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2017年6月16日(金)
二階幹事長に全部聞く 加計・憲法・日韓関係

ゲスト

二階俊博
自由民主党幹事長 衆議院議員
伊藤惇夫
政治アナリスト(前半)
岡本行夫
外交評論家(後半)


前編

二階幹事長に聞く 終盤国会の総括
二階幹事長
「今日、通常国会が事実上、閉幕しました。加計学園問題を受けて今日の午後、急遽、参議院予算委員会で集中審議が行われるなど、波乱のままの幕引きとなりました。そこで自民党の二階幹事長を迎えて、前半は大きな争点となった加計学園問題を中心に終盤国会の総括を、後半は先日、二階さんが韓国の文在寅大統領と会談されたことを受けて、日韓関係など東アジア外交について聞いていきます。森友学園問題から、テロ等準備罪、天皇の退位を実現する特例法、加計学園問題などさまざまな論戦がありましたけれども。二階さん、今国会、どのように見ていましたか?」
二階幹事長
「この加計学園の問題というのが飛び込んできて、いろいろと大騒ぎをしていただきましたが…。こんなことと国会の本当の議論とは別ですから。面白がってこのことを見る人は別ですけれども、このことで国会審議が左右されるということはバカバカしい話ですよ」
反町キャスター
「他に議論することがあったのではないかという意味で言っている?」
二階幹事長
「そういうこと」
反町キャスター
「国会におけるさまざまな審議の時間というのが加計問題や森友問題に費やされました。この間、当番組に野党の国会議員の方を迎えて結局、何を目印に動いているかと聞くと世論調査だと言うんですよ、そういう方もいました。要するに、こういうことをやって、総理は何だ?萩生田さんは何だ?菅さんは何だ?とやる中で、世論調査で内閣支持率が落ちてきたら、これは効果があったと思いたいと言う方がいましたですよ。直近、今日、出たのかな時事通信社の世論調査。45.1%、内閣支持率は先月と比べて1.5ポイント減った。これだけ大騒ぎしていて1.5ポイントの減りで止まったと見るべきなのか、減ってしまったと見るべきなのか、どう感じますか?」
二階幹事長
「これは止まったと見るべきですね。止まっていると」
反町キャスター
「なるほど。伊藤さん、いかがですか?支持率への効果」
伊藤氏
「止まったのは事実だと思うんですね。止まっているのは、あまり下がらない、要するに、もっと下がるのではないかという予想が強い中で、このぐらいしか下がらない。それから、他の世論調査を見ても下がってはいますけれども、それほどでもない。1つは、この支持する理由の中に必ず他にいないからというのが出てくるんです。これは積極的な支持ではなくて、むしろ消極的な支持。つまり、野党がだらしないから、ということにもつながるのですけれども。それと、もう1つ、僕、注目したいのは、他の調査も出ているのですが、不支持がかなり増えてきているんですね」
反町キャスター
「こちらも5ポイント上がっていますね」
伊藤氏
「他の調査でも10ポイント近く上がっているケースもあります。不支持が増えているというのはちょっと注目ポイントかなと。要するに、いわゆる無党派層の皆さんが、安倍政権に対して距離を置き始めているということを意味するのかなという気もします、そこは」
反町キャスター
「いかがですか?」
二階幹事長
「警戒すべきことの1つだと思っています。だけど、それがこの数字ですが、45と33がすぐ逆転するようなことはあり得ません」
反町キャスター
「国会を閉じれば、内閣支持率がまた上がってきますよね?やっている間は与党、政府の内閣支持率は減り続けるものだと僕は思っているのですけれど、そんなこともないですか?」
二階幹事長
「必ずしもそれが当たっているのかどうかはわかりませんが、国会をやっていますと、与党は不利ですよ、何でも突っ込まれるのだからね」
反町キャスター
「そうですね」
二階幹事長
「ですから、終わって、今が一応、これで終わったと」
反町キャスター
「これで下げ止まったというのはそういう意味なのですね?」
二階幹事長
「そういう意味です」
反町キャスター
