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2017年9月27日(水)
『希望の党』小池代表 ▽ 経済3賢人 景気展望

ゲスト

宅森昭吉
三井住友アセットマネジメント理事・チーフエコノミスト(前半)
松野利彦
SMBCフレンド証券チーフストラテジスト(前半)
永濱利廣
第一生命経済研究所首席エコノミスト(前半)
大山泰
フジテレビ解説委員(経済)
小池百合子
『希望の党』代表 東京都知事(後半)
山田恵資
時事通信社解説委員長(後半)


前編

消費増税『使途変更』の影響
秋元キャスター
「今日前半は日本の景気を徹底分析します。エコノミストがさまざまなデータをもとに日本経済の現在と行方を読み解いていきます。番組後半には今日、新党の旗揚げ会見を行った希望の党代表・小池百合子東京都知事を迎えて、総選挙に向けた戦略、重点政策についてじっくり聞いていきます。総理は今週月曜日の記者会見で消費税増税分の使い道の変更について国民に信を問いたいと語りました。具体的には、消費税増税分の使い道を全世代型社会保障に転換するとして、幼児教育や高等教育の無償化、待機児童と介護の受け皿の整備などを挙げまして、2兆円規模の政策を打ち出しました。一方、2020年度のプライマリーバランス黒字化の達成は困難と語っています。永濱さん、消費増税分の使い道を教育無償化などに使う政策変更は経済にどういう影響を与えるのでしょう?」
永濱氏
「いい選択なのではないかと。消費増税を前提とすればということですね。なぜそういうことになるかと言うと、実はいわゆる教育無償化ですとか、いわゆる社会保障の充実で、財源をどうするかというところで、従前言われていたのが、消費増税で賄うかと、もしくはこども保険か、もしくは国債を発行して調達するかと言われていて、それが景気への影響にどう影響を及ぼすかと、実際に規模で言うと消費税2%分なので、だいたい5.4兆円、GDP(国内総生産)1%分ぐらいですね。それぐらいの財源を調達し、いわゆる無償化をした場合にどれだけGDPを押し上げるかと見ると、1年目、2年目、3年目と書いていますけれども…」
反町キャスター
「この青いヤツですね」
永濱氏
「そうです。まず当然のことながら、1番景気へのプラスの効果が大きいのは国債増発です。それは国民に負担増がいきませんから。それに対して消費増税とこども保険というのは、いずれも5兆円を民間から徴取して、それを使うわけですね。ということからすると一応、ネット的にはニュートラルなのですけれど、ただ、実は消費増税の方が短期的には悪影響がデカいのですけれども、3年目ぐらいまでを見ると、実はこども保険よりも景気への悪影響が少ない、むしろプラスに効いてくるという…」
反町キャスター
「これはどういうことなのですか?だって、恒久財源だから毎年、毎年、同じだけ教育に使っていきますよね、無償化のために?」
永濱氏
「そうですね」
反町キャスター
「なぜ3年目、3年経つに従ってプラスになっていくのですか?」
永濱氏
「まず1つは、要は、消費増税というのは、基本的に家計が消費をする時に取るわけではないですか?」
反町キャスター
「はい」
永濱氏
「に対して、こども保険というのは、要は、企業と家計が折半して負担することになっているんですね」
反町キャスター
「なるほど」
永濱氏
「これはいろいろなたぶん見方があると思うのですけれども、これは内閣府が出しているマクロ計量モデルというのを使ってやっているのですけれど、そのモデルベースだと、同じ金額を負担する場合、家計が負担した場合と企業が負担した場合だと、企業が負担をした方がGDPへの悪影響がデカいという、そういう常数になっているんですね」
反町キャスター
「へえ」
永濱氏
「なので、悪影響は大きいというところと。あとは、消費税については、要は、駆け込み需要の反動が出るので、短期的には悪影響がデカいのですけれども、そこの影響が少しずつ軽減してくるというところも。ただ、私は現在の状況であると教育国債が1番いいと思います。それはなぜかと言うと、現在は日銀がイールドカーブ・コントロールと言っています、長期金利ターゲットというのを。そうすると現在、日銀の金融政策はどういう状況かと言うと、国が財政を拡張すればするほど金融緩和になって、国が財政を引き締めれば引き締めるほど金融引き締めになっちゃうという状況ですね。こういう時というのは、むしろ国債を発行し、それで教育無償化とかに使った方が景気への影響は大きくて。要は、消費増税とか、将来もう少し経済が正常化して金利が上がってきた時に増税すれば、むしろ財政健全化要因で、金利が下がる効果が期待できるのですけれど、現在は金利を固定しちゃっているので、こういう時というのはむしろ国債を発行して、そういった無償化とかの方にお金をまわした方が望ましい選択だと思います。そういった意味では、消費増税が前提ということから考えれば、私はそれの使い方を変えるというのはいいと思うのですけれども。ただ、2019年の10月、果たしてその時に景気がまだ消費税を上げられるような状況になっているかということを考えると、私は結構、微妙だと思っていまして」
反町キャスター
「景気判断でまた先送りして、国債で原資を調達して教育無償化すべきだと、こういう意味で言っているのですか?」
永濱氏
