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2017年5月25日(木)
公明・山口那津男代表 ▽ 民進・江田代表代行

ゲスト

山口那津男
公明党代表(前半)
江田憲司
民進党代表代行(後半)
有馬晴海
政治評論家

公明党・山口代表に問う 『改憲』と『2020年施行』
秋元キャスター
「安倍総理は2020年の憲法改正を明言。テロ等準備罪を新設する法案も一昨日、衆議院で可決。7月に都議選が控えていまして、政局は目まぐるしく動いています。安倍総理が意欲をみせる憲法改正について聞いていきます。安倍総理は5月3日の憲法記念日に、憲法改正を求める集会に寄せたビデオメッセージで、このように話されました。『2020年を新しい憲法が施行される年にしたい』『憲法9条1項、2項を残しつつ自衛隊を明文で書き込むという考え、これは国民的な議論に値する』といった話だったのですが。まずは山口さん、憲法を改正して2020年に施行というこの具体的な日程を目標に掲げた安倍総理の姿勢、どう見ていますか?」
山口代表
「これは総裁としての提言です。ですから、思い入れと言いますか、意欲を示されたのだろうと思います。総裁任期を延長できるようにしました、自民党が。そうすると2021年まで可能になるわけですね。ですから、その期間内で総裁としてのリーダーシップを示して、憲法改正の目標、政党と自民党としての目標を遂げようとすれば、東京オリンピック・パラリンピックというある種の節目のところを目標にがんばろうと、そういう自民党としての方針を示されたのだろうと受け止めています」
反町キャスター
「有馬さん、今回の安倍さん、総裁の提案、1項、2項を残して、3項という、自衛隊の明文化というものを加えるということになっていますけれども。この形、形式的には公明党さんがこれまで言われてきた加憲、憲法を加えるというものに形のうえでは同じなので、これは公明党に対する配慮だと言う人もいます。どう見ています?」
有馬氏
「今回、安倍さんが発言された中身で言うと、教育の無償化というのはおそらく維新に向けたことだろう、加憲という形は公明党に向けて、この3党でやっていく、中心にやっていくというのが基本的に安倍さんの中にあるのではないかと、メッセージだろうということを私もそう思ったりする。ただ、今回、防衛族と言われる山拓さんとか、石破さんとか、いろいろ話を聞きました、そうすると1項、2項を残して、3項で自衛隊を自衛軍にしてという話は矛盾があるだろう。その中で、インタビューで見たのですが、公明党の斉藤鉄夫さんが文章を変えてもいいけれども、これまでの自衛隊の勢力という範囲を増やすということは公明党としてはいいとは思わない。だから、文章が変わることを絶対ダメということではないとおっしゃっていたのですけれど、そうであれば、公明党のスタンスというのはあるのだろうと」
反町キャスター
「加憲という形について。公明党はこれまで加憲という言葉をずっと使われてきました。たとえば、現在の憲法にない理念を加えると意味での加憲というのが多かった印象を僕は持っているのですけれど。憲法9条に関して、1、2を残して3を加えるという加憲というのが、もしかしたら公明党代表というよりも法律家・山口那津男という人に対しての質問の方がいいかもしれないですけれども、筋としてどうですかと聞くのは変かな?要するに、現在のまさに有馬さんの話と同じで、戦力はこれを保持しないという形をちゃんと残しておきながら、3項ないしは9条2という形にして、自衛隊を明文化してちゃんと認めるということを入れるということ、かえってわからなくなるのではないかという人います。どう感じますか?」
山口代表
「公明党が加憲と言っているのは憲法改正のやり方の一般論です。ですから、現在の憲法全体が非常に価値の高いものだから基本的に残して、新しく生まれた価値を加えていく、そういうアプローチが望ましいと言っている加憲ですね。では、9条についてはどうするかというのはいろいろ過去、議論がありました。たとえば、1項、2項、これを変えようという議論はありません。ただ、国際貢献や自衛隊について何らかの明記をした方がいいではないかという意見と、それから、いや、それは国民が皆ほとんど大半が認めていることだから敢えて書かない方がいい、書こうとするとまた別ないろんな議論が起きてくる可能性もある、そういう意見もありまして、両論併記したこともあったんですよね。いずれにしても、憲法9条をどうするかという具体的な加憲論はまだ議論をしていないという状況です」