「国会を閉じたので、これ以上はいかないのだろうと?」
二階幹事長
「はい、はい」

二階幹事長に聞く『加計学園問題』
二階幹事長
「国会で大きく取り上げられたのが加計学園問題ですが、焦点となっていたのはこちらです。『総理のご意向』『官邸の最高レベルが言っていること』との発言があったかどうかということなのですが。文部科学省の調査では、文書をつくった担当課長補佐は『自分がつくった個人メモなのだろう。こうした趣旨の発言があったのだと思う。ただし、発言者の真意はわからない』、内閣府のヒアリング対象者は『これらの文書は見たことがない。こうした発言をしていない』と発表されました。伊藤さん、この食い違いはどのように見ていますか?」
伊藤氏
「うーん、どちらかが嘘ついているか、勘違いしているかですよね、これはね。文科省の場合、先ほど、二階さんがこういう問題で国会はあまり時間をとるべきではないとおっしゃいましたけれども、そうであるなら、文科省の1回目の調査が不備だったから、2回目の追加調査までやらざるを得なかったというのは、国会をある意味、時間を消費してしまった1つの原因なので、もっと早くやっときゃ良かったのにというのが1つですけど。それから、出てきた結果を見ると文科省側は、変な言い方ですが、自分達はプレッシャーを受けて仕方なく処理をしたのだというようなニュアンスが非常に強く出てくるんですね。そういう中で出てきた文書ですから、文科省側がこういうことを言うのは、僕は当然だと思うんですね。一方で、内閣府としては譲れない一線というのがあると思うんです。もしこれを言っていたとすれば、それは意味が違ったとしても、それはますます野党等に追及される非常に大きなポイントになってきますから、食い違いが当然出て当たり前だろうというか予想通りの食い違いだなという感じがしますが。ただ、この場面だけではちょっと止まらない部分もある、つまり、あとで出てくるかもしれませんけれど、内閣府がガードをした、これ以上の線、譲らないよ、と言った中で、1か所だけ穴が開いたんですね。その点はこれから、もしかしたら問題になってくるかもしれないと思っていますよ」
二階幹事長
「獣医学部設置をめぐる文書にはこのように手書きで修正されたものがありました。昨日、文部科学省はこの文書を探す過程で萩生田官房副長官から文言の修正の指示があったという内容の内閣府からのメールが見つかったと公表しました。ところが、内閣府の発表では、担当者は伝え聞いた曖昧な内容で事実関係を確認しないままメールを送信したとされ、山本地方創生担当大臣は、自分が指示し、藤原審議官が修正したと発言しました。『広域的』『限り』という文言は私が支持したとしています。藤原審議官も山本大臣から指示され、自分が修正したと、今朝の委員会で答えました。萩生田官房副長官も、午後の集中審議で自分は指示を出していないと答えています」
反町キャスター
「二階さん、今日は官邸、政府、総がかりで萩生田さんは言っていないのだよということをビャーッと穴を塞いでいった1日にも見えるのですけど、このせめぎ合い、どう見ていましたですか?」
二階幹事長
「国会のもう終わりでしょう、終わりの日にきて、いろいろ双方ともですよ、言い合っても、これは結論が出るまでに終わっちゃいますよね。だから、もし、それだけを言う必要があるとすれば、もうちょっと早くから、これを切り出すべきですよね」
反町キャスター
「前川前次官の証人喚問や参考人招致についても、野党側はずっと要求しています。今日の委員会においても、共産党の小池さんが声を荒げてダーンと言ったりもしたのですけれども。前川さんの喚問について、二階さんはどう感じているのですか?」
二階幹事長
「前川さんが、自分がやってくれ、やってくれと言っているのでしょう?」
反町キャスター
「言っている、言っている…」
二階幹事長
「あまりやってくれ、やってくれと言っている人に対してはやろう、やろうとならないんだよ、不思議だね。逃げ回る人に対しては…」
反町キャスター
「捕まえて、呼びたくなるけど…」
二階幹事長
「そういうこと」
反町キャスター
