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2017年5月2日(火)
今村復興相が失言辞任 検証『安倍一強』問題

ゲスト

片山さつき
自由民主党政務調査会長代理 参議院議員
長妻昭
民進党衆議院議員 元厚生労働大臣
上田勇
公明党政務調査会長代理 衆議院議員
井上哲士
日本共産党参議院幹事長・国会対策委員長 参議院議員

検証!「安倍一強」で緩み? 『今村復興相が失言辞任』
秋元キャスター
「先週、東日本大震災に関して『まだ東北だったから良かった』などと発言した今村復興大臣が辞任、安倍総理は後任に福島県選出の吉野正芳氏を起用しました。第2次安倍政権の発足から4年半、閣僚や自民党議員の失言や不祥事が相次いでいます。その原因はどこにあるのか、与野党の論客を迎えて安倍政権の現在を検証、大型連休後の国会審議の行方についても議論します。まず今村復興大臣の辞任を巡る経緯、あらためて振り返ります。今村前復興大臣は先月4日に福島第一原発事故に伴う自主避難者の帰還について『自己責任だ』と発言をしました。誤解を招いたとして3日後に撤回しています。25日夕方、都内のホテルで行われました自民党二階派のパーティーの講演で今村前大臣は東日本大震災の被害を巡り『まだ東北であっちの方だったから良かった』と発言しました。そのおよそ1時間後、部屋を替えて催されました同じ二階派のパーティーの会場で挨拶に立った安倍総理が『今村復興大臣の講演で極めて不適切な発言があった。総理大臣として、まずもってお詫びさせていただきたい』と謝罪しました。翌朝、今村復興大臣が安倍総理に辞表を提出しました。まずは片山さん、二階派に所属されていて、当日も会場にいたということですけれども、この発言をどう受け止められましたか?」
片山議員
「私はその瞬間に部屋を出入りしていたのか、あとで、テレビで観たか、どちらだったか本当に確と覚えてないのですが、いずれにしても伝わった時に、これはもうダメだろうなと。東北の方に対しても本当に取り返しのつかない、心を傷つけるような発言と思っていまして、大変残念だし、今村代議士は経験の長い年かさの方でいらっしゃいますので、信じられない、残念だということに尽きます」
反町キャスター
「上田さん、いかがですか?同じ与党として、公明党的に言うと、今回の発言というのは、完全にボーダーを越えている感触で聞きましたか?」
上田議員
「我々も与党なので、大変残念なことでありますけれども、辞任は当然だろうと思います。東北の被災者の方々の心情を、本当に著しく傷つけることでもありますし、安倍内閣、私達与党も、とにかく復興の加速化ということで一体的に取り組んでいる時に、それをその損なうような発言で許されないものだと思います」
反町キャスター
「長妻さん、『あっちの方だったから良かった』、どうですか?この発言?」
長妻議員
「これは二階派が名誉挽回のために、今村大臣に講演の場を提供したと聞いていまして、そこで東北大震災の損害額、何兆円という金額を、だから、相当ご本人も張り切って説明をして、その中から『あっちの方だったから良かった』と、東京ならもっと大きい金額だと、こういう文脈なので、これは失言というよりも、本当にそう思っていて、おっしゃっているのではないか。何か総理が迅速に判断して、一部危機管理がなっているような報道の向きもありますが、実は政治家ならけっこう登録しているのですけれども、通信社のプッシュメールサービスというニュース速報が入ってくるので、私もたぶん総理が官邸から会場に向かう直前ぐらいの時間と思うのですが、ニュース速報入ってきまして、その発言をみたら誰でもこれはもう辞任だと、即、これは皆そう思う発言ですので、しかも、20日前の4月4日に『自主避難は自己責任』だと『裁判しろ』と。こうおっしゃっているんです。あの時点で総理は判断すべきものだったものが、これまでズルズルいって、結局ああいう本当の爆弾失言と言うか、そういうことを招いたということで、非常に遅い判断だったと思いますね」
反町キャスター
「井上さん、いかがですか?」
井上議員
「被災地の皆さんの心を本当に傷つけた発言だと思うのですが、あの自己責任発言の前に、実はさらに発言をいろいろされているんですよね。たとえば『福島の復興はマラソンでたとえると30km地点』という発言があって、福島県知事自身がまだスタートラインに立っていない人がいるのだと、こうやって言われましたし、テレビ番組で『故郷を捨てるのは簡単』という発言もありましたね。これも故郷を捨てられないから6年間苦しんできたということで、被災者の皆さんから怒りの声がありましたけれども、そういう一連の発言がずっとあった。ですから、任命責任はもちろんですけれど、少なくとも自己責任発言の時にもう辞めさせるべきだったということでは、本当に二重の意味でそういう責任あると思うんです」
反町キャスター