反町キャスター
「なるほど。その意味で言うと、新たな欠けている部分、新たな理念というものを憲法に加えるというのが公明党さんのこれまで言われてきた加憲というものであるとするならば、今回の安倍総裁の提案も形として加憲と言うならば、安倍さんの加憲と公明党さんの加憲というのは同じなのですか、違うのですか?」
山口代表
「それは安倍さんとそういう話まで深く議論したことありませんし、自民党もまだまとまっていませんから、そういう話をする段階ではないと思いますけれども。安倍さんが与党である公明党のことを配慮して加憲に近いアプローチではないかと、そういうお考えというか、印象を持っていらっしゃることはそうなのだろうなと思います。だから、本来、自民党が持ってきた草案ではない、現実的なアプローチですとおっしゃって、1項、2項を残して自衛隊を記述しようということをおっしゃられたというのは、公明党に対するそれなりの配慮というのがあるのだろうなとは感じますが。それは我々の思っていることと一致しているかどうかというのはこれからの議論であろうと思います」
反町キャスター
「1項、2項をいじらないというところに関しては、公明党としても支持、評価できる部分だというのはあるのですか?」
山口代表
「うん、自民党に対する影響を現在、与えたくはありませんから、我々…」
反町キャスター
「そうか、あまり言わない方がいいのですか、すみません」
山口代表
「そうです。中身についてあーだ、こーだと現在、言う段階ではないと思っています。ただ、平和安全法制をつくる時に、政府与党で憲法論、十分、議論しましたから、その時の議論がベースになっていると。これは安倍さんも、私も争いはないところだろうと思います」
反町キャスター
「あの時の議論のままでいくのだったら、別に憲法を改正しなくても、十分、自衛隊の活動範囲も広がったし、という話もありますよね?」
山口代表
「平和安全法制はその意味で、慎重な議論を重ねて、国民の理解もいただいて、現実にも対応できるものだと思っています。自衛隊は、ほとんど8割以上の国民が現実のものとして認めているわけですから。だから、憲法に書かなければ現実が変わらないとか、あるいは差し迫っているとか、そういうことでは必ずしもないのかもしれません」
有馬氏
「ちょっといいですか。憲法に書かなければいけない理由の1つに自衛軍ということを憲法に書くことによって、たとえば、捕虜にとられた時にとり返すことができる、保証ができるという話が自民党の中にありますが、そういう形での加憲というか、内容の解釈というのはいいというか、公明党としては…」
山口代表
「いえ、まだそこまでいっていません。それは自民党ご自身がいろいろな議論を重ねて草案があり、また、総裁の提案があるわけですから。自民党自身に十分議論を深めていただくことが、まず大事だろうと思っています」
反町キャスター
「なるほど。まさに国民の8割が自衛隊をちゃんと認知しているのだという中で、安倍さんがこの3項、3項というか加える部分で明文化することによって自衛隊を違憲か合憲かという議論に終止符を打ちたいという話でしたよ。でも、それは終止符は打たれているのではないかという話だったのではないのですか?」
山口代表
「日本の安全保障、防衛に、書かなければ対応できない現実があるかというと必ずしもそうではないということを申し上げているんです。国民の受け止めは、自衛隊については大半の方が容認をしている。それは自衛の権利を使うことも含めて、政府のつくった制度の範囲であれば、それは受け止めているということですよね」

『都議選』小池知事との距離
秋元キャスター
「ここからは7月2日に投開票が行われます東京都議選の戦略について聞いていきます。都議選のポスター、イメージですけれど、この1番上に候補者の写真があって名前があって、真ん中に公明党と山口代表の顔、小池都知事の顔と名前があるわけですね。全体としては小池都知事のイメージカラーでありますグリーンを強調していて、小池都知事が掲げている東京改革というのを謳っています。大きさを見ましても3分割な感じはしますけれども、字は小池百合子というのが1番大きく感じるのですが。山口さん、このポスターは、どうですか?」
