プライムニュース 毎週月曜~金曜よる8:00~9:55(生放送)

テキストアーカイブ

2017年7月17日(月)
『海の日』スペシャル 海洋資源大国への戦略

ゲスト

片山さつき
自由民主党政務調査会長代理 資源確保戦略推進議連事務局長
参議院議員
山田吉彦
東海大学海洋学部教授
平沼光
東京財団研究員 政策研究調整ディレクター

エネルギー・鉱物資源課題と展望
秋元キャスター
「日本の海洋資源について考えます。実は今年の前半、海洋資源開発について明るいニュースが相次いで報告されているんですね。まず5月には、新たな天然ガスの採掘生産に成功しています。続く6月には、千葉県房総沖で希少金属レアメタルの鉱床発見が報じられまして、今後に大きな期待が寄せられています。天然資源に乏しいとも言われていた日本ですけれども、海洋資源の開発が進むことでこれから日本経済にどのような変化が起こり得るのか。将来の希望と課題についてじっくりと考えていきます」
反町キャスター
「その海洋資源、日本が優先的に採掘する権利を持っているのが排他的経済水域、EEZになります。日本は世界でも非常に小さい国ですけれども、世界第6位の可能性を持った国、EEZ大国でもあります。その世界第6位の、EEZの中の海底に眠る、ないしは海中にあるさまざまなエネルギーを資源小国日本はどのように活かしていくべきなのか、どのような方法があるのか。採算やコストも含めながら、じっくり可能性を検証していきたいと思っています」
秋元キャスター
「日本の海洋資源のうち、金属類の鉱物について話を聞いていきたいと思います。中でも日本にとって重要な課題とされていますのが、希少金属と言われる鉱物です。経産省が希少金属に定義しているのが、レアメタル31種と、そのうち1つをさらに細分化した17種のレアアースで、どれも使われる量はわずかなのですけれど、日本のモノづくり産業に不可欠なものばかりです。たとえば、次世代型の自動車を見てみましても、小型二次電池ですとか、液晶パネル、排ガス装置などに、さまざまな希少金属が使われています。しかし、そのほとんどを現在輸入に頼っているため、官民が共同で60日分を備蓄する制度もあるわけなのですが、片山さん、これらのレアメタル、レアアースがほとんど現在、輸入に頼っている現状をどう見ていますか?」
片山議員
「私達、2011年かな、資源確保戦略議連というのを自民党につくりまして、100人以上の議員がいるのですが、発起メンバーとして。平成24年には資源の確保の推進に関する議員立法も参議院に出しているんですよ。それはもちろん、震災後に化石エネルギーをキチッと確保する必要が出てきたと、つまり、原発がすぐに動かないと、その中で自主開発比率も含めて、海外の鉱山や油田もそうだけれども、国内でまさに世界第6位の海洋大国として、海も含め、確保することを国策として考えるということを法律でやるべきだというので、やり始めて。その間ぐらいに、中国の輸出しないという方針が出て、大混乱が起きたんですね。そこは我が国の基幹産業の自動車や液晶を直撃するので、まずは鉱山の多様化というのを推進でやりまして、オーストラリアや、いくつか、要は、レアアースは重いのと軽いのがあって、軽い方は中国以外にも採れる鉱山があるんです。それの発掘開発を推進して、それは今年ぐらいから採れそうなのですけれども、重い方はあまりないです。そこで南鳥島のところの海底熱水鉱床を早く開発しろと、そこに非常に高い可能性があって、実際いろんなものが出ていました。ただ、それもずっと現在でも進めていますが、あまりに遠く、あまりに深いので、経済的採算性が難しいというところで、今回6月にSIPで、SIPというのは、いわゆる昔の科学技術計画の発展した戦略的なイニシアチブによる今回のプログラムで千葉沖からこのレアアースが出ると。発見されたんですよ、コバルトリッチクラストが。レアアースまでいかないのですけれども、レアアースはどちらかと言うと鳥島の方で、レアメタルですけれど、コバルトやニッケルだけでも非常にありがたいと。日本の戦略上の自立性、資源上の自立性が上がります。まさにこれは産業の安全保障です」
反町キャスター
「平沼さん、重いのと軽いのとまとめてレアアース全体、それでも中国が86%、オーストラリアが8%、アメリカが3%と、世界の生産割合ですけれども。中国にしか頼れない状況、これは現在もそうですけれど、この状況は変えようがないのですか?」
平沼氏
「中国以外のものでも、たとえば、カナダとか、いろいろなところから重希土類が入った花崗岩とか、いろいろなものがあります。そういったものから採ろうとすることはできるのですが、結局はコストペイメントするかどうかということですね。花崗岩を砕いて、それを溶かして、そこから抽出するというより、中国のイオン吸着鉱という特別な鉱床があって、そこの泥を本当にちょっと溶解してあげればすぐに採れるというものと比べたら、どうなのだろう、ということですね」
反町キャスター
「イオン吸着鉱という、レアアースが非常に豊富な地層というのは中国にしかないのですか?」
平沼氏
「残念ながらすごく商業開発に見合った良い鉱床というのは中国のイオン吸着鉱というところにしか…」
反町キャスター
「イオン吸着鉱?」
平沼氏
「…吸着鉱ですね、はい」
反町キャスター
