プライムニュース 毎週月曜~金曜よる8:00~9:55(生放送)

テキストアーカイブ

2017年2月9日(木)
小池都知事に独占取材 研究『百合子の流儀』

ゲスト

渡辺喜美
日本維新の会副代表 参議院議員
両角穣
都民ファーストの会都議団都議会議員
猪瀬直樹
元都知事 日本文明研究所所長
中田宏
前衆議院議員 前横浜市長 日本構造研究所代表

単独インタビューで読み解く 小池百合子の『流儀』
秋元キャスター
「今週、都議会特別委員会は豊洲市場移転問題で石原元都知事を参考人として呼んで質疑を行うことを決めましたが、それを受けて石原さんが取材に答えました。石原元都知事は、私から小池都知事に言うこともある。豊洲移転の最終決定は私。技術的に土壌汚染は大丈夫と言ってきたのは誰か覚えていない。誰だったかを教えてもらいたい。その人から詳しく聞きたい、と8日のインタビューに答えています。小池都知事は、人に責任転嫁することなく、しっかり話すべきだと石原氏の参考人招致について、このように話をしているのですが、まず両角さん、いかがでしたか?」
両角都議
「中田さんもいらっしゃいますけれども、首長をやられていたからよくわかると思うのですけれど、首長というのは、1つは政治家であり、1つは行政のトップであると。ですから、行政の組織を全部総括して、その中で最終的な判断を下すという両面を持っているわけです。ですから、行政官がこういう説明をしてきたから、私はこうしたのだという話は通らなくて、最終的に政策決定を、裁可、決定をしたのは当時の知事になると。現在、問われているのは、要は、当時のこの移転にかかる政策決定がどのようになされたのかということで、一般的な事務レベルのことはわかると思うんですね。わからないのは本当の、トップレベルの判断。そこを石原元都知事においでいただいて聞くということは、必要なことだと思います」
反町キャスター
「ただ、昨日の石原さんのその発言を聞いていると、そこの部分というのは、もう大丈夫ですと言われたのでハンコを押したのだよと」
両角都議
「いやいや」
反町キャスター
「わからないですよ。参考人に呼ばれた時に話をされるかもしれないですけれども、そこはどうなのですか?」
両角都議
「職員の誰々がこういうふうに言ってきたから、その人を探し、その人の責任だよという論は通らないわけですね。最終的に組織の長として、東京都という行政体が、ここに移転をするということをいろいろ内部で積み重ねて、最終的な判断を知事がしたと。その積み重ねについても、よくよく、たとえば、レクチャーがあったり、ブリーフィングがあったりして、その中で納得できなければ、猪瀬元知事は知事をやられていましたから、差し戻したり、そういうことをされるのではないでしょうか?」
反町キャスター
「猪瀬さん、いかがですか?石原さんの話と小池さんの批判のトーンというのをどう感じますか?」
猪瀬氏
「これは簡単には言えないけれども。僕の時に中央卸売市場長が、汚染が新たに見つかりましたので、どうしましょうかと。それは報告がなければわからないですからね」
反町キャスター
「そういう意味で言うと、石原さんが言ったみたいな話というのは納得できる?」
猪瀬氏
「とにかく東京ガスの杭が出てきたので、どのぐらいかかるかなと。1年かかるかなと。では、1年延期するしかないなと。徹底的に除去しろということになるよね。当時、石原さんもあの数字を見てびっくりしたと思うんですよね。環境会議を招集しろと。そういう指示は出していますよね。環境会議を招集して、徹底的に調査をしろ、そういう指示は出しているよね」
秋元キャスター
「どこまでの人が細かく把握してわかっているべきなのですか?」
猪瀬氏
「まず担当の副知事がいるよね。基本的には、たとえば、僕は2007年に副知事になっているけれど、例の都議会のドンが、副知事の承認案件としては、財務局とか、港湾局とか、中央卸売市場とか、そういう局を持たせないということで、議会の承認をやっと得られているんですよね。そうすると、それを担当している副知事がまずいますね。僕は、だから、しょうがないから、知事の特命事項というのは許されているから、いろんな企画をつくって、各局からラインの優秀な人を引っ張ってプロジェクトチームをつくっていくという形をとらざるを得ないのだけれども、市場長のうえに担当副知事がいるから、その担当副知事のところでかなりセグメントされますよね。そして知事に上がってくると。こういうことになると思います」