「官邸、政府の反応ですけれども、これはこういう言葉を用意しました。森友の問題が出た時に、総理が言った言葉ですが、私、ないしは妻が森友問題に関わっていたら、総理はおろか国会議員のバッヂも外すと総理が言って、2月17日、随分昔ですよ、問題がパーッと出始めた直後、これ聞いた野党の議員も驚いたという。バッヂも外すと言った結果、野党がバッと燃え上がった可能性があると。今度の先月17日の記者会見、官房長官もこれは加計の話がポーンと出てきた時に『怪文書みたいな文書じゃないでしょうか』と。こういう跳ねたとは言いませんけれど、強い言葉が政府から出てきた。危機管理上、最初にパチーンと強く否定することが善い作戦だと判断したのかもしれませんけれども、もう少し柔らかいものの言い方をしたら物事がスムースに進んだのではないかと。これは二階流のところを聞きたいのですけれども、どう見ていますか?」
二階幹事長
「それぞれの性格もありますし、いちいちそれを皆、どうだというわけにもいきませんが、だけど、ちょっと問題をクローズアップし過ぎたね」
反町キャスター
「この2人の発言によって?」
二階幹事長
「うん。だけど、こんなにまでしなくても済んだのではないかと思いますが」
反町キャスター
「でも、結果的に、官邸がパーンと強く出ることによって野党がバッと火がつく、国会の審議がぐじゅぐじゅになってきて、迷惑を被るとは言いませんが結局、党にくるわけではないですか?もうちょっとうまくやってほしいと思うようなところとか、あまりないものなのですか?」
二階幹事長
「時々ありますけれども、別に目くじら立てて呼びつけて注意するほどの…」
反町キャスター
「それはないでしょうね」
二階幹事長
「はい。どうぞと」
反町キャスター
「どうぞ?」
二階幹事長
「どうぞ、責任持ってくださいよと」
反町キャスター
「ああ、なるほど。二階さんだったら、総理とか、官房長官に、これはもうちょっと柔らかくやってくれないとか、そういうこと言ったりしないものですか?」
二階幹事長
「言わなきゃいかん時はあるけれど、そこに至るほどのことはなかった」
反町キャスター
「今回は、ですか?」
二階幹事長
「はい」

二階幹事長に聞く 『憲法9条改正』
二階幹事長
「憲法改正についても聞いていきます。安倍総理は先月『憲法9条1項、2項を残し、自衛隊を明文で書き込むという考え、これは国民的な議論に値する』と述べ、憲法改正の施行目標を2020年に置きました。二階さんは自民党の憲法改正推進本部の顧問に入られましたけれども、今後、議論をどのように進めていきますか?」
二階幹事長
「これはもうまさに広く多くの党員の意見、これを聞くことが大事ですからね。現在まだ年内いっぱいにやろうということで。基本的な考え方ですが、それであってもまだまだ時間は十分あるわけですから。ここは慎重に、少しそんな焦らずにやっていくことが必要だと思っています」
反町キャスター
「伊藤さん、いかがですか?総理の提案」
伊藤氏
「僕は見ていて、これは勝手な解釈かもしれませんけれども、この9条に3項を新たに設けるという考え方、これは加憲ですよね。加憲というのは従来から公明党が主張していた部分ですね。公明党への配慮なのかなと、この部分は。一方で、教育の無償化ということもおっしゃっていますね。これは日本維新の会が以前から主張していたことですね。そうすると維新への配慮かなと。3分の2がなければ発議できないという前提で、この両党の納得を得るようなものを優先的に変えていくべきだという発想かもしれないなと。だとすると、それは僕、ちょっと疑問です」
反町キャスター
「どういう意味ですか、それ?」
伊藤氏
「政権政党の総裁が憲法改正をやりたいのだとおっしゃるのであれば、ご自身がどういう改正をやりたいのか、どういう理念を持って、この改正に取り組んでいるのかというのをまず説明するのが先だと思うんです」
二階幹事長
「今日はよく承りました。総理に会う機会があれば、必ず申し伝えます」
反町キャスター