「イオンが吸着する何か地層があるのですね?」
平沼氏
「そうですね、はい」
反町キャスター
「思い出しながらの話になるのですけれども、このレアアースの問題が出た時に、中国は採掘の仕方が、荒っぽくて、環境破壊なんかも含めて、諸々…」
片山議員
「その問題もあります」
反町キャスター
「ありましたよね?その状況というのは現在でも変わらなくて、他の国は環境問題があってやれないことを平気で、平気でと言っては悪いのか、結局、僕ら入手しているわけですから、あまり文句は言えないのだけれども、その採掘の方法も含めて、中国は恵まれた土地と、いささか荒っぽい採掘方法で、現在、世界のシェアを86%持っている、この見方でよろしいのですか?」
平沼氏
「はい。結局そこのところが重要で、ある意味、中国は環境コストをかけないで、鉱物資源を開発してきたのではないかということも言われています」
片山議員
「だと思いますね、本当に」
反町キャスター
「そうですか?」
片山議員
「うーん」
反町キャスター
「この状況というのは中国に頼らざるを得ないと考えますか?」
山田教授
「変えなければいけないというところですね。おそらく中国国内でも現在の人の使い方、労働者達です、当然、健康を害するということも言われていますので、これは変わらざるを得なくなってくるだろう。となると、違う入手手段、多少コストがかかっても、日本も開発していかなければいけない」

目指すべき『海の成長戦略』
秋元キャスター
「希少金属の自給自足に向けて期待が高まっているのが海底資源です。安倍政権は、成長戦略で海洋資源開発を掲げて、2014年に海底の鉱物を調査・開発する海のジパング計画をスタートさせていて、主な対象とされているのが、この3つですね。銅・亜鉛など一般的な金属・ベースメタルが豊富にあると言われている海底熱水鉱床、話を聞いてきましたレアメタルについては海の中の山に滞積すると言われているコバルトリッチクラストという金属の塊です。さらに深い海底に泥の中に点在しているというレアアースも調査対象とされているのですけれども。山田さん、実際に現場でも見ているそうですが、この中で特に有望とされるのはどの鉱物資源なのでしょうか?」
山田教授
「特に海底熱水鉱床は今年から実証実験、沖縄で始まります。かなり近未来に、商業化は行われるだろうと思います。たとえば、久米島という沖縄の…」
反町キャスター
「沖縄のリゾートアイランドですね?」
山田教授
「久米島の沖の海底熱水鉱床、当初は海底の土砂の13%が銅だった。これだと完全に採算がとれてしまう。現在かなりトーンダウンをしてきましたが、それでも採算はとれるだろうと。また、伊平屋・伊是名というところで、今年から…」
反町キャスター
「どこですか?」
山田教授
「伊平屋島・伊是名島という…」
反町キャスター
「どこですか?」
山田教授
「沖縄本島の西側の海域ですが。ここは金と銀がある程度、期待できる…」
反町キャスター
「今日は比較的、レアアースの話ですけれど、銅とか、金とか、銀とか、レアアースではないものからまず手始めにやっていった方が、海底資源の採掘、商業化というのは手っ取り早そうなのですか?」
山田教授
「1つは、海底熱水鉱床、ここの、沖縄の海底熱水鉱床の方が比較的浅い、1000m前後ですね。あとは技術的に、加工の技術が既存の銅の抽出とかは、既存の、日本でもともと持っている技術の応用であるということですね。ある程度、あとはまとまっていないと、採算ベースに乗りづらい。実は久米島沖に中国の調査船が頻繁に現れるというのは、これは潜水艦の道を探しているだけではなく、実際にはサンプルまで採っています」
片山議員
「資源ですよね」
反町キャスター
「海底の?」
山田教授
「海底の資源まで採っています」
反町キャスター
「銅を持っていこうとしているわけですか?」
山田教授
「中国の理論…」
片山議員
「銅だけではなくて、いっぱい、鉛も、亜鉛も、金も…」
山田教授
「サンプルまで採っていってしまっていると」
反町キャスター
「なるほど」
山田教授
「かなり中国も日本近海のエネルギー資源、鉱物資源には着目していますし、既に調査対象になっていると」

『コバルトリッチクラスト』は救世主か
秋元キャスター
「コバルトリッチクラストの有望な鉱床が房総半島沖、350kmの海底で見つかりました。昨年、南鳥島のEEZでも鉱床は見つかっていたのですけれども、今回は大規模で、東京23区の1.5倍にあたる海中の山をグルッと覆うように鉱物資源が固まっていたそうですね。細かい成分は現在、調査中ですけれども、コバルト以外にもプラチナやレアアースが豊富に含まれているのではと期待されています。片山さん、この発見、日本の産業界にとってはかなり嬉しいニュースということになりますか?」
片山議員