反町キャスター
「その上がってきた結果、ハンコを押したと石原さんは言っているわけで、と言うことは、要するに、知っていたか、知っていないかというのは、二の次にして、ハンコを押すというところに、最終的に決裁をしたということで、トップとしての責任はそこにあるのかどうか。たぶんそこが議論になるのかもしれないし、知っていたか知っていなかったか、両方?」
猪瀬氏
「それは責任ですよ、トップの。ただ、どこまで中身を掌握していたかどうか。それはわからないですよね」
反町キャスター
「掌握していたか、していないかという、掌握していなければ、責任というのはある程度、減じられるものなのですか?ここは、だから、僕らもそこがずっと、グルグルとまわることもある」
猪瀬氏
「だから、単純に白黒ではないと思うんだよね。だから、どういうプロセスで、豊洲が、1990年代から移転の話が、青島知事時代からあって、浜渦さんという人が来て、それでなかなか役人の交渉ができないということで、東京ガスと何かやったと。それは水面下で、喋れないと言っているわけだよね。そういう交渉があって、それから、浜渦さんは、今度はドンに追い出されて、そのあといろんな副知事がいたわけだよね。市場長も変わっていくし、だから、それを全部トレースして、まず見ていきながら、どこに石原知事の問題があったのかと見ていかないと、単純にトップだったからということだけでは解明できないので。だから、本人が出て喋ることはいいことだと思うよ」
反町キャスター
「トップの責任、どこまでどう問われるべき?中田さん、横浜市長だったわけですよね」
中田氏
「本当に市長、あるいは知事が自分で押す公印と、もう1つは代理公印で押すのと2つあるんです。代理公印の方は代理と書いてあるからわかるの」
反町キャスター
「ハンコに代理と書いてあるのですか?」
中田氏
「この間も、テレビの番組で、まだ豊洲問題が勃発したころですけれど。ここに石原さんの公印が押されているではないかと。これは石原さんが見たってことではないかと言ってるから。そんなはずは簡単に言うとないです。すなわちそこに小さく代理と書いてあるわけ、代理って。だから、そういうのは見る人が見ればわかるわけで、そう簡単ではない。ただし、ここから先が重要で、それは工事は無数にあるけれども、知事や市長が政治的な判断をして、決裁をする。そういう案件かどうかというのは自ずと仕分けがあるわけです。それは川の橋を建て替える、道路を埋め立てする、掘り起こしてもう1回、舗装し直す、こういうのは別に知事や市長は判断を求められませんよ。しかし、今回の豊洲のような件は、これは当然だけれども、求められるわけです。そもそも東京ガスに土地は相当有害な物質が入っているということを聞かされているわけだし、率直に言って、石原さんも途中の記者会見においては画期的な工法も現在はあるのだから、それを検討しろと言っている。ここまで言っているわけでしょう。ということは間違いなく知事案件ですよ。有害な毒が、これはきちんと除去できたのかを説明してみろ、こういう案件ですよ、これは。その意味においては、最近は浜渦さんもテレビに出て、知事にも報告をしたと、こう言っているし、石原さん自身もそれは担当者から聞いたと。除去できたと聞いたと。だから、押したのだと、こう言っているのもあるように、それは聞いている。だけれど、それはただ単に、まあ、大丈夫ですよ、あっ、そうか、じゃあ、いいや、という話ではなく、間違いなくどういうふうにどうなったのだという話がこれはなされていると思った方がいいですね。そうではなかったら、大都市の市長や知事がやっている中において、単なる形式上の決裁ではない案件という、その扱いをしていなかったという話になっちゃいます」
反町キャスター
「そこは責任問題が、より重みを増してくるという主旨で言っているんですよね?」
中田氏
「そうなるでしょうね」
反町キャスター