「景気状況次第ですね。それはどこに財源があるかと言うと、要は、消費税を5%から8%に上げた時、既に借金返済用に充て、まわっているお金というのが、財源が3.4兆円あるわけですよ。だから、そこの一部をまだ使えますね。さらに言うと、現在まだ日本経済というのは正常化していない状況なので、異常な状況の時というのはある程度、国債を増発してでも金融緩和の状況をつくって、正常化にもっていくというのは最優先だと思いますので。そうなると、次の消費増税というのは、可能であれば、景気条項とかをまたつけて、その時の景気次第によっては判断を柔軟に対応するということが望ましいのではないかなと思います」
反町キャスター
「いかがですか?」
大山氏
「ここのところ、いわゆる、実質2、名目3まではいかないにしても、巡航速度が続いているではないですか。で、アベノミクス第2の矢で、2020年GDP600兆円、たぶん500兆円弱ぐらいでアベノミクスが始まって、50兆円ぐらい上がって、今のところは景気循環の環境が良いこともあってドンドンきているではないですか?」
永濱氏
「はい、そうですね」
大山氏
「そういうことを考えると自然の経済のパイが大きくなることも考えたらあまり借金のメニューばっかりをまた積んでいくというのはちょっとどうかなと。いわゆる今回でも、この安倍さんの会見を受けて、財政再建は後退みたいな取り上げられ方を、我々もそうちょっと報道したりしましたけれど、そのへんの影響というのはジワジワ出てきたりはしないのですか?当面3年、4年ぐらいではどうですか?」
永濱氏
「財政を逆に引き締めちゃうと、金融も引き締めになっちゃうんですよね。現在まさにイールドカーブ・コントロールをやらないと円高に進んじゃうような経済の状況なわけですから、こういう時というのは、むしろある程度、国債が足りない状況ですから、そこで正常化にもっていかないといけないわけですよね。さらに言えば…」
反町キャスター
「はあ…」
永濱氏
「ですから、1番望ましいのは、消費税が引き上げられる前に経済が正常化して、予定通り消費税を上げてというのが1番いいのでしょうけれども。2019年の10月はそれこそ、たとえば、オリンピック特需で考えたら、たとえば、前回の東京オリンピック時の特需というのを見てみるとGDPと言っても伸び、ピークが1年前なわけですよ。ちょうど2019年度の後半ぐらいにピークアウトしてくる可能性もありますし、さらにアメリカで言えば、既に景気回復が8年を超えてきているわけです。アメリカの景気回復の平均は5年ぐらいですけれども、実際、アメリカのGDPギャップを見ても結構プラスに近づいてきていることからすると、2年後にアメリカ経済がまだ景気回復していますかと言うと怪しいので。だから、その時の景気回復次第では、私はむしろ景気が悪い時に無理やり消費税を上げるのであれば、先送りした方がまだマシだと思います」
反町キャスター
「そういう予測が玄人筋内で出てくる中で、2019年10月に引き上げることを前提で、5.4兆円の使い道について、使い道を変更するということを今回の総選挙で問うというのは早すぎると思います?」
永濱氏
「いや、現在の段階ではいいのではないですかね」
反町キャスター
「あっ、変更ありという意味で?」
永濱氏
「はい」
反町キャスター
「変更したら、また解散しなくちゃいけなくなっちゃうよ」
永濱氏
「えっ?」
反町キャスター
「変更したら、また解散しなくちゃいけなくなっちゃう」
永濱氏
「その可能性はあるでしょうね」
大山氏
「安倍さんのロジックから言えば、またそういうことになっちゃいますよね」
永濱氏
「そうですね、だって、前回だってそうですよね、突然先送りになりましたよね」
反町キャスター
「そうですけれど…」
大山氏
「選挙ですよね」
反町キャスター
「そうすると、だから、今回これでやって、2019年10月に上げるのかどうかを決めるというのは半年ぐらい前ですよね?」
永濱氏
「半年前までで決めればいいですよね。もしかしたら2018年の年末ぐらいまでに決めなければいけないかもしれません」
反町キャスター
「永濱さんの考え、いかがですか?どう感じますか?」
宅森氏
「2019年がどうなっているかという問題ですよね。おそらく2019年1月になると、戦後最長の景気拡張を超えるんですよ。だから、そういう意味では、そろそろ危ないのではないかということなのかもしれません。ただ、結構、昨年の秋ぐらいまで一部専門家筋でも、景気後退かもしれないという意見が4分の1ぐらいあったんですよ。ある程度、在庫調整とか、なにかしていきている局面なので、必ずしも2019年、その長さから言って危ないよとなるかどうかは、私はわからないと思っています。だから、その時もし景気が悪ければ、それは先送りしなければダメですけれども、意外と大丈夫かもしれない。おそらく今回、2019年1月というか、2019年って、天皇陛下がお代わりになりますね。だから…」
大山氏
「時期がまだわからないですけれども」
宅森氏
「時期がわからないですけれど、1月か4月かと言われていますけれど、ちょうどそのあたりになるんですよ。自粛ムードがない可能性がある、特需的なものが出る可能性もある。そうすると、プラス面が大きくなっている可能性もありますよね」
反町キャスター
「なるほど。松野さん、いかがですか?どう見ています?」
松野氏