山口代表
「これは東京都連で、我が党の東京都本部でつくったものですから、私自身は作成にはかかわっていないです。真ん中に写っている顔、小っちゃい顔で名前も書いていない人、誰でしょうかね。そういう発想も含めて、都議会の皆さんが中心に選ばれたのだろうと思います。都政ですから、知事と協力してやっていこうというメッセージを強く伝えようということだろうと思いますね。だから、公明党が本籍ですから、本籍を忘れていただかなかったということで、私も嬉しいですね」
反町キャスター
「有馬さん、山口さんの説明は非常に謙虚なようでもあり、どうなのでしょうかという、どう見ますか?このポスター」
有馬氏
「人の気持ちを説明するのは難しいので、私の意見として、ということで申し上げますけれども。簡単に言えば、今回の都議会議員選挙というのは自民党対小池印の戦いだと。それで小池さん自身も東京大改革でブラックボックスが自民党にあったというようなことをはっきり言われていますので、そういう意味で言うと、小池印ですよというようなことを強調するというのは、選挙の戦術としては当然かなという感じがしますね」
反町キャスター
「山口さんは、都政をめぐる小池印対自民党という対立、都政・都議選の構図、どのように見ていますか?」
山口代表
「選挙戦術的に見てはダメだと思います。公明党の選択というのは、自民党も公明党も知事選では小池さんを応援しなかった、だけど、圧倒的な支持を得て誕生したんです。小池知事のもとで東京オリンピック・パラリンピックを迎えようとしているんです。このオリンピックは国とも協力して成功させなければなりません。そうすると都政が順調に国と協力が進んでいくためには知事と議会が嚙み合っていかなければなりません。知事は議会に現在、自前の勢力がほとんどいないですね。ですから、ここで都議会の側で知事ときちんと協力して政策を前へ進められる、都政を前へ進められる、そういう責任のある存在はどこか、それを公明党が買って出たということがあります。ただ、それをやみくもにはやりませんから、政策提案をして、小池知事に3つ提案をして、それをいろいろ協議した結果、およそこれが実ったわけですね。ですから、政策も合意できる、そういう確信を持ちましたから、小池知事の側から是非、公明党と協力したいと、申し入れがあって、小池知事率いる都民ファーストの会と幅広い政策合意を結んで、選挙の協力を約束したということです。都議選が終わっても、知事は代わりませんから。そうすると、この都議選の結果をもって、今度は議会の側で合意をつくり進めていくためには、経験・実績を持った、結束力のあるそういう集団、それは公明党しかいないと我々は自負しているんです」
反町キャスター
「なるほど。選挙そのものの話ですけれど、当然のことながらイメージとしては公明党と都民ファーストで過半数を獲る。要するに、127のうちの64以上を獲るというのが都政の安定につながると。この認識で都議選に臨まれるということでよろしいですね?」
山口代表
「数の問題ありきで言っているわけではありません。この選挙協力というのは、公明党が23人を出すところ、ここで都民ファーストの方も出てきます、その方を公明党が推薦しているわけではありません。公明党が出ないところで出る、都民ファーストの方を推薦するという構図です。ですから、そこは都民ファーストの自力でがんばっていただく部分もある。我々も自分の出したところは是が非でも勝ちにいくと、そういうことで選挙は戦います。ただ、先々は幅広い政策合意を結びましたから、これを実現していくということが都民の皆さん、有権者の皆さんに対する姿勢であります」
反町キャスター
「数の目標は、2つのグループで過半数というのは視野に入れてないのですか?」
山口代表
「いや、それはもちろん、知事のもとに安定的な議会運営ということであれば、2つの党で過半数を獲ることが望ましい、安定につながると思います」
反町キャスター
「公明党にしてみたらですよ、これまで都議会においては公明党と自民党で与党を形成してきました。その中で今回、公明党は自民党といろいろな経緯があって協定はなくなったのだと言ったうえで、都議会としては都民ファーストと選挙に向けての協力関係を踏まえて、将来を見越した関係をつくられていると。いわば都政におけるパートナーを自民党から都民ファーストに切り換えたように僕らには見えるのですけれども。結果的にこの勝負が、自民党が比較第1党になって、都民ファーストと公明党を足しても過半数に届かないような場合、今回、自民党から都民ファーストに乗り換えたことは失敗だったということにはならないのですか?」