「もちろん、成分分析を待たねばなりません。どのぐらいのパーセンテージかで商業的な戦略性は変わりますが、それにしても、これまでこのへんにこれがありそうだというものをもう1回見直して、科学しようと。まさにIoT(モノのインターネット)しようということで始まった計画です。つまり、こういうコバルト、さまざまなこういう成分がいつどこでどうやってできたのだろうと、であれば、このへんにもあり得るはずだよねというので。先入観をとって、ターゲットを広げて、広域調査の網をかけて、それを現在、海底調査の機械も非常に進んでいるので、広域で網をかけて、その中でワッと絞り込むというやり方で今回できたんですよ。大学も5つぐらいの大学がこのJAMSTEC(海洋研究開発機構)と一緒になっていて。こういう形でやると、ここにもあるけれど、他にもある可能性があるんですね。思ったよりも近海に、思ったよりも浅くに。この意味は大きく、ですから、2030年度以降のエネルギーセキュリティの予算については、こちらにも我々は期待をかけたいと。ある意味で1つの大きな転換点です」
反町キャスター
「平沼さん、いかがですか?千葉沖350km、コバルトリッチクラスト、どう見ていますか?」
平沼氏
「これまで日本は資源が乏しい国だという考えを、我々はあらためなければならないです。特にコバルトリッチクラスト、先ほど、片山先生がおっしゃられた通り、成分分析を待たなければいけないですけれど、一般的にコバルトリッチクラスト、これは別名レアメタルリッチクラストと言っていいくらい、白金も含め、コバルト、マンガン、タンタル…、いろいろなものが入っていると言われていると。そうしたものが日本の近海で見つかったというのは、これは非常に朗報ですね」
反町キャスター
「これはどのくらい、水深1500m、1600mぐらいなのですか?」
片山議員
「現在、2700mだけれども…」
反町キャスター
「後ろの映像で2700mと書いてありますけれど、そのぐらい深いところを引っ張り上げるということで、採算コストとかで何か感じることはありますか?」
平沼氏
「今現在、これで採算をとれというのは難しいです。ですから、海洋鉱物資源、新たな資源の開発というものは、ちゃんと時間軸を持ってあげないといけないものです。なぜこの海底鉱物資源、日本の海の中にある資源が大事なのか、価値があるかというのは、1番高い価値は、鉱物のkgとか、トン当たりの値段ではなく、日本の中にある純粋な日本の資源だということが1番の大きな価値ですね」
片山議員
「その通りですよ」
平沼氏
「なので、これは時間軸をしっかり持ってあげて、資源エネルギー戦略で言えば、1番クレバーな戦略は、自国の中にある資源エネルギーを自国でうまく使うというのが正解です」
片山議員
「まさに日本はずっと包囲網とかでエネルギー自立がなく、脆弱な国家であり続けているわけですよ。ですから、エネルギーや資源の自立というのは日本にとって悲願ですね。それがかなり科学的な方法で、ある意味できるようになりつつあることの一部が、熱水鉱床であり、コバルトリッチであり、それから、メタンハイドレートであり。つまり、採算性もそうですけれども、そこで持っているというだけで、バーゲニングパワーは違うんですよ。あっ、あるのだなと」
反町キャスター
「山田さん、コバルトリッチクラストの可能性をどう見ていますか?」
山田教授
「千葉沖の、コバルトリッチクラストは、これは日本の海底資源開発の流れを変える役割になってくる可能性が高いと思います」

どう活かす? 海洋資源 海洋大国・日本の課題
反町キャスター
「技術的な障害、超えなければいけないハードルというのはどんなものがあるのですか?」
山田教授
「まずは開発をするための、あるいは調査をするための船が少な過ぎる」
反町キャスター
「船?」
山田教授
「船、調査船、あるいは…」
反町キャスター
「現在は『ちきゅう』という非常に大きな船がありますよね?」
山田教授
「深海掘削船『ちきゅう』は1隻でメタンハイドレート、地震のメカニズムの開発、あるいは国際協力のための動きというので常に動いていなければいけない。しかも、200人のプロフェッショナル達が休みながら交代しながら、それぞれの専門分野をこなしながら動くと。さらに白嶺は白嶺でJOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)というところで運用し、実際に掘削するための船も、四方八方に行きながら、動きまわりながら、やっているものですから、圧倒的に船が足りない」
反町キャスター
「要するに、冒頭説明したように、世界6位の広さのEEZを持ちながら、白嶺と『ちきゅう』、この2隻ぐらいしかまともに掘ったり、探ったりするのがない?」
山田教授
「全然、違う役目です…」
反町キャスター
「目的が違う?」
片山議員
「4つですよね、4つしかないです、船は」
反町キャスター
「なるほど。要するに、予算をつけて船を増やせよという話ですよね?」
片山議員
「そうです」
山田教授
「予算をお願いしたいのは、先生にお願いして、国として予算をつけて、それぞれ1隻、2隻はつくっていただかないとこの宝を使い切れない、探し切れないぐらいの…」
反町キャスター
「そこはどうなのですか?予算措置的な話というのは」
片山議員
「それは相当苦労して、これも結局『ちきゅう』が1番高額な船ですけれども、必要なものを次々と1つずつつくってきたこの10年がまさに最初の10年ですよ。2005、2006年ぐらいから始まった議論ですから。ですから、これを、成果を踏まえて、さらに、増やしていくための努力を我々は今回の素晴らしい発見を契機にやるということで。これは当然、海の船も、場合によってはさまざまな探査施設、航空で言えば、ドローンの海版ですよね、こういったことも全て増やしていかないといけないし。もっと言うと、大学で海洋学をやっていただく方の定員、大学院もそういうところも含めて、研究者も養成していかなければいけない。企業への人材もそういう全てをセットに育てていく分野ですね」