「安倍政権閣僚の主な失言をいくつかまとめてみました。山本農水大臣、昨年10月のTPPの国会審議、強行採決に言及した流れでいろいろな問題があって、その後11月の会合で『冗談を言ったらクビになりそうになった』と話をされ、その後この発言を撤回しています。稲田さんは、森友との関わりを否定する答弁がありました。その後、弁護士としての記録がいろいろと出てきて、その部分を撤回されています。山本幸三地方創生担当大臣は『1番のがんは文化学芸員。この連中を一掃しないとダメだ』と発言して、その後、撤回に追い込まれている。長妻さん、今村さんがどうこうというよりも長い間内閣やってくると、しかも、自民党だけで280席とか、290席とか、自公合わせて320席とか、そういう数を持っていることによる驕りとか、緩みというのがあるのかどうかというのをちょっと聞いていきたいのですけれども。長妻さんも、与党から野党になられてからずっと自民党を見てこられたわけではないですか。政権交代直後に比べると、ここにきて与党、自民党の緩み、驕りというのは感じる部分あるとしたら、どういうところですか?」
長妻議員
「今回、安倍内閣、発足直後は一定程度、緊張感はあった感じはしましたが、だんだん本当いい加減な、国会でもはぐらかし答弁が普通になるとか、そうなってくるし。おそらく政権が新しく誕生した初めの内閣というのは相当精通している人と言ったらアレですけれども、その道でずっとやっていた方なので、失言はおそらく少ないのではないかと。だんだん特に自民党の場合、待機組が多いので、たとえば、法務大臣に相応しいこれまで活動をされておられない方がパッとなったり、そんなようなことが起こってきて、今回のような状況が出てきているのではないかと。もう1つは、衆参で3分の2、与党でですね。ですから、そういう巨大な与党の中で、我々もかつて参議院がねじれている時は、相当緊張感を持って、少しでも失言したら辞任になると。実際に問責決議が出て辞めざる得なくなるというのも結構あるわけでありまして。ですから、現在よりも相当ハードルが高いというか、辞めるハードルが低いというか、そういう時代もあったのですけれど。ですから、衆参でまったくねじれていなくて、決められる政治だということの、むしろ裏側の弊害、驕りというか、何を言っても、野党が騒いでも大したことないというような。残念ながら我々も数を増やさないと、そこまで迫力が出てこないので、なんとか我々もがんばらないといけないということです」

失言・不祥事相次ぐ政務三役
秋元キャスター
「第2次安倍政権発足後の政権内部、自民党議員の失言以外で問題となった不祥事というのもこういったものがありました。まず政務三役では今年2月に金田法務大臣が指示し、法務省が『法案提出後に(テロ等準備罪に関する)審議をすべきだ』とする文書を報道向けに発表しましたが、批判が出たため、これを撤回しました。先月、中川俊直経産大臣政務官が不倫スキャンダルで辞任しています。さらに当時の民主党から自民党への政権交代となった2012年の総選挙で大量に初当選しました自民党議員の不祥事というのも問題化していまして。片山さん、2012年初当選組というのに不祥事が相次いでいるということについてはどう見ていますか?」
片山議員
「自民党の支持率が本当に独歩高で、本当に私達としてはありがたいことに、ご信任をいただいて、その中では割に大きな苦労をせずに2回当選できている方が多いんですよ。ですから、全国を歩いてみまして、たとえば、後援会の名簿をつくってごらんと言っても、まとまった数にならないとか。あるいは自民党の党員を集めると言っても、1000人のノルマがあるわけです、我々全国区も各選挙区に迷惑をかけずに集めるわけですよ。それがほとんどできない。1年だけできなかったのではなくて、今年も昨年も前々年もできないという形の方が相当数いらっしゃる」

不祥事相次ぐ『2012年初当選組』
反町キャスター
「たくさん1度に当選すると、今回この表を出すとわかるのだけれども、当選2回生が党内105人というのは多過ぎですよ。2回生の人達こそ固まりの人達がいる。その人達が要するに、圧勝の時にガンと入ってきた結果そのまま1回、2回と選挙を重ねることというのが、いろいろな意味において党の中のものを緩めていく部分があるかどうか、ここは片山さんだから語れる部分があると思うんですよ。いかがですか?」
片山議員