山口代表
「選挙の結果はどうなるかわかりませんが、小池知事のもとで都政を推進していく、国政と協力してオリンピックを成功させる、この当面の目標は動かないです。ですから、自民党の議席がどうなろうと、敢えて言えば、都民ファーストの議席がどうなろうと、公明党がそういう大きな目標を持って、実績と経験を活かして、結束して都政を推進していく。この責任を果たすというのが都民の皆さんに現在、最大限言えることです」
反町キャスター
「今度、国政にどう影響が出てくるのか。小池さんのところ、国政に向けて勉強会も立ち上げていますよね。国政に向けた関心がないとは彼女は言いませんよ、小池さんは言わない。そう考えた時に、国政選挙まで見えてきた時に、小池さんの反自民の勢いというものが、どのように公明党に影響するのか。自公の選挙協力にも影響が出てくるものになり得るのかどうか。そこはどう見ていますか?」
有馬氏
「オリンピックも含め、安倍総理と小池知事がお会いになったり、偶然かそうかはわかりませんが、料理屋で一緒になって挨拶をしたりとか、どうも2人、出来レースではないかと思うのですけれども。そういうような国政の進め方と、現在言った都議会議員選挙をやると、多少は自民党と公明党が分かれて選挙をやるわけですから、私はそのあとの衆議院選挙はちょっとやりにくいのではないかということはあると思うのですが。ただ、それは東京都に関しての話であって、他地域においては、国政はこれまで通りというようなことで。いや、東京ももしかしたら、これまで通りに国政はやるのかもしれないけれど、ただ、1回、都議選で反身になった人とやるかというところにちょっと人間的な感情が出てくるのかなと思ったりするのですけれども、ちょっと違ったら…」
山口代表
「国政は揺るぎなく連立を強化していきます、続けていきます。ただ都政だけを見れば、選挙協力と言っても、これまで公明党の候補が出ているところに必ず自民党の議員が出てきて、ずっと争ってきたわけですよ。だから、公明党の出ない選挙区でどういう協力があり得るかというのは、今回、新しい形でなっているわけですよ。ただ、過去、長い都議会の歴史で、自民党と選挙協力やったのは3回ぐらいしかないです。与党という言い方はしますけれども、自公で担いだ知事だった時代ばっかりではありませんね。ですから、与党とか、野党とかというのを都議会にそのまま持ち込むというよりも首都・東京は安定した政治を進めると、こういう幅広い合意でこれまで都政を、自民党、公明党それぞれの立場で担ってきたという長い歴史がある、これが事実です。だから、現在の局面だけを見て、やれ国政に影響が及ぶとか、なんとかと言うのは、これは少し短絡だと私は思っています」
有馬氏
「都議会議員選挙においてだけ言うと、1人区はこれまで自民党が獲って、そこに公明党が応援していたわけですが、おそらく今回は都民ファーストが出て自民党と戦って、公明党が都民ファーストにつくというということになると、ちょっと構図が変わってくるかなと。1人区、2人区ですね、3人区以上というのは、代表が言われるように、自民党も公明党も都民ファーストも戦うのでしょうから、そこは自分達でがんばってくださいと。ただ、1人区、2人区については結構、影響があるのかなと思っていますよね」
反町キャスター
「そのへんの感情的なシコリというのは、国政になったらピッと切り替わるものなのですか?」
山口代表
「それは影響させないという大局観で国政を担っているわけです。現在、政治の安定というのがどれほど日本にとって大事なことか。また、日本の政治が安定していることが世界からどれだけ期待されているか。こういう責任感というのは自民党と共有して国政にあたっています。そこは有権者の方々は理解してくださると思います」

『安倍政治』と今後の政局
秋元キャスター
「公明党と安倍政権の距離について話を聞いていきます。一昨日、共謀罪の構成要件をあらためて、テロ等準備罪を新たに設ける法案が衆議院を通過しました。今回のテロ等準備罪法案、秘密保護法、安保関連法の委員会採決のそれぞれ写真ですが、いずれも野党の反発で混乱した中、採決が行われました。山口さん、野党からは数の理論で押し切っているという批判もありますけれども、自民党の安倍政権の姿勢を、公明党はどう見ているのですか?」