「マーケティング的には2019年の増税そのものはあまり視野に入れていなかったところがあって、今回あらためてそれの使い道という話で出てきて、あっ、やるんだね、みたいなところがあって、少しマーケットゲインは引いているところがあるのですけれど」
反町キャスター
「それは危険だと思っている?」
松野氏
「影響はそれなりに大きいですから。前回、5%から8%に上げた時のインパクトも相当ネガティブ・インパクト、結構強かったものですから、それでもう2回ほど先送りしているわけなので、3回目があるかどうかというのはなんとも言えないけれど、現在そこまで見ていなかったところがあったのですが。今回のこの選挙で、それを争点にすると言われて、使い道という話よりも消費税引き上げするのかなというところが結構マーケット的にはネガティブな受け止めの方はあると思います」
反町キャスター
「国債を発行してこういうことやるという、つまり、借金が増えることは、マーケットはネガティブに捉えないのですか?」
松野氏
「そうですね。財政再建の問題がないわけではないのですけれども、そういった余力は残しているところで、日本経済を完全にまともな状態にすると言うのですか、まだちょっと非常時の状況から抜け出せていないところがありますので、完全にそこをキレイにうまく潜在成長率を高めていって、そこまでもっていけるのだったらOKでしょうと。ただし、それが2019年のこの増税のタイミングまでにできるかどうかとなると、ちょっと少し時間が足りないのかなという感じはしないわけでもないですけれども」

景気拡大!? 日本経済の行方
秋元キャスター
「ここからは、日本経済の現在と行方を独自のデータ分析で読み解いていただきたいと思います。一昨日、政府は9月の月例経済報告で、国内景気について『緩やかな回復基調が続いている』との判断を発表しました。また、茂木経済再生担当大臣は記者会見で
「戦後2番目に長いいざなぎ景気を超える可能性が高い」
という認識を示しました。宅森さん、日本の景気の拡大基調が見えるデータですとか、要素はあるのでしょうか?」
宅森氏
「ええ、ありますね。まず雇用面が非常にいいですよ。それによって結構、犯罪とかも減っています。たとえば、刑法犯の認知件数は2012年に140万件あったのですが、昨年は100万件を割りました。99万6000件ですか。今年の上半期も7.7%減っています。と言うことで、世の中が安定してきていることは確かですね。有効求人倍率も本当に43年5か月ぶりの高水準まできていますので」
反町キャスター
「景気が良いと犯罪は減るのですか?」
宅森氏
「ええ、減りますね。本当に生活に困ってやむにやまれぬというのがあります。それも世の中がちょっと良くなっていることを示すデータが、これです」
反町キャスター
「どうぞ…」
宅森氏
「ありがとうございます。これは警視庁の分なので、東京に限って、ということですけれど、遺失届現金と拾得届現金です。現金をなくしましたということで届けている人、それが青い線ですね」
秋元キャスター
「財布を忘れちゃったとか、そういうことですか?」
宅森氏
「うん、どこかに置いちゃったとか。下のオレンジ色の線は拾得届現金、落ちていましたというので届けているものです」
反町キャスター
「届け出の分ですね?」
宅森氏
「はい。実は年の数字しかないんですけれども、2015年度、2016年度は80億円を超えているんですよ。落とす金額が大きくなっているんです。だから、それだけ経済が良くなっている。もっと凄いのは拾得届現金の方が最近ずっと上がってきているのですが」
反町キャスター
「上がっていますね」
宅森氏
「ええ、拾得届現金とその比率ですね、遺失届現金の比率、2012年度までは30%台です。2012年で35.4%です。それが2013年から40%台になりまして、昨年はだいぶ上がっているので、44.4%にまで上がっているので」
反町キャスター
「なるほど」
宅森氏
「つまり、ちゃんと返ってくる。だから、それだけ日本人のマナーが非常に良くなっているということかもしれませんが、世の中が安定してきているということの表れではないか」
秋元キャスター
「松野さん、どう見ていますか?」
松野氏
「株価的には、日経平均株価はそんなには動いてはいないのですけれども、実は小型株の東証2部とか、ジャスダック指数は昨年の中以降から、結構上がってきているんです。こんな格好で個人投資家が積極的に参戦をするような小型株のマーケットは非常に良くなってきているということで。たぶんこちらの方も最近足元、第1四半期が3割増益ぐらいですから、たぶん上方修正になって上がってくると思うのですが、その前にこの小型のところが結構良くて、こういったところに投資をしている方々の懐具合がだいぶ良くなってきて、資産効果がだいぶ出てきているということでは働いている人の懐具合は今ひとつですけれども、こういった投資をしている方の懐具合は決して悪くないといったところですかね」
反町キャスター
「小型株というのは、企業として一部に出ている企業と比べて小さい、若いとか?」
松野氏
「そうです。企業が小さいとか、若いとか、まさにおっしゃる通りだと思います。ただ、2部にはこの間2部に転落しましたシャープとか、そういうところも入っているわけですけれども、それにしてもジャスダックの方にはそれが入っていませんから、だいたい似たような動き方をしているというのは、そういう差もあまりないということで。本当に小型、あるいは若い会社…」
