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2017年5月10日(水)
小池知事の胸中に迫る 市場移転と都議選戦略

ゲスト

小池百合子
東京都知事

小池都知事に聞く 『築地か 豊洲か』
秋元キャスター
「今夜は東京都知事の小池百合子さんを迎えて、築地市場の移転問題や都議選に向けた戦略などさまざまな話をじっくりと聞いていきます。まずは小池都知事の判断が迫られています、築地市場の移転問題について聞いていきます。最近の動きですが、まず先月26日に小池さんのブレーンであります環境省出身で東京都顧問の小島敏郎さんが座長を務められている市場問題プロジェクトチームが、5月に提出される第1次報告書素案の案を公表し、その中で豊洲移転案と併記する形で、工期7年・工事費734億円という築地再整備案を提示しました。これを受けて翌日、副知事や財務局長などで構成されています、市場のあり方戦略本部が築地再整備案は7年という期間や資金面に懸念が残るとしまして、一方で、豊洲に移転した場合は20年以上安定運営が可能だという検証内容を発表しました。こうした提案を受けて今後、小池さんが判断されることになるのですが、このタイミングでさまざまな意見が出ることによって、判断が難しくなっていきませんか?」
小池都知事
「いえ、逆です。私は以前から申し上げていますように市場の機能、これはもちろん、ありますが、今後どう物流が変化していくのかなどなど本当に総合的に考えるのが今だと思っているわけです。これまでは建物の安全性であるとか、それから、土対法と呼ばれます土壌対策のお話、議会の方では百条などもして、質疑応答などがありましたよね。いろいろな点検をした、それを現在、俎上に上げまして、それで総合的な判断に結びつくようにしていきたいと思っています」
反町キャスター
「築地の再整備案がなぜこのタイミングで出てきたのかと。だったら、小池さん知事になった時すぐに出してよと思うわけではないですか。この都議選の寸前に出すと、かえって戦線を混乱させるためにこう球を、撹乱弾を投げているみたいな、ここはどうなのですか?」
小池都知事
「仲卸の方々を中心として、かつて仲卸の中でも、また市場関係者の中でもいろんな声があって、なかなか1つにまとまらなかったということもあるのですが、ここへ来て仲卸の方々などはむしろ再整備賛成という方が増えてきているというのも事実ですね」
反町キャスター
「だって、築地に残れるという話を聞いたら、皆、グッと里心が強くなるのはわかりますでしょう?そのタイミングでこれを出すというのは豊洲に対して明らかにネガティブファクターになるわけではないですか?」
小池都知事
「うん、ただ、私は公平に見ています、知事として。ですから、A案、B案と、2者択一と申し上げているのですけれども、ここでA、Bということをよく比較しながら、まさしく総合的な判断に持っていこうと考えています」
秋元キャスター
「小池さんの過去の発言とか、プロジェクトチームの議論からしますと、主な判断要素にこのようなものが考えられるんですね。安全・安心、それから、ブランド力、コスト、将来性ということですが、まず安全・安心という部分から聞いていきます。小池さん、過去に築地の安全性について『基本的にコンクリートとアスファルトでカバーされている。汚染という観点もしくは法令上の問題はないという認識』と発言しています。一方、豊洲市場については『(土壌汚染対策について)法的に求められている点についてはカバーをしている』と言っていて。小池さん、どちらも安全面では問題はなくて、あとは安心面での判断ということになりますか?」
小池都知事
「法的な問題で言うならば、法令上の問題点と、実際に、築地もあらためて環境の土壌のチェックなどもしていますけれども。ですから、法令的には、両方ある意味この覆土というのか、コンクリートで固めると、それでいけるということはセーフです。ただし、豊洲の前の使われ方、東ガスということですね。築地については地歴をあらためて言われたりしているわけで、そこはずっと申し上げている消費者の選択に対しての安心をどうカバーするかということだと思います。極論すれば、このために800億ぐらいかけているわけですよ、土壌改良に。だから、それは法令以上のことを、そもそもこれはずっと議会と知事と選挙と、それらがかかわってドンドン高くなって…、無害化という言葉まで使われていて、それに対して、たとえば、議会の間でもそれを付帯決議にしたり…、今後議会も議論すべきテーマだと思います。ですから、法令上の問題と、かけて投下したお金と、その上で現在でも、まだその意味では、舛添さんの時に少しハードルを下げたということですけれども、しかし、私は、その中であらためて議会も決め、これまでも歴代の知事がおっしゃってきたことをしっかりと確認すると」
反町キャスター
「安全かどうかということでいうとセーフである。安心というと豊洲はもともと東京ガスの工場がありました、築地は下に何があるのかと言うと、原爆マグロがありました、アメリカ軍のなんとかかんとかがありましたということで、何か怖いもの比べみたいになっているわけではないですか」
小池都知事
「そうですね。お互いにどちらも毀損し合っていますよね」
反町キャスター
「そうです。ブランドを毀損しているという話もあって、その中で安心とは何かと言うと、豊洲は新しい分厚いコンクリートがありますよ、築地もコンクリートがあるからと、小池さんは言うけれども、なかなか古いですよね、ひびも入っているし、いろいろなものもある…」
小池都知事
「年季は入っていますよ、はい」
反町キャスター
「そう考えると、どちらが本当に安心ですか?」
小池氏
「ですから、現在こうやってA案、B案をまた皆さんにお示しをしている。たとえば、私はその前に都政の1丁目、都政というか、東京大改革の1丁目1番地は情報公開であると申し上げて、今日のヒアリングも公開し、また、これからのこの市場の問題だけではなくて、他の会議も基本的に全部公開という形でやってきました。だからこそ、これだけ豊洲の問題もわかり、築地の問題点もいろいろ出てきてということで、これはどちらがきれいなのという話になってしまいますが…」
反町キャスター
「結局、そうなっちゃうんですよ」
小池都知事
「だけど、これを皆さんが知ることの方が私は大事だと思っています」
反町キャスター
「なるほど。その意味で言うと、悪い情報を積極的に、豊洲はこういう悪い情報がありますよ、築地はこういう悪い情報ありますよと、都が積極的に発信する、そういう意味で言っているのですか?」
小池都知事
「いや、良い情報も悪い情報も両方です。それは情報公開の1番のポイントだと思います」
秋元キャスター
「オープンになっていることで都民として安心を得られる?」
小池都知事
「判断ができる。消費者として判断ができる」
反町キャスター
「そうなると、前提には、たとえば、築地のブランド力。ブランド力と言うと、よく築地で働いている皆さんは、いや、築地ブランドが、と言うわけですけれど、そのブランドというものを、築地ブランドというものを守ろうか、守るまいかという観点、これはどうなのですか?」
小池都知事
「それも大きな観点だと思います」
反町キャスター
「守るべきものなのですか?ここまでいろいろな情報が出てきながら」
小池都知事
「だけども、築地というものは世界的に知られている、まさしくブランドを勝ち獲りたいと思っているサービスとか、品物とか、ホテルとか、いっぱいある中で既に得ているということはアセット、資産だとは思います。そこをどうさらに活かしていくのかというのは、工夫していく必要があると思います」
秋元キャスター
「FNNの世論調査によると、こういう結果が出ているんです。市場移転を7月の都議選前に決断すべきだと思うかという質問に対して『思う』73.3%、『思わない』が22.9%、『わからない・どちらとも言えない』が3.8%ということで、この結果は東京都ブロックの結果ですけれども。小池さん、都民は都議選の前に判断してほしいという声が多いのですが、判断時期についてはどう考えますか?」
小池都知事
「はい、参考にさせていだきます」
反町キャスター
「急がないと聞こえます。そういうことでよろしいのですか?都議選に合わせて決めることではないよという」
小池都知事
「基本的には、私はこの市場という問題について、まさしく皆さんの関心も高く、食に関わることですし、だから、俎上に全部上げ、かつ行政の手続きだということを何度も申し上げているわけです。つまり、行政の手続きというものはきちんと踏まえていかないとならないことがあるわけです。それでかつ確認作業ということがあったりするので、若干時間はかかります」
反町キャスター
「それは、都議選の争点になるのか、ならないのか、要するに、非常にわかりやすく言うと、小池さんは築地に残ります、自民党さんは豊洲に行きたいですと、そういう非常にシンプルな構図になるか、ならないかということを聞きたい」
小池都知事
「自民党の方はこれまでどっぷり関わってこられていますので、ですから、早くせえと、決められない知事はどうだって言ってレッテル張りをしたいわけですよ、だから、そうおっしゃるんでしょう。しかし、私は都政に責任を持つという立場においてしっかり判断材料をあらためて、前からわかっていることがいっぱいあるんですよ、今さらみたいな話もありますよ、ただし、現在、総合的な判断ということについては今さらのことが重要だと思っています」
反町キャスター
「都議選に合わせて決めることではないということでよろしいですね?」
小池都知事
「いえ、できるだけ早く決めていきたい。だって、基本的には、卸であれ、仲卸であれ、青果の皆さんであれ、俺達はいったいどうなるのだろうという、普通に心配なさっているわけですから…」
反町キャスター
「一般都民にしたって都税がドンドン使われていくわけですから、維持費というか、止めておくだけで」
小池都知事
「それもかなり削りました。削るということはあまり都政ではやったことがなく、これはいろいろ苦労しながら進めています。都民からお預かり、お預かりと言うか、これは市場の会計ですけれど、しかしながら効率よく進めていくという点については十分理解しています」
反町キャスター
「都民の中の73%が都議選の前に決めてほしい、要するに、これは小池さん自身も都議選の1つの判断材料になるかもしれないと言ったではないですか、そう考えた時に…」
小池都知事
「そうですね。判断材料になるというのは、これは象徴ですよ、東京の…」
反町キャスター
「そう、だから、皆、結果を求めている」
小池都知事
「違う、違う。東京の都政と都議会のあり方を象徴しているのが豊洲の問題だということです。だからこそ、こういう形で今後も都政を続けていっていいですか、都議会が同じような形で進めていいですかということを、今回の都議選で問われるべきだと思います」
反町キャスター
「争点というか、判断材料というのは、そういう意味で言っていたのであって、豊洲か、築地かという都民に見せるということより、ここまでのプロセスを都民に見てもらいたい?」
小池都知事
「十分見てもらっていると思いますけどね」
反町キャスター
「そのうえでの判断を仰ぎたいということですね?」
小池都知事
「はい」

都議選戦略
秋元キャスター
「7月2日の投開票日まで2か月を切りました都議会議員選挙について聞いていきます。現在の各会派の議席数ですけれど、第1党が自民党で57、第2党が公明党で22、東京改革、共産党と続きまして、小池さんが特別顧問を務めている都民ファーストの会は5となっています。今回の選挙で大量の候補者擁立を予定している都民ファーストの会、最終的に何人ぐらいになりそうですか?」
小池都知事
「今日の時点で、都民ファーストの会からの公認を受けている候補予定者というのは40であります。それから、無所属の方に推薦をつけるという方々が9ですかね、という流れであります。あといくつか選挙区でもって候補者を擁立するという準備をしているところです」
反町キャスター
「現在、公認・推薦で49ですね。最終的に55から56ぐらいまでもっていきたいみたいな感じですか?」
小池都知事
「そうですね。ええ、もう最終コーナーで、はい」
反町キャスター
「55から56で小池さんが都議会議員選挙にグッと入っていかれるということは、都議会の、当たり前ですけれど、過半数を狙うのだということは、この間、出演いただいた時にこの話を聞いたと思うのですけれども。過半数というのは、127だから64ですね、64を獲るためにどうするのか?でも、公明党は23人を擁立しているわけではないですか、ファーストと公明党で過半数、これが視野に入っているかどうか?ここですよね」
小池都知事
「基本的にそうですね」
反町キャスター
「公明党は、すごく鉄板の選挙をやるわけではないですか、完全勝利を目指す政党で、今回いくつか獲りこぼしがあるかと言っても20ちょっと獲るかもしれないという前提に立った場合に、そうすると、都民ファーストでも40以上は獲らないと過半数にいかないわけです。現状の手応えどうですか?45ぐらいは視野に入っているのですか?」
小池都知事
「そうですね」
反町キャスター
「45ぐらいのところというのは手応えとしてはどうなのですか?」
小池都知事
「ありますね、はい」
反町キャスター
「ある。過半数いっちゃうではないですか?」
小池都知事
「いや、そうありたいと思いますけれども、はい」
反町キャスター
「そこのところというのは、これから先2か月間、嫌なことを言うと、ここのところ毎月、フジテレビの世論調査をかけると、小池さんの支持率はいまだに70%とすごく高いのですけど、それでも90%に届かんというところで、これはすごく高すぎるのですけれども、徐々に下がってきているというところは一応流れとして言われています」
小池都知事
「それはそうでしょう」
反町キャスター
「それでも70%あるんですよ。これはすごい…」
小池都知事
「ありがたいことです」
反町キャスター
「すごいのだけれども、でも、下がってはきている、そういう中で小池さんの人気をもって、知名度をもって、都民ファーストの皆さんが現状の世論調査かけて45以上いくという中であと2か月、守りの選挙になるのですか?攻めの選挙になるのですか?」
小池都知事
「攻めですね」
反町キャスター
「どこを攻めるのですか?」
小池都知事
「いや、基本的に議会改革をやりましょうというのが、公約の柱になります」
反町キャスター
「公約を見ましょうか。発表されている部分を用意しています」
小池都知事
「これはさわりですね。これは都議会改革という、1番、東京を大きく変えるうえでのベースが、都知事の選挙で私が選ばれ、今回は都議会が都民の皆さんによって選ばれて、車輪の両方になるわけですね。それがあちら向いたり、こちら向いたりスピード感が違うと、すさまじい国際都市間競争に負けてしまうというようなこともありますよね。ですから、今回はまさしく議会改革というのは実は1番大きなテーマだと思います。もちろん、その中のテーマとして、政策として、たとえば、受動喫煙をどうしますかとか、先ほどの豊洲・築地の話もあります、その他、たとえば、待機児童対策をどうする、教育をどうするとか、減税をどうするとか、そういったことはテーマとしてありますが。でも、それを議論する都議会というのをこれまでと変えましょうよというところがないと、個々の政策の部分というのは、これは時代によって変わるだけですので」
反町キャスター
「確かに都議会の皆さんがいろいろやらなくてはいけないことがあるのかなと、僕も感じるのですけれど、それが、たとえば、車の問題とか、飲食の禁止で改善されるものですか?違いますよね?」
小池都知事
「これは、1つの例として出したものであって、都議会の改革というのはまず都議のスキルというかね…」
反町キャスター
「調査能力と立法能力でしょう?」
小池都知事
「そうです。議院内閣制ではありませんので、ですから、いわゆる議員立法というのとは少しなじみは違いますが、しかし、そこで議員が条例案をつくっていくと。聞いてみると、この25年間に議員のつくった条例案というのは1本しかないと言われているんです。他、決議とか、いろいろありますけれども、でも、議会がむしろ都政を引っ張っていくぐらいの、そういうことをやってほしいなと思います」
反町キャスター
「それは具体的に都民ファーストの会の発表されているのこれしかないので、車と飲食の禁止とどうのこうの…これではないですよね?」
小池都知事
「はい、現在、準備を、はい、弾込めして」
反町キャスター
「公約の中で、明日、公明党が重要政策を発表します。我々の方に漏れ伝わってきているところで言うと、都議選の重点政策として、1つは幼児教育の完全無償化・所得制限なし、都の場合には確か高校の無償化・所得制限760万円ですよね。でも、他の都府県よりはちょっと高いので、有利になっているということで他の府県、県からはやっかみの言葉があがるのですけれど、幼児教育の完全無償化。もう1つは受動喫煙防止、これは都だから、条例になります。公明党の都議選の重点政策はこういうものですが、小池さん、この2つ、いかがですか?」
小池都知事
「基本的に都民ファーストとすれば、特別顧問として申し上げているわけでありますけれども、はい。人に着目した政策というのは、これからますます東京に必要なことだと思います。これらの公明党さんの政策案というのは、非常に公明党らしいと思います。ちなみに高校の、私立の高校というのは、東京都の場合は、私立の高校に通う率というのが他の道府県と比べて高いんですね。そこで760万円未満の家庭については事実上無償化ということにして、今回これは幼児教育ということで、これについても同じ私立の高校の無償化についても、強く公明党からのご提案があって、これについても、そういう人にフォーカスをするという点では同じように重要ではないかなと思います」
反町キャスター
「受動喫煙防止条例、これはうちの番組でも前に1回、受動喫煙防止法案、国でやっているやつ、厚労省と自民党の間で現在がっちゃんがっちゃんやっています、この件について番組でやったことあるのですけれど、なかなかうまくいかないと止まっています。オリンピックを迎えるにあたって、いろいろなところでの受動喫煙の防止をした方がいいのではないかという話もある中で、中小の飲食店はどうするのだという議論で止まっているのですけれども。この防止条例、都が率先してやることについてはどう考えていますか?」
小池都知事
「基本的にこれについて現在、いろいろな団体も含めて、ヒアリングもし、それから、有識者を集めて、検討をしているところです。一方で、都民ファーストの会としての公約を現在つくっているところでありますけれど、基本的には厚労省案に近いです、はい。だから、明確に分煙では不十分だということから、屋内禁煙ということについて、これを原則としていくと。それで自民党などでいろいろと議論されて…」
反町キャスター
「あれは政策論ではないところで戦っているような感じがしませんか?横から見ていて」
小池都知事
「そうですかねえ」
反町キャスター
「なかなか言いづらい。わかりました、はい」
小池都知事
「30㎡以下のスナックとか、いろいろあるけれども、私はむしろ基本は、たとえば、子供さんから見てどうなのか、子供さんがスモークフリー、嫌々、受動喫煙の方になってしまうような環境をつくらないためにどうするかとか。人から見るというのは、私は都民ファーストの観点だと思ってるんです。たとえば、第1種にあたりますけれど、たとえば、医療施設、これについては敷地内禁煙というのをしっかりと打ち出すと。ただし、私は、母を肺がんで亡くしたのですけれども、母を最期、家で看取って、それは最期までタバコ吸って死にたいという、本人のですね…」
反町キャスター
「だから、自宅で、ということなのですか?病院では吸えないから?」
小池都知事
「そうです。だから、人ということで考えた方が、30㎡もさることながら、それは大事ですよ、事業をやっていらっしゃる方は。でも、私は母の例を考えると、たとえば、ホスピスなどでは、これは除外するとかね」
反町キャスター
「はい、最期に一服吸いたいという人には…」
小池都知事
「ええ、お医者さんのちゃんとした診断をもとに、この人にはむしろタバコ吸ってもらっていてもいいみたいな、そういう観点があってもいいのではないかと思うんです。それと同時にタバコは税収にもなりますから。いつも年末の税制改正の時にタバコは最後に1本1円とか、何か調節弁に使われているではないですか、もう少しちゃんと扱った方がいいのではないかなと、タバコ税について。税収は重要だと思いますよ」

『東京大改革』
秋元キャスター
「ここから首都・東京の今後の課題について聞いていきます。小池さん、就任時から東京大改革を掲げているのですが、小池さん、都知事に就任されて9か月が経ちましたけれども、この東京大改革は進んでいるという実感がありますか?」
小池都知事
「都庁改革、情報公開これについては徹底してまず取りかかりました。それによって、これまでノリ弁と言われていたのが、個人情報のところだけは出さないけれど、ということで日の丸弁当に変わると。それから、情報公開を、要請、要求する時に、費用かかったのですけれど、これはタダにして、コピー代に20円から10円と細かいですが、でも、そんなことよりもネットで公開しちゃいますから、閲覧、コピー代は関係なくなるわけですよ。公金の支出ということについても、ネットで出してしまうとか、北欧の国が政治に対しての信頼が高いというのは、あれだけ税金を取っているからということもあるけど、その分、納税者の意識が高い。それにしっかり行政が応えていかなければいけないということで、徹底した透明化が行われているということです。ですから、東京大改革でも1番下になっている都庁改革というのは1番重要な課題であって、じゃあどうしますかということで、セーフシティ、ダイバーシティ、スマートシティ、オリ・パラという、そういう位置づけにしています」

東京五輪の費用負担
秋元キャスター
「その中で、東京オリンピック・パラリンピックについて会場の見直しというのがありますけれども、現在その費用負担を巡って、小池さんの判断が求められているんですね。その概要をまとめました。昨年の12月に組織委員会が東京オリンピック・パラリンピックの仮設施設整備のために2800億円の費用がかかるとして、そのうち組織委員会が800億円を負担し、残りの2000億円について東京都や国、関係する自治体が負担するという提案をしました。そもそも招致ファイルでこの仮設施設の費用は組織委員会が負担することになっているほか、組織委員会が負担できないという場合は都が負担するというルールになっているので、関係自治体は、負担は受け入れられないと強く反発しています。費用負担について、小池さんは3月末までに大枠の示すと昨年12月に言っていたのですが」
小池都知事
「年度末に間に合わせたいなという希望だったんですね。現在5月中ということでありますが、これはしっかり事務的にも積み上がっていますので、これについて私はしっかりと、この5月中というのは守れると思います。オリンピック・パラリンピックの経費ですけれども、新しい施設の整備として、新国立競技場で都はここで400億円を負担するという、これまでのお約束になっていたので、そのまま。それから、都が会場として残りますけれども、有明アリーナとか、アクアティクスセンターなど、これでだいたい1500億円を1100億円にまで落とし込んで縮減をしました。仮設、電源、輸送、セキュリティ等、本当に細かいのがたくさんあります、会場ごとにそれを詰めているということになります。それから、行政的経費とすれば、たとえば、福島などの野球場、改修するではないですか、そういうのとか、それから、セキュリティ、VIPがいらした時のセキュリティ、それから、会場に入るところのセキュリティとか、いろいろあります。結構お金がかかるのがドーピング対策とか、ボランティアの…」
反町キャスター
「でも、それは都が負担するのではなくて、組織委員会ではないですか?」
小池都知事
「ですから、原則は組織委員会になります。その足りない部分を東京都が、足りない部分を国が、というのが、昨日もずっと原理原則に則ってというのは、原理原則というのはまさにそういうことです。ただ、それで組織委員会の収入が、これがだいたい見えていますので、必ず足りない部分が出てくると。そこで東京都として嫌々と言っているのではなくて、もともと、だって、東京で行われるはずだったわけですし、ホストシティですから、責任があるわけですから、一歩踏み出して東京がしっかりそれを持ちましょうと、そのネゴをずっとやっていたわけです、それぞれの。ですから、事務的にはだいぶ、だいぶというか、ほぼ積み重なっているので、基本的に、私は昨日のそれぞれの千葉とか、神奈川、埼玉、昨日この3知事にお目にかかりましたが、他にたくさんいらっしゃいます。そういったところについて皆さんにしっかり東京都として担っていくということについて、これはお示しができている」
反町キャスター
「なるほど。黒岩さんとか、皆さんが心配されている費用負担はもう心配しなくていいと。昨日、伝えてあるんですね?」
小池都知事
「基本的に安心してくださいと申し上げて…」
反町キャスター
「安心してくださいと言っても、費用負担がどうなるのかわからないというのは…」
小池都知事
「それは、たとえば、その中で黒岩さんがおっしゃっているのは、シラス漁の漁業関係者の補償とか、そこのところを誰が持つのかによって、ネゴができないというようなお話なわけです。そういったことを現在、詰めているわけですね」
反町キャスター
「シラス漁は、それも仮設の施設をつくるのにプラスアルファの話?」
小池都知事
「プラスアルファの話がいっぱい出てくる。それから、たとえば、道路を拡幅するとなりますと自治体の財産になるわけです。それについての取り扱いをどうするかといったことで、国、組織委員会、東京都が3者会議ということで3つのピラミッドでずっと積み重ねをやってきたということです」
反町キャスター
「それは一般的なルールとか、あるのですか?たとえば、取りつけ道路は国道だったら国が持つ、県道だったら県が持つ、そのうえでシラス漁だったら、これは都が払うのだろうなみたいなイメージ、こんな感じですか?」
小池都知事
「ですから、それに対しても、都民に対しての説明責任が必要になってくる」
反町キャスター
「シラス漁の補填をするというのは、なかなか都民に説明しにくい…」
小池都知事
「きちんとした説明責任がつくようにしていかなければなりません。それについてはいろいろと工夫が必要になってくるということです」
反町キャスター
「どうするのですか、シラス漁?シラス漁に徹底的にこだわりたくなるのだけれども、シラス漁は都が払うのですか?神奈川県が払うのですか?」
小池都知事
「きちんとそれは説明がつくように、現在、事務的にも詰めています」

地方自治と国政
秋元キャスター
「ここからは小池都知事が描く将来図について聞いていきたいと思うのですが、投開票まで2か月を切りました東京都議会議員選挙ですが、その結果は国政にも大きな影響を与えると言われているんですね。たとえば、過去にこういうことがありました。1993年6月の都議選では当時、小池さんが所属されていました日本新党が結党1年にして20議席を獲得し、自民・公明に次ぐ第3党に躍進しました。翌月の衆議院議員選挙で日本新党が35議席を獲得、自民党は過半数割れとなりまして政権交代が起きました。日本新党代表の細川護熙総理が誕生したということになるわけです。小池さん、日本新党での経験というのは、都民ファーストの会に重ねて見ることができますか?」
小池都知事
「25年前にやっていたことと同じことをやっています。その間に、他の経験も重ねましたので、その意味では、あらためて原点に戻ったというような、そんなような感じですね」
反町キャスター
「日本新党に限らず他の政党も、新党は総選挙なり、何にしても1回で、2回目、3回目にもたないというスタミナのなさ、持続性のなさと、ずっと言われるのではないですか?」
小池都知事
「だから、私は、そこは学習したんですね」
反町キャスター
「そこは、今回はどう持続性を持たせる?」
小池都知事
「だから、都民の、だけど、都議選で今回、都民ファーストの会というのをつくってやっているわけです。これをしっかりと議員になった暁の人達をしっかりとその学んでもらってね。だいたい面白いですね、選挙は勝つと自分が偉いと思って、落ちると人のせいだと言って罵るんですよね、これは皆一緒。だから、当選してこられた方々には、しっかりと議員というものはこういうものだと。それから、新しい党の問題点はガバナンスなんです、はい。それで決め方です。自民党は、そこはしっかりしていて、ずっと揉んで、揉んで、最後に決めたら、それに従うというのは、私はガバナンスとして当然のあり方で、決めてから揉めるのではなくて、決めるまでは揉めるという、議論するということですが、そういう形になっていけばいいなと思います」
反町キャスター
「そこは日本新党にそういう部分があったかもしれません。たとえば、政権を獲った時の民主党とか、見た時に党のガバナンスはすごく難しいではないですか?」
小池都知事
「はい、重要ですね」
反町キャスター
「特に今回みたいな、都民ファーストみたいな、こういう集め方して、結構、派手な人たくさんがいますよ。そういう皆さんが当選して、当選したのは私の力よ、俺の力だと思う人が45人集まった時にですよ、45人当選した場合、その人達をピシッと、決めたことには従うんだと、できますか、どうしますか?」
小池都知事
「これは多くが希望の塾で、政治とは何ぞや、行政とは何ぞやということを学んできた人達の中から選りすぐりの人達で、なかなかしっかりしています。ですから、こういった方々をこれからは現場で、OJTというか、オン・ザ・ジョブ・トレーニング、現場で学んでいくということになると思いますが。私はいろいろな…、日本新党の場合は、あれは小選挙区の導入によって消えちゃったというか、合併したわけで、なくなったわけではありません、そのあとに新進党につながっていろいろその後のストーリーがありますが、きっちりとプレーヤーであり続ける、言ってみれば、新進党が残念ながらああいう形になったのは選挙に勝てなかったから、あと雲散霧消になってしまったわけですけれども、そういう形ではなく、4年間、都議というのは期間が決まっているわけですから。その間にどういう鍛え方をしていくかということについては現在も、次のことも考えています」
反町キャスター
「次のこととは何ですか?」
小池都知事
「つまり、都議選に勝ってきた人達をどうしていくかということですね」
反町キャスター
「都議会で過半数を狙うという、そこのところ、ちょっと1つ聞きたいのは、よく二元代表制とか、堅苦しい政治理論は別にしてですよ。首長は首長で、選挙で選ばれて、議会は議会で選挙民から選ばれて、双方の間が向き合ってキチッと議論をすることが二元代表制の、地方自治の基本的なシステムだと言う人、これはたぶん基本原則だと思うんですよ。それに対して小池さんが現在やろうとしていることは、私の言うことをキチッと聞く議会をつくろうとしているのではないかと。これは二元代表制のその原則を壊そうとしているのではないかという、こういう批判に対してはどう答えますか?」
小池都知事
「現在、マクロン氏がそのことを考えているわけですよね」
反町キャスター
「フランスではなくて、東京都の話です」
小池都知事
「だから、同じことですよね。改革にはスピード感が必要ですから、この4年間というのは、これからの4年間、私にとりましてはあと3年少々ということですけれど、これはスピード感をもって進めなければならない。あの豊洲で30年かけているんですよ。それから、さまざまな改革で、また10年、20年かけて答えを東京は出すのですか、ということを私は問いたいと思っているんです」
反町キャスター
「2012年ですが、橋下さん、かつてこういうことを言っているんですよ。『霞が関や永田町で決めたルールで地方ががんじがらめに縛られているところがある』『国の根っこの部分を変える、国と地方のあり方を変えるという意味で国政に挑戦していく』という、これは橋下さん、2012年大阪市長の時にこういうこと、大阪市長ではないか、府知事の時かな、こういうこと言われているのですけれども。小池さん、この橋下さんの言葉、共感されますか?」
小池都知事
「私は、むしろ国政から都政に来ているわけで、逆であります。都政の方がむしろ早くできるということが、国を変えられるのではないかなと思っています」
反町キャスター
「それは石原さんが昔、言っていた東京都から日本を変えるという…」
小池都知事
「同じことですね。だけど、これとはちょっと話が別ですが、昨日の9都市圏会議という中で、私も申し上げたのですが、今回、区割審が、答申と言いましょうか、出しました。私はもはや衆議院議員でもないので、国会議員でないので、まな板の上の鯉ではないので、敢えて多くの議員の方々の代弁をさせていただきますと、行政区と選挙区と新しい区割とかなり東京の場合でも変わっているんです。たとえば、世田谷とか、練馬とか、大きな選挙区がありますけれども、それよりも、都議会議員よりも、これは前から言われている話ですね。衆議院議員の方が小さいということになって、ですから、憲法問題にまでいきますよという話ですね。1票の格差をきっちりと守っていった時に、国が、たとえば、過疎の、人口の少ない県の人達がより声が小さくなってくるので、本当にいいのかと、私は東京都知事ですけれども、そんなことを考えますね、はい」
反町キャスター
「そう考えると、選挙制度についてもいろいろな形で発信していく可能性があるということですね?」
小池都知事
「発信していきたいし、また、既に市長、そうやって行政、市の行政と選挙区と著しく変わっているところからの市長からそういう要請もきています。だから、代弁しなければなりません」
反町キャスター
「国政を研究する勉強会を都民ファーストの中につくられて、希望の塾につくったのか、都民ファーストにつくったのか…」
小池都知事
「都民ファーストですね」
反町キャスター
「これは、最終的に自民党に対抗する、自民党と伍す、ないしは国政にチャレンジする気持ちがあるのかどうか、ここはどうなのですか?」
小池都知事
「今は、私は知事です」
反町キャスター
「今はね」
小池都知事
「今、今、今、まさしく今」
反町キャスター
「でも、今だけ生きているわけではないですから将来も考えて4年後…」
小池都知事
「そんなのわからないではないですか。4年後の、3年後ですね、私は、ええ。私はもう全力投球です」
反町キャスター
「それを言うのは、わかりますけれど…」
小池都知事
「どうして?それ以外のことを言ったら、ニュースじゃない」
秋元キャスター
「視聴者の方から『小池さん、早く総理になってほしいと思います』というメールをいただいているのですけれども」
小池都知事
「いえ、都知事、いや、いや、いや…」
反町キャスター
「要するに、動きが派手だから、こう見えちゃうんですよ」
小池都知事
「派手ではないです。違う、違う、違う、違う、それはメディアが…」
反町キャスター
「僕らのせい?」
小池都知事
「いや、そうですよ、いつも最後、そこに持っていくと、怒っているけれど。だって、都政って何をこれまで報道してきたのですか?」
反町キャスター
「そうですね。知事の発言は時々おおっと思っても、都議会は…」
小池都知事
「それもネガティブな話だけでしょう?だから、私は知事としてがんばっている最中なのですから、ほっといてください」

小池百合子 東京都知事の提言 『東京大改革の加速 or 後退?』
小池都知事
「東京大改革、これを加速させるのか、もしくは後退させるのかということであります。日本の政治に求めることとして、東京大改革と掲げたのは首都・東京であるということで、成長のエンジン、経済のエンジンということであります」