「私は衆議院と参議院を両方やっているのでわかるのですけれども、この短いインターバルで2回とも自民党の支持率が圧倒的に高いままで選挙をやっていると、本当の苦しさはたぶんまったく経験していないですね。後援会をつくることの大切さ、どんな逆風でもあなたを推したいという方のお力で我々、議席を得てくるわけですが、その意味がほとんどわかっていない方がいらっしゃるのと。それから、自民党はいろんな職域団体の要望を丁寧に聞いてきた政党ですよ。私もかなりたくさんの方々の推薦や顧問になっていますが、たとえば、要望を持って、推薦をいただいて司法書士の要望と行政書士の要望を間違えるとか、柔整師と鍼灸師を間違えるとか、結構いるんです。昔の自民党だったらあり得ないですよ。だけど、それを言ってもしょうがないのかなと、今の人ですからね。だから、つまり、小選挙区制になりますとその地域での競争は、ひと度その地域の選挙区支部長に選ばれると、ないですよ。そうすると、自民党から2人目で出る方は反党行為になりますから、処分になるから普通出てこないとなると野党さんとの戦いだけになるので、政策力での切磋琢磨が非常に弱くなります、それを見ていて感じます」
反町キャスター
「そうすると、小選挙区制度によって、1度にこういう固まりが出てくるような勝ち方にもなるし、小選挙区制度によって固まりが出た結果、党内の規律の緩み、さまざまなスキャンダルが出てくる。選挙制度改革、選挙制度のせいだけにしたくないのだけれども、制度による議員の質の劣化、これはいかがですか?」
片山議員
「ただ、だからと言って、選挙法制、これから区割りの話が後半に出てくるでしょうけれども、現在いる議員の勢力範囲、それから、構成で、選挙制度は変わるなら変わりますから。小選挙区を現在から戻すと言って、それが多数を得る可能性は非常に低いです。小選挙区制を使っている国は多いですが、いろいろな工夫をしていて、政党の中でもうちょっと政策力とか、少なくともいろいろなことを聞かれて正確に答えられる人なのかどうなのかとか、そういうセレクションをもっとする党もあるんですよ。私は与党だから申し上げるわけではないですけれど、公明党さんはそこが非常に厳しく、この中で候補者として出てくるまでが大変でいらっしゃるんです。だから、そういうことはあまり起きないですね。自民党の場合は、候補者擁立の数の桁が違うせいもあるけれども、相手さんが強くて、ここに立つ人はと言うと、公募で出て手を挙げる人が4人しかいないとか、そうすると4人の中で1番点数のいい方が通ったと、その方が2回連続してたまたま比例復活で通ったとか、そういうことってあるんですよね」
反町キャスター
「なるほど。自民党で何か問題があって、失言とか、いろいろな問題を起こした時に、公明党幹部の方の発言というのは、僕らから見るとリトマス試験紙みたいになっていて、進退はご自身で決めることと言うと、これは来たねとかね。もうちょっとニュートラルな立場の発言だったらば、公明党、ここは不問に伏してそのまま流していくのかなみたいな、そういう見方を勝手に僕らはしています。その意味で言うと、公明党は、自民党のその中の自立機能に対して、これは律していかなければいけないと、これは浄化機能をちゃんと果たしてもらわなくてはいけないというような、そういうつもりで自民党に対してモノを言っている部分、皆さん感じている部分があるのではないですか?」
上田議員
「もちろん、自民党の中でも、そういう声があるのだと思います」
反町キャスター
「公明党にやってほしいと」
上田議員
「ただ、これは連立であることで、同じ党でない連立であるからこそ言えるし、それを聞くという部分があるのだと思うんです。正直言うと、同じ与党ですから相当忍耐強くやっているつもりです。だけど、ここのところ、言動が、誰が考えてもおかしいのではないのというところについては、同じ与党であるから協力しようというつもりがあるし、安倍内閣を支えようという同じ気持ちがあるからこそ言わなければいけない責任を持っていると思います」
秋元キャスター
「今村復興大臣の辞任を巡り、今村氏が所属をしている派閥の代表を務める二階幹事長の発言も注目を集めていますが、『言葉の誤解があった場合、いちいち首を取るまで張り切っていかなくてもいいんじゃないか。政治家の話をマスコミが余すところなく記録をとって、一行悪いところがあったら"すく首を取れ"と。それの方(マスコミのことですけれど)の首、取った方がいいくらい』と発言されているのですが」
反町キャスター
「長妻さん、二階さんのこの言葉、なぜ我々が用意したのかというと、要するに、言葉狩りみたいなことだけをメディアがやることによって、政治の本当に必要な部分というものの芽を摘んでいるのではないのかという、自戒の意味を含めて、敢えて出しているのですけれども。たとえば、民進党が民主党政権だった時にも、閣僚の言葉をメディアがパッと取り上げて、『私は安全保障の素人だから』と言った防衛大臣いましたよ、皆ぶったまげて、なんじゃこれはということで大騒ぎしたとか、それを言葉として捉えるのが本当に善いのか悪いのかということとか。ないしは現在の代表の国籍問題も、言葉がああ言った、こう言った、と細かく分析しながら、それが本当に日本の政治にとってどこまで大切な問題なのかということではなくて、そういうところで言葉、敢えて言葉狩りと言わせていただきます、そういったものというのがグングンまわっていることについて、実際に与党にいた立場からしてみても、野党とすればそれは与党をドンドンやってくれという気持ちは、それはわかる。けれど、実際に与党にいた立場からすると本当にメディアの言葉に対する、政治の言葉に対する感度というのは、この方法でいいのかどうかというところについても変わらないですか?」