反町キャスター
「では、多少リスクがある会社だと思ってよろしいのですか?」
松野氏
「そうですね。そういった格好でリスクがあって、あるいは別の言い方をすると成長性があると言った方がいいかと思いますが、そういうところに投資がドンドン増えてきて、うまく回転が効いているということで。このへんはこういった投資をされている方の懐具合は良いということでしょうね」
反町キャスター
「それは、つまり、一般人ではなく、お金に余裕がウンとある人は多少リスクがあっても、ちょっとこれ伸びるかもしれないからと言って株を買うと…」
松野氏
「ええ」
反町キャスター
「それが結果的に大きく膨らんで、金持ちがもっと金持ちになっている状況が現在、生まれていると、こういう理解でいいのですか?」
松野氏
「そうですね。実際アベノミクスが始まって以降も株価が上がっていて、投資をしている方々の方が普通に働いている方々よりも懐具合は、アベノミクス以降良くなっているというのは皆さんご承知の通りだと思うのですけれど、それが近年こういった格好で株価が上がらなくても、こちらの方が、小型の方が上がっていて、投資をしている方々の懐具合は決して悪くはないよというところでしょうね」
大山氏
「日本で株式投資をやっている人は確か2割いなかったと思うんですよ、日本人全体では。だから、決して多数派ではないのではないですか?」
松野氏
「はい、ええ」
大山氏
「これは永濱さんや皆さんにも聞きたいのですけれども、たとえば、現在、いざなぎ景気を超える可能性が高いと言って、いざなぎ景気は、昭和40年から4年か5年で、あの時は、要は、10%成長、だから、単純に1.1を5乗すれば、給料は5割ぐらい増えるみたいな、そういう高度成長期だったではないですか。現在は最近でも小売りではさらに値下げが続くとか、川下デフレとか言っているから、だから、株式投資なんかをやる余裕がないような多くの方にとっては、この景気の実相というのはちゃんと需要が増えて、皆が財布の紐を開けやすくなって、ドンドン出ているかどうかというのは常に疑問なので、ちょっと専門家の方に聞きたいなと思ってですね」
永濱氏
「これは単純明快で、景気回復というのは方向性が上を向いていれば、どんなに勢いが弱かろうが強かろうが景気回復ということです。わかります?上向いていれば…」
反町キャスター
「水平よりもちょっと1度でも上向きだったら?」
永濱氏
「そうです」
大山氏
「では、0.01でもあれば、もう回復?」
永濱氏
「はい、もう回復ですよ。だから、いざなぎ景気の時は勢いも凄かったので実感があったのですけれども、現在はまだそこまで勢いがないので、あまり景気の実感がないのですけれども。それで言うと、だから、その勢いを見るには何がいいかと言うと、要は、好況か不況かということで…」
反町キャスター
「そうそう、それそれ」
永濱氏
「よく一般的にGDPギャップです。実はGDPギャップもこのグラフにあります通り政府と日銀が追求しているのですけれど、実はこれでも現在プラスにきちゃっているので、なのに、実感がないという話なのですけれども」
大山氏
「GDPギャップって、要は需要の方が多い時にプラスになるということですよね?」
永濱氏
「そうですね、供給の量に対してっていうことなんですけど。これ見ていただいて、確かにGDPギャップとインフレ率は関係があるのですけれども、足元でその関係が薄まっているんですね」
反町キャスター
「需給がキチッとバランスがとれてきているのに、インフレが伸びない、どういうことなのですか?」
永濱氏
「たぶん過大評価だと思います、日銀も内閣府の推計も」
反町キャスター
「では、青い線と赤い線は嘘だということ?」
永濱氏
「嘘だと言うか、過大評価だと思います。なぜかと言うと…」
反町キャスター
「宅森さん、あとで聞きます、どうぞ…」
永濱氏
「なぜかと言うとIMF(国際通貨基金)でも、IMFはいろいろな国のGDPギャップを計算しているんですよね、それで見ると、実は日本どころかアメリカもヨーロッパもまだGDPギャップってマイナスですね。現在アメリカもヨーロッパもまだ物価が、インフレ率が上がりにくいという話があるではないですか。あれは単純にまだ需要不足ということなのではないかなと。要は、だから、たとえば、表面上の失業率は下がったかもしれないけれども、それこそ広義の失業率ということで、いわゆる労働市場のスラックと言うのですけれど、要は、本来、正社員になりたいのに仕方なく非正社員の人とか、そういういわゆるまだ余力があるわけですよ。と言うことからすると、本当はもっと供給力は高いはずなのに、その供給能力をうまく計算できていなくて、過去のトレンドみたいな計算をしちゃっているから、こうなっているのかなというところだと思います」
反町キャスター
「そうすると、実体的なところで言うと、永濱さんの見え方からすると、インフレ率の方が本当は実体に近い?」
永濱氏
「だと思いますね」
反町キャスター
「なるほど」
永濱氏
「インフレ率、もしくは賃金とか…」
反町キャスター
「まだまだ、そういう意味で言うと、はっきり言っちゃえば、日本景気は良くないよと見た方がいい?」
永濱氏
「まだまだ好況にはなっていないと思います、水面下だと思います。方向は上を向いているけれども」