反町キャスター
「それは、船は国が予算をつけられるかどうかの判断だとすれば、人材育成というのは、これは原子力をやる学生さんが減っているというのとまったく逆の話で…」
片山議員
「そうですね」
反町キャスター
「ちゃんと産業として将来性がある、国が保証する産業育成というのが本当に善いか悪いかはこれ別にしても、ある程度、将来性があると思わなければ、大学も教育投資をしないし、結果、そこに学生も集まらないしという。そこの部分というのは、国を挙げて保証することは難しいですよね?」
片山議員
「そうです。ですから、海洋基本計画をつくって海洋担当大臣もいるわけです。要するに、海洋立国ということで、キチッとしたビジョンをつくると。少なくとも5年、10年のビジョンを我々はつくって、そちらの方向に向かっていくと、そこに夢や現実の可能性を求めて、人材は必ず…。それをやるのが、その方向を示すのが政治の任務だと思うんですよね」

『メタンハイドレート』の可能性
秋元キャスター
「現在日本で期待されているのがメタンハイドレートという天然ガスの一種です。メタンガスと水の成分が低温・高圧という条件が揃ったところで結晶となったもので、見た目は氷のようなのですが、火をつけるとガスが燃えるものです。海底にある状態は2つに分類されて、水深数十メートルの海底の砂に混在している表層型、こちらは日本海側が有望とされています。水深1km以上の深海で固まっている砂層型は太平洋側が有望と言われています。メタンハイドレートの調査・開発は2001年から始められていて、その第1段階は、まずどの海域にありそうなのかを調査し、重点エリアが愛知と三重沖に絞り込まれました。2009年からのフェーズ2では採取する技術開発と試験、2013年3月には燃焼実験も行われています。現在フェーズ3まできましたけれども、こちらは商業化に向けた技術整備でこの5月にはガスの生産・燃焼に成功したということです。片山さん、ここまで15年以上かかったプロジェクトですが、ゴール目前と見ていいのでしょうか?」
片山議員
「イエスであり、まだまだであるんですよ。と言うのは、実際に掘り出して、フェーズ2の時に帰ってきた『ちきゅう』に乗りまして、実際に掘り出したものを見せていただいて、火をつけまして、本当に感動しましたよ。ただ、実際にカナダとの共同実験も含め、2005年、2006年からずっとやってきたんですね。ここのところだけではまだ商業化できるということには全然なってなくて、現在、我々がやっているのは商業化するために、いくつかの設備、設備のやり方、どういう設備機械でやればいいのかという方法の提案みたいなのを現在やっているんです。それをさらに実証して、いくらかかるものであって、どのぐらいのものが1番良いのかと。それを実際に、官民でどうやって、とても民だけでは無理でしょうから、分担をするなら分担をするかといったようなことを、また、その次ですね。ですから、まだここから先がある程度長いので、2030年代前半にはなんとかしたいという目標を持っています」
反町キャスター
「日本のエネルギーシェアのどのくらいを国産天然ガスで賄えるかは、これはまだまだこれからですよね?すぐにそういう…、要するに99%、もう100%、海外からのエネルギー輸入に依存している国から、たとえば、9割になるのか、95%ぐらいまで戻せるのか、すぐそういう数字をイメージしちゃうのですけれども」
片山議員
「まずディメンションがいくつも変わるということを我々は既に経験していて、アメリカがシェールガス、シェールオイルで世界のマーケットの数字がまったく変わったんですよ。アメリカは重輸出国になったと、我々にもシェールガス、シェールオイルが入ってくるということの中で、高い相場ではなく、低い相場で、しかも、化石エネルギーはある程度抑えめにして再生エネルギーや次世代エネルギーにいくような世界の流れ、パリ条約も含めて、その中でどのぐらいを化石エネルギーでとるかというのをエネルギー基本計画で散々議論して決めました。そのポーションの中で、国産比率を増やせれば増やせるほどいいんですよ、これは国益として是ですよ。そのコストの問題を、我々はこれから闘うということですよね。切り口がいくつかある」
反町キャスター
「山田さん、どう見ていますか?」
山田教授
「現在ガスを買っていた方が安い、それが答えになってしまう。当面、買っていた方が安いと。これは先ほど、片山先生がおっしゃった通りで、石油価格もある程度、国際的な意識、意図的に抑えるということも可能になってくる中で、我々はまず開発を進めなければいけないというところで。生産に成功と断言していますが、これまだまだ課題がたくさん残っています。実は思っていたほどスムーズにはいっていない、まだまだ開発をする余地はあります。日本海側は非常に有望ですが、これはまた本格的に研究も開発もすると別の問題で、たとえば、漁業権の問題、漁場を、特に富山湾ですと…」
反町キャスター
「氷見のブリに直撃するのですか?ブリ業界の代弁者ではないけれども」