「そうならば、ということですよね。そうすると、小池さんの石原さんに対する発言として、人に責任転嫁することなく、しっかり話すべきであると。その前提となる石原さんの話は、誰だったのかを教えてもらいたいし、その人から詳しく聞きたいと、石原さんは言って、それに対し、でも、中田さんの話だと、今回のようなことは、要するに代理案件ではないのだと。自分が直轄で処理をするべき案件だったと、もし石原さんが判断していなかったとすれば、そこでアウトですよね?」
中田氏
「それはないと思うけれども、それならアウトですよ」
反町キャスター
「自分の直轄案件だと知りながら、誰だったかを教えてもらいたいと。その人から詳しく聞きたいというのはどうなのですか?」
中田氏
「それはあり得るね。普通は局長クラスが来て説明をする。そこに課長クラスも一緒について来てきちんと詳細の説明をするということにはなるけれども、局長ではなく、理事とか、ある意味、専門的な人が来て説明したというケースの場合は、あれ誰だったかなというのは、それはあり得るでしょうね」
渡辺議員
「この問題は相当、根が深いわけですよね。東京ガスが売りたくない。汚れているのだからというところから始まっているわけでしょう。結局移転するかどうかというのは政治判断ですよね、役人の判断というよりは。だから、そこで政治責任が問われるというのは、これは結果責任ですよ」

石原氏の理屈・小池知事の主張
秋元キャスター
「豊洲の土地取得の経緯について、共産党が入手した2000年当時の資料ですが、この中を見ますと出席者の部分が黒塗りにされています。さらに中を見てみますと当時の副知事が水面下でやりましょうと、この先のやり取りを水面下でやることを提案している部分もあります」
反町キャスター
「まず両角さんから聞きます。この水面下、これはどういう意味ですか? どう皆さん解釈されているのですか?」
両角都議
「この資料が出てきたのは結局、公文書の扱いだから、最初は黒塗りであっても、要は、情報公開請求で出てきた。それに対してあまりにも、のり弁状態なので、それは外しましょうと小池さんが言って、外れたと。そうしたら水面下ということが出てきたと。水面下というのは、要は、公文書にならないということですよね。要は、表に出ない部分でやりましょうということなのではないでしょうかね」
反町キャスター
「猪瀬さん、この水面下でやりましょうという、当時の副知事の発言。これをどう感じますか?」
猪瀬氏
「だから、見ている人がいつのことか、これじゃわからないから」
反町キャスター
「2000年10月の都側と東京ガスの議事録ということになっています」
猪瀬氏
「その前に前提を言うと、1990年代に築地から豊洲に移転するという話があって、それを含めて、実際に築地が豊洲に移転するかはどうかわからなくて、僕は一般論として知っているのは、都市博覧会をフジテレビがあるお台場全体のところでやろうというのが当時の鈴木都政の流れで、そこで青島さんがバブル崩壊したあとで都市博覧会なんかはやめると言って、立候補して当選して。そういう流れの中で、結局、築地の移転はやろうとして、できなかったと。現地建替ができなくて、どこかに移るしかないというようなことが青島さんの時に豊洲だねと決まって、豊洲の交渉が始まって、役人の副知事は一生懸命に東京ガスと交渉をする。東京ガスも都市博の頃には自分のところに道路を引っ張ってもらって、そこで自分で再開発をして、自分のところの価値を上げようとか、いろんなことを考えたらしいんだよね、当時は。それが、築地が移転するところだよという話の展開になっていった。それで役人が交渉しても、もっと自分のところの儲かる仕組みをつくりたいわけだから、売りたくないということになったところで、今度、石原さんになった、知事が。そしたら、浜渦さんという副知事が、役人で交渉して決まらないようだから、それでは、浜渦さんという割と乱暴なタイプの副知事、役人ではない副知事、手練れが交渉をして、かなり強引な交渉をした。何か条件を出したかわからないね、水面下でやりましょうというのは。そういうことで、こういうことが出てきたということだから、浜渦さんにどういうことを水面下でやったか聞けばいいわけですよね。浜渦さんはその水面下でどういうことやったのかを石原さんにどのように報告したか。それを聞けばいいわけよ。石原さんはそのことを覚えているかどうか。それを確認すればいいわけ」