「優先順位として、政治の、たとえば、安倍政権、安倍内閣、ないしは自民党政権の優先順位というのがあるではないですか。生活、安全保障、社会保障とか、いろいろある中で、憲法が自民党の優先順位の1番に据えないとなかなかスケジュールとしても突破しにくい部分もあると思うのですけれども。自民党は当面の政策対応として、我々はとにかく憲法改正を進めるのだ、これが1番大切だと国民に対してアピールしていくのですか?」
二階幹事長
「それはまだこの都議会の選挙とかいろいろやって、それをクリアしてから、結論を出すべきだと思っていますよ」
反町キャスター
「その意味で言うと、たとえば、憲法よりも緊急性の高いもの、北朝鮮のミサイルは緊急性が高いけれども、その緊急性は別にして、たとえば、生活がどうこうだとか、社会保障がどうこうだとかということに関しては、そちらの方をもっと優先的に取り組んでほしいと言う人もたくさんいると思います」
二階幹事長
「それは多いですよ。だから、そのことも念頭に入れて考えなければダメですよね」
反町キャスター
「なるほど」
二階幹事長
「ただ、憲法だけ言って歩いただけで、国民の支持が得られるとは思えない。ね?国民の支持を得ようと思ったら、憲法も大事であることには違いない、これは打ち出さなければいけません、しかし、そういう社会福祉的なことに関して国民の皆さんの大変な関心が集まっていることも、これも事実です。ね?また、それに対してどう応えていくかということを総理が明確にされるということは政治の信頼をつないでいくうえにおいて大事なことだと思っていますよ」
二階幹事長
「スケジュールを見ますと2017年内に自民党改正案を取りまとめたいとしています。来年の秋には自民党総裁選挙、12月には衆議院議員の任期満了を迎えます。2019年夏に参議院議員選挙、2020年夏には東京オリンピック・パラリンピックが開幕するということで2020年までに新憲法施行を目指しているということですが。二階さん、このスケジュールというのはまだ時間があると思いますか?」
二階幹事長
「こういうのをスケジュール闘争と言いますか、しっかりとスケジュールを組んで、やってごらんなさいよ。必ず失敗するから。こんなことを、こんな大事な問題をスケジュール決めて、押しつけられたら、必ず国民の中から反発が出てきますよ」
反町キャスター
「2020年までに上げたいと総理が言っているのですけれども…」
二階幹事長
「総理が言っても、総理がこうおっしゃったら、それはそれでいいよ、また他の人が言ってもいいよ、しかし、党を挙げてその方向へいっていいかということはまた別ですよ」
反町キャスター
「自民党は何のための政党?とそういう話になるような気もするんですよ。自民党は憲法改正が党是だからと言う人もいれば、前回の参議院選挙で3分の2を獲ったのを、憲法改正を国民が自民党に託したと言う人もいれば、全然そうではなく、あの時は自民党が3分の2獲ったら憲法改正するぞと、イの1番に掲げて戦ったわけでもないでしょうと。たとえば、生活、安心とか、そういったものを求めての結果だったのだから、別に3分の2があるうちに急いでやる必要はないという。自民党は何のための政党かと、ここのところだと思うのですけれども、いかがですか?」
二階幹事長
「自民党は、憲法改正ということを前々から強く訴えているわけですから、チャンスがあれば、それに持っていきたい。そういう中で現在、憲法改正のチャンスが我々の方へ近づいてきていることは、これは事実ですよ。それに対して今からいつ憲法改正をするのだとか、日にちを区切って、いろいろ言うことは適当ではない、必ず反発が起こってくるよということを言っている」
反町キャスター
「反発とはこの場合、野党、国民、どこからですか?」
二階幹事長
「いや、国民からも、野党からも、皆、起こってきますよ」
反町キャスター
「2020年という区切りが、では、総理は自分の在任中に、任期延長した場合ですよ、自分の在任中にやりたいのかと皆、思うではないですか。憲法改正とはそういうものなのですかと言う一方、いや、安倍さんがいるうちにやらないと永久にできないから、やった方がいいと言う人もいます。どう理解したらいいのですか?」
二階幹事長