反町キャスター
「ほう…。宅森さん、ウッと言っていましたけれど、あれは嘘だという指摘は?」
宅森氏
「嘘と言うか、推計、いろいろな計算の仕方があるので、人それぞれですけれど。ただ、方向的には良くなっていることは確かですよ、GDPギャップ自体も。もう1つ物価を決めるのに、予想インフレ率とか、そういうのも大事なのですけれども、これも家計のインフレ率とか、それから、企業のインフレ率、企業も短観なんかで見ると下げ止まってきていることは確かですね。ずっとデフレ型だったのが落ち着いてきている。それから、家計の方も、たとえば、消費者マインドアンケート調査、これは早く出るので9月の分があるのですけれども、昨年の9月から始まった調査で、物価が上がりそうだというふうに答えている人は過去最高ですね、比率的に。だから、ジワジワと上がってきて良くなってきていることも確かなので、そのへんから考えると、合わせて、それを受けてだんだんとインフレも良くなってくるのではないかなと思うんです」
反町キャスター
「松野さん、いまの話、そもそもあれが嘘…、永濱さんは嘘とは言っていない、だけれども、どうなのだという指摘はどうですか?」
松野氏
「おっしゃる通りです、ギャップはあります。ただ、向きも上向きになっているのは確かで、そこらへんが実感がある、ない、と言ったところの差に明確になっているのは間違いないと思います。マーケット的にはどちらかと言うと上向きになっているところをとっているということと、あと、株価は将来の状況を示しますので、これから少しずつ良くなっていくだろうといったところをある程度、先取りしている格好が先ほどのような状況になっているのかなと思いますね」


後編

『希望の党』小池代表に問う 『天下獲り』の戦略は?
秋元キャスター
「ここからは今日設立会見を行いました希望の党について聞いてきます。小池さん、今日、希望の党の設立会見を行われましたけれども」
小池代表
「はい」
秋元キャスター
「いよいよ船出ということですが、現在どんな気持ちですか?」
小池代表
「まさしく将来への希望がつなげる、紡げる、そういう党にしていきたいと思っています。日本はいろいろなモノに、モノはあふれているのですけれども、今日よりも明日の方がきっといいと皆が思えるところが若干欠けているのではないかなと。ちょっと自虐的なところも日本人はあるのかもしれませんけれども、でも、誰もが今日より明日の方がいいと思いたいと思うんですね。ですから、それを象徴して希望という名前のついた党にいたしましたし、是非それが叶うような、そういう選挙戦をこれから展開していきたいと思っています」
秋元キャスター
「いつ覚悟を決められたのですか?」
小池代表
「総理が突然、総選挙だ、解散だということをおっしゃった時にポッとまた…」
反町キャスター
「やろうかと?」
小池代表
「いや、そんな遊びでやっているわけではないですよ」
反町キャスター
「もちろん、そうですよ」
小池代表
「はい、インスピレーションが湧きましたね」
反町キャスター
「希望の党という商標登録が、2月の20日頃にやられていたという話が、昨日、お話になったんですよね?」
小池代表
「はい」
反町キャスター
「商標登録をしていたということは、既に2月ぐらいの段階で、いつかこの名前で勝負したるぞと思っていたっちゅうことでいいのですか?」
小池代表
「都民ファーストという言葉、会の名前をつけたわけですけれども、そのあとさまざまなファーストが出まして…」
反町キャスター
「出た、出た…」
小池代表
「アメリカ大統領までマネされまして、とか言って、それはないですけれども…、それで、これは名前を保全しておいた方がいいなと。かねてより希望ということについて私はこだわりがあって、実は日本新党から新進党という、皆、小選挙区対応ということで大きな党になったわけですよね。あの時に党名をどうするかというので、いろいろ皆で考えようとして当時、先日お亡くなりになられましたけれども、羽田先生が人間党にしたいとおっしゃっていて、人間で、それを皆、うーん、いいかもしれないとかと言っていたのですが、たとえば、政見放送とか、開票日に、元人間とか…」
反町キャスター
「ちょっと変ですね」
小池代表
「そうなると、ちょっとダメだね」
反町キャスター
「人間元とか、出ますよ、人間新とかね」
小池代表
「ええ、というのでやめたんですね。希望というのも1つ選択としてあったのですが、既に存在していたということで諦めまして、公募にして、新しく進むというのにしたんですね。ですから、その時も私自身、担当していましたので、希望というのはいいなと、その時フッと思いました、24年前の話ですが」
反町キャスター
「最終的に国政に出るとか、そういうことはまったく考えていない?要するに、衆議院議員に立候補するという意味ですよ?」
小池代表