反町キャスター
「猪瀬さん、副知事の時にまったくこのへんの話、水面下という言葉は猪瀬副知事の周りには飛び交っていなかったのですか?」
猪瀬氏
「だって、こういう話は、終わっている時の話だから、ドンに権限を与えられていないから、豊洲の問題はね。だから、まったくね。だから、いいのだよ、それで。そのことはいいとして。だから、そういうのは2001年、2002年ぐらいの話ですよね。2000年10月でしょう。だから、その頃の話ですから。そのあとに今度は浜渦さんという人は都議会のドンとぶつかって、内田さんと。辞めさせられるんだね。百条委員会にかけられて。そうすると、都議会のドンという人がまたそこにいるわけだよね。それと浜渦さんを追い出そうとした役人がいるわけでね。そういう人達が全部出てくると登場人物が揃ってくると思うんだよね。土地購入の、水面下でどういうことがあって、それを結局、浜渦さんがいなくなっても、水面下でやったことは引き継いでいるわけだから。その後の都庁の幹部は。そして、いろんな人がいた。中には東京ガスに定年になって行った人もいるということだよね。だから、そういう人達の証言を1つ1つとっていって、実は僕も、だから、2007年に来た時は、そういう話はだいたい終わっているから、あとは汚染処理の話になっているから。実際には本当に真相を知りたいなと思っているんですよ」
中田氏
「長い経緯は、猪瀬さんが言った通りなのだけれど、その部分について答えれば、要は、おそらく東京ガスのこの土地を東京都が買う、その話をしているわけです、ここは。買うというような話をしている時に、経営判断を行うための条件が示されていない人達。簡単に言えば、いくらなのか、その値段をつけるためにはどういう条件なのかというのが、それでしょう。だから、その下に土地価格についてと書いてあるわけで土地区画整理事業に基づく価格なども示してもらいたいと。おそらく普通は土地評価委員会みたいなものを設けて、不動産鑑定士などが入って、近隣の地価と合わせて、だいたいその土地がいくらぐらいなのかというのを判断して、公というのは土地を買い上げるんですよ。その時に、しかし、ここはいわくつきの土地なわけだ。その経緯は売りたいとか、売りたくないというのは、それは青島さん時代の博覧会の問題やら、猪瀬さんが長く説明していただいた通り、いろいろ経緯はあると思いますよ。あると思うのだけれども、根本的には土壌汚染の問題がある。浜渦さんが既に一部メディアで言っているように、護岸については東京都がやり、土壌汚染の方については東京ガスがやると。たとえば、そこのところが決まるプロセスはおそらく水面下なんですよ。どういうふうに持ちますかと。しかも、通常は売る側が、現状を回復してから売るというのが土地の基本ですよ。だけれど、その土地の現状の回復を東京ガスに任せたら莫大になりますよ。ほしいのは東京都なのだから。そういう意味においては、東京都がどこまで一緒になってやりますかと、その割合をどうしますかと、その部分については公に出す。水面上に出す前に先にこなれた議論をちゃんとやりましょうというのが、この約束ではないの」
反町キャスター
「そうすると、それを水面下という言葉。水面下という議事録…」
猪瀬氏
「だから、これは売りたくなくて威張っている方と売ってほしい方の交渉だから、いろんな条件を東京ガスがたぶんつけてきているのだろうね。だから、それを、その条件を飲んでいくと都庁の立場がないからというような話でしょう」
反町キャスター
「でも、この頃は、他に土地がなかったのですか?両角さん。この頃はもう豊洲しか土地がなかったのですかね?もう他にまったく土地がなくて、豊洲しかなくて、ほしい東京都に対して、東京ガスが値段をつり上げていくプロセスだとすれば、それならそれでわかるのだけれども、他に土地がなかったのかなという。そういうのではなくて、どうしてもこの東京ガスの土地を買わなくてはいけないという都側の事情があるとすれば、そこはさらに問題になっていくわけですよ。そのへんはどのように見ているのですか?」
両角都議