「今、安倍総理が大変熱心に、しかも、先頭を切っているということは、これは大変いいことですよ。総理大臣が積極的にやる気がないのを我々、党内からやろう、やろうと言ったって、これは無理ですよ。そういう意味では、いいですよ。いいのですが、我々が現在やらなければいけないのは憲法改正を早期にやっちゃうことが、このことに全力を尽くすことが現在国民から求められていることかと言うと、そこは慎重にやって当然です」
反町キャスター
「なるほど。伊藤さん、このスケジュールを見た時、年内の取りまとめ、来年の通常国会における改正発議という。要するに、今年はあと6か月で取りまとめて、そのあとの6か月で公明党や維新と取りまとめて、改正発議をやるのだよという、そこがパツパツのような気がするのですけれども。スケジュールをどう見ていますか?」
伊藤氏
「かなり、極めてと言っていいですけれども、タイト過ぎるほどタイトだなと。じっくり議論するのであれば、まず改正項目をどう絞り込むのかという話を党内でももちろん、出てくるし、それから、憲法審査会でも必ずそれは揉む話ですよね。これまでの進め方から言うと、野党が反対しても、それを力で押し切っていくというテーマではないというのが前提ですから。野党がそれなりに議論に応じてくるような形をつくることだけでも、大変な手間暇がかかると思うんですよね。そうすると、党内での取りまとめ、それはやれと言われれば、それはできるかもしれない。でも、そこから先はスケジュール通りいくかと言うと相手のいることですからそう簡単にいくとは僕、思えないです。もう1つ、極めて青臭い、まったく根本からひっくり返すような話をするのですけれど、現在、自民党は、極めてこの安倍政権、安定政権ですよね。安定しているからこそ、安定に安住するのではなく、やってほしいことがある、やらなければいけないことがあると思っているんです。それは憲法改正も含めてですが、この国の、たとえば30年後、50年後、こういう国にするのだよという、ビジョンの提示ではないかなと思っていますね。逆に言うと、そのビジョンが提示できれば、だから、憲法はこう変えていかないといけないですよというのが、極めて説得力を持って、国民に訴えていくことができるような気がするんですよ」
二階幹事長
「大変ありがたいご提案で、我々もそういうことも念頭に置いて、対応していきたいと思っています」
反町キャスター
「焦っていると思われると…」
二階幹事長
「ダメですよね」
反町キャスター
「損得と言っちゃいけないけれど、皆、話がよれていきますね。ケツが2020年とか、今年中に取りまとめ、では、どう取りまとめるの。取りまとめられなかったら、もうダメかみたいな…」
二階幹事長
「いや、内心は焦るぐらい一生懸命やらなければいけないですよ、こういうことは。いつでもいいぞと言って、ずっと放っておくのではなくて。だけど、自らの理念を明確にして、これに対する国民の皆さんの大方の意見も頂戴しながら詰めていく、その努力はしなければいけないと思っています」
反町キャスター
「二階さん、伊藤さんから、野党を引っ張り込むという話がありました。今回の、総裁の提案の中には、加憲という公明党に対する配慮、教育無償化という維新に対する配慮、自公維新でやっていくという雰囲気は伝わってくるのですけれども、民進党がくるのか、共産党はなかなか難しいかもしれないけれど、他の政党はどうなのかということを考えた時に、二階さんのイメージする憲法改正に向けた、テーブル、ベース、自公維新だけで数として…」
二階幹事長
「いや、1つでも多くの政党、1人でも多くの国会議員の賛同を得る努力は、しなければいけないですよ」
反町キャスター
「なるほど。そうすると、最初の段階で取りまとめ、そのあと憲法改正に向けた発議の中で自公維、与党プラス維新だから国会の委員会採決みたいな話になってしまうのですけれども、それでいいのかという議論は出てきますか?それとも、声かけてこなかったら、もうしょうがねーなという感じになるのですか?」
二階幹事長
「現在その努力はしなければいけないですよ。それは、国民の皆さんが見ておられるわけだから」
反町キャスター
「そうですね」
二階幹事長
「自民党はそこまで一生懸命、努力したと。そのうえでどうしてもという時には、これはそこで決断、政治的決断をすべき時になるわけですよね」