片山議員
「なぜかメタンハイドレートの泡がたくさん出ているところの周りには、必ずカニがたくさんいるんですよね」
反町キャスター
「何がいる?」
片山議員
「カニが。かなり大きなカニが…」
反町キャスター
「本当ですか?」
片山議員
「その映像は何回も拝見していますよ」
山田教授
「そういうところで、漁業権の問題も含めて、研究を、要は、総合的に考えていかなければいけないと。となると監督する官庁も変わってくるわけですね」
反町キャスター
「農水省と協議するの?」
山田教授
「農水省と今度、協議しなければいけないと。そうすると、先生、ご存知の、経産省と農水省の間で協議するとなるとかなりこれが大変になってくる」
片山議員
「だから、一切、海洋という切り口でも、資源確保という切り口でも、縦割りをまったく打破して、プロジェクトごとに、そういうムダな争いはやめて、国益のために結論を早期に出すということをやらない限りは、もともと、どの1つもできないですよ」

日本のエネルギーの展望は
秋元キャスター
「これから愛知・三重沖で採取される見通しのメタンガスですが、埋蔵量は日本の天然ガス消費量の10年分と推測されて、市場価値としては3.3兆円と試算されているんです。片山さん、これまで15年以上、研究・開発にコストをかけてきたわけですが、これで十分、採算はとれると見ていますか?」
片山議員
「今この時点では、キチッとガスとしての品質をクリアしたものが、ここから出てくるというような綺麗な絵が描けてなくて、先ほど、申し上げたように、何種類かの方法提案が出てきていると。その技術を、それこそ中国とも競っているのだろうし、あるいは地上の方はカナダである程度できていますから、それをわが国が1番良いモデルを出せて、方法論として良い、海底メタンハイドレート抽出プラントを確立できるというのが1つの目標ですよね。そこは、ただし、採算性の問題を言いながらも、採算性が絶対にとれるまではということをするよりは、ある意味で、エネルギー安全保障なので、保険の意味もあるので、そこで国民のご理解を得ながら、どのぐらい現在、200億円、300億円ぐらいしか研究開発費的にエネ特から出せていないけれども、どうできるか。また、国内のリスクまでも読み込めるかどうかという絵を、近年に描いていかなければいけないと思いますね」
反町キャスター
「片山さん、エネルギー安全保障という話で思い出すのはプルサーマルとか、核燃料サイクルの話で、なかなかうまくいっていないですよね。結局、やめようという話が持ち上がってくる中で、たとえば、エネルギー安全保障なるもの、これは大切だと思いながらも、国主導でやること、民間にないものとは何ですか、チェック機能だとか、コスト感覚とか、いろいろ言われますけれども、そういったものがない形で、国がある程度まで面倒を見なくてはいけないのか?核の失敗を見た時、どういう方法がいいのか?」
片山議員
「原子力についてはね」
反町キャスター
「日本はどういう方法がいいのか、ここはどうなのですか?」
片山議員
「まだそれは固まっている段階ではないと思うのですけれども、つまり、化石エネルギーというものはある程度安定的に見えているエネルギーです、さまざまな評価で。2040年、2050年になっても一定の割合、世界のエネルギーの中で使われるであろうという予測が現在、科学的になされているという意味では非常に強いですよね。しかも、海底ということになると、わが国の領海内の海底ということになると、いかに開発していくかということになると、工区割り当てで民間にやる前にある程度、公的にジョイントをつくるということがやり易いわけですよ、非常に。そういう理屈をつくっていくことが、十分に可能だと思うんですよね」
反町キャスター
「採算性の中でもう1つ、環境への影響というのを聞いていかなくてはいけないですよ。たとえば、シェールのことについては噂と言うか、情報で言うと、いろいろなことで、水質汚染だとか、いろいろな問題が出ていますよね。日本の場合、メタンハイドレートもそうでしょうし、先ほど、冒頭聞いたコバルトなんちゃらみたいなものも含め、海にあるものを持ち上げる、海底にくっついているものを吸い上げる。結果、環境へのダメージというのはあるのか、ないのか?」
片山議員
「まさにリオでも議論されたように海洋の環境、海洋開発のサステナビリティということは、まだどこまでのことをやったら、それが壊れるということまで解明されていないですね。ですから、海底のコバルトリッチクラストを、陸上鉱山のように、毎年、毎年、こうやって掘って、露天掘りで掘っていこうしていたら、どういう影響が起きるかについては知見がないですよ、やっていませんから。ですから、そこも歩きながら、研究・開発しながら考えないといけないですが、ただ、今回運び出された鉱山は上に上げてくる時点で何かが気化したり、流出しているようには見えないです。ですから、それが堅い岩盤でキレイに採っていけば、単に海の底の岩盤が少し減るだけで済むのかということはあると思うんですよ。もう1つのメタンハイドレートについては昔から言われているのは、まさに恐竜が死滅した地球上の超温暖化の時に海温が上がって溶けて出てきたと、それでメタンが大量に大気中に出て大変な気温上昇、超温暖化ガスですからね。だから、そういうことが地球、現在、海水温の上昇傾向がごくわずかですけれども、既に言われ始めていますよね。それがまさにわが国がそのへんに知見を持てるチャンスにもなるのは、そのへんをキチッとビッグデータでとりながら、かつメタンが自然気化するのをある程度コントロールする形で採ってこられるのであれば、その方が地球環境をコントロールできるという、逆の言い方もできますよね」