「そこはそうかもしれません。そういう事情があったのかも知れません。でも、それはわからないと。市場の説明によれば、当時ある一定の条件が必要であったと。それは現在の築地の市場からのアクセスというか、距離があまり離れてはよろしくないだろうという交通条件が1つだったり。あるいは一定の広さを確保しなければいけない。それをそういう条件をいくつか網かけていくともう限られた土地で豊洲しかなかったと。そんな理論で説明は受けていますが、実際のところおっしゃったような、実はその土地を買わざるを得ないようなことがあったのか、なかったのかを知るためにこの参考人招致をするということではないのでしょうか」

千代田区長選圧勝と都議選
秋元キャスター
「小池都知事にとって当面、最大の勝負どころになるのが、今年の夏に予定されています都議選です。千代田区長選の圧勝を踏まえた都議選の戦略について小池都知事はこんなことを言っていました。東京を、もっと元気にしていく手段として議会の過半数はいただきたい。単独か否かは、これからしっかり見極めますということだったのですが、この夏の都議選に向けた都民ファーストの会の候補者戦略、FNNが取材しましたところ、定数の過半数64人以上擁立を検討していると。全42選挙区に擁立する。定数が多い選挙区は2人以上。さらに、定数2人の選挙区は2人立てることもあるなどの可能性があがっているということですよね」
反町キャスター
「両角さん、これはどういう…。うちの取材によると、全42選挙区に、全部の選挙区に候補者を立てる。このへんはどうなのですか?」
両角都議
「千代田区長選の結果が出ましたけど、この結果、凄まじいものでありました。結果これは都議選に影響を与えますし、もう流れは決まったかなと見ています」
反町キャスター
「流れが決まったというのは、どういう意味ですか?」
両角都議
「ですから、この流れは都議選まで基本的には続くと」
反町キャスター
「7月まで持つ?」
両角都議
「そうです。だから、よほどイレギュラーみたいなことが起きなければ、基本の流れは変わらないのだと見ています。そういった中で都議会自民党はさらにガバナンスが欠けて、揺らいできますし、他の政党については、できるだけ都民ファーストと一緒にやりたいというような声も出ているのは感じますね」
反町キャスター
「そういう声が日増しに?いろんなところから?」
両角都議
「そうですね」
反町キャスター
「それは会派としてくるのですか?個人で、要するに、たとえば、自民党みたいに党籍を残しておけば、党派、会派を抜けることはOKだよということになると、個別にくるような。塊でくるのか、個別でくるのか、どういう形が」
両角都議
「両方ではないですか?」
反町キャスター
「それは現在、都民ファーストの会としては、どうそれを受けているのですか。リストをつくって、○×つけて、松竹梅と分けているとか?この人はダメとか、この人は受け入れるとか。選挙区情勢を見たうえで、×とか、何とか、いろいろプロセスはあると思うんです。だって、全部受けるわけにいかないでしょう?」
両角都議
「知事が先日、おっしゃいましたけれども、民進党と丸ごと一緒になることはないですよと、お話をしましたけれど、時間の経過、状況によって連携の仕方も変わってきますし、濃淡もある、そんなふうに思っています」
猪瀬氏
「都議会自民党が、これから何か意思を持ってやるということではなく、要するに、千代田区というのが都議会のドンの本拠地で、本拠地に大きな爆弾が落ちたわけですよね。そうするとそのリーダーが失われるわけですよね、これで。トリプルの差がついているわけですから。それでもともとは12月の中旬に中央大学の佐々木教授が出ると言って、その時は、公明党はまだ千代田区では都議会のドンの側につく予定だった。だけど、公明党が12月中旬に小池さんの方に移ると。こうなって佐々木教授は、これは見込みないなと思ってやめて、都議会のドンはそこで選挙区の候補の擁立すら不可能になってきた。そういう中で与謝野さんの甥っ子さんを見つけ、もともと与謝野さんとは仲が悪いのだけれど、与謝野さんは復党をしたいから、甥っ子さんが衆議院議員にいずれ出られるから公認するよというようなことだと思うのですが、というのを区議会議員が言っているから、皆ね。そういうことで候補を立てた。候補を立てて、不戦敗にならないところまでは持ち込んだ。