長妻議員
「これは全ていいとは言いませんけれども、ただ、世間はもっと厳しいと思いますよ。メディア以上に厳しいと思います、普通の方々と話していると。だから、我々もそういうところで余計な時間をかける必要はないわけで、釈明、記者会見、謝罪会見とか。ですから、だいたいわかるわけですから、こういう発言をすると、こういうリアクションがくる。これは我々も自戒を込めて言わないといけないですよ、我々も急に聞かれた時に、不用意な発言というのをしないようにしなければいけないのですが。そういう想像して、これはこうなると、また大変な形になって、時間をとって相当釈明をしなければいけないという予感というか、そういう発想を我々持たなければならないと。本当に時間の浪費になるわけでありますので、ですから、そういうことだと思います。ただ、全てのマスコミが全部いいというわけでもないので、それはあまりに過度な話でドンドン締め上げてくるとそれはもう自由な討議ができないということになりますが、ただ、現状のマスコミ報道というのは、それは普通の人はもっと厳しいと私は思います」
反町キャスター
「上田さん、いかがですか?」
上田議員
「閣僚の発言は重たいんです。閣僚が言っていることというのは、表で言ったことというのは全部が記録もされるし、全部がまさにそれが政府の方針ともとられることがあるので、ここは、閣僚は自分の責任、言葉に責任を持たないといけない、そのことは紛れもない事実であって、それはマスコミがどう報道しようが、まったく違うということでなければ、事実ではないということでなければ、それは発言した側に注意をしなければいけない責任があると思います。確かに長いコンテクストの中で理解してもらえれば、わかるのだけれども、ここの言葉だけとられるとちょっと誤解を生むなという報道があるのも事実です。だから、我々、政治家が皆そういうところで苦労するのも事実ですけれど、ただ、閣僚になった時には自覚を持ってもらいたいなというのをすごく感じますね」
反町キャスター
「なるほどね。井上さん、いかがですか?二階さんのこの発言、どう感じますか?」
井上議員
「『一行悪いところがあったら』と言われたり。先ほど、国民はもっと厳しいという話がありましたけれども、特に今度の場合、むしろ生の音声を国民が見て、むしろ世論の方が僕は先にいったと思うんですよ。ちょうどぶら下がりもやっていましたよね、あの時に発言の真意はと聞かれて、今村さんが発言の真意を聞かれて『東北でもあんなに酷い災害があった、ましてやこれがもっと首都圏に近いことになったら、もっととんでもない災害になっているだろう』という意味で言ったと。だから、そのままですよ。だから、彼は真意をそのままあそこで喋っていた、その中でいろいろ言われたら『わかった、そういうことなら取り消す』という。あれを見て、この人は何が批判されているのかわかっていないなということを国民がよく見たと思うんですよ。だから、怒りが沸騰したし、その話、僕もよく聞くわけですね。それにそのことに対して、二階さん自身が、反省がない、なんで国民が怒っているかということがわかっていないなと思ったし、1番反省しなくてはいけない人がこういうことを言った。私は自民党の議員の方とも、エレベーターで一緒になると、あれだけ迷惑かけておきながら、二階派のパーティーで。その責任者がなんてこと言うのだということを言われる方もいるぐらいの発言だなと思うんですね」
反町キャスター
「一方、片山さん、二階さんの発言、その後、総理に向けての話も出ているんですね。26日の講演会の、同じ講演会の中で『昨日、私のところでも会があったが、内閣総理大臣・安倍晋三先生がわざわざお越しになって、冒頭そのお詫びを言ってくれるんです、そうしたら大騒ぎです』『いきなりですよ、いきなり。それは当たり前のことじゃありませんか』という話です。これは28日の記者会見なんかを踏まえても『首を取るまで張り切っていかなくてもいいんじゃないか』と言ったここの部分について、官邸に対するものなのかという質問で『いきなりですよ、いきなり。それは当たり前のことじゃありませんか』というここの部分。これは官邸が、安部政権、安倍総理がもう少し今村さんに、たとえば、直接話を聞くとか、別の事情聴取の形で、ないしはもうちょっとプロセスを踏んでから更迭してもいいのではないかというような発言にも聞こえるのですけれども、手続きの踏み方そのものについては、党内においては特に今回異論はないのですか?」
片山議員