反町キャスター
「地球温暖化で言うと、シベリアのツンドラが溶けて、メタンが湧いてきて、さらに氷が溶けてと、本当にサイクルとして成立しているかどうかわかりませんよ、そう説明する人もいます。いわゆる環境団体から、メタンハイドレートの開発についての批判と言うか、ウォーニングみたいなものが出たとか、そういうのはあるのですか?」
片山議員
「現在のところ、まだ大規模開発までいっていないですけれど、そういうことをおっしゃる方はいて、逆に学者の方と話したのは温暖化すれば表層型は黙っていても、溶けてきて気化して温暖化効果を持っちゃうのであれば、先に開発して、コントロールして抑えた方がむしろ利口ではないかと」
反町キャスター
「燃やした結果の二酸化炭素の方がいいだろうと聞こえます」
片山議員
「と言うか、あちら、こちらからアンコントローラブルに気化していく状態をつくるよりは探知して全てコントロールして、抑えるなら抑える、あるいはコントロールした形でガス化してしまって貯めておく、その方が少なくとも恐竜にはできなかったことが、人類にはできるわけ」
反町キャスター
「どうですか?」
山田教授
「この開発行為と環境保全というのは両輪ですね。開発行為があれば環境保全に対する動き、研究も進むのですよ」
片山議員
「その通りです」
山田教授
「現在、だから、そのチャンスになる。この海洋環境はすごく未知数ですね。まったく深海底の環境なんてわからない、まだどういう生物が住んでいるのかわからない状況の方が海洋開発、海底開発を進めることによって、並行して環境保全に対する研究も、しかも、国費も投入されて進められ始めているわけです。むしろそれを利用して、環境保全も開発行為と両輪の形でまわしながら、日本は海洋環境にとても知見を持つ国として打って出るチャンスなのだと思います」
平沼氏
「まずそこのところが国のノウハウになってくると思うんです。そこのところは、私が聞いた話では、日本は一歩先んじていると聞いています。と言うのも、1994年にマンガン団塊鉱床で実際に模擬採鉱をして、その時に撒き上がった泥がどういう影響を及ぼすかというデータを…」
反町キャスター
「そのマンガン鉱床というのはどのへんにあったものなのですか?」
平沼氏
「これが、場所が、おそらくハワイだったのではなかったかと思うのですけれど、それもちょっとはっきりしていないですけれども、それで実際に採った時に撒き上がった泥がどういう影響を及ぼすかというデータをとっているんです。そういうことをこれまでずっと積み重ねてきているので、そうしたデータの蓄積は、日本は他の国よりも進んでいるのではないかとは言われていますね」
反町キャスター
「たとえば、今回のメタンハイドレート、コバルトなんちゃらというのをやってみることによって、まず試験段階での環境影響評価みたいなものをやれば、日本がその世界、その領域における先進国になる?」
平沼氏
「そうです。現在、環境影響評価手法というのが極めて重要な分野になっていて、この海洋分野における環境影響評価の手法を日本がしっかり持てば、これ大きなメリットになります」
片山議員
「その通りです。それはまさにこれから先に着手するのであれば、我々、非常にメリット、先行利得がありますよ」

『海の力』発電技術の未来
秋元キャスター
「日本の海洋資源をどう活かすか。ここからは海の力を活かした新しい発電技術について見ていきたいと思いますが、開発が進んでいる実例を挙げました。まず波力発電、波の上下運動を受けて内部のフロート、浮きが発電機を回転させるというものです。水中浮遊式海流発電というのもあります、海中に浮かせた発電機のタービンが黒潮によって回転するというものですね。海洋温度差発電、温かい表層の海水と冷たい深層の海水の温度差を利用して発電するというものですけれども。平沼さん、日本にとって1番有力でメリットが大きい発電方法というのはどれになるのでしょうか?」
平沼氏
「それぞれメリットがあって、それぞれがロケーションによって強みを発揮するものだと思います。ただし、1つ特徴的なものは海洋温度差発電です。と言うのは、これは海洋深層水を汲み上げて、ご説明があった通り、海洋深層水というのは冷たいですから、表層の温まった温度差と合わせて、触媒という、たとえば、アンモニアというのは沸騰点が低いので、その温度差で沸騰させて蒸気をつくってタービンをまわすという仕組みですけれども。その海洋深層水は、実は2次利用で、たとえば、沖縄では海ぶどうの養殖とか、車エビの養殖とか、それを利用して海洋深層水のボトルに入れて売るとか、そういうことができる。実はこれは現在、久米島で実証実験をやっているのですけれども、久米島では先に海洋深層水の利用で始まったんですね。今や海洋深層水の利用が年間20億円の生産高を久米島にもたらしていると」
反町キャスター
「それは発電ではなくて?エビとか、海ぶどうとか、飲み物とか…」
