるを得ないではないか。もっと厳しく、これについては、我々はあと押ししますので。鉄鋼・アルミニウムなんて明らかにおかしなことだし、それから、2国間交渉ではなく、現状のTPPは、ちょっとなかなか日本はそれでも譲り過ぎでなかなか賛成はできませんが、少なくとも2国間交渉はダメだという話については、これは我々も大賛成ですから、もっと毅然と強くやっていってもらいたいと思っています」
松山キャスター
「トランプ大統領は結構、安全保障の問題と通商の問題をゴチャ混ぜにしてディールをまとめようとするクセがあるとよく言われますけれども。拉致問題でここまでやってやったのだから、経済問題では2国間交渉でちゃんとやってくれということを言ってくる可能性はあると思われますか?」
枝野代表
「可能性があるかもしれません。トランプさんという方は、本当にそういった意味では、常識的な交渉のベースと違うことをなさるので。そこは毅然としなければいけないと思います。拉致問題について同盟国であれば当然、しかも、これだけの人権問題として、長年、アメリカもそのことを位置づけてくれているわけですから、それは、当然、こちらからキチッとお願いをしてやっていただくのが当たり前のことであって、そのために何か取引するというような性質のものではないとアメリカに対して毅然と言わなければいけないと思ってます」
生野キャスター
「枝野さんはトランプ大統領のことをどう見ていますか?」
枝野代表
「これは一応曲がりなりにも野党第1党の党首で、もしかすると、首脳会談を将来するかもしれない立場で、あまり評論家的なことは言うべきではないと思っています」
松山キャスター
「政治家トランプ、ドナルド・トランプ…」
枝野代表
「どの大統領であったとしても、日米関係で非常に難しいのは、日本にとって最大の同盟国であり、その同盟関係を深めていかなければならない。それを深めるというのはアメリカの言いなりになることでは決してなくて、日本が言うべきことをいかに毅然と言うか。これは、アメリカ人とひとくくりにしてはいけないのだと思いますけれども、アメリカなどの傾向としてはっきりものを言わないと日本的な何となくなあなあ、曖昧で仲良しなのだからわかってみたいなことは通用しませんから。ですから、いかに一緒にゴルフをやろうが、いかに仲良くなろうが、それは言うべきことをキチッと言わなければいけない。その点については、特にトランプ大統領になって以降の2国家間関係については危うさを感じざるを得ないと思っています」

立憲民主党の今後
生野キャスター
「3月に行われましたFNNの世論調査では、立憲民主党の支持率は野党トップの14%でしたけれども、森友加計問題があっても野党の支持率は上がっていません。枝野さんはこの状況をどう見ていますか?」
枝野代表
「まずこれぐらいの短期スパンで見てもほとんど意味がありません。このへんのところの増減は誤差であったりします。よほどのことが起こった時でなければ、野党の支持率というのは、選挙の時以外は基本的には上がりません。与党が失敗をすると、与党や内閣の支持率が下がります。それが、野党の支持率のプラスに反映されることがあるとしても、それは、半年から1年をかけてじわじわと上がっていくか、次の選挙の時に反映されるか、なので、この局面で上がったら、少なくとも過去の例からすれはおかしいです。それは世論調査を30年ぐらい遡って見てみるとはっきりしてます。従って、大事なことは、我々が現在の支持率をキチッと維持できるか、これは実は大変なことだと思っているので。しっかり現在ご支持をいただいている方にはご支持をいただくと。それから、自民党から離れ、従来、無党派で会った人達が立憲民主党に関心を持っていただき、場合によったらコイツらに期待してもいいのかなと思っていただけるような環境をいかに固めていくのか。それが実際に数字に表れてくるのに半年、1年、場合によっては、2年、3年という時間はかかると思っています」
松山キャスター
「選挙に向けて、現在このグラフを見ると自民党の支持率と同じぐらい『支持政党なし』という層がいると、巨大な層がここにあるわけですけれども。この間、来た希望の党の玉木さんは、実は知らないうちに2大政党みたいな形になっていて自民党と支持政党なしの2大政党みたいな形が実は裏にはあるんですという話をしていましたが。この支持政党なしの層をどれだけ取り込めるかがこれからキーになってくると思うのですが、立憲民主党としてこの層に向けてどういうことを1番アピールしたいと考えますか?」
枝野代表
「支持政党なしとおっしゃっている方の中も、それこそ多種多様なので、それをひとまとめにしてどうこう言うのはちょっと違うのではないかなと思っています。ただ、似ているかもしれませんが前回立憲民主党に入れていただいた方が1100万票いらっしゃる。それでも低投票率でした。投票に行っていらっしゃらない方の中で現在の政治状況がおかしいなと思っている、でも、野党の中で信用できる、信頼できる政党がなかなか見当たらないということで、棄権されている方、この層が動くだけでも政権交代が十分できると思っていますので。そういう現在の政治はおかしい、安倍さんがおかしい、自民党おかしい、と思っていらっしゃる方で、野党の中で信用できるところがないと思っていらっしゃる方に、立憲民主党が信頼を得ていくことができるのか、これが問われていると思っています」

枝野幸男 立憲民主党代表の提言:『まっとうな政治』
枝野代表
「ずっと選挙以来、言い続けているのですが『まっとうな政治』。選挙の時も、まっとうではないと思ったから、こう言ったわけですが、ますますまっとうでなくなっているわけで、国会で政府・与党が言いたくないこと、ごまかしたいこと、隠したいことがあるのはわかりますよ。でも、堂々と嘘ついたり、堂々と改ざんをしたり、堂々と隠蔽をしたりという、ここまでまっとうでなくなっているとは思っていませんでした。まず堂々と嘘をつくのはさすがにないよねと、公文書の改ざんはさすがにないよねと、その最低線にまず戻してくれないと前に進みようがないと思っています」