後編

二階幹事長に聞く 『日韓関係』の行方
二階幹事長
「二階さんは先日、韓国を訪問されて、12日には文在寅大統領と会談をされがましたが、大統領との会談、感触はいかがでしたか?」
二階幹事長
「私も初めてお目にかかる方ですが、大統領に選ばれた方だけあって非常に落ち着きのある、しかも、日本とは友好関係を築いていこうという姿勢が見受けられて、私はこの方となら、また何回でも話ができるという、確信を持って帰ってきました」
反町キャスター
「北朝鮮に近いとか、周辺情報を聞いて、この人はどうなのだろうかと警戒して見てしまうのですが、そういうこともないですか?」
二階幹事長
「皆、物知り顔で、そういうことを言う。レッテル貼って、これはどこ組だ、これはどこ組だと。向こうもケースバイケースで、その時の状況によって応えてくるわけですから、こちらもちょっと落ち着いたらいいのだと。私は交渉できる人物だと思います」
岡本氏
「おいでいただいて、しかも、向こうが喜んで会ったということは日本にとって大変ありがたいことですね。よくいらっしゃってくれたと思いますよ。そうでなければ、文在寅大統領とは日本の首脳が、政府要人が会わないまま、文在寅大統領はワシントンへ行って、6月29日でしたかトランプ大統領と会って、安倍首相とは7月のアンブルクですか、今度のG20までは会わないと。その間に、二階幹事長がいらっしゃってくださった。そうやって重層的に日本と韓国の関係をつないで、行かれることは非常に良いことだと思いますね」
反町キャスター
「政府の外交と、党の外交がうまく連携していると見ているのですか?」
岡本氏
「行政府の人間しか行ってはいけないということはもちろん、ないわけで、いろいろな角度からそれぞれ見識を持った人達が行かれるのはいいことだと思います。それで文在寅大統領の印象は、私は存じ上げない方ですけれども、私がそうでないかなと思っていた印象とまさに一緒だったので、当たっているのかと思って、嬉しかったです。文在寅さんが北朝鮮寄りというのは間違いないと思うのですけれど、ただ、日本と1番良い外交関係を築いたのは金大中大統領ですよ、彼は北朝鮮と初めて首脳会談をやった人ですね。歴史問題をこれで終わりにしましょうと言ってくれた人ですね。要するに、ああやって良心的によくものを考えてくださる金大中大統領がせっかくやってくれたことを、次の盧武鉉大統領が全部ひっくり返しちゃいましたけれども。それから、李明博大統領が悪くしてしまって、さらに朴槿恵大統領が悪くして、それを元へ、金大中大統領のところまで戻してくれる人がいれば、文在寅大統領ではないかと期待しているのですけれども」

『日韓合意』と慰安婦問題
二階幹事長
「会談の内容を見ていきたいと思います。慰安婦問題をめぐる日韓合意について文大統領は『韓国国民の中に受け入れらない感情があり、解決に時間がかかるとの認識』を示しました。二階さん、いかがですか?このまま合意が履行されない可能性は?」
二階幹事長
「そんなことはないと思いますが、時間がかかるということは感触から十分、受け止めるというか。病気の治療だって焦りまくって、この薬もどうだ、この薬もどうだと、飲んで見ろと、いっぺんに3本も、4本もいって、いっぱいやらせるよりも少し時間を置いた方が案外早く病気が治る場合もあるでしょう。それから言うと、私はもう少し時間がかかるという感じがしましたよ。かけてもいいではないですか、解決するならば。私はそういう意味で、日本のペースだけで、日本の考え方だけでワーワー言うよりも、もう少し時間をかけてもやむを得ないかなと思っています」
反町キャスター
「文大統領が、時間がかかると言った意味は韓国側で時間をかけさせてくださいという意味なのですか、それとも、もう1度、日韓の間でいろいろ話し合いたいことがある。時間をかけて話し合いましょうかという意味なのですか?」
二階幹事長
「それは、私はどういう意味だと聞き返さなかったけれども、この話の流れから言うと韓国側として若干時間を頂戴したいという意識があったろうと思います」
反町キャスター
「そうすると、外務大臣同士で決めた日韓合意を再協議するという可能性はあまり心配しなくていいだろうと見てよろしいですか?」