山口代表
「安倍政権の姿勢ではなく、この委員会は国会が運営していくものです。国会対策委員会や委員会ごとの理事会というのがありますから、そこで議論をしながら、だいたいは野党と合意を結びながらやっていくんですね。過去の例からいくと、会期があって重要法案が出てくるわけですから、過去の重要法案と同じぐらいの時間を確保しながら、議論を尽くす。たとえば、参考人を呼ぶとか、そういうことも加えながらやっています。野党の求めに応じて、集中審議に総理大臣を呼んでやるというようなことも重ねてやっています。過去の議論とひけをとらないだけの議論を重ねたというところで、採決の機は熟したと。だいたい終盤になってくると質問が同じことの繰り返しになって論点が出尽くすという、だいたい見極めがつくんですね。だから、そういう時に採決をするようにしてきました。ただ、野党の皆さん、反対と決めてかかってきていますから、もうそろそろいいではないですかと言っても、結構ですとはなかなか言わないです。それでいつまでも採決できない状態では国会になりませんから、その見極めをつけて採決をお願いして進めているということです」
反町キャスター
「山口さん、いかがですか?国会の審議は形骸化とは言いませんけれど、端から30時間やったらガッチャンだよとか、野党も、たとえば、テロ等に関しては維新の修正案が出てくるタイミングを見ていても、それは委員会において審議されているものではなくて、ちゃんと裏で協議をしていて、それで握ってボンと進むみたいね。委員会での議論自体が非常に形骸化している部分、ここはどう感じますか?」
山口代表
「議論の過程で反対や、懸念する声というのも出てきますから、それをちゃんと丁寧に聞きながら修正をした方がいいと、あるいは付帯決議にちゃんと盛り込んだ方がいいというのは、可能な限り取り込んでやるようにしているんですね。現に修正して成立するということが多いですよね。それは維新とだけやっているというのではなく、民進党や他の野党の皆さんとも修正の協議は幅広くやって、いいところまで行ったけれど、実らなかったという場合もあります。ですから、なるべく幅広い合意をつくるというのが与党の基本姿勢です」
反町キャスター
「会期延長の可能性を現在どう見ていますか?」
山口代表
「この月曜日に、党首会談をやりました。安倍首相と、法案は会期内で成立をさせましょうと、それは十分可能性があるということで一致しました。現に、衆議院から参議院に送られて、つかえていた民法が今日採決されましたから、いよいよ審議に入れるのではないかと期待しています。そうすれば、来週の早々にでも審議に入れれば、これは過去の例から言っても十分成立する可能性があると思います。あと刑法というのが、これは野党もあまり反対ではないと思うんです。優先して議論しろとぐらい言っていたテーマですから。衆議院でいずれ議論が始まります。そうするとうまくすればこの会期内で刑法についてもがんばって成立させる、その可能性はまだ残っていますから。会期の中でがんばる、審議を尽くしてがんばる、そのためにはもう1日もムダにしない。政府は説明責任を尽くす、与党は野党に十分審議していただける環境を尽くす。そういうことをやり切って、成立をはかりたいと思っています」

山口那津男 公明党代表の提言 『自公の連立が内閣支持率を保つ』
山口愛票
「安倍一強と言いますけれど、時々問題のある副大臣や政務官が出たりしますね。厳しい批判があったり、支持率が一時ダウンしたりする時もある、しかし、復元力があるんですね、現在のところ。比較的高い支持率を維持してる。これは安倍内閣だけを見ているのではなくて、それを支えている自民党や公明党の連立の強固さ、復元力を持つ幅の広さ、また、国民の皆さんの多様な意見を受け止めて、合意をつくって前に進める、そういう力を広く見ていらっしゃるのだろうと思います。ですから、早く進めというアクセル的な要素を期待する場合もあるでしょうし、もっとブレーキもかけてちゃんと姿勢を正せという面もあると思います。それは自公という連立があるから高い支持が保たれている。ここを国民の皆さん、よく見ていらっしゃると思います」