しかし、その結果はトリプルで負けたというところで、急速にドンの権力というか、権威が千代田区長選で失われつつあるんですよね。本人は引退するとか、しないとか、直接にはどこにも言っていない、雲隠れしているから。毎日新聞がそういうことを言ったというが、側近がそう言っただけだから。そういうことで、まだ残って、隠れているわけだよね。もともと僕が言ってたのは、希望の塾でも言ったけれども、闇に住む者は光をあてることで力を失う。つまり、光があたり過ぎてもう彼は力がなくなってきていると。そういう中で自民党の都議会議員達はドンの意向で動いていたわけだから、昔、金丸信さんが言った、馬糞の川流れ状態というのが起きるんですよね。牛の糞は水の中で固まるんだって、それは冗談だけれども。だから、馬糞の川流れ状態が起きる。だから、そうすると、リーダーシップがない都議会議員の大量集団が生まれて、それが小池さんのところの会派に入ったり、あるいは自民党という名前は残しておかないと、将来、困ると思って残る人がいたりとか、そういう状態になるわけですよね」
反町キャスター
「両角さん、自民党から流れてきた人達というのは、基本的に分け隔てなく受け入れるのですか?」
両角都議
「私が判断をするわけではないですが、そこは濃淡ではないでしょうか?」
反町キャスター
「濃淡がある?」
両角都議
「もちろん」
反町キャスター
「どこで線引きをするのですか?」
両角都議
「知事が基本的におっしゃっているのは一時の選挙で手を組むことはないですと。要は、改革の志であったり、あるいは政策であったり、そこが一致していないことには、ある程度の期間の中で、これは有権者から見放されるし、うまくいかないわけですね。そこの見極めをしていくということだと」

小池百合子の『流儀』 その政治手法とリスク
秋元キャスター
「ここまで小池都知事の政治手法などを聞いてきたのですけれど、その手法、いつ、どのようにして身につけたのかということを、ここから検証していきたいと思います。まずこちらに小池さんのキャリアを簡単にまとめました。1976年にカイロ大学を卒業されたあとにテレビキャスターとして活躍していたのですが、1992年の参議院選で細川護煕氏が結党しました日本新党から初当選したのを皮切りに、新進党や自由党で小沢一郎氏と行動を共にし、その後、保守党を経て2002年に自民党に入党します。小泉内閣で環境大臣を務めて、その後、第一次安倍内閣では、内閣総理大臣補佐官や防衛大臣を歴任されました。2016年に東京都知事に立候補して当選されたと。こういうキャリアを歩んでこられた小池さんですが」
反町キャスター
「小池さんをこうやって見てみると、結党に参加というのが、日本新党、新進党、自由党、保守党。結党に参加しまくりなわけですよ。新党を立ち上げ、なかなかここに至るまでの小池さんの新党づくりの力量。元祖みんなの党としてどうですか?どう見ていますか?力量は」
渡辺議員
「たぶん、小池さんの意図とは関係なしに、転々と政党名が変わってきただけだと思うんです。だから、ご本人の心の中では日本新党というのが1番残っているのだと思いますよ。私の経験からすると、何をやるかというのが1番大事なのですが、誰と組むかに失敗すると政党自身が終わっちゃう。誰と組むかってとっても大事」
反町キャスター
「都議選を見ていると、公明党とみたいな感じ。そういう意味ではなくて、組むというのはどういう意味ですか?」
渡辺議員
「要は、公明党と合併をするわけではないですから。だから、これはブロックでいいんです。政党ブロックで。要は、合併を繰り返す、切り貼り新党みたいなことをやると、これは止めどもなく失敗する」
反町キャスター
「そのへんの話は、両角さん、小池さんは何かしたことはありますか?今後の組織の拡大に向けて」
両角都議
「そんな突っ込んだ話はしていません」

小池百合子の『流儀』 その最終目標と可能性
秋元キャスター
「政治家としてはその先にどんな目標を考えているのでしょうか?小池都知事はこんなことを言っていました。安倍総理としっかり連携をとりたい。選挙の時にどうするかはフリーハンドでいきたい、こんな話でした」
反町キャスター