二階幹事長
「再協議のことがあれば、この間の時に言っていますよ。向こうは、再協議はおっしゃらなかった」
反町キャスター
「そこはもうないだろうと見ているということですね?」
二階幹事長
「そう楽観視していいかはわかりませんが。我々の常識から言うととっくに話し合ったことですから、一歩一歩前に行かなければ同じことばかりを繰り返して、いいところまで行ったあとバックして…、それは外交ではないですよ」
二階幹事長
「日韓首脳会談についてですが、文大統領は『早期実現に期待』をしたということで、7月にドイツで開かれるG20に合わせて初の日韓首脳の期待を表明したということですが、二階さん、安倍総理と文大統領の首脳会談実現の可能性は?」
二階幹事長
「十分あります。何回も何回も話をしました」
反町キャスター
「それは文大統領と話をされたと?」
二階幹事長
「そうです」
反町キャスター
「安倍総理との首脳会談に向けて何か求めているものは?日本との関係を良くしたいという気持ちが強いということですか?」
二階幹事長
「当然です。こんなに近い国でお互いの歴史のある国がいがみ合っていても何の得にもならない。1日も早く両者で意見を言って。異なる意見があったり、考え直さなければいけないことが相互にあれば、それはそこで解決すればいいのであって、正面からいがみ合っている姿を見せることは得策ではないですよね。特に日本にとって」
反町キャスター
「日中韓の首脳会談についての話は出ましたか?」
二階幹事長
「日中韓の首脳会談は当然行われることだという認識はもって話されている」
反町キャスター
「総理の親書を持って行かれたではないですか。それに対して文大統領からは、親書、伝言みたいなものあったのですか?」
二階幹事長
「それは、総理の方へどういう形でやるのかは別です。必ずありますよ。ありますが、今回は親書を目の前で読んでくださいということを私は言っていませんから、帰ってから読んでお返事を書くなり、なさったと思います」

二階幹事長に聞く 『東アジア外交』
二階幹事長
「北朝鮮への対応ですが、文大統領は太陽政策をとると言われていますが、今後の韓国の北朝鮮に対する対応をどう見ていますか?」
二階幹事長
「韓国が北朝鮮にどう対応するかということに、日本がすべてついていかなければいけないことでもなんでもないですから、慎重に見守っていくと」
反町キャスター
「文大統領は北朝鮮との関係改善に関しては隠そうとしない。それに対して日本は北朝鮮に国際社会と連携して、いろいろ圧力をかけている時に、文大統領に、二階さんから、暖かい風を送るのは良くないのではないの、という話はされたのですか?」
二階幹事長
「そんなこと…。喧嘩しに行ったのではないのだから、そんなことしませんよ。常識だよ」
岡本氏
「文在寅大統領も安全保障関係と歴史問題は切り離すべきだとおっしゃっているわけで、ですから、歴史問題はさて置いておいて、現在の北朝鮮の脅威をどうするのかという共通認識を持つ必要があると思いますね。ただ、あなた、北朝鮮に行かないでくれだとか、そこまで言う必要はないと思うんです」

二階幹事長に聞く 日中関係と『一帯一路』
二階幹事長
「二階さんは先月、中国を訪問されました。現在の日中関係をどのように見ていますか?」
二階幹事長
「取り立ててどう見ているということはありませんけれども、日中はアジアの中でも最も有力な、しかも、多くの人口を抱えている、日本としても歴史的にもお付き合いが長かった。アジアの中における日本の外交として大事にしていくこと、これは重要だと思います」
反町キャスター
「日本の中国に対する外交安全保障面における対中批判ですが、これをどう見ていますか?」
二階幹事長
「これは政府のしっかりした人たちがいいと思ってやっていることですから、私から批判を加える必要はない思う。ないと思うが、仲良くやりたければ仲良くやりたいような話をしていかなければダメではないですか」
反町キャスター
「ここが二階流外交の真髄ですよ。どう感じますか?」
岡本氏