(後半)
『安倍政治』と民進党再起
秋元キャスター
「テロ等準備罪について話を聞いていきます。民進党はテロ等準備罪の委員会への差し戻しを求めていますけれども、政府与党のこれまでの議論の進め方をどう見ていますか?」
江田代表代行
「金田大臣をご覧になればわかるでしょう。要は、1日の中でも答弁が変わる。マスクをかけた秘書官が来て、一言一句同じことを言う、棒読みする。ほとんど理解していない大臣。担当大臣ですよ。そういう人が刑法体系を変えようなんて、刑法というのは法哲学、国の形ですよ。日本の刑法というのは実行行為に着目して、既遂か、未遂かで処罰する。その前段階、予備だ、準備だ、がありますよ。部分的に50ぐらい、あります、日本でも。そのもっと前の合意罪、共謀罪、陰謀罪、これを277も処罰すると言うんですよ。しかも、テロとはまったく関係ないと条約の事務局すら言っているのに、これはテロ対策の条約で要るのだと、オリンピックやパラリンピックの対策で要るのだと大嘘までついて言っているんですよ。私も法律を勉強した方ですけれども、許せないですよ、こんな法案は。と言うことです、簡単に言うと」
反町キャスター
「民進党としては法案の問題点を指摘したかったのか。金田大臣の首を獲りにいったのか。たとえば、法案の中身を徹底的にやりたいのであれば、金田大臣ではなくて、林さんの答弁を徹底的に聞いて、法律のスキーム、建てつけの部分を批判するという手もあったと思うんですよ。どちらかと言うと中身の議論よりも金田さんの首を獲りにいくことに主眼をおいた国会戦略に見えたのですが、どうですか?」
江田代表代行
「まったくそんなことはなく、我々も細かい技術的なところは林刑事局長で結構ですと言ったのに、職権で全部呼ばせたうえで、これは一般人が網にかかるのですかという質問までも林刑事局長ですよ。建てつけでしょう。共謀罪をやれば一般人は捜査の対象になるのですか、告発の対象になるのですかなんて話は基本中の基本ではないですか。そういうところまで林さんが出張ってくるから、我々はおかしいと言っているんです」
反町キャスター
「自公で圧倒的な数があるわけですよ、今回、維新も向こう側に乗ってしまっていると。時間がくれば、与党は必ず採決してくるというのは国会が始まる前から想定できた話です。その限られた30時間経ったらくるぞとわかった中で、どういう戦い方をするか、民進党の国会戦略の要諦だと思うんですよ。話を聞いているとどうしても金田さんの資質を追及した方が内閣に対するダメージを1番与える方法だと思った。こういう見方は間違っていますか?」
江田代表代行
「いや、そういう気がないとは言いませんよ。野党というのはそれが仕事なので。だけど、それだけでとどまっていないです。まず国際的組織犯罪防止条約の締結のためと言うけれど、この条約を読みましたか、私は読みましたけれど、テロの2文字はまったくないですよ。条約事務局は、これはテロ対策のものではまったく関係ありませんと言うんですよ。我々はこんなもの早く締結しましょうと。我々の刑法体系の中だって、予備罪、準備罪は50ぐらいあるし、既に。それから、陰謀罪、共謀罪、安倍さんの言うテロ等準備罪は20ぐらいあるし、刑法の理論上、刑法学で、共謀共同正犯論というのがあって、共謀も組織犯罪集団に参加罪みたいに罰せられると。どこが足りないのですか。だから、足りないとおっしゃるのであれば、1個1個刑罰を検証するのであればやぶさかではありませんから、やりましょうと言っているのに、投網のように。だって、3度廃案になった時にこれは600以上規定しないと条約には入れないんですよと言っていた人達がいきなり、バナナの叩き売りではありませんが、今回270まで減らして、ではなぜもっと減らせないのですかという話ですよ。まったく理屈が通っていないですよ」
有馬氏
「江田さんは法案そのものに言われたのですけれども、一般の人の意見で言うと、たとえば、集会・言論の自由が憲法の21条であります。ですが、そういうことができないという話になっているということですね。整合性がないところがあると思うんです、21条と。国会議員や大臣というのは憲法を守らなければいけないという中で、憲法を守る以前、21条を守る以前にこの共謀罪をドンドン進めていくという整合性のところをどう説明するかというのはあまり時間が割かれていなかったような気がするのですけれども」