「いや、それは内閣の人事はひとえに総理で、官邸ですから。これはこの局面では、政治的な手続きがどうこうという議論ではないし、それは幹事長も、そういう状況を見て、これは辞めざるを得ないということは、お含みになっていたと私は思います」

『安倍・自民一強』
秋元キャスター
「失言や不祥事が相次ぐ安倍政権について聞いていますが、そうした中、最新のFNNの世論調査を見てみますと、安倍内閣の支持率59.3%と相変わらず高い支持率を保っています。一方、政党支持率を見てみましても、自民党が42.5%、民進党が6.6%、公明党が3.4%、共産党が4.9%となっています。片山さん、失言や不祥事があっても安倍政権及び自民党の支持率に大きな影響が出ていない、これはなぜだと見ていますか?」
片山議員
「それは現在の国際情勢、それから、日本が直面している最大の課題、とても重たい課題、超少子高齢化、つまり、誰が政権を獲っても、日本国の政権運営は非常に難しいです。しかも、選択も、経済政策にしても、安産保障政策についても、こんなに幅があるわけではないです、現実に1つ1つのことに。そこでよく言われるのはそれでも自民党が、1番安定性があるよねと、信頼性があるよねと、実際に車の運転を1番ちゃんとやりそうだよねと、そういうことをすごく言っていただくんですよ。ですから、私達はむしろ政権運営能力に対する比較対象として、これだけのご評価をいただいているのであって、我々のやっていることが何もかも完璧だとか、いわゆるブームが起きているとはまったく思っていませんので。ですから、特に参議院の方は国会運営も丁寧に丁寧を重ねろということでやっていますし、それから、いろいろなご相談をする時も、野党にできるだけどういうことでご反対なのか、折り合えるところがあるのかというようなことを、お話を伺うという姿勢でずっとやらせていただいているのですけれども」
秋元キャスター
「上田さん、どう見ていますか?」
上田議員
「最近の世論調査を見ていると、質問が現在マスコミで話題になっているもの、たとえば、組織犯罪処罰法とか、閣僚の失言の問題であるとか、そういった問題について、1つ1つはどちらかと言うと厳しい意見が多いですね。でも、最終的には内閣支持率が高い。これは片山さんがおっしゃった通り、国民の皆さんは何が現在重要なのかという時に、経済であり、外交であり、安全保障の問題、社会保障と財政健全化の問題とか、そういった課題、もちろん、現在の我々の与党が満点だということはありません。いろいろなまだまだうまくいっていない部分もあるし、これからやらなければいけないこともあるのだけれど、そういう重要な問題をちゃんと政権が、何が重要かというのをちゃんと示して、それに対してちゃんと行動をとっている、といういこうことをご評価いただいているし。だからこそ政治の安定が必要なのだと、トータルとしてはそうご判断いただいているのではないですかね」

野党側の責任は?
反町キャスター
「長妻さん、ここに至るまでいろいろなスキャンダルも問題も、緩みだ、驕りだ、不祥事だとやってきて、なぜ自民党の支持率がこんなに高いのか?なぜ民進党は党名を変えて以降、最低の記録を、今回6.6%になってしまうのか?チャンスを活かせない理由を聞きたい」
長妻議員
「内閣支持率の中で1番大きい理由というのは、どの世論調査でも他に適当な人がいないということですね」
反町キャスター
「そうすると党首力の話になっちゃうんです。党首力は党のリーダーの」
長妻議員
「党全体の力も含めて、これはかつて民主党を支持して、政権から転落した時に自民党支持に移った方というのが結構いらっしゃるのですね。そういう方にお話を聞く機会があったのですが、皆が皆ではないのですが、一定程度の方は、我々が政権についていた時のあの党の分裂、政権担当能力について疑問があると、まだ払拭できてないというようなお話が多いわけで。我々としては党内の体質を死にもの狂いであとがないという思いで変えてきているつもりなのですが、ただ、ここにきて離党者がまた出たとか、そういうこともあって、我々の党の体質はかつてに比べると相当変わってきているとは思うのですけれども、それがなかなかまだ国民の皆さんにご理解いただいてないと。たとえば、質問力を見ても、私もかつていろいろ国会で相当追及しましたが、私達の時代よりも、現在の若手の方々は相当、調査能力、プレゼンテーション能力、質問力、人数とか、層の厚さも、相当広がってきていると思うのですが、相当追及して、かつてであれば、我々が政権獲る前であれば、間違いなく内閣支持率が下がって、総理が辞任する寸前までくるような案件が盛りだくさんに起こっているにも関わらず、現在の支持というのはひとえに我々野党のかつての政権運営のご記憶と我々が未だ信頼を完全に回復できてないということにあると自覚しています。これは野党第1党として、我々ががんばらないと政治がドンドン偏ってしまうので、我々は相当これからがんばらなければいけないと」