平沼氏
「はい。であれば、そこのパイプのところに、この発電設備をつけてあげれば、さらに発電もできるということですね。なので、この海洋温度差発電というのは発電だけではなくて、地域の雇用とか、地域の産業、特に漁村、漁業関係の経済効果をもたらすというものとしては極めて効果がある。その意味では、地方創生的な役割も果たせると」
山田教授
「実際に海洋深層水を使って焼酎を使っている甑島の会社がありまして…」
反町キャスター
「甑島、鹿児島…」
山田教授
「鹿児島、そこの甑州という焼酎が銘柄を隠したコンテストで優勝したんですね。それは水、深層水を使う時、ミネラルを抜いていくんですよ。要は、硬度を調整することによって、その芋、そのつくり方に1番合った水をつくってしまった」
反町キャスター
「詳しいですね…」
山田教授
「実際に調査いきました。実際に水をつくってしまうという発想が海洋深層水でできますので、これから水をつくるという発想の中で、海洋深層水の役割というのは新しいフェーズに入ってくると思います」
反町キャスター
「それは山田さんが言われた飲み物をつくったりするよりも、発電に向けての、離島とか、いわゆる限定した地域におけるマイクロ発電みたいな、その可能性というのはどう見ていますか?」
山田教授
「ただ、この海洋深層水の場合は温度差が、要は、急に深い海域が近くにあるというのは、だいたい過疎化の進んだ地域だとか、国境離島であるというところなので、これは国境離島の存在意義として、維持をするという目的も合わせた形で、海洋深層水のプラントをつくっていくということもあると思います。波力発電もそうなのですが、それぞれの地域ごとの、小規模であれば十分可能性もありますので、まずは採算よりも、地域を存続していくための電気の確保という面で、海洋温度差発電、あるいは波力等というのは有効に使っていくことができると思います」
反町キャスター
「山田さん、僕は知らないんですけれど、たとえば、尖閣周辺の島々とか、国境離島の島というのはそれぞれの島に発電所を持っているのですか?それとも沖縄本島から高電圧ケーブルで電気を引っ張っているのですか?」
山田教授
「基本的には発電機を使っています。あとは条件によってなのですけれども、それぞれの島で電力を確保しないと、送っている場合でも、台風が来た時に、送電線が切られて、送電施設が止まってしまうと、高齢者世帯は冷凍食品で生活を維持している方が多いので、冷蔵庫が止まってしまうと、3日電気が止まると本当に生活が苦しくなってしまう。なので、それぞれに補完の意味もあって、それぞれの地域ごとの発電というのが必要だと思います。特にその中で皆、日本は離島が多いので、6852の島、6847が離島ですから島ごとにそれぞれ電源を確保できる、自然再生エネルギーによって確保できるようなものということとなると周りが海であるという利点は使っていく、有効だと思います」
反町キャスター
「片山さん、このメタンハイドレートとか、コバルトというレアメタルとか、希少金属の話を今日聞いてくる中で、再生可能エネルギーとしての海というのは、どう感じていますか?」
片山議員
「かなりこの波力だけではなくて、潮力もあるし、洋上風力、現在、実験事業をやっている福島、長崎等、九州等の民間化したあとのことをどうするか、あらゆるパターンがあります。いずれも採算性というか、コスト性との関係で、まだブレークスルーにいっていないのですが、可能性としては全てありますよね。海の力と潮の力は、水の力がいかにすごいかというのは逆に我々、津波や水害に遭う時にこの破壊力、この力をプラスに活かすことはないのかと常に思うわけです、現場で。それは水の中の動きだけで十分なエネルギーがつくりだせるので、あとはいかにそれを運ぶかと貯めるかですよね」
平沼氏
「海の再生可能エネルギーのすごいところは、他の太陽光、風力とまったく違う性質があります。それはなぜかと言うと、気候や天候に左右されない。なので、いわゆる、あまり言いたくないですが、ベース電源という…」
片山議員
「ベースロードになり得る。現在カウントされていないけれども…」
反町キャスター
「太陽光の1番の問題とは、ベースロード、要するに、安定した供給ができないという点ではないですか?」
片山議員
「太陽光と風力、陸上風力はダメだけれど、洋上風力は確かに風ですけれど、波動とか、潮動は定期的ですから。あとは、ただ、そうは言っても波の引きがあるので、貯めるところがあればできますよね」
平沼氏
「そうですね」
反町キャスター
「蓄電技術でブレークスルーできるかもしれない、こう見ている?」
平沼氏
「そうですね。で、離島であれば、もっと言ってしまえば、そこで海の力ですと、ある意味、原価費用はゼロですよね。燃料費がゼロの電力で、水を電気分解して、水素をつくってあげるということもできるわけです」
反町キャスター
「なるほど、あっ、それがエネルギーになる?」
平沼氏
「はい。それをどこにでも持っていける、エネルギーキャリアとして持っていくこともできるし、水素をつくって水素線を走らせることもできる。それこそ水素燃料電池とか、ああいったものも走らせることができると」
片山議員
「もうカーボンフリーの水素をつくる競争が始まっていました。今回トヨタも一部使いましたが、これも日米である程度、協力できる分野もあるのですが、その有力な要素の1つが海にもあるということですよ、それはおっしゃる通りです」
反町キャスター
「山田さん、話を聞いていると、海は潮力とか、波力とかを使ってやると言っても、日本の場合、どこに行っても漁業権とか、先ほどのメタンハイドレートの、氷見のブリの心配を皆でするわけです。ポイント、ポイントに波力のためのブイをつくるとか、潮力ためのタービンを置いたりするというような、スペース的な余裕は?」
山田教授
「1つは、区分していく中で現在、洋上風力発電は、これは洋上風力発電の施設自体が漁礁と兼ねないのかと、魚を集めることに有効利用できないのかということも含め、お互いにメリットがあるところを現在、研究し始めているんですね。実際に洋上風力発電の場合には、それを前提として検討していますので、お互いのメリットがあると。当然、養殖等々がこれから普及してくるとなるとこれから電力というのは必要になってきますし、そういう中でお互いがどこでわかり合えるのかというところを、進め始めているところだと思います」
反町キャスター
「片山さん、先ほど出し忘れた部分もあるのですけれど、海のジパング計画をやった時に、いろいろな役所が絡んでいるわけですよ。いろいろな役所が絡んで、しかも、役所に関連している独法、いろいろなものがくっついている。これがいいようにも見えるのだけれど、おそらく先ほどの、氷見のブリの話ばかりで申し訳ないですけれど、氷見のブリの話になった時に農水省は反対するけれど、経産省は必要だと押し切らなくてはいけない部分とか。その話は現在、国会で話題になっている加計の問題と似たような形になるのかもしれないのだけれど、それぞれの役所の思惑が錯綜している時に、どこがグリップを握ってやるのだという時、ガッチャンやるのかと、その話どう感じますか?」
片山議員
「これはビッグプロジェクトをやる時に日本の場合では過去の組織がちゃんとしているので、必ずこの形になります。海洋の問題は国家の大計だと言うことで、この内閣になって海洋の担当大臣もキチッとおいていますから、そこがグリップをしながら司令塔になれれば、だから、ある程度、力量の問題もあるのですが、司令塔になれて、各々の役所が現在直面している問題を全部テーブルに上げてきて、それを横に調整できれば、必ず進むんですよね」
反町キャスター
「要するに、内閣府に寄せると、そういう話でもないのですか?」
片山議員
「いや、ですから、地方創生がそうであるように、海洋についても担当大臣が、内閣の担当大臣の1人が兼ねていますので、そこがしっかりグリップをするということに尽きるんですよね」

片山さつき 自由民主党政務調査会長代理の提言 『資源確保は国益!』
片山議員
「まず長年やってきましたけれども、資源戦略や資源確保は国策で国益なのだという。わが国の地政学的地位からすれば、オイルメジャーを持っている欧米とは違うんですね。常に資源の確保が、海の中の島国ですから、生殺与奪を日本にとっては握られてきたので、国策であり、安全保障であり、国家の強靭性でもあるということで、目的感を持って取り組むべきだと、これに賭けたいと思っています」

山田吉彦 東海大学海洋学部教授の提言 『海は日本人の夢と宝』
山田教授
「たとえば、東京の青ヶ島の沖に、海底熱水鉱床に、金がたくさんあるんです。1トンあたり100gを超えている金がある」
反町キャスター
「それはどのくらいすごいのかがわからないのですけれども」
山田教授
「金の鉱山と言われるところで、4gあればいいと言われている…」
反町キャスター
「すごいではないですか」
山田教授
「実際に金が海から採れるのだということが、すぐにでも見せてあげることができる、子供達に。海で働きたいという子供達が増えてくれないと人材育成が進んでこない。まず海のことを多くの人に知っていただいて、この日本の海には夢も宝もあるのだ、だから、しっかりと守っていかなければいけないのだということをより多くの人に知ってもらいたいと思います」

平沼光 東京財団研究員の提言 『全体の資源エネルギー政策を明確にせよ』
平沼氏
「たとえば、メタンハイドレートを採掘していく、お金もコストも人もかける、でも、これは何に使うのですか?これは天然ガスですね、天然ガスの、日本の需要の6割は発電です。となると、他の海洋エネルギー、たとえば、先ほど見せた、海洋温度差発電や洋上風力、それとなぜ違う。どれをプライオリティづけするのというところがしっかりしてあげなければいけない。さらに天然ガスで言えば、まさにアメリカから安いシェールガスを買ってこようとしているわけですね。そうしたそれぞれの政策の整合性がとれないと、結局、あとからハシゴを外されちゃいましたみたいなことになりかねない。なので、この全体の資源エネルギー政策を明確にして、その中でキチッと海洋エネルギーの位置を明確にしてあげる、それが1番、事業者にとっても予見性がつく。なので、私からの提案ですけれども、これからの日本の資源エネルギー政策は、国内資源ファーストの政策を、是非つくっていただきたい。国内資源を使うことが何においても、エネルギー安全保障。価格はこれから安くしていけば最もいいわけですから。国内資源ファーストのエネルギー政策を是非よろしくお願いしたいと思います」