江田代表代行
「それは違って。すごくわかりやすく言いましょう。国民の皆さんはまだまだ理解が進んでいないですよ。皆さん、ATM(現金自動預け払い機)から現金を下ろすというのを普通にやっているではないですか。これを共謀罪で処罰するかどうか、どこを捜査しなければいけないのですか。だって、ATMから預金を下ろす行為は普通に皆やっているではないですか。でも、これは準備行為に当たる場合があるんですよ。それは内心、合意の段階まで、共謀の時まで遡って、誰かを殺そうとか、犯罪を犯そうとして2人以上が合意したところを捜査がチェックしないと、預金を下ろす行為に何も違法性はないけど、これは準備行為に当たると言っているわけですよ、政府は。これを犯罪にするためには、捜査権力は共謀段階まで遡って電話を盗聴したり、メールやLINEを傍受しなければダメではないですか。それが危険だと言っているんです。捜査権力はそこまで遡って監視しないとダメでしょうと。一般人が犯罪者になることもあるんですよ。だけど、一般人が犯罪を行っているどうか、そこまで遡って、盗聴や傍受しなければダメではないですか。だから、監視社会になると言っているんです。どこに歯止めがあるのですか、ないではないですか」
反町キャスター
「本日の1番のニュースというのは、文科省の前川前次官が記者会見を行って、問題になっている紙と言うのは文科省の話だと見つからなかったと。あれは本物なのだと会見で言っています。前川さんの前次官としては異例の行動を我々はどう受け止めたらいいのですか?」
江田代表代行
「覚悟の告発だと」
反町キャスター
「今後、どういう展開になると見ていますか?」
江田代表代行
「先週からいろいろな文書が流出してきて、これは一見して僕らみたいな元霞ヶ関にいた人間であれば、文科省がつくったのだなと思っていたところに、今回の前事務次官がそれは本物だと言った以上、100%本物です。まだまだ文科省の中からこういう文書の類が出てくると思いますし、いずれにしてもはっきりしたことは、安倍さんが直接指示したかどうかはともかく、安倍官邸主導でこういった理不尽な加計あり気の、途中で基準まで加計さんの有利なように落としたということがわかったわけですよ。ですから、よく安倍さんが言う、ないことは証明できない。それは悪魔の証明だと、抗弁できません。証言と実際に文科省がつくった文書まで出てきて、それが総理の意向だなんだかんだと書かれている以上、これは強力に100%有罪というか、安倍官邸主導だと推定されるわけです」
反町キャスター
「内閣府における特区担当の審議官が文科省との交渉において、総理の名前を使った、官邸の最高レベルの意向という言葉を使った。つまり、これは役所と役所の喧嘩の中ではよくある展開だよと、ここはどうですか?」
江田代表代行
「正確に言いましょうか、いろんなケースがあって、安倍さんが直接指示した。それから、安倍さんの周辺の総理秘書官、たとえば、政務秘書官が指示した。そういう人は直接指示していないけれども、内閣審議官、経産省出身が政務秘書官から聞いて、虎の威を借りて指示したと。いろいろなケースがありますよ。ここを今後しっかりと究明しなければ…」
反町キャスター
「それは犯罪行為なのですか?」
江田代表代行
「いや、犯罪行為かどうかは…。そういう人が多いですよ、違法じゃないと。では、安倍さんのお友達だったなら、甘い汁を吸えるのですかと。安倍さんとお友達だったら、利権にありつけるのですかと。これは公平性、中立性、透明性から極めて問題ではないですか」
反町キャスター
「ここを明らかにするためにこれからやっていくと」
江田代表代行
「もちろん、ここまで強い推定に及んでいるんです。少なくとも安倍官邸、内閣府導でこれは文科省を突破してやったということが現在、資料や証言で出てきているわけですから、これまで通り、ないことは証明できないのだよと。悪魔の証明だって通用しませんよと。やましいことがないのであれば、しっかり説明責任を、安倍総理にも、前川さんにも出てきてもらって、証人喚問を受けると言ったのだから、嘘をつけない証人喚問でやると、普通ではないですか。森友だってそうです。普通ですよ。それをやましいことがあるから絶対に受けないでしょう。やましいことがないなら受ければいいですよ」

『党内ガバナンス』の実態
秋元キャスター