「私は先だって衆議院議員を辞めて都政に出たばっかりで、都知事として1年が経ったばかりです。ましてや都民ファーストの会が現在、第1党ということでまさしく新しい都政が動き出したという、そういう瞬間です。その都政をさらに前に進めて、たとえば、東京というのはまさしく首都であり、金融の中心であり、経済の中心であり、基本的に全ての中心でもあるのですけれども、その中で東京1極集中だと言って、大学の定員数を抑制されたりとか、筋の違うことをやられたりもするのですけれども。でも、東京が元気でないと、東京だけが元気というわけではなくて、日本全体の底上げということは、私は東京には大きな責任があると思っています。ところが、一方で、この東京でやろうとしていることと、その中で国政において、さまざまな規制などがあるわけです。たとえば、今度、受動喫煙のサッサとこちらが先にやるのですけれど、ちょうど明日から子供の受動喫煙防止の条例を議員提案でやるのですけれども。ですから、国よりも早く、そういったことはもうできる、やってしまうこともあるのですが、ただ他の法律など、もしくは国税などについては、まさしく国の問題になってきます。ですから、そういう意味で、東京がこれからもっと元気になっていくためには国の法律、税制などにも関与していかなければ、なかなか厳しいなと。やりたいことのこの目標が半減してしまうとか、時間がかかるとか、そういったことになるのではないかと思っています。ですから、私は、国と東京都と両方、シナジー効果が生み出せるチャンスだ、よくぞ解散してくださったと思っています。あっ、これからか、解散されるのは…」
反町キャスター
「そうそう、現在の都議会、10月の5日が会期末ですけれども、5日の都議会が終わったところで都知事を辞めて衆議院議員に出るなんて、それはないですね?」
小池代表
「ハッハッハッ…、はい、私は都知事としてがんばっていくというのが、昨年、291万票もの票を頂戴した、皆さんの声だということはちゃんと認識はしています」
反町キャスター
「一方、小池さん、オリパラのイベントとか、女性活躍のイベントとかのスケジュール、ドンドン、キャンセルされているという話があって…」
小池代表
「いえ、キャンセルと言うか、物理的に難しい部分などは、これはよく変更は、それはそれであります」
反町キャスター
「そのキャンセル・変更というものが、これは都知事のところから腰がだんだん引けてきて…」
小池代表
「ハハハハ…」
反町キャスター
「衆院選に頭が向いているのではないかと、それは違うんですね?」
小池代表
「都政をしっかりとやっていくということについては、変わりはございません」
反町キャスター
「この番組で…」
小池代表
「だって、今日もずっと一般質問、最後まで、はい、やっていました」
反町キャスター
「何か全体の話で言うと小池さん、我々のところにもちろん、国会議員の時にもいろいろな形で、大臣の時とか、自民党の広報部長の時に、ずっとお迎えしてきましたけれども。知事になった以降というのは、知事選以降は都議選だとか、今回の総選挙とか、ずっと選挙を戦っている印象がありますよ。自身はそういう感じではないですか?それで自民党の方からはちょっと揶揄するような意味もあって、落ち着いて仕事をしなさいよと、選挙、選挙、選挙、選挙ばかりではないですかと、これに対してはどう答えますか?」
小池代表
「だけれども、知事選は、自ら出なければ現在の地位はないわけです、与えていただけなかった。それから、知事としてしっかりと都政を進めていくためには、議会ということで自前の候補者の皆さんに戦っていただいて、都民の皆さんに選んでいただいたということですね。ですから、これは予定稿と言うか、特に都議選は決まっていますから」
反町キャスター
「なるほど」
小池代表
「知事選はいきなり前の方が辞められたので、降ってわいたような話。都議選はもう決まっているものですから、そこに照準を当てるのは当然の話。今回は、いつ何があるかわからないから、いろいろと準備は、それは普通にしていました。その希望の党というのを商標登録というのも、いつ何があっても…、急にできませんからね」
反町キャスター
「それはもちろん」
小池代表
「ええ。ですから、危機管理の要諦として準備はしっかりやるということですね、いつ、何があっても」
反町キャスター
「なるほど。今回の総選挙は、僕ら与党か、野党かという分け方をよくするのですけれども、野党として選挙に臨むということでいいのですか?」
小池代表
「政権選択の選挙で最初から野党と言うのは…」
反町キャスター
「そういうこと?」
小池代表
「まずいのではないですかね?」
反町キャスター
「なるほど」
小池代表
「ええ、普通に考えて」
反町キャスター
「でも、たとえば、選挙協力を自公とやるのか、民進なんかとやるのかと言うと、おのずと枠組みとして現状の野党グループ側で総選挙に臨みます、現状の与党グループ側で総選挙に臨みますと、これは違うと思うんですよ。現状の野党グループ側で総選挙に臨む、これはいいですね?」
小池代表
「私は今回、希望の党の候補者と共に、これから日本の改革というのを本気でスピード感を持って大胆にやるということを、そのために選挙をやるのであって、別に、皆バッジをつけていくための目的ではないわけですよね。目標があるわけ。先ほど、申し上げました、改革が遅いというのは、受動喫煙然りですよ、非常に時間がかかって答えが出ない…」
反町キャスター
「厚労省と自民党の間でずっとやっていましたね」
小池代表
「ずっとやっていますね。それから、毎年、私も税制調査会の端くれ、副会長の、ほとんど何の権威もない副会長の1人…そう言っちゃダメなのか、1人だった…」
反町キャスター
「現在もいますね、そのポストの方が…。がんばっておられる税制副会長のポストの方、はい」
小池代表
「と言うか、インナーではないということですね」