「両角さん、どうですか?小池新党の勢い、その後、都議選を超えて、国政まで視野に入っているのかどうかという、この感触。中に入っている人としてはどこまで視野に入れているのですか?」
両角都議
「はっきりは言わないですけれども、視野に入っていると思います」
反町キャスター
「どこまで?総選挙?」
両角都議
「要は、現在の衆議院議員の任期は来年の12月までですよね。ですから、今年解散があると、だいたい言われていると。今年7月2日の都議選の結果というのは、その衆議院のあり方、選挙のあり方に大きい影響を与えると思いますから。これは当然、結果次第で、自動で風が起きてきてしまうと思いますから。当然、視野に入っていますね」
猪瀬氏
「反町さん、今の質問違うと思うよ。反町さんの質問はちょっとメディアのよくある質問になっちゃっていて良くないと思いますよ、はっきり言って。つまり、小池さんは国政がどうのではないですよ。目の前で精一杯ですよ、本当に。だから、千代田区長選は勝てたからいいけれども、これは公明党が…」
反町キャスター
「大目標がなかったら千代田区長選に候補を立てないでしょう。要するに、石川さんの応援に入るということは何らかの政治的な将来目標があったから」
猪瀬氏
「いや、都議選ですよ、それは。だから、先ほども言ったけれど、ドンをやっつけないと、小池さんが立候補するちょっと前、出た時に冒頭解散というフリップを出したわけよ。テレビはなぜ冒頭解散だと言っていたけれども、実は、それは切り取り報道で、不信任案を出されたら冒頭解散と言っていて、当時、本気でそう思っていたと。つまり、不信任を出されたら解散をするしかないわけですよね。解散して、同じメンツが受かってきたら、もう1回、不信任案を出される。そうしたら終わりですよ。失職ですね。それを1番、本気で怖がっていた。というよりまずそこを乗り切らないと何も始まらないわけですよ。都議会のドンという、そういう1つの悪役がクローズアップされてきたので、それで小池さんのやり方がうまくできるようになってきて、公明党も小池さんについた。そうすると、まず3月の予算は通る、過半数ですから。現状のまま、ドンがいても通る。そういうところまできて7月の都議選があって、7月の都議選で、それは自分の勢力だけで過半数がなくてもいいんですよ、それは。とにかく都議会と、きちんと正常化した都議会と向き合える形になるということで初めてそこで自分の政策ができるというところまできて、都議選4年間を固定するのですから」
反町キャスター
「自民党は全ての条例に賛成していますよ。事実上、現在オール都議会は小池党ですよ」
猪瀬氏
「それは結果だから」
反町キャスター
「その結果をもたらしているのは小池さんの風圧ですもの。それを踏まえてまた都議選で数を求めるという、そこの狙いは何ですかというのが僕らの疑問ですよ」
猪瀬氏
「まずは安定をしなければ。いいかい、4年間選挙がなくなるのよ。そうしたら、また受かっちゃったとなったら、また態度が変わるかわからない。大阪の場合、松井知事が当時、府議会の中心人物だった、自民党の。その人が維新になったから、問題は解決というか、いろいろあるけれども。今回の場合はドンを排除して、馬糞の川流れの人達が残っているだけで。だけど、それは、自分がまた当選すればどうなるか、現在、小池さんの方に秋波を送っているだけでわからないわけだから、だから、とりあえず両角さん達とか、がんばって、新しい、新党の人達みたいな人をドンドン入れて、まずは安定過半数を獲るということが、そこまでが勝負ですよ」
中田氏
「何のためというのは、反町さんの素朴な疑問なのかもしれないけれど、それは猪瀬さんが言う通り、都議選のため、都議選ですよ、全ては。現在のところ賛成しているからいいではないかなんて、それは都議選まではそうです。猫の皮を被っていると言ったら何だけれども。小池都知事に反発をしてもしょうがない。たとえば、の話、予算案で、あれだけ自民党からすればかなり煮え湯を飲まされたわけですね。すなわちこれまでは、自民党が最後の個所づけをやる、予算。あれはいくら、100億円。200億円という。こんなの全国の自治体を見て1つもないですよ。異常な状態ですよ。だけど、あれは、しかし、異常と言えば、異常だけれども、自民党の都議会からすれば、あれを外されたというのは、とんでもない話だったわけでしょう。抗議文まで持っていったわけでしょう。抗議文を持っていくのもどうかと思うけれども、抗議文まで持っていくぐらい煮え湯を飲まされたわけです。それでも予算案に、今回賛成をする可能性も高いわけだし、これまで何も反対をしていないわけだし、というのは、これは次の都議選で何とかして生き残らなければいけない。この心理が働いている。生き残ったらそこから先は、好き勝手はさせませんよという話なるわけだから。その意味では、単独かどうかはともかくとして、過半数を確保するというのは必要」