「民進党は安倍政権の失言などを攻めるも支持率の上昇には結びついていないというのが現状です。一方で、自民党の支持率、数々の問題で追及されても大きな落ち込みはなく、40%前後で推移していますが、こうした理由をどう分析されますか?」
江田代表代行
「これは我々に対する信頼が戻っていないというか、旧民主党政権時代のイメージがまだまだ国民の中から払拭されていないということだと思うんですよね」
反町キャスター
「政権下野は2012年ですよね、5年ぐらい経つわけですよ」
江田代表代行
「昨年、民進党を結成して、不遜にも私は解党新党だと言ってきたのも、いろいろなところをまわっていても、旧民主党政権のトラウマ、国民からレッドカードを喰らった、国民の皆さんの脳裏に焼きついていますから」
反町キャスター
「何がダメなのですか?」
江田代表代行
「端的に言うと、お金がいくらでもある、16.8兆円を出して見せる、消費増税をしなくても高校の無償化や、高速道路の無償化ができるのだと啖呵をきったのにもかかわらず、16.8兆円を出せないばかりか、約束もしていない増税に走ったということが、完全にレッドカードを喰らって政権を下りたわけでしょう。だから、そういうものが脳裏に焼きついている中で、それを全部払拭するためにも、中小野党で申し訳なかったけれど、大政党の民主党に対してはお互い解党して、新しい政党をつくりましょうと言ったけれど、民間企業だって中小企業の言うことは100%通りませんから、民進党と多少名前を変え、新しい綱領もつくったのですけれども、まだまだそれが我々の努力不足もあるのですけれども、伝わっていない。だから、これから必要なことは民進党への期待は高まらないのだけれど、政権交代可能な政治は実現してくれと、2大政党でと言うのが国民の結構…。我々はアメリカに共和党と民主党があるように、イギリスに保守党と労働党があるように、ある意味で、自民党、民進党というのは国際的に見ても普遍的な存在だと。では、どこが違うのだと。まず立ち位置、立ち位置は、自民党はどうしても業界、企業経営者側ですね。我々は消費者、生活者、働くものの側ですよ、これはアメリカだって、イギリスだって、そう。2つ目は価値観、保守、リベラルという区分けは嫌いなのですけれども、自分をそう称したことはないのですけれども、しかし、わかりやすく言うと、自民党というのは保守政党だから伝統的な日本の価値観を重視しますよね。我々はそれを否定するものではないけれども、しかし、最近出てくる、多様な生き方とか、価値観を許容するんです。これもアメリカ、イギリスの2大政党と一緒です」
反町キャスター
「生活者目線とか、多様性という2つの柱、理念の部分、政策の部分を江田さんが熱く語られるのはわかる一方でガバナンスという言葉がありました。トップに祭り上げてもずるずる足を引っ張るとか、下働きをする人があまりいないとか、ないしは決まったあとで文句を言うとか、民主党の時に言われていた悪弊なるもの、江田さんから見た時に変わったのですか?まだ残っているのですか?」
江田代表代行
「正直、1年やってみて、まだあります。ただ、まだ学習過程で、しっかりガバナンスを効かさないと。決まるまではいろんな意見があるのは当たり前、決まったらそれに従う。ただ、決める時には、結構文句が多い人とか、いろいろな意見がある人には事前に根まわしをしたうえで、きっちり上のレベルで決める、そういうプロセスを経れば、決まったあと皆、多少文句があっても従うではないですか。そういう当たり前のことを、ガバナンスをもっと効かせていかなければいけないというのは、その通りです」
反町キャスター
「それはまさに自民党の意思決定プロセスですよね?」
江田代表代行
「自民党もいろいろな知恵があって、総務会があって、だけど、意見が違ったら、出すとか、善い悪いは別として、そういうのがあるんですよ。自民党は歴史もあって、そういう知恵が働く、我々もそういう知恵を働かせないとダメだと思います」

江田憲司 民進党代表代行の提言 『政権交代 政治』
江田代表代行
「前も言ったのだけれど、そうは言っても民進党はまだまだ期待が戻っていませんけれども、大きな2つの政党、あと1つあってもいいのだけれども、政権交代をしていかないと、慢心、傲慢、奢り高ぶって、緊張感がなくなって国民本位の政治ができないという国民の意思ははっきりしているので、そうなれるようにがんばっていきたいなと思います」