反町キャスター
「共産党は比較的底堅い支持率をずっとキープしていて、見方によっては民進党が6.6%で共産党が4.9%は、たったの1.7ポイント差にまで議席の数から比べてみたら共産党が現在、民進党に対して接近している印象すらあるのですけれど、どう現在のこの数字とか、なぜ野党が伸びず、なぜ自民党が減らないのかをどう思われますか?」
井上議員
「一強、一強と言うのですけれども。数は多いけれども、強いなという実感は、僕はあまり感じないです、国会で。今も議論してきたようないろんなモラル崩壊みたいな形がいっぱい出ているということもありますし、本来の政権の強さというのは国民多数に理解と納得をしっかりと得る…」
反町キャスター
「ごめんなさい、共産党さんの想いはわかる。どうしてそれが国民世論に跳ねてこないのか?なぜ国民の大多数、過半数、42.5%が自民党支持、なぜ国民の6割が未だに安倍政権支持なのか、その分析を聞きたいです、野党としての」
井上議員
「そういう現在の状況下で、そういうことがありながら支持率が高い、それは事実ですよね。長妻さんがおっしゃったけれども、どの世論調査を見てもだいたい他に適当な人がいないということが多いわけで。個々の政策で言うと、むしろ批判的なものが多数になっているということですから、そういう点では脆い数だと思っているんですね。だから、それに代わり得る受け皿とか、政策の方向ということをキチッと野党が示すことができるならば、大きく変わり得る条件があるなということを思っています。これは昨年の参議院選挙以来、いろいろな議論を、ここでもしてきたわけですけれども、たとえば、参議院選挙の1人区のこともありますし、それから、新潟とかは本当選挙の直前に候補者ができて、告示日には選挙事務所に電話も通ってないというような状況でしたけれども、原発再稼働のことでしっかり掲げ、共闘をやる中でドンドン広がっていって、参議院選挙は2000票の差でしたけれども、6万票の差をつけて知事選挙を勝った。だから、ああいうキチッと県民、国民の声に応えた大義をしっかり掲げて、本気の共闘をやれば、私は現在、いわば消極的支持をされている方、それから、ちょっと政治を諦めかけている人も含めて、結集できる条件はあるのだと思っています。この間、4月の最初に久しぶりに4野党の書記局長、幹事長会談もやりましたし、この間、初めではない、26日ですね、そこでこの今村問題でキチッと衆参の予算委員会をやれということを4野党で確認した中で、自民党も飲まざるを得なかったということもありますし…」
反町キャスター
「いや、そういうことを重ねていてもこの数字ではないですかという。では、なぜこれが動かないのですかと、ここですよ。そこに対してどうして自民党が40%を超える支持なのですか?なぜ安倍政権が55%、60%の支持率を得るのですかということに対して、今の答えだと、これまでと同じやり方、要するに、野党の連携はそこそこがんばっていきましょう。党首、安倍対、たとえば、蓮舫さんでもいいですよ、党首戦になった時の比較的な強さ弱さみたいな議論というところはあまりそこに議論ではなくて、あくまでも国会において与党の問題を指摘していってがんばっていけば、いつか必ず数字が逆転するという作戦の変更はないと聞こえる。そこはどうなのですか?」
井上議員
「我々がこの間やってきたことをもっとしっかりと加速もするし、豊かにするべきだと思ってるんですよ。先ほど来、言ってきましたけれど、参議院選挙だって、そうは言ったって11は勝ちましたけれど、全体で言えば、与党に3分の2を許しちゃったわけですね。ですから、同じように繰り返していたらダメだと思っています。ですから、中身的にももっと魅力あるものにしていくし、もっと本格的にするということを、そこを国民は前にいくのかどうかを見ていると」
反町キャスター
「たとえば、2009年に民主党が政権を奪った時、票の流れ方がどういう動き方をしたのかと言うと、自民党に嫌気をさした保守票が、民主党に対してがんばってみてくださいよと保守票の雪崩が起きているんですよ。その雪崩が起きるかどうかということを考えた時、たとえば、民進党が共産党と、選挙協力とは申し上げません、棲み分けと言っていいかもしれません、そういうことをやっている。井上さんはそのことがうまくいったという話をずっとされている。だけれど、それを続けることによって、結果的に2009年のような保守票の大量移動というのを止めている可能性、ここはいかがですか?」
長妻議員