反町キャスター
「あっ、なるほど」
小池代表
「…ですが、毎年、業界団体の要望を受け、税制のところをちょっと上げたり、マルだ、サンカクだ、バツだと、毎年、風物詩としてやるのですけれども、だいたい年末、当然、そういう時期になるので風物詩になるのですけれど。でも、こういう形で補助金だ、交付金だ、それから、税制のほんの少しの違いを、上げたり、下げたりというのをやっている間に、トランプさんの法人税15%という、キャンペーン中の言葉は、実行は無理だとは思いますが、世界はダイナミックに動いているわけです。そういう中で、毎年のように、これが年末のお仕事みたいな形で業界団体の要望を聞いて、業界団体イコール、はっきり言って既得権の塊みたいなところで、そこでその要望を聞いて、ああ、これで年越せますねというのは、もう間に合わないのではないかと、世界の流れに。と言うことで、大胆なそういう改革勢力というのが必要だ、ただし、保守ということを言っているわけです」
反町キャスター
「保守の改革勢力、それは自民党内改革と言うか、自民党の改革をやるのか、新しい保守、第2党をつくって、それに代わるものとするのか、両方の方法があると思うのですけれども、新しいものをつくった方が…」
小池代表
「私は、自民党の中でそれはやってきました、やってこようとしました。女性改革など私は政策を随分、この番組にも呼んでいただいたりしたのですけれども、なんのことはない、ワールド・エコノミック・フォーラムの女性活躍度ランキングはジリジリと日本は下げているんです。と言うことは、本気ではないということの表れだと、客観的に、その数値は。ですから、私は現在のところ都庁の都知事として女性の活躍ということには本当に的を当てて本気でやって、任命権者ですし、これはまさしくお手本になれるぐらいのそういう組織にしたいと思っています。ですから、国の、国というか、永田町ではできなかったことを現在、スピード感をもって、より大胆にやっているというのが状況です。国もそれと同じように大胆な改革をしていただかないと、たとえば、特区1つとって見ても時間ばかりかかっていて現在、ましてや特区はネガティブイメージになっちゃっている。と言うようなことを考えると、私が目指している国際金融都市・東京というのもちょっとこのへんの国の流れから言うと、遅すぎるというのがありますので、だったら改革勢力というのを確保したい」
山田氏
「おっしゃったことはある意味ではわかるのだけれど、一方で、選挙で安倍政権とどう向かっていくのかということが、もう1つ見えないところがあるわけです。ただ、このところ、このところと言うか、今日の午後あたりから民進党との統一名簿の話が出てきていると、これは戦う方に入っていく。今朝の記者会見で、私は非常に印象的だったのは、この間からもおっしゃっているけれども、リセットという意味ですよね」
反町キャスター
「そうそう、リセットという言葉、キーワードですね」
山田氏
「リセットというのは単なる一般的な話ではなく、現在の局面のリセットは安倍さんを倒すか、どうかということにつながってくるわけで、その立ち位置をこれから明確にされるのか?それとも保守再編という意味で、もう少し緩やかなものにしていかれるのか?ここは是非、聞きたいですね」
反町キャスター
「聞きたいですね。リセットはキーワードだと思いますよ」
小池代表
「それこそ有権者にお選びいただくことになると思います。改革保守と言うと、何か矛盾しているのではないかと言われますけれども、保守というのは改革してこそ保守だと、エドマンド・バークなどの政治論などはまさしくそういうことで。安倍さんもそのことはやってらっしゃるけれど、でも、自民党というのはしがらみというか、伝統があり、そういう業界団体をまとめてきたということで変えるにも変えようがないと言ってもいいかもしれない。そこでほんの少しのところの、少しのチェンジだけで事を済ましてきた。最初のアベノミクスの時などは大胆に変わるということで皆が希望を持ったから、ダーンと株価も、為替も変わったわけだけれども、でも、そこがどうも匍匐前進だなと思うから、タラタラ、タラタラしたGDPになっているのではないかなと思うんです」
反町キャスター
「しがらみという言葉の中に、たとえば、先の国会で散々議論になった、森友問題とか、加計問題とかいうのが入るのかどうか?」
小池代表
「もろに入るのではないでしょうか」
反町キャスター
「そうすると、選挙戦において小池さんは加計問題についてのこれまでの自民党の取り組みというのをどう批判される?」
小池代表
「そこは情報公開が足りない、それから、今回も、情報公開をするにしても、書類はありませんというようなこと。だから、私自身が都庁に入って同じことだったわけです。真っ黒の黒塗りのり弁の話がありました。だから、情報公開のさらに条例を研ぎ澄ましたり、公金の支出、90万件にも及ぶのですけれども、それを外に出して、都民の皆さんにチェックしてもらおうというような形にしたりですね。そういったきちんと環境を整えるということが必要だと思いますし、それに対してどれぐらい積極的に取り組んでおられるかというのはまだ疑問ですね」
反町キャスター
「そういう角度でモリカケの問題は選挙戦の間は訴えていかれる?」
小池代表