反町キャスター
「自民党都連会長の下村さんは、敵対関係という気持ちはないが、是々非々を貫いていきたい、という話をされています。渡辺さんから見て都議会自民党が反転攻勢するのなら、どのタイミングで、どのように仕かけたらいいのかと考えますか?」
渡辺議員
「自民党の立場でですか?なかなか難しいですね。諦めた方がいいのではないですか」
反町キャスター
「自民党としては待つしかない?」
渡辺議員
「小泉内閣の時代、小泉劇場があって、同じような議論がありましたよ。結局、ずっともってしまったんですよ。それは小泉さんがこれまでやれなかった改革路線を、抵抗勢力という敵をつくりながらやっていった。安倍さんはそれほどでもないが、それでも霞ヶ関と対峙してながらやっているんですよ、安倍さん。内閣人事局という私がつくったプランですけれども、人事でグリップをかけながら結構やっているから、自民党の支持率よりも内閣支持率がはるかに高いですよね。ですから、小池さんが東京大改革の原点を忘れなければ小池人気は結構長いこと続くんです。だから、自民党に反転攻勢のチャンスはないですよ」

渡辺喜美 日本維新の会副代表の提言 『純化路線』
渡辺議員
「純化路線を貫くべきだと思いますね。切ったり貼ったりしながら合併を繰り返すみたいなそういう路線をとらなければ、単独過半数ではないにしても、政党ブロックをつくって、きちんと東京都政を大改革の方向にもっていくことが可能だと思います」

両角穣 都民ファーストの会都議団の提言 『天下分け目の都議選は 日本政治を動かす力!』
両角都議
「都議選は天下分け目です。これによって4年間が決まるということですから、大変重要な選挙でありますが、一方で、この都議選の結果というのは、日本の政治を良い方に動かしていくインパクトを持つのではないかと思っていまして、そういうことも期待をして、大勝利したいと思っています」

猪瀬直樹 元都知事の提言 『ドンは2人いる。』
猪瀬氏
「ドンは2人いると。東京の敵を示しましたが、都議会のドンと、五輪のドンがいる。1人は片づきかけているけれども、五輪のドンというのがいるわけで、僕は、オリンピックを招致した、これで本当に成功しなければいけない。都議会のドンと五輪のドン、このドンをなんとかしなければいけない。小池さんはドンをターゲットにして、ここまでやってきたと。これからもその部分についてはきちんとやってくれると思います。それを期待します」

中田宏 前衆議院議員の提言 『人事』
中田氏
「人事という、ある意味で本丸ですけれど、都議会議員選挙で先ほどから過半数という、選挙に対する関心というのは人間いっぱいありますけれど、小池都政で仮に過半数を獲ってしまったら小池さんのやりたい放題で危険ではないかという議論ももしかしたら出てくるんですね。しかし、そうではない。議会というのは都庁で何か問題が起きたり、あるいは都知事の何か問題が起きたりしたら、それは必ず身内も含めて、それをそのまま放置するわけにいかなくなるんですよ。だから、そこらへんは大丈夫です。問題は過半数を獲った時に何をやらなければいけないかと言ったら、行政を経験してきてつくづく思うのは人事ですよ。人事をきちんとしないと東京大改革もないわけで、実はこれまで豊洲だとか、オリンピックだとかに皆、目を奪われ、人事は1つもやっていないです、小池さん。人事をキチッとやって、副知事をどうするかから、教育長とか、行政のそういった特別職、こういった面々に民間からも入れたり、あるいは都庁の中からキチッとした人を登用したりということをして、初めて東京大改革も、国際競争に伍する東京もつくれるのだから、これがポイントですよね」