「いや、そこはそうかどうかというのは、分析が必要なのですけれども、我々がちょっと誤解されているのは、共産党と当然野党がバッティングしたら、小選挙区で、これは勝てないわけで、与党は連立を組んでいるから当たり前かもしれませんが、2人出すわけではないわけで、1つ棲み分けをして、出していって、1対1、与党と野党の、キチッとした対決にしていくと、そういう構造が、迫力が出てくると。つまり、国民の皆さんの中にはどうせもう政権交代、日本では起こらないのだと、こういう諦めを持っておられる方もいらっしゃるので、いや、そうではないですと、本当に我々が迫力を持って、次の総選挙ではキチッと勝てる体制、信頼を回復し、そういうような構造をつくり上げていくと、国会論戦もさらにバージョンアップしながらやっていくというようなことを見せていくということが大変重要だと思います。政権交代のリアリティが出てきた時に相当、国民の皆さんは動いてくるのではないかと思っています」
反町キャスター
「先ほど、前の発言で、党がバラバラになってしまうことがあって国民からの信頼を失ったと、それをいかに体質を強化するかということに血道を上げているというような趣旨の話がありました。追い立てるようで申し訳ないのですけれど、我々こういうのを用意しました。長島さんが先日、離党届を提出されて、結局、除籍になりました。『共産党と共闘する党方針は受け入れがたい』と記者会見ですから、これが全ての理由、本当の理由かどうか僕は存じ上げません、他の理由があるかもしれない。細野さんも代表代行でありながら『憲法改正をめぐる蓮舫執行部の姿勢に不満がある』として代表代行を辞任するという、この状況。正直言ってあまり変わってないような印象がある。どう我々は見たらいいのですか?」
長妻議員
「これは国民の皆さんから見ると、民進党大丈夫なのか、というようなご意見を持つ方々は多いと思います。ですから、我々は党の中の体質は相当変わってきていますので、こういうことが今後、起こらないように、しっかり取り組んでいくということに尽きると思います。ですから、我々はそういう意味では、不祥事という意味では、自民党に比べては良くないのですけれども、ああいう不祥事というのは相当減ってきているのではないかと思っていますので、緊張感を持って、我々としては一歩一歩真面目にがんばっていくしかないと思っています。よく追及についても、時々その追及ばっかりするなというお話もいただく時があるのですが。たとえば、森友問題も。ただ、そういう方とお話すると、追及を本当にして、成果をあげてくれと。あげれば追及ばっかりするなという話ではないので、ですから、我々もっと調査能力を高めて、追及をして、本当に、たとえば、8億円の値引きのからくりが表に出れば、ああ、こういうことなのかということが仮に出ればわかるわけで。ですから、そういう意味では、もっと追及力を高めて、政府の問題というのはたくさんの情報が出てきていないのもありますので、そういうところも含め、我々は本当に体質を強化していくと、もうあとがないという強い覚悟で現在取り組んでいます」
反町キャスター
「長妻さん、代表代行を務めたり、代表選に出られたりしている、そういう立場で、党を見ている立場だからと思って敢えて聞きますけれど、現在どうやったら党勢が回復するかと、何をやったらいいかがわからないのではないですか?」
長妻議員
「特効薬で今何かこれをやれば、こういうパフォーマンスをやれば、支持率が倍になるとか、そんな話ではなく、国民の皆さんの、かつて我々が政権の時のイメージ、あるいは不信感というのは払拭されていないと分析していますから」
反町キャスター
「非は自分にあるというわけですか?敵失、自民党のチョンボを活かしきれないのは自分達に問題があるから、こういう話になる?」
長妻議員
「それはそう我々は考えています。だからこそ野党第1党がしっかりしないと、自民党が素晴らしいということで、皆さんが支持しているわけでは、全員ではないわけでありますから、相当な問題がたくさん出ている時に野党第1党がしっかりしていなかったら、日本は本当に大丈夫なのかと、自民党がこけたら日本はこけるとなって、そのあとキチッと政権を担う政党がないということは大変なことだという強い危機感を持っていますので、ですから、そういう意味では、我々が国会で1つ1つ追及して、提言も相当していますし、議員立法も相当出していますし。なかなか報道はされてないのですけれど、そういうことを1つ1つして、こういうことが起こらないように結束をキチッとこれからもとっていくように、1つ1つ進めていくということ以外に、信頼回復、特効薬、あるいはすぐに短期間でということはないと思いますので、それは皆わかって、がんばっているということです」

後半国会の行方
秋元キャスター
「さて、今村復興大臣の問題発言ですとか、森友問題などで通常国会の日程がかなりタイトになってきています。テロ等準備罪を設ける組織犯罪処罰法改正案は当初4月中に衆院を通過させて、5月中の成立を目指していたのですが、衆院通過は半月ほど遅れそうな様相です。今月内にも衆議院区割法案が国会に提出されるとみられていて、その他にも天皇退位に関する特例法案など、重要法案が山積しています。6月18日に通常国会会期末を迎えます。23日に東京都議選の告示がありまして、7月2日に都議選の投開票ということになっています。片山さん、テロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法改正案の審議というのは十分な審議時間を確保できると考えていますか?」