「そういうポイントもあると思いますし、さもないと、信頼を失っているわけですよね。いろいろ証明と言うか、ないことの証明をされておられるかもしれないけれど、まだ国民にストンと落ちていないのではないかと、それはとても不幸なことだと思います」
反町キャスター
「小池さんが、たとえば、希望の党の代表として直接、国会においては質問には立たないにしても、ある程度の議席を持ったら質問するにあたって党内の会議で、これはこういうふうに攻めるとか、なってくるわけではないですか?」
小池代表
「はい。これから、そのへんはきちんと整理をしたうえで、戦い方というのを明確にしたいと思います」
反町キャスター
「そこは攻めるべきポイントなのですね?」
小池代表
「だって、選挙ですもの」
反町キャスター
「そうだ…」
小池代表
「はい」
反町キャスター
「安保法制、自民党がつくりました、あれは、要するに、前回の参議院選挙においては、野党の皆さんは廃案に、廃棄するのだというのを掲げて戦われた?」
小池代表
「はい」
反町キャスター
「そういう形をとられるのか?」
小池代表
「リアルな安全保障が必要だと思います。議論のための安全保障ではなくて、現在まさに北朝鮮の危機が迫っている中において、いったいどうするのかということが、同じ方向性をキチッと持っていないと、それは党としての対応というのがここで揺れてはまずいと思っています。これまで民進党でやってこられた方、たとえば、離島の安全保障をどうするのかということでグレーゾーンの話などをされておられました。一理ある部分もあるのですけれども、しかしながら、議論のための議論、それから、野党としての対案といったようなニュアンスが多かったように思うんです。ですから、それを超えて本当にリアルな形での対応ができる、そういう安全保障政策を共有していきたいと思っています」
反町キャスター
「安保法制に反対の人とはちょっと一緒にやっていけないという気持ちがありますか?」
小池代表
「うん、そこを…」
反町キャスター
「小池さんが自民党にいた時につくった法律でもありますよね?」
小池代表
「それはそうです。候補者として希望の党で戦いたいと思っていらっしゃる方で、これまで民進党におられた方はそのスタンスでずっとこられたと思いますけれども、そこをその方がどこまで真にリセットなさるか?」
反町キャスター
「あっ、これもリセット?」
小池代表
「ハハハハッ…」
反町キャスター
「山田さん、いかがですか?」
山田氏
「安保法制は現在、前原さんがかつての発言を変えて、廃棄ということになっていますから、そこを仮に統一名簿ができたとしても、その部分が実際に議席を得た段階でどうなのかということがあるのと。それから、安保問題で言うともう少し広げれば、憲法問題でも、中山恭子さんはかなり保守的な方で、中山さんが入るということは保守というキーワードを小池知事がしきりに使われるうえでは非常に重要なターニングポイントだと思っていますけれども、一方で、いろいろな候補の方もこれからいらっしゃるでしょうし、それから、現在、実際に議員でいらっしゃる方も、今日、朝並んでいらっしゃった方も、ここでどれだけ詰めたのかなということはちょっとまだ見えてこないなとは思っていますので。安保問題というのは、実は保守陣営の中でもいろいろと議論があるということと思いますから、そこで言うと、選挙民からすると選択肢として提示されたもので、ちょっとわかりにくさがそこにはまだあると私は思っています」
反町キャスター
「そこはもうガチッとまとめて選挙に臨んでいく形になるわけですね?」
小池代表
「はい。中山恭子さんをはじめとする『こころ』の方々については自主憲法ということをおっしゃっておられます。これは、1つ理はあると思いますけれども」
反町キャスター
「ちょっと辛くないですか、でも、あそこまでいっちゃうと抱えるのが?」
小池代表
「ハハッ…」
反町キャスター
「何か手が伸び切っちゃうみたいな…」
小池代表
「いえ、それでもこれまでのご主張を多とすると共に、これからも本当にリアルな憲法論議というのもきっちりとやっていくということで話はできていますので」

小池百合子 『希望の党』代表の提言 『希望』
小池代表
「今日の党名にもしたのですけれども、政治は希望を提供する最大のそれが役目だと思っています。私は今日より明日の方がきっといいと皆が信じられる、そういう日本に、もう1度元気にしていきたいと思っています。それは女性も、男性も、お年を召した方も、お子さんも、LGBTも、障害を持った方も、皆、希望がなくてというのは寂しいよね、と言うことで希望を提供していく。ちゃんとそれの方向性・ビジョンというのは明確にまとめていきたいと思っています、示していきたい」
秋元キャスター
「山田さん、小池さんの提言は?」
山田氏
「説明能力が、これから皆さん個々の候補者の方に問われると思うのですけれど、仮に説明能力が足りなければ、希望というのは選挙に当選したい人達の希望なのではないのかとか、あるいは内向きの希望のように見えてしまって、選挙民の人達に共有されないようになってしまうと票は伸びないと思うんですね。ですから、希望というのはこういうものであるということを、あっ、そうかと皆が思うかどうかと。まだ現在の段階では何もないのと同じですから、そういう段階にはきていないと思いますけれど、選挙が終わった時にこの名前が良かったということになるのか、それとも…」
小池代表
「元希望というふうにならないようにします」