「ですから、政府の原則的な態度と、二階さんのように春風をもたらす、それが両方、相まって補完的に動くのが日本外交のいいところではないですか」
反町キャスター
「ツートラックは相手に誤解を与えるのではないかと言う人もいますよ。中国に対してはその心配はないですか?」
岡本氏
「それはもちろん、ありますよ。でも、二階さんは個別の案件を話しているわけではなくて、全体的な雰囲気づくりの話をしているわけですから。政府は個別のことに関して、これはけしからん、といろいろな事例をあげてやるわけで、そこは矛盾しないのではないですか。二階さんご自身、批判するつもりはないとおっしゃっているわけだから、それは、食い違いはないわけですよ」
反町キャスター
「二階さんは一帯一路構想についての関わり、どうあるべきだと考えているのですか?」
二階幹事長
「特に深く関わっていませんが、一帯一路について向こうの代表がそういう提案をしているわけですから、その提案に乗っていかない、ノーだということを繰り返しているだけではダメでしょう。私は一帯一路の構想の中に日本は賛意を表明して、その中心に入っていかなければダメではないかという考えです」
反町キャスター
「安倍総理も一帯一路について『潜在的な可能性を持っている。透明で公正な調達などを条件に日本として協力していきたい』と。二階さんのものに条件をつけ加えながらも、前向きな雰囲気を出しているのですけれども、この総理の発言というのはこの通り?」
二階幹事長
「何十か国が一帯一路について賛成を表しているわけですよ。日本が蚊帳の外におって、中の行動に対してああだ、こうだと言って、批判を加えておったって、良い結果にはなりませんよ。日本は積極的にこの中に入っていって、意見があるなら、堂々とそこで意見を言うという姿勢が必要ではないかと。日本の体力とか、考えてやらなければ」
反町キャスター
「今後、他の国に、ロシアとか、アメリカとか、党外交、幹事長外交として行く可能性、あると思っていいのですか?」
二階幹事長
「必要があればね」
反町キャスター
「日程的に、たとえば、国会も閉じましたし、この夏とかを踏まえて。5000人連れて中国に行った話を聞いても、二階さんがクレムリンに行くとか、日露、日米外交については官邸が、安倍さんがやっていたテリトリーにも見えるのですけれど、そこにおいて党外交の役割をどう見たらいいですか?」
二階幹事長
「これは官邸、あるいは我々党の方と非常にうまくいっていますから、他の国ではあり得ないほどうまくいっているんですよ。ですから、我々は海外出張に際して、挨拶には行きますよ、二元外交とか、めちゃくちゃなことになってはいけないから、話には行きます。終わったらエチケットとして報告に行きますよ。こうだったと政府につないでおくことが必要ですよね、それはしますよ。その他は、我々党が政府のご了解を得て海外に出る必要はまったくない。ですから、そこはちゃんと考えを持ってやっているわけですから」
反町キャスター
「ロシアにはこの夏ぐらいに行きそうなのですか?」
二階幹事長
「それは1つの考え方ですけれど、具体的に決めているわけではありません。しかし、ロシアも1度は訪問して話し合っておく必要がある、与党として。それは思っています」

二階俊博 自由民主党幹事長の提言 『どこまでも謙虚に!』
二階幹事長
「謙虚にやっていきましょうと。これぐらいでいいだろうと、これからは。そうではないと。あくまでも謙虚にやったらいいのではないかと。そういうことだと」
反町キャスター
「たとえば、今回の国会の閉め方、中間報告みたいなやり方は、謙虚にと思ったら、どうですか、と思ってしまったりするけれども、あれはあれでしょうがないのですか?」
二階幹事長
「1つの国会のルールですから、そういうことをやりたかったら、相手の人達もやればいいのだから」
二階幹事長
「岡本さん、どこまでも謙虚にという提言ですが、いかがですか?」
岡本氏
「その通りですよ。だけど、現在の内閣がその通りやっているのかな。少々数を頼んで、国会運営が強引ではないかなと。本来、国民が理解すれば、支持してくれるものまで、ちょっと強引だなという中で傷がついてしまっているのではないかという気は率直に言ってしますね」