片山議員
「いや、これは現在こういう状況なので、非常に国会運営は困難を極めておりますので、とにかくこういう局面では丁寧に、徹底的に野党の皆様にご理解を得ない限りは無理ですよね。総理もおっしゃっているように、現在、1か国だけで大きな犯罪を取り締まろうとしても無理な状況の中で、パレルモ条約から出てきたお話ですから、しっかり入れていないと情報もこないしですし、引き渡しもしてもらいにくいという状況の中、先進国で日本だけが入っていないですね。いろいろと検討を重ねた結果、こういう国内法制が必要だということで、我々はお出しをしているわけです。維新さんは一部修正のアレを持ってこられたり。そこはもう徹底的に丁寧になさるのだと思います。これは我々とちょっと院が違うので、衆の国対について私の方からこれだということはちょっと申し上げにくいけれども、一般原則としては丁寧にご理解を得ていくと」
反町キャスター
「長妻さん、ここを見てほしい、どこを見てほしいですか?」
長妻議員
「まずちょっと前代未聞だと思うのが、今日も委員長の解任決議というのが出ましたけれども、丁寧にやっているどころかもう早く蓋をして強行採決したいというのが見え見えで、いろいろな問題があるのですけれども、1点だけ言うと、金田大臣が答弁できないから、刑事局長、局長さん、官僚の方を呼ぶと。これまでの慣例上、過去の政治主導の取り決めで質問者が大臣以外の官僚の局長も呼びますということであれば、それを呼ぶ、こういうルールになっているわけですが、質問者は、いや、金田大臣とだけ話をしたいと言っているにも関わらず、刑事局長を呼ぶことを多数決で決めると。質問者は別に大臣と政治家同士で話したいと言っているのに多数決で決め、しかも、指されてない刑事局長がドンドン出てきて、大臣が先ほどの刑事局長の言う通りですと、こういう話になってくると本当に最終的に政治家がチェックできているのかと、この法案の行く末を暗示するようなですね。ですから、初めは一般の方は対象にならないというような答弁がずっと続いてきて、その後、副大臣が、いや、一般の方も対象になり得るというような、これが正しい答弁だと思うのですが、ところが、何らかの理由があったのか、副大臣が今度また答弁をそうでないと変えたりですね、相当危うさが、一般の方が対象になる、つまり、萎縮効果が非常に広がっていくという強い懸念を持っています。ですから、まずは大臣がキチッと答弁できるような形にすると、そうしないと、政治がチェックしないで官僚が暴走すると、暗示しているような運営の仕方ということについても我々強く抗議しているところです」

片山さつき 自由民主党政務調査会長代理の提言 『安定・堅実』
片山議員
「現在の北朝鮮情勢を考えると、現在、日本国の政権運営に1番必要なものは、安定感と堅実であること。つまり、安全保障が最大のテーマである時は1つでも間違えたら命に関わることになるんですね。先ほどの、いわゆる組織的犯罪法についても、我々は一般の方々は本当に対象にならないということの整理をキチッとしています、そのへんは委員会でキチッとわかりやすく説明させていただきたいと思います」

上田勇 公明党政務調査会長代理の提言 『有言実行』
上田議員
「有言というのは、現在の政治として何が重要なのか、どういう政策、テーマが重要なのか、それをどういう方向に持っていきたいのかという方針を示すということ、もう1つ、説明責任ということもあるのだと思います。そういうのをひっくるめて有言。言っているだけではダメで実行が伴わないといけない、これは私達がこの政権として本当に1番重視している部分で、逆に言うと、この数年間のいろいろな困難からも学んだことだと思っています」

長妻昭 民進党衆議院議員の提言 『無我』
長妻議員
「政治の信頼を回復するということなのですが、自戒を込めて言うと、政治家自身が自分の欲、つまり、奥さんと違う女性と付き合いたいとか、あるいはちょっと目立って、ちょっとはっきりと強い言葉で目立っていきたいと、自己顕示欲とか、自分の欲を最大化するために、政治家がドンドンいろいろな問題を起こしているのではないか、私は強く思うわけで、ですから、我々、公に奉仕する人間としては、自分の利益とか、自分を忘れて無我ということで、奉仕していくという姿勢が大変重要だと思います」

井上哲士 日本共産党参議院幹事長の提言『モラルハザードと暴走の安倍政権打倒』
井上議員
「今日議論があった、モラル崩壊状況、それと、この暴走が一体になっている、その1番の問題は、安倍政権そのものにあるわけですから、安倍政権を倒すことが1番の信頼